JPH0351201A

JPH0351201A - 汚物収集袋

Info

Publication number: JPH0351201A
Application number: JP18707589A
Authority: JP
Inventors: Shoji Hori; 堀　祥司
Original assignee: Daiken Iki Co Ltd
Current assignee: Daiken Iki Co Ltd
Priority date: 1989-07-18
Filing date: 1989-07-18
Publication date: 1991-03-05
Also published as: JPH0585441B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、手術や治療の際に発生した、血液やリンパ液
等の体液あるいは患部を洗浄した後の生理食塩水等の体
液を含む廃液などが付着したガーゼ、脱脂綿、手袋など
の廃棄物や廃棄臓器などの汚物を、収容し、廃棄するた
めの袋に関する。

（従来の技術および課題）手術や治療の際には種々の汚物が発生し、これらは、通
常、ビニール製の袋に収集された後、袋ごと廃棄あるい
は焼却処理される。

しかし、上記ビニール製の袋は破損し易いため、汚物の
収集や焼却処理施設への搬送中などに破袋して、汚物に
付着していた体液が漏れたり、汚物が散乱するなど衛生
上問題がある。特に感染症患者から出た汚物は、通常、
滅菌処理が行なわれるが、緊急の手術や処置などの際に
は滅菌処理が行なわれない場合もあり、このような汚物
に接触すると感染するおそれがある。また、上記、汚物
の焼却処理に際しても、汚物が飛散、流出するなどの問
題があり、汚物処理者にとって危険である。

本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、衛生上
および安全上極めて優れた汚物収集袋を堤供することを
目的としている。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するためになされた本発明は、非透水性
のシートから形成された表層１１と水溶性または透水性
のシートから形成されたＩＪｉ１２との間に吸水性高分
子材料から成る凝固剤１３が保持されている積層体１０
によって形成された袋であって、前記積層体１０の裏層
１２によって袋の内面が形成されていることを発明の構
成としている。

（作　用）本発明の汚物収集袋の内面は、水溶性または透水性のシ
ートで形成されているので、袋に汚物を入れた後、袋に
水を添加することによって、容易に溶解しであるいは容
易に水を通過させて、凝固剤に水を接触させる。そして
、水は凝固剤によって汚物を包み込んだ状態で固形化す
る。このため、袋が破損することがあっても汚物が散乱
、漏出することがない。

尚、汚物に多量の体液や洗浄液が付着している場合には
、水を添加しなくても、これら体液や洗浄液が上述の水
と同様に汚物を包み込んだ状態で固形化する。

（実施例）第１図は本発明の実施例に係る汚物収集袋１を示したも
ので、この袋１は、後述する第６図乃至第８図に示した
積層体１０によって、その裏層１２が袋ｌの内面となる
ように形成されている。

この袋１の下端部には、楕円形、円形、多角形など適宜
の形状で、しかも袋１が空の状態でも自立することがで
きる程度の面積を有する底面２が形成されており、手術
室や治療室のテーブル上あるいは床に置いた状態で、袋
１を使用することができる。

上記底面２を形成するには、たとえば、第１図に示した
ように、底面用部材２ａを、袋１の下端周縁部に、熱接
着や接着材を使用するなど適宜の方法で接着すればよい
。尚、この底面用部材２ａは、たとえば、後述する積層
体、非透水性のシート、合成樹脂製の板などによって形
成される。あるいは、第２図に示したように、袋１の下
端部を内側に折り曲げ、合せ目４を接着してもよい。さ
らに、第３図に示すように、二枚の積層体の周縁部を接
着して形成した袋の底に、針金、合成樹脂材などから、
適宜の断面形状を備え、底面の形状に形成された枠部材
５を装入して、底面２を形成してもよい。また、この枠
部材５を、第４図および第５図に示したように、袋１の
下部側の外面に接着して、枠部材５によって袋１が自立
するように保持してもよい。

一方、汚物収集袋１の開口側端部近傍の外面には、汚物
を収集、固形化した後に、袋１の開口端部を折り曲げた
状態で固定して、袋を封止するための両面接着テープ３
が貼付されている。

前記接着テープ３は、あらかじめ袋１の外面の所定の位
置に貼付しておき、袋を封止する際に裏紙をはがして使
用する。袋Ｉを封止するには、上記接着テープ３の他に
、たとえば、針金や紐を用いて袋１の開口部を縛っても
よい。この場合、袋１の開口側端部の所定の位置に、針
金や紐の一部を適宜の方法で接着しておけば、使用する
際に便利である。また、袋１の内面の開口側端部近傍に
、雌雄一対から成り両者が機械的に嵌合して固定される
ファスナーの＃ｉ雄を対向状に装着しておき、このファ
スナーを嵌合して袋１を封止してもよい。

尚、上述の通り、袋の開口側端部は、主として袋の封止
に使用されるので、上記両面接着テープ３が貼付されて
いる位置の近傍から開口端にかけては、積層体の表層だ
けで形成してもよい。

第６図は上記汚物収集袋１を形成する積層体１０の断面
を示したもので、非透水性のシートから形成された表層
１１と、水溶性または透水性のシートから形成された裏
層１２との間に、吸水性高分子材料から成る凝固剤１３
が保持されている。

