JPH0350424Y2 - - Google Patents

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JPH0350424Y2
JPH0350424Y2 JP15005384U JP15005384U JPH0350424Y2 JP H0350424 Y2 JPH0350424 Y2 JP H0350424Y2 JP 15005384 U JP15005384 U JP 15005384U JP 15005384 U JP15005384 U JP 15005384U JP H0350424 Y2 JPH0350424 Y2 JP H0350424Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、流量計用超音波送受信装置に係り、
とくに、全体をチエーンその他の索条部材により
被測定管の外面に固定するとともに、送信および
受信用の二つの超音波送受波器を固定装備した流
量計用超音波送受信装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の流量計用超音波送受信装置は、例えば実
公昭50−6857号公報および実開昭59−41724号公
報にて開示されているように種々のものがある。
そして、これらはいづれも大口径管に対して送
受波器取付装置を効率よく取付けるための手法が
開示されており、かかる点においては一応の成果
を奏している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記各実施例においては、送受
波器用の枠体を被測定管に装着するための手法が
開示されているに留まり、送受波器そのものの固
着手段としては単に板ばねによる一定圧力を常時
印加する程度のものであることから、送受波器の
取換えに際しては枠全体を被測定管から取りはず
す必要が生じ作業能率が悪く、又被測定管の口径
の大小に応じて超音波送受波器の固定押圧力を変
化対応せしめることができないため、測定精度が
枠体の固定如何に著しく影響を受けるという欠点
があり、送受波器が単に固定ばねで押さえられて
いるにすぎないため外部振動等によつ送受信器が
位置づれを起こすという欠点がよつた。
本考案は、かかる従来例の有する不都合を改善
し、被測定管の口径の大小に応じて超音波送受波
器の押圧力を自由に変化調整することができ且つ
当該各超音波送受波器の位置づれを防止し測定精
度の向上を図り得る流量計用超音波送受信装置を
提供することを、その目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本考案は、対向する二枚の枠板の相互
間に送受波器を着脱自在に装備するとともに、前
記枠板の両端部にブロツク状のスペーサ部材を固
着装備し、これら全体をチエーン等の索条部材に
て被測定管に固着する構造の超音波流量計の送受
波取付装置において、 前記送受波器を被測定管に押圧する板ばね部材
を設け、この板ばね部材の両端を前記枠板に係着
せしめるとともに、この枠板の一部にばね効果を
なす曲折部を形成し、この板ばね部材と前記送受
波器との間に押圧力調整手段を設けるという構成
を採り、これによつて前記目的を達成しようとす
るものである。
〔考案の第1実施例〕 以下、本考案の第1実施例を第1図ないし第4
図に基づいて説明する。
これらの図において、1は被測定管を示し2は
前記被測定管1の内部を流通する水等の液体(第
4図参照)を示し、3は超音波流量計の送受波器
取付装置を示す。
前記送受波器取付装置3は、枠体4と、この枠
体4の両端部を前記被測定管1に固着するための
二組の枠体固定手段5,6と、前記枠体4に超音
波送受波器7A,7Bを装着し固定するとともに
当該送受波器7A,7Aの押圧力を調整する機能
を備えた二組の送受波器係着手段8,9とにより
構成されている。
この内、前記枠体4は断面L字状の一対の枠板
40,41と、この各枠板40,41の両端部に
図示の如くねじ止めにより固着されたスペーサ部
材42,43とにより形成されている。前記枠板
40,41は、断面L字状の部材からなり、一方
の突出部40A,41A(第4図参照)が図に示
す如く外部に向かつて突出するように配設され、
他方の突出部40A,41Bが相互に対向装備さ
れている。そして、この他方の突出部40B,4
1Bの相互間に前述した送受波用の一組の超音波
送受器7A,7Bが図の如く配設されるようにな
つている。
前記枠体4の一方のスペーサ部材42は、被測
定管1に当接する部分にV字状切除面42Aを有
しており、これによつて、第2図に示す如く比較
