JPH0351772Y2 - - Google Patents

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JPH0351772Y2
JPH0351772Y2 JP12468985U JP12468985U JPH0351772Y2 JP H0351772 Y2 JPH0351772 Y2 JP H0351772Y2 JP 12468985 U JP12468985 U JP 12468985U JP 12468985 U JP12468985 U JP 12468985U JP H0351772 Y2 JPH0351772 Y2 JP H0351772Y2
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film
thin
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thin film
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Description

【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本考案はPCM(Pulse Code Modulation)記
録再生装置等に用いられる薄膜磁気ヘツドに関す
る。
B 考案の概要 本考案は複数の薄膜ヘツド素子が形成された基
板と保護板とがガラス融着されてなる薄膜磁気ヘ
ツドにおいて、薄膜ヘツド素子間に配されるダミ
ー膜の表面に微細な凹凸を形成することにより、
上部磁性膜の形成時に膜応力を分散させて、膜剥
れを防止することができるようにしたものであ
る。
C 従来の技術 薄膜磁気ヘツドは、一般に、磁性基板上にコイ
ル導体、絶縁膜、上部磁性膜からなる複数の薄膜
ヘツド素子を形成した後、保護板をガラス融着す
ることにより製造される。ところで、この薄膜磁
気ヘツドの製造工程において、保護板をガラス融
着する際に、薄膜ヘツド素子を構成する各薄膜に
歪や亀裂が入つたり、コイル導体が多層の場合に
は層間絶縁膜が破壊され導体間が短絡してしまう
ことがある、これは、薄膜ヘツド素子を構成する
コイル導体の存在する領域が構造上最も高く(厚
く)なり、この領域がガラス融着時に加圧力を最
も強く受けるからである。このような保護板のガ
ラス融着時に生ずる不具合を解決すべく、薄膜ヘ
ツド素子を構成する多層膜よりなるダミー膜をト
ラツク部近傍に配してなる薄膜ヘツドを本件出願
人は先に提案している(実願昭59−117496号)。
D 考案が解決しようとする問題点 上述したダミー膜によれば、該ダミー膜の高さ
(厚み)が薄膜ヘツド素子より高くなることから、
保護板をガラス融着する際に生ずる不具合を解決
することができる。しかしながら、上記ダミー膜
は単純な積層構造であるため、最も薄厚の厚くな
る上部磁性膜の形成時において、膜応力により膜
剥れが生ずることが多く、良好なダミー膜を形成
できないばかりでなく、薄膜ヘツド素子にも悪影
響を及ぼしてしまうという問題点があつた。
そこで、本考案は上述した従来の問題点に鑑み
て提案されたものであり、上部磁性膜の形成時に
おける膜剥れを防止して良好なダミー膜を形成す
ることができるような薄膜磁気ヘツドを提供する
ことを目的とする。
E 問題点を解決するための手段 本考案に係る薄膜磁気ヘツドは、上述した目的
を達成するために、複数の薄膜ヘツド素子が形成
された基板と保護板とがガラス融着されてなる薄
膜磁気ヘツドにおいて、上記薄膜ヘツド素子間に
薄膜ヘツド素子を構成する多層膜よりなるダミー
膜を配し、このダミー膜表面に微細な凹凸が形成
されていることを特徴としている。
F 作用 本考案によれば、表面に微細な凹凸を有するダ
ミー膜により、上部磁性膜形成時における膜応力
が分散される。
G実施例 以下、本考案に係る薄膜磁気ヘツドの実施例に
ついて図面を用いて詳細に説明する。
第1図Aはダミー膜の一例を示す平面図であ
り、第1図Bは第1図Aにおける−線断面図
である。なお、第1図Aには要部のみを示してあ
る。
この第1図Aおよび第1図Bにおいて、Mn−
Znフエライト等の磁性基板1上には、絶縁膜1
1を介して導体膜12が形成されている。上記導
体膜12は各々が矢印Y方向に延設され、矢印X
方向に等間隔で配されている。また、絶縁膜11
および導体膜12上には絶縁膜13が形成されて
おり、該絶縁膜13上には導体膜14が形成され
ている。この導体膜14は上記導体膜12と直交
するように、各々が矢印X方向に延設され、矢印
Y方向に等間隔で配されている。すなわち、導体
膜12および導体膜14が格子状に配されてい
る。また、絶縁膜13および導体膜14上には絶
縁膜15が形成されており、該絶縁膜16上には
磁性膜16が形成されている。更に、磁性膜16
上には保護膜17が形成されている。このような
構造を有するダミー膜10は、各薄膜が後述する
薄膜ヘツド素子30を構成する各薄膜と対応して
いる。なお、低融点ガラスからなる融着ガラス層
21によつて結晶化ガラスの保護板22が融着接
合されている。
第2図は本実施例の薄膜磁気ヘツドの要部を示
す平面図である。この第2図に示すように、上記
ダミー膜10は薄膜ヘツド素子間(本実施例にお
いては、2チヤンネル分の薄膜ヘツド素子30,
30を1組とする薄膜ヘツド素子対40,40
間)に配設されている。ここで、第2図の−
線断面図である第3図も合わせて参照しながら薄
膜ヘツド素子30について説明する。Mn−Znフ
エライト等の磁性基板1上には、第1絶縁基31
を介して第1コイル導体32がループ状に3ター
ン形成されている。また、第1絶縁膜31および
第1コイル導体32上には第2絶縁膜33が形成
されており、この第2絶縁膜33上には第1コイ
ル導体32と接続される第2コイル導体34がル
ープ状に3ターン形成されている。上記第1コイ
ル導体32および第2コイル導体34はいずれも
