JPH0352577Y2 - - Google Patents
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- JPH0352577Y2 JPH0352577Y2 JP1985122010U JP12201085U JPH0352577Y2 JP H0352577 Y2 JPH0352577 Y2 JP H0352577Y2 JP 1985122010 U JP1985122010 U JP 1985122010U JP 12201085 U JP12201085 U JP 12201085U JP H0352577 Y2 JPH0352577 Y2 JP H0352577Y2
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- glass
- epoxy resin
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Landscapes
- Window Of Vehicle (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本考案は、車輌用窓ガラスの端縁に摺接するガ
ラスランチヤンネルに関する。
ラスランチヤンネルに関する。
<従来の技術>
従来、車輌用ドアの窓ガラスに弾性接触するガ
ラスランチヤンネルは、窓ガラスの摺動を滑らか
に行うべくランチヤンネル摺動面に植毛部を有す
るものが多い(例えば実公昭53−47695号)。然し
ながらかかる植毛部は、摺動面の低摩擦化は達成
できるものの、砂、塵埃等が滞留し易いという欠
点がある。このような植毛部分に滞留した砂、塵
埃等は、窓ガラス移動時ガラスを傷つける摩
擦係数の経時的増大かかる摩擦係数増大によ
り、特に室外方向に窓ガラスが引つ張られる高速
走行時等において窓ガラスの上下駆動が重くな
る、等の原因となる。また植毛部分を介して室内
外が連通するため遮音機能も不充分であること、
さらにその製造に比較的高いコストを要するとい
う問題を含んでいる。このような諸点に対処する
ため、植毛に代えてランチヤンネル摺動面に高滑
性樹脂例えばテトラフルオロエチレン樹脂粉末を
バインダーに混ぜて塗布し、高滑性表面を得るこ
とが、例えば実開昭55−58415号に開示されてい
る。然しながらかかる構造を有するものは、後述
する本考案者のデータにも示されるように耐久性
において、植毛より格段に劣り未だ実用化に至つ
ていないのが現状である。
ラスランチヤンネルは、窓ガラスの摺動を滑らか
に行うべくランチヤンネル摺動面に植毛部を有す
るものが多い(例えば実公昭53−47695号)。然し
ながらかかる植毛部は、摺動面の低摩擦化は達成
できるものの、砂、塵埃等が滞留し易いという欠
点がある。このような植毛部分に滞留した砂、塵
埃等は、窓ガラス移動時ガラスを傷つける摩
擦係数の経時的増大かかる摩擦係数増大によ
り、特に室外方向に窓ガラスが引つ張られる高速
走行時等において窓ガラスの上下駆動が重くな
る、等の原因となる。また植毛部分を介して室内
外が連通するため遮音機能も不充分であること、
さらにその製造に比較的高いコストを要するとい
う問題を含んでいる。このような諸点に対処する
ため、植毛に代えてランチヤンネル摺動面に高滑
性樹脂例えばテトラフルオロエチレン樹脂粉末を
バインダーに混ぜて塗布し、高滑性表面を得るこ
とが、例えば実開昭55−58415号に開示されてい
る。然しながらかかる構造を有するものは、後述
する本考案者のデータにも示されるように耐久性
において、植毛より格段に劣り未だ実用化に至つ
ていないのが現状である。
<考案が解決しようとする問題点>
本考案は、前述の植毛法或いは高滑性樹脂塗布
法よりも耐久性及び低摩擦係数をともに改善する
と同時に植毛法に比し低いコストで製造が可能な
ガラスランチヤンネルを提供することをその目的
とする。
法よりも耐久性及び低摩擦係数をともに改善する
と同時に植毛法に比し低いコストで製造が可能な
ガラスランチヤンネルを提供することをその目的
とする。
<問題点を解決するための手段>
本考案は、ゴム部材にて形成されたランチヤン
ネル本体と、該ランチヤンネル本体両端部に形成
された摺接片と、上記ランチヤンネル本体底部に
形成されたガラス当接部とを含むガラスランチヤ
ンネルにおいて、上記摺接片のうち室内側に位置
する摺接片の表面にエポキシ樹脂層及び該エポキ