的直径の小さい被測定管1A,1Bに対して有効
に当接し前述した送受波器7A,7Bを固定する
ことができるようになつている。他方のスペーサ
部材43(第3図参照)もこれと全く同様に形成
されている。また、前記枠板40,41は、その
第2図における下端部すなわち被測定管1に当接
する部分が前述したスペーサ部材42のV字状切
除面42Aの端面42Cより突出しており、これ
によつて第2図に示す如く比較的大きい被測定管
1C,1Dに対しても有効に当接して前述したV
字状切除面42Aと全く同様に機能し得るように
なつている。
また、前記枠体4のスペーサ部材42,43
は、前述したV字状切除面42A,43Aの反対
側端面に、図に示す如く比較的幅の広い切除部4
2B,43Bを有し、この部分に前記枠体固定手
段5,6が配設され、後述するように被測定管1
に装着されるようになつている。更に前記スペー
サ部材42,43は、第2図における上端に左右
に直角に延設された突出部42C,43Cを有し
ており、この突出部42C,43Cの作用によつ
て、前記L字状枠板40,41が相互に各々第2
図に示す如く対称位置に極く容易に取付けられ且
つ枠体4全体の撓みが生じないようになつてい
る。44,45は取付ねじを示し、又42D,4
3Dはチエーンガイド溝を示す。
次に、前記一方の枠体固定手段5は、前記枠体
4の被測定管1に固定するための索条部材として
のチエーン50と、このチエーン50の両端部を
係止する締め付け板51と、この締め付け板51
を第3図の上方へ移動させて前記チエーン50に
所定の張力(枠体固着力)を与えるねじ部52
と、このねじ部52を必要に応じて回動せしめる
つまみ部53と、前記ねじ部52の前述したスペ
ーサ部材42側に固着されて前記枠体4を被測定
管1側へ押圧せしめる押圧部材54とにより構成
され、この押圧部材54が第1図に示す如く前述
したスペーサ部材42の切除部42Bに配設され
るようになつている。このため、前記チエーン5
0は第1図に示す如くスペーサ部材42のチエー
ンガイド溝42Dに配設されることから当該チエ
ーン50の固定がずれることがなく比較的正確な
直角度をもつて巻回装備されるようになつてい
る。またこのチエーン50は、前記つまみ部53
を回すことにより締め付け板51が上下動するこ
とから容易に一定の固着力を付加せしめることが
でき、また、スペーサ部材42に形成された幅広
い切除部42Bの作用により、前記押圧部材54
は、常にスペーサ部材42の中央部から第2図の
矢印Aに示す如く当該スパーサ部材42すなわち
枠体4を均一に被測定管1側に固着せしめること
ができるようになつている。55は、前記締め付
け板51の回動防止部材を示す。
前記他方の枠体固定手段6も前述した一方の枠
体固定手段5と全く同一に形成されている。5
6,57(第4図参照)はチエーン係止用のカギ
型部材を示す。このため、チエーン50の被測定
管1の大小に対応してその使用長さを自由に設定
することができるようになつている。また、前記
スペーサ部材42,43の第1図の上端に形成さ
れた幅広の切除部42B,43Bは円形の座ぐり
溝であつてもよい。
前記一方の送受波器係着手段8は、第3図に示
すように枠体4の内側に配設された前記送受波器
7A,7Bを所定のばね力をもつて被測定管1側
へ常時押圧する板ばね部材80と、この板ばね部
材80の第1図における中央部下面に装着された
押圧力調整手段85とにより成る。この内、押圧
力調整手段85は、ねじ板81と、このねじ板8
1の中央部を貫挿して当該ねじ板81を図の上下
方向に移動せしめ前記板ばね部材80に所定の張
力を付加せしめる押圧ねじ部82と、この押圧ね
じ部82を必要に応じて回動せしめる操作つまみ
83と、前記押圧ねじ部82の先端部に固着され
て超音波送波器(又は受波器)7Aを被測定管1
側へ押圧せしめる円盤状押圧部材84(第1図参
照)とにより構成されている。前記他方の送受波
器係着手段9も全く同様に形成されている。
この内、前記板ばね部材80は、ステンレス製
バネ材からなり第1図又は第4図に示すように台
形状に曲折され、同時にその両端部には、前述し
た枠板40,41の突出部40A,41Aを係止
するためのU字状係止部80Aを備え、このU字
状係止部80Aの第4図における立上り部80B
との連結部80Cが全体的には曲折された状態と
なつていることから当該連結部80C部分にてバ
ネ効果が生じるようになつている。従つて前記操
作つまみ部83を例えば右回転させると前記ねじ
板81が上方へ移動して前記板ばね部材80の中
央部を上方へ押し上げることとなり、その結果、
当該板ばね部材80はその反力でねじ板81およ
び押圧ねじ部82を図の下方へ押下することとな
