JPH0352606Y2 - - Google Patents

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JPH0352606Y2
JPH0352606Y2 JP1983067529U JP6752983U JPH0352606Y2 JP H0352606 Y2 JPH0352606 Y2 JP H0352606Y2 JP 1983067529 U JP1983067529 U JP 1983067529U JP 6752983 U JP6752983 U JP 6752983U JP H0352606 Y2 JPH0352606 Y2 JP H0352606Y2
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rack
shaft
steering
nut
motor rotor
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JP1983067529U
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JPS59172072U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 電動機によつて発生するトルクを車両の舵取機
構に伝達し、運転者の操舵に要する操舵力を軽減
するための電気式倍力操舵装置の構造に関する。
〔考案の背景〕
ラツク&ピニオン式ステアリング機構に電動機
を組み合せて電気式倍力操舵装置を構成する場
合、従来はステアリングシヤフトの近傍に電動機
を配し、減速歯車機構等を介して電動機出力軸と
ステアリングシヤフトとを連結しトルクを伝達す
る構造を採用する例が多かつた。そして、この電
動機は大きな出力容量は必要としないが、操舵力
を倍力するため大きなトルクを必要とするもので
ある。このため減速比を大きくすると、減速歯車
機構が大型化し、車両に取付ける際に周辺の装置
と干渉するという問題があつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、 小出力容量であつても大きなトルクを発生で
き、 しかもコンパクトであつて、取付において、
周辺装置と干渉することのない電気式倍力操舵
装置を提供することを目的とする。
〔考案の概要〕
本考案は、無鉄芯(コアレス)型回転子を有す
る電動機を、ラツク軸と同軸に配置して上記問題
点を解決するものである。
即ち、本考案は、ラツク軸の長手方向において
ラツクを形成していない部分にラツクと同等の長
さでウオームを形成する。そしてこのウオームに
対して同軸状に回転可能に螺合するナツトを設け
る。このナツトは回転可能ではあるが軸方向には
動かないように拘束されている。ナツトには同軸
状に回転する無鉄芯の電気子巻線が固着され、電
動機回転子が形成されている。そしてラツクを内
蔵するラツクハウジング側には、電動機回転子の
整流子に接触し電流を供給する摺動子が固定され
ている。更にラツクハウジング側には、電動機回
転子の周囲において磁石が配設されている。ま
た、電動機回転子とラツク軸との間にはスリーブ
型の鉄芯がラツク軸と同軸に配設されている。こ
の鉄芯は磁力を強め電動機の性能を高めるもので
あり、ラツクハウジングに固定されておりラツク
軸の貫通する貫通穴を有している。
〔考案の実施例〕
図において本考案の一実施例を説明する。運転
者が操作するステアリングホイールの軸と連結す
るステアリング軸1は、その先端にピニオン歯車
2を有する。このピニオン歯車2は、ラツクハウ
ジング3内においてラツク軸4のラツク5と噛み
合つている。ラツク軸4の一部には、ウオーム6
が形成されている。このウオーム6は従来のマニ
アル式ラツク&ピニオンステアリング機構のラツ
ク5の長さと同等の長さを有する。このウオーム
6の周囲にはウオーム6の軸と同軸に回転可能に
ナツト7が螺合している。この螺合は、ウオーム
6とナツト7の各々の溝に挟まれた循環式のボー
ル8を介してなされている。ナツト7は、スリー
ブ9に固定された玉軸受10により、回転可能な
状態で軸の右方向に拘束されている。また、ナツ
ト7の一端には電動機回転子11が固定されてい
る。この電動機回転子11は、円筒型に樹脂で成
形された電機子巻線12が同軸に巻き廻されたも
のである。ナツト7の周囲には、この電機子巻線
12に電流を分配するための整流子13が設けら
れている。この整流子13に対しては、摺動子1
4が接触しており、この摺動子14はホルダ15
によりラツクハウジング3に固定されている。前
記電機子巻線12の周囲には、ラツクハウジング
3側に磁石16が配設されている。電機子巻線1
2とラツク軸4の間には、スリーブ型の鉄芯17
があり、ラツク軸4と同軸にラツクハウジング3
に固定されている。この固定はボルト18により
なされている。この鉄芯17にはスラスト型玉軸
受19が設けられており前記ナツト7をラツク軸
方向に拘束している。
以下本実施例の作用について説明する。
図示しない電動機制御部により摺動子14およ
び整流子13を通して電流が電機子巻線12に供
給されると、電機子巻線12には通常の直流電動
機と同じ原理でトルクが発生し電動機回転子11
が回転する。しかし、この電動機回転子11に固
定されているナツト7は軸方向に拘束されている
ため、このナツト7が螺合するウオーム6を形成
しているラツク軸4には軸方向に力が与えられる
ことになる。この軸方向の力は、運転者がトルク
を加えるピニオン歯車2とラツク5によつて発生