シ樹脂層上に付着形成した短繊維層を有してな
り、かつ室外側に位置する摺接片及び上記ガラス
当接部の表面にエポキシ樹脂に短繊維を混合分散
してなる高滑性材層を有してなるものである。
ネル本体と、該ランチヤンネル本体両端部に形成
された摺接片と、上記ランチヤンネル本体底部に
形成されたガラス当接部とを含むガラスランチヤ
ンネルにおいて、上記摺接片のうち室内側に位置
する摺接片の表面にエポキシ樹脂層及び該エポキ
シ樹脂層上に付着形成した短繊維層を有してな
り、かつ室外側に位置する摺接片及び上記ガラス
当接部の表面にエポキシ樹脂に短繊維を混合分散
してなる高滑性材層を有してなるものである。
<作用>
窓ガラスは上下移動に際し、室内側において一
方の摺接片の短繊維層に摺接し、室外側において
他方の摺接片の高滑性材層に摺接し、窓ガラスの
移動をスムーズなものとする。 室外側摺接片及
びランチヤンネル本体底部の高滑性材層は、窓ガ
ラス閉鎖時この窓ガラスに密着し、外部との遮断
をより完全なものとし、車外からの雨水等の侵入
防止及び遮音作用をなす。
方の摺接片の短繊維層に摺接し、室外側において
他方の摺接片の高滑性材層に摺接し、窓ガラスの
移動をスムーズなものとする。 室外側摺接片及
びランチヤンネル本体底部の高滑性材層は、窓ガ
ラス閉鎖時この窓ガラスに密着し、外部との遮断
をより完全なものとし、車外からの雨水等の侵入
防止及び遮音作用をなす。
室内側摺接片に形成された短繊維層は、植毛に
類似した装飾性を発揮する。
類似した装飾性を発揮する。
<実施例>
第1図において、1はEPDM(エチレン・プロ
ピレン・ジエンゴム)、NBR(ニトリルゴム)等
よりなるランチヤンネル本体、2,3は、このラ
ンチヤンネル本体1と上記材料にて成形された摺
接片で、一方の摺接片2は他方の摺接片3より幅
広に形成されている。4は、ランチヤンネル本体
1の底部であって2つの摺接片2,3の間に設け
られたガラス当接部である。5は、一方の摺接片
2表面に形成された短繊維層である。第2図に示
す如くこの短繊維層5は、摺接片2にエポキシ樹
脂層6を介して付着形成せしめられている。
ピレン・ジエンゴム)、NBR(ニトリルゴム)等
よりなるランチヤンネル本体、2,3は、このラ
ンチヤンネル本体1と上記材料にて成形された摺
接片で、一方の摺接片2は他方の摺接片3より幅
広に形成されている。4は、ランチヤンネル本体
1の底部であって2つの摺接片2,3の間に設け
られたガラス当接部である。5は、一方の摺接片
2表面に形成された短繊維層である。第2図に示
す如くこの短繊維層5は、摺接片2にエポキシ樹
脂層6を介して付着形成せしめられている。
第1図にもどつて、7,7は他方の摺接片3及
び当接部4表面に形成された高滑性材層で、エポ
キシ樹脂中に多数の綿糸短繊維が混合分散せしめ
られている。第3図は、かかる断面構造を示し、
3は摺接片、8はエポキシ樹脂、9,9…は短繊
維である。
び当接部4表面に形成された高滑性材層で、エポ
キシ樹脂中に多数の綿糸短繊維が混合分散せしめ
られている。第3図は、かかる断面構造を示し、
3は摺接片、8はエポキシ樹脂、9,9…は短繊
維である。
第4図は、本実施例に係るガラスランチヤンネ
ル10のドアフレーム11への組付状態を示し、
ランチヤンネル本体1はフレーム11に嵌め込ま
れる。窓ガラス12はその閉鎖時摺接片2の短繊
維層5、摺接片3及び当接部4の高滑性材層7,
7に接触する。尚、図中窓ガラス12の左側が室
内、右側が室外である。
ル10のドアフレーム11への組付状態を示し、
ランチヤンネル本体1はフレーム11に嵌め込ま
れる。窓ガラス12はその閉鎖時摺接片2の短繊
維層5、摺接片3及び当接部4の高滑性材層7,
7に接触する。尚、図中窓ガラス12の左側が室
内、右側が室外である。
次に高滑性材層7、エポキシ樹脂層6及び短繊
維層5の形成方法につき説明する。まずEPDM、
NBR等ゴム部材を押出し等により所定形状に形
成してなるガラスランチヤンネル10は、一方の
摺接片2にマスクを被せた状態で短繊維を混合し
たエポキシ樹脂を約10μ厚に塗布する。これはス
プレー等を用いて吹き付けにより行われる。この
エポキシ樹脂として、日本ペルノツクス株式会社
製XA−1295−1(品番)が使用でき、これに硬
化剤を加え更に四塩化炭素CC14よりなる希釈剤
に溶解させて、充分攪拌混合した後、これに短繊
維を混合させればよい。このようにして調整され