り、これによつて前記円盤状押圧部材84を介し
て前記一方の超音波送波器(又は受波器)7Aが
被測定管1側へ常時押圧されるようになつてい
る。
また、前記送受波器係着手段8のねじ板81
は、前記板ばね部材80に沿つた両側端部が幾分
上方に向けて曲折されており(第3図参照)、こ
の曲折端部81Aが前記板ばね部材80に係止さ
れてその回転が抑えられている。この場合、当該
曲折端部81Aについては両端の一部を曲折した
ものであつてもよい。
更に、前記送受波器係着手段8の円盤状押圧部
材84は、前記一方の超音波送波器(又は受波
器)7Aの第1図における上端部に形成された座
繰り穴70内に配設されるようになつている。こ
の結果、当該超音波送波器(又は受波器)7A
は、常にその中央部から被測定管1の中央部に向
かつて常時均一に押圧されることとなり、従つて
常に最良の測定条件を長時間継続して維持し得る
ようになつている。前記他方の送受波係着手段9
も全く同様に形成されている。79は送波器(又
は受波器)に形成された座ぐり状溝部を示す。こ
の座ぐり状溝部78又は79と前記円盤状押圧部
材84とにより送受波器係止機構が構成されてい
る。
前記枠体4の枠板40,41の上面には、第1
図に示すように目盛板4A,5Aが固着されてお
り、又これに対応して前記各送波器(又は受波
器)7A,8Aの側面には各々副尺4B,5Bが
付記されており、これによつて当該各送波器(又
は受波器)7A,8Aが1/10〔mm〕単位で位置ぎ
めし得るようになつている。この場合、前記送波
器(又は受波器)7A,7Bの側面に付されてい
る副尺4B,5Bの各々はその線の長さが比較的
長くなつており、これによつて当該送波器(又は
受波器)7A,7Bが被測定管1の径の大小によ
つて生じる浮き上り若しくは浮き沈みの状態が生
じても充分にこれに対応し得るようになつてい
る。71A,71Bは各々送波器(又は受波器)
用の同軸ケーブルを示す。
尚、上記実施例において、送受波器係止機構を
送受波器7A,7Bに形成した座ぐり状溝部78
又は79と円盤状押圧部材84とにより形成する
場合を例示したが、同等に機能するものであれば
他の部材を使用したものであつてもよい。
〔第2実施例〕 次に、第2実施例を第5図に基づいて説明す
る。
この実施例は、前述した枠体4を二組設けこれ
をスペーサ部材44を介して一列に連結するとと
もに、この枠体4の一方の側に一つの送波器(又
は受波器)7Aを装備し、前記枠体4の他方の側
に他の受波器(又は送波器)を固着するように装
備したものである。このため、前述した枠体固定
手段5が本実施例では図に示す如く合計3ヶ所に
装備されるようになつている。その他の各部の構
成及び作用は、前述した従来例と同一となつてい
る。
このようにしても、前述した第1実施例と同等
に機能するほか、特に大口径の被測定管1に対し
て能率よく流量測定が可能となるという利点があ
る。
尚、上記各実施例は便宜上被測定管の上部に装
備した場合を例示したが、実際には、気泡その他
の悪影響を防止するためにその大部分が被測定管
1の側面に装備するようになつている。本実施例
の場合も同様である。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によると、対向する二枚
の枠板の相互間に送受波器を着脱自在に装備する
とともに、前記枠板の両端部にブロツク状のスペ
ーサ部材を固着装備し、これら全体をチエーン等
の索条部材にて被測定管に固着する構造の超音波
流量計の送受波器取付装置において、前記送受波
器を被測定管に押圧する板ばね部材を設け、この
板ばね部材の両端を前記枠板に係着せしめるとと
もに、この枠板の一部にばね効果をなす曲折部を
形成し、この板ばね部材と前記送受波器との間に
押圧力調整手段を装備し、この押圧力調整手段の
前記送受波器押圧部材に送受波器係止機構を設け
るという構成を採用したので、被測定管の口径の
大小に応じて超音波送受波器の当接押圧力を変化
させることができ、しかも送受波係止機構の作用
により超音波波器の位置づれを略完全に防止する
ことができ、これがため常に被測定管の口径の大
小に応じた最適な測定条件を設定することとがで
きるという従来にない優れた流量計用超音波送受
信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す全体斜視
図、第2図は第1図の被測定管部分におけるスペ
ーサ部材の機能を示す説明図、第3図は第1図の
正面図、第4図は第3図の左側面図、第5図は第
2実施例を示す正面図である。 1……被測定管、7A,7B……送受波器、4
0,41……枠板、42,43……スペーサ部