CuまたはAl等からなつている。また、第2絶縁
膜33および第2コイル導体34上には、第3絶
縁膜35が形成されている。上記第1〜第3絶縁
膜31,33,35はいずれもSiO2またはAl2O3
等からなつている。また、フロントギヤツプ側の
上記磁性基板1上には、磁気ギヤツプgとなるギ
ヤツプ膜36がSiO2またはAl2O3等で形成されて
いる。このギヤツプ膜36および上記第3絶縁膜
35上には、ループ状のコイル導体32,34を
またぎ、バツクギヤツプ側で上記磁性基板1と接
合するセンダスト等の上部磁性膜37が形成され
ている。また、上部磁性膜37上、およびバツク
ギヤツプ側の第3絶縁膜35上には、たとえば
SiO2膜とCr膜の二重膜からなる保護膜38が形
成されている。これらの各薄膜はいずれもスパツ
タリング等の薄膜形成技術によつて形成される。
また、コイル導体32,34、上部磁性膜37
等の各薄膜からなる薄膜ヘツド素子30の形成さ
れた上記磁性基板1には、低融点ガラスの融着ガ
ラス層21によつて、結晶化ガラスからなる保護
板22がガラス融着されている。
前述したダミー膜10は、この薄膜ヘツド素子
30を構成する各薄膜を膜付けする工程と同じ工
程で膜付けされ形成される。また、上記ダミー膜
10を構成する各薄膜は上記薄膜ヘツド素子30
を構成する各薄膜と対応していることは勿論であ
る。すなわち、絶縁膜11,13,15はSiO2
またはAl2O3等からなりそれぞれ第1、第2、第
3絶縁膜31,33,35に対応しており、導体
膜12,14はCuまたはAl等からなりそれぞれ
第1、第2コイル導体32,34に対応してお
り、磁性膜16はセンダスト等からなり上部磁性
膜37に対応しており、保護膜17はたとえば
SiO2膜とCr膜の二重膜からなり保護膜38に対
応している。更に、上記ダミー膜10を構成する
各薄膜は、上記薄膜ヘツド素子30を構成する各
薄膜と同じ膜厚となつている。また、ダミー膜1
0の高さh(第1図B参照)は、導体膜12上の
絶縁膜13に更に導体膜14が積み上げられてい
ることから、薄膜ヘツド素子30の最高部より高
くなつている。
このように構成された本実施例の薄膜磁気ヘツ
ドによれば、ダミー膜10の形成の際に、導体膜
12,14により微細な凹凸が表面に形成された
後に磁性膜16が形成されるため、上部磁性膜3
7(磁性膜16)の形成時において膜応力を分散
させることができ、膜剥れを防止することができ
る。よつて、良好なダミー膜10を得ることがで
きる。また、このダミー膜10の高さhが薄膜ヘ
ツド素子30より高くなることから、保護板22
のガラス融着時の加圧力は上記ダミー膜10が最
も強く受けることとなり、薄膜ヘツド素子30を
構成する各薄膜に歪や亀裂が入つたり、コイル導
体12,14間が短絡してしまうようなことはな
い。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるも
のではなく、たとえばコイル導体が一層構造の薄
膜磁気ヘツドに適用することもできる。この場
合、ダミー膜10は、たとえば第4図Aおよび第
4図Aの−線断面図である第4図Bに示すよ
うに、導体膜12を島状に等間隔で形成すれば良
い。
H 考案の効果 本考案に係る薄膜磁気ヘツドによれば、ダミー
膜の表面に微細な凹凸を形成したことにより、上
部磁性膜の形成時において膜応力を分散させるこ
とができ、膜剥れを防止することができる。よつ
て、良好なダミー膜が得られると共に、薄膜ヘツ
ド素子に悪影響は及ぼされない。また、上記ダミ
ー膜が保護板のガラス融着時の加圧力を最も強く
受けることとなり、薄膜ヘツド素子を構成する各
薄膜に歪や亀裂が入るのを防止したり、コイル導
体が多層の場合には短絡を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図Aはダミー膜の一例を示す平面図、第1
図Bは第1図Aにおける−線断面図、第2図
は実施例の薄膜磁気ヘツドの要部を示す平面図、
第3図は第2図における−線断面図、第4図
Aはダミー膜の他の例を示す平面図、第4図Bは
第4図Aにおける−線断面図である。 1……磁性基板、10……ダミー膜、12,1
4……導体膜、21……融着ガラス層、22……
保護板、30……薄膜ヘツド素子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の薄膜ヘツド素子が形成された基板と保護
    板とがガラス融着されてなる薄膜磁気ヘツドにお
    いて、 上記薄膜ヘツド素子間に薄膜ヘツド素子を構成
    する多層膜よりなるダミー膜を配し、 このダミー膜表面に微細な凹凸が形成されてい
    ることを特徴とする薄膜磁気ヘツド。
JP12468985U 1985-08-14 1985-08-14 Expired JPH0351772Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12468985U JPH0351772Y2 (ja) 1985-08-14 1985-08-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12468985U JPH0351772Y2 (ja) 1985-08-14 1985-08-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6235405U JPS6235405U (ja) 1987-03-02
JPH0351772Y2 true JPH0351772Y2 (ja) 1991-11-07

Family

ID=31016936

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12468985U Expired JPH0351772Y2 (ja) 1985-08-14 1985-08-14

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