た高滑性剤溶液が摺接片3表面及び当接部4表面
に吹き付けられるのである。かかる処理後、ホツ
トエア炉内で100℃にて約30分間加熱し、エポキ
シ樹脂を硬化させると、高滑性剤層7,7が得ら
れる。
維層5の形成方法につき説明する。まずEPDM、
NBR等ゴム部材を押出し等により所定形状に形
成してなるガラスランチヤンネル10は、一方の
摺接片2にマスクを被せた状態で短繊維を混合し
たエポキシ樹脂を約10μ厚に塗布する。これはス
プレー等を用いて吹き付けにより行われる。この
エポキシ樹脂として、日本ペルノツクス株式会社
製XA−1295−1(品番)が使用でき、これに硬
化剤を加え更に四塩化炭素CC14よりなる希釈剤
に溶解させて、充分攪拌混合した後、これに短繊
維を混合させればよい。このようにして調整され
た高滑性剤溶液が摺接片3表面及び当接部4表面
に吹き付けられるのである。かかる処理後、ホツ
トエア炉内で100℃にて約30分間加熱し、エポキ
シ樹脂を硬化させると、高滑性剤層7,7が得ら
れる。
短繊維の混合割合は、エポキシ樹脂に対し約1
重量%程度である。短繊維の混合割合は、約10重
量%以下の範囲で任意に設定できる。短繊維を上
記値以上混入すると、短繊維が塊状となつたり、
或いはノズルが詰まるど好ましくない現象が現れ
る。また、高滑性材層7,7の膜厚は、約8ない
し15μ程度が適当である。
重量%程度である。短繊維の混合割合は、約10重
量%以下の範囲で任意に設定できる。短繊維を上
記値以上混入すると、短繊維が塊状となつたり、
或いはノズルが詰まるど好ましくない現象が現れ
る。また、高滑性材層7,7の膜厚は、約8ない
し15μ程度が適当である。
次に高滑性材層7,7にマスクを被せた状態
で、ガラスランチヤンネル10表面にエポキシ樹
脂を吹き付け、約10μ厚のエポキシ樹脂層6を形
成する。このエポキシ樹脂層として前述のものと
同一のエポキシ樹脂が使用できる。しかしなが
ら、ここで形成されるエポキシ樹脂層6には短繊
維は含まれていない。尚、このエポキシ樹脂に高
滑性機能を向上させるためにテトラフルオロエチ
レン粉末等を混入させることもできる。かかる処
理により、摺接片2表面に流動状態にあるエポキ
シ樹脂層6が形成される。この状態で、ガラスラ
ンチヤンネル10は、約0.5mmの綿糸よりなる短
繊維を入れた容器内を通過させると、エポキシ樹
脂層6表面に多数の短繊維が付着せしめられ、短
繊維層5が形成される。
で、ガラスランチヤンネル10表面にエポキシ樹
脂を吹き付け、約10μ厚のエポキシ樹脂層6を形
成する。このエポキシ樹脂層として前述のものと
同一のエポキシ樹脂が使用できる。しかしなが
ら、ここで形成されるエポキシ樹脂層6には短繊
維は含まれていない。尚、このエポキシ樹脂に高
滑性機能を向上させるためにテトラフルオロエチ
レン粉末等を混入させることもできる。かかる処
理により、摺接片2表面に流動状態にあるエポキ
シ樹脂層6が形成される。この状態で、ガラスラ
ンチヤンネル10は、約0.5mmの綿糸よりなる短
繊維を入れた容器内を通過させると、エポキシ樹
脂層6表面に多数の短繊維が付着せしめられ、短
繊維層5が形成される。
かかる処理の後、ガラスランチヤンネル10は
ホツトエア炉内に入れられ、約100℃にて約30分
間加熱される。かくしてエポキシ樹脂層6は硬化
し、短繊維層5はこのエポキシ樹脂層6に強固に
固着せしめられる。
ホツトエア炉内に入れられ、約100℃にて約30分
間加熱される。かくしてエポキシ樹脂層6は硬化
し、短繊維層5はこのエポキシ樹脂層6に強固に
固着せしめられる。
第3図は、耐久性試験の結果を示し、曲線A,
Bは、従来例に係るもので、Aは、エポキシ樹脂
にテトラフルオロエチレン粉末を混入して高滑性
材層としたもの、Bは、植毛によるものである。
曲線C,Dは、実施例に係るものであり、Cは、
高滑性材層、Dは、短繊維層における結果であ
る。本試験は次のようにして行つた。即ち、直径
10mm、厚さ2mmに形成した試料の測定面をガラス
表面に接触させ、これに摺動時荷重1140g/cm2を
加えてガラス表面において摺動振幅15.0mm、周波
数3.2Hzの条件で摺動試験を行つた。図示する如
く、試料A,Bにおいては、約15万回付近まで摩
擦係数μは徐々に増大し、その値は試料Aで約
0.8、試料Bで約0.65である。特に試料Aは、摩
擦係数μが約0.3付近から約0.8程度まで大きく変
化する。これは、摺動回数の増加にしたがつてテ