する軸力に、付加されて、操舵力を倍力するもの
である。さらに、電動機回転子11とラツク軸4
との間隙にスリーブ型の鉄芯17を挿入固定した
ので、磁界が強化され、電動機のトルクは磁界の
強さに比例するから、大きなトルクを発生でき
る。また、電動機回転子11は無鉄芯型であるか
ら、慣性質量が小さく応答性が高い。
〔考案の効果〕
本考案の電気式倍力操舵装置によれば、通常
ラツク軸方向には他の装置は設けられておらず長
さに余裕があるため、電動機回転子およびナツト
の長さを長くとることができる。このため電気子
巻線および磁石の長さを長くすることにより大き
なトルクを発生させることができ、さらに、ナツ
トに設けられた溝の数を多くすることにより電動
機自体の出力容量は小さくても大きなトルクを発
生させることができる。また、従来のように減
速歯車機構を別途設ける必要がなく、さらに、無
鉄芯型回転子としたので応答性が向上し、その回
転子とラツク軸との間隙にスリーブ型鉄芯を挿入
して設けたので、電動機の磁界が強く電動機自体
の発生トルクも大きくなり、かつ装置全体をコン
パクトにすることができた。よつてラツク&ピニ
オンギアボツクス周辺の空間に余裕のない場合に
おいても、周辺装置と干渉することのない電気式
倍力操舵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例に係る電気式倍力操舵装
置の縦断面図である。 1……ステアリング軸、2……ピニオン歯車、
3……ラツクハウジング、4……ラツク軸、5…
…ラツク、6……ウオーム、7……ナツト、8…
…ボール、9……スリーブ、10……玉軸受、1
1……電動機回転子、12……電機子巻線、13
……整流子、14……摺動子、15……ホルダ、
16……磁石、17……鉄芯、18……ボルト、
19……スラスト型玉軸受。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 運転者が操作するステアリングホイールの軸と
    連結し先端にピニオン歯車を有するステアリング
    軸と、該ピニオン歯車に噛み合うラツクを有し車
    輪の舵取りリンクに繋がるラツク軸であつて、ラ
    ツクを形成していない部分にラツクと同等の長さ
    でウオームを形成するものと、該ウオームに対し
    て同軸状には回転可能であるが軸方向には動かな
    いように拘束されながら該ウオームに螺合するナ
    ツトと、該ナツトに固着され同軸状に回転する無
    鉄芯の電動機回転子と、ラツクハウジングに固定
    され該電動機回転子の整流子に接触し電流を供給
    する摺動子と、前記電動機回転子の周囲において
    ラツクハウジングに固定されて配設された磁石
    と、さらに前記電動機回転子とラツク軸の間にあ
    つて、ラツク軸を取り囲み、かつ同軸状に配設さ
    れ、前記ラツクハウジングに取り付け固定されて
    いるスリーブ型の鉄芯と、から構成されたことを
    特徴とする電気式倍力操舵装置。
JP6752983U 1983-05-06 1983-05-06 電気式倍力操舵装置 Granted JPS59172072U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6752983U JPS59172072U (ja) 1983-05-06 1983-05-06 電気式倍力操舵装置

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JP6752983U JPS59172072U (ja) 1983-05-06 1983-05-06 電気式倍力操舵装置

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Publication Number Publication Date
JPS59172072U JPS59172072U (ja) 1984-11-17
JPH0352606Y2 true JPH0352606Y2 (ja) 1991-11-14

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ID=30197717

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JP6752983U Granted JPS59172072U (ja) 1983-05-06 1983-05-06 電気式倍力操舵装置

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Families Citing this family (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0696385B2 (ja) * 1984-12-10 1994-11-30 日本精工株式会社 電気式動力舵取装置
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JPS5950864A (ja) * 1982-08-05 1984-03-24 テイ−ア−ルダブリユ・インコ−ポレ−テツド ステアリング装置

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JPS59172072U (ja) 1984-11-17

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