JPH0350740Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） この考案は、物を置いたり整理したりするため
の棚に関する。

（従来技術） これまでの棚にあつて、段板を支える丸棒等の
支柱は、一本材として径が同じであり、それのみ
ではガタツキがあり不安定であるので補助板を差
し渡すなどして補強してあるのが普通である。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、従来のかかる実情に鑑みてなされた
もので、テーパー状支柱を介して基板と段板を結
合することにより、それのみで安定強固な棚を得
ることを目的とする。

［考案の構成］ （実施例） 以下図面の実施例によつて説明すると、第２図
に示すように本考案の棚は、基板１と段板２とテ
ーパー状支柱３とから成り、前記基板１に前記テ
ーパー状支柱３の下部が密合するテーパー孔１ａ
を、また前記段板２に前記テーパー状支柱３の上
部が密合するテーパー孔２ａを夫々設け、該テー
パー状支柱３を介して基板１と段板２を連結して
構成される（第１図）。

上記中、段板２のテーパー孔２ａは、第３図に
示すように貫通孔の態様（同図イ、ハ）と中途穴
（同図ロ）の態様が考えられ、またテーパー状支
柱３を、段板２より突出させる態様も考えられ
る。それぞれで外観体裁を異にすることは言うま
でもない。

さらに段板２は、第４図に示すように複数２
Ａ，２Ｂの組合わせとすること（即ち中段にも差
込む態様）も考えられる。

（作用） 今本考案の棚を組立てるには、第２図において
まずテーパー状支柱３の下部に基板１のテーパー
孔２ａを密合状態に差込み、次いで上部に段板２
のテーパー孔２ａを密合状態に差込む。ともにテ
ーパー嵌合であるので接着剤等を用いなくても軽
く叩くことにより気密一体化が可能である。ガタ
を生ずることなく、もとより抜け落ちる心配もな
い。

そして組立て後は、上下いずれも斜面効果によ
る応力抵抗が大きいため横振れ等の外力に十分耐
え得る。

［考案の効果］ 以上から本考案によれば、組立てが基板と段板
と支柱の三要素のみで足り、補強材を一切必要と
しない。そして補強材を渡していないので、四囲
が開放状態にあつて空間利用上望ましい。また前
記のように経時によるガタ等もなく、全体として
安定強固な棚を提供することができる。

なお前記斜面効果は、棚を解体する場合にも有
利に働く。即ちテーパーによる型抜きの作用で、
支柱の窄まり方向に基板乃至段板を叩くことによ
り極めて簡単に分離することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図は分解斜視図、第３図は縦断側面
図、第４図は中間にも段板を差込んだ態様の側面
図。 １……基板、１ａ……テーパー孔、２……段
板、２ａ……テーパー孔、３……テーパー状支
柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基板１と段板２とテーパー状支柱３とから成
   り、前記基板１に前記テーパー状支柱３の下部が
   密合するテーパー孔１ａを、また前記段板２に前
   記テーパー状支柱３の上部が密合するテーパー孔
   ２ａを夫々設け、該テーパー状支柱３を介して基
   板１と段板２を連結したことを特徴とする棚の構
   造。