トラフルオロエチレン粉末がエポキシ樹脂層から
脱落していくことによると推測される。一方試料
Cについてみると、その摩擦係数μは、約0.4な
いし0.5の範囲で略一定しており、摩擦係数の低
い値での安定化と、摺動による影響を受けない優
れた耐久性が得られる。試料Dについても同様
に、摩擦係数μは、約0.3ないし0.5の範囲で安定
している。
Bは、従来例に係るもので、Aは、エポキシ樹脂
にテトラフルオロエチレン粉末を混入して高滑性
材層としたもの、Bは、植毛によるものである。
曲線C,Dは、実施例に係るものであり、Cは、
高滑性材層、Dは、短繊維層における結果であ
る。本試験は次のようにして行つた。即ち、直径
10mm、厚さ2mmに形成した試料の測定面をガラス
表面に接触させ、これに摺動時荷重1140g/cm2を
加えてガラス表面において摺動振幅15.0mm、周波
数3.2Hzの条件で摺動試験を行つた。図示する如
く、試料A,Bにおいては、約15万回付近まで摩
擦係数μは徐々に増大し、その値は試料Aで約
0.8、試料Bで約0.65である。特に試料Aは、摩
擦係数μが約0.3付近から約0.8程度まで大きく変
化する。これは、摺動回数の増加にしたがつてテ
トラフルオロエチレン粉末がエポキシ樹脂層から
脱落していくことによると推測される。一方試料
Cについてみると、その摩擦係数μは、約0.4な
いし0.5の範囲で略一定しており、摩擦係数の低
い値での安定化と、摺動による影響を受けない優
れた耐久性が得られる。試料Dについても同様
に、摩擦係数μは、約0.3ないし0.5の範囲で安定
している。
第6図は、実施例試料Cの約28万回の耐久試験
後の断面構造を示す(試験前の状態は第3図に示
す)。図中3はゴム部材よりなる摺接片、8はエ
ポキシ樹脂、9,9…は短繊維である。これらの
エポキシ樹脂8及び短繊維9,9…にて高滑性材
層7が構成される。第3図に示す如く測定開始前
にあつては、短繊維9,9…は、エポキシ樹脂8
内に埋没しているのに対し、測定終了後は、樹脂
8の表面が削り取られ、短繊維9,9…が樹脂8
の表面に顕出している。この顕出した短繊維9,
9…が摩擦係数の低下及び安定化に寄与してい
る。
後の断面構造を示す(試験前の状態は第3図に示
す)。図中3はゴム部材よりなる摺接片、8はエ
ポキシ樹脂、9,9…は短繊維である。これらの
エポキシ樹脂8及び短繊維9,9…にて高滑性材
層7が構成される。第3図に示す如く測定開始前
にあつては、短繊維9,9…は、エポキシ樹脂8
内に埋没しているのに対し、測定終了後は、樹脂
8の表面が削り取られ、短繊維9,9…が樹脂8
の表面に顕出している。この顕出した短繊維9,
9…が摩擦係数の低下及び安定化に寄与してい
る。
上記実施例では、短繊維として綿糸を使用した
が、この天然繊維として羊毛、絹糸、麻、合成繊
維としてナイロン(商品名)等ポリアミド繊維、
ポリエーテル繊維、ポリエステル繊維、ビニリデ
ン繊維、ポリイミド繊維、ポリアラミド繊維、半
合成繊維としてビスコースレーヨン(スフ)、ア
セテート、その他カーボン繊維、ガラス繊維等の
使用が可能である。
が、この天然繊維として羊毛、絹糸、麻、合成繊
維としてナイロン(商品名)等ポリアミド繊維、
ポリエーテル繊維、ポリエステル繊維、ビニリデ
ン繊維、ポリイミド繊維、ポリアラミド繊維、半
合成繊維としてビスコースレーヨン(スフ)、ア
セテート、その他カーボン繊維、ガラス繊維等の
使用が可能である。
<考案の効果>
以上説明したように本考案は、ガラスランチヤ
ンネルの室外に位置する摺接片及びガラス当接面
に短繊維を含有したエポキシ樹脂よりなる高滑性
材層を形成し、他方の摺接片にエポキシ樹脂層及
び短繊維層を形成したものである。それ故、窓ガ
ラスはその閉鎖時室外の摺接片及び当接部に密接
し、室外から室内への雨水、塵埃等の侵入の防
止、遮音性の向上が図られる。またこの高滑性材
層には、従来の植毛法にみられる如き砂、塵埃等
が滞留するおそれはなく、従つて見栄えを長期間
良好な状態に保つことができ、窓ガラスがこれら
によつて傷つけられることはなく、またこれらに
よつて摩擦係数が増大することはない。さらに室
内側に位置する摺接片表面には短繊維層が形成さ
れているから、窓ガラスとの間での摩擦係数の低
下を図ると同時に植毛に類似したソフトな感触が
得られ、車室内の装飾部材としての機能を有す
る。さらにこの短繊維に種々の着色を施すことに
より、また光沢の異なる短繊維を使用することに