上記表層１１は、前記汚物収集袋１の外面を形成し、袋
ｌから体液や水などが漏出しないように非透水性を備え
ていると共に収集した汚物や固形化した水などの重さに
耐えられる程度の強度を備えたシートが使用される。表
層１１を形成するシートとしては、たとえば、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製のシート、合成
樹脂製フィルムの表面に金属を蒸着したシート、あるい
は、合成樹脂製フィルムや金属箔など複数のフィルムを
積層したシートを挙げることができる。尚、このシート
は外観上の点から、不透明なものを使用するのが好まし
い。

また、前記裏層１２は、既述の通り、汚物収集袋１の内
面を形成する。裏層１２を形成するシートとしては、Ｐ
ＶＡ、水溶性バルブなどから成る水溶性のシート、また
は織布、不織布、網体などから成る透水性のシートが使
用される。

前記凝固剤１３としてｔま、主として種々の吸水性高分
子材料が使用される。たとえば、ポリアクリル酸ソーダ
、でん粉とアクリル酸とのグラフト重合物、酢酸ビニル
とアクリル酸メチルの共重合物のケン化物、酢酸ビニル
と無水マレイン酸共重合物のケン化物、イソ・ブチレン
と無水マレイン酸共重合物のケン化物を挙げることがで
きる。これらの吸水性高分子材料には消毒剤、殺菌剤、
抗菌剤、消臭剤などを適宜配合することができる。尚、
凝固剤の形態としては粉体状、顆粒状が一般的である。

上述の各材料から積層体を形成するには、たとえば、第
７図に示したように、各材料を積層した後、表層１１と
裏層１２とを熱接着すればよい。この際、同図に示すよ
うに、積層体１０を適宜の大きさの小区画に仕切った状
態で熱接着すれば、前記小区画内に粉体状または顆粒状
の凝固剤１３が小量づつ保持されるので、凝固剤１３の
偏在を防止するうえで好ましい。あるいは、第８図に示
すように、凝固剤１３を不織布１２ａと不織布１２ａの
間にエンボス加工により固定したシート１４を形成し、
このシート１４を表層を形成する非透水性のシート１１
ａに適宜の方法で接着して積層体１０を形成してもよい
。

また、上述の積層体１０から汚物収集袋１を形成する際
には、袋の合せ目において、たとえば、第８図に矢印で
示したように、積層体縁部の表層部分を重ね合せて、あ
るいは、向い合せて適宜の方法で接着すればよい。

本発明の汚物収集袋を使用するには、まず、袋の中に汚
物を投入した後適量の水を添加し、汚物の周囲を凝固剤
によって固形化された水で包み込む。次に、袋の開口端
部を折り曲げて接着テープで固定し、袋を封じる。そし
て、袋のまま廃棄または焼却処理する。

尚、本実施例では、底面が形成されて自立することがで
きる汚物収集袋について述べたが、本発明はこれに限る
ものでなく、二枚の積層体の周縁部を接着して適宜形状
の袋を形成し、これをそのまま使用することができるの
はもちろんである。

また、本発明の汚物収集袋を、第９図に示したように排
気管１７および廃液導入管１６が貫通状に装着されてい
る栓体１８に装着する。そして、栓体１８で袋ｌの開口
部が密封された状態となるように、固定具２０で袋１を
栓体１８に固定すれば、体液あるいは体液を含む廃液を
収集すると共に固形化した後、衛生的かつ安全に廃棄ま
たは焼却することができる体液および廃液の収集容器と
しても使用することができる。尚、この際、袋に吸引し
たａｍが見えるように袋の外面には透明なシートを使用
する。また、吸引初期に袋を保形するために、たとえば
、袋の下部に紐Ｉ９を装着し、この紐１９に適宜の重さ
の錘を結び付けるなどして、袋を下方に向けて引張った
状態で支持するのがよい。

（発明の効果）上述の通り、本発明の汚物収集袋は、収集した汚物を凝
固剤で固形化された水で包み込み、また体液を含む廃液
等をそのまま固化するので、袋ごと廃棄しても、袋の破
損によって汚物等が散乱、漏出することがない。また、
そのまま焼却しても汚物等が飛散、流出することもなく
、衛生的かつ安全性に極めて優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施際に係る汚物収集袋を示す部分断
面説明図、第２図および第３図は汚物収集袋の底面の形
成方法を示す説明図、第４図および第５図は枠部材によ
って汚物収集袋を自立させる方法を示す説明図、第６図
は汚物収集袋を形成する積層体を示す断面図、第７図お
よび第８図は積層体の形成方法を示す断面説明図、第９
図は本発明の汚物収集袋を体液および廃液の収集容器と
して使用する場合を示す断面図である。１・・・汚物収集袋、２・・・底、３・・・接着用テー
プ、ｌＯ・・・積層体、１１・・・表層、１２・・・裏
層、１３・・・凝固剤。特　許　出　願　人　　大研医器株式会社第４図弔図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）非透水性のシートから形成された表層（１１）と
水溶性または透水性のシートから形成された裏層（１２
）との間に吸水性高分子材料から成る凝固剤（１３）が
保持されている積層体（１０）によって形成された袋で
あって、前記積層体（１０）の裏層（１２）によって袋の内面が
形成されていることを特徴とする汚物収集袋。