より装飾機能は、一層発揮せしめられる。
ンネルの室外に位置する摺接片及びガラス当接面
に短繊維を含有したエポキシ樹脂よりなる高滑性
材層を形成し、他方の摺接片にエポキシ樹脂層及
び短繊維層を形成したものである。それ故、窓ガ
ラスはその閉鎖時室外の摺接片及び当接部に密接
し、室外から室内への雨水、塵埃等の侵入の防
止、遮音性の向上が図られる。またこの高滑性材
層には、従来の植毛法にみられる如き砂、塵埃等
が滞留するおそれはなく、従つて見栄えを長期間
良好な状態に保つことができ、窓ガラスがこれら
によつて傷つけられることはなく、またこれらに
よつて摩擦係数が増大することはない。さらに室
内側に位置する摺接片表面には短繊維層が形成さ
れているから、窓ガラスとの間での摩擦係数の低
下を図ると同時に植毛に類似したソフトな感触が
得られ、車室内の装飾部材としての機能を有す
る。さらにこの短繊維に種々の着色を施すことに
より、また光沢の異なる短繊維を使用することに
より装飾機能は、一層発揮せしめられる。
第1図は、本考案一実施例斜視図、第2図は、
第1図A−A断面図、第3図は第1図B−B断面
図、第4図は、ドアフレームへの組付状態を示す
断面図、第5図は、摩擦係数−摺動回数特性曲線
図、第6図は、高滑性材層の耐久性試験後の断面
図である。 1……ランチヤンネル本体、2,3……摺接
片、4……当接部、5……短繊維層、6……エポ
キシ樹脂層、7,7……高滑性材層、10……ガ
ラスランチヤンネル。
第1図A−A断面図、第3図は第1図B−B断面
図、第4図は、ドアフレームへの組付状態を示す
断面図、第5図は、摩擦係数−摺動回数特性曲線
図、第6図は、高滑性材層の耐久性試験後の断面
図である。 1……ランチヤンネル本体、2,3……摺接
片、4……当接部、5……短繊維層、6……エポ
キシ樹脂層、7,7……高滑性材層、10……ガ
ラスランチヤンネル。
Claims (1)
- ゴム部材にて形成されたランチヤンネル本体
と、該ランチヤンネル本体両端部に形成された摺
接片と、上記ランチヤンネル本体底部に形成され
たガラス当接部とを含むガラスランチヤンネルに
おいて、上記摺接片のうち室内側に位置する摺接
片の表面に、エポキシ樹脂層及び該エポキシ樹脂
層上に付着形成した短繊維層を有してなり、かつ
室外側に位置する摺接片及び上記ガラス当接部の
表面に、エポキシ樹脂に短繊維を混合分散してな
る高滑性材層を有してなることを特徴とするガラ
スランチヤンネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985122010U JPH0352577Y2 (ja) | 1985-08-07 | 1985-08-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985122010U JPH0352577Y2 (ja) | 1985-08-07 | 1985-08-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6229922U JPS6229922U (ja) | 1987-02-23 |
JPH0352577Y2 true JPH0352577Y2 (ja) | 1991-11-14 |
Family
ID=31011809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985122010U Expired JPH0352577Y2 (ja) | 1985-08-07 | 1985-08-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0352577Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008006973A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Toyoda Gosei Co Ltd | ウエザストリップ |
-
1985
- 1985-08-07 JP JP1985122010U patent/JPH0352577Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6229922U (ja) | 1987-02-23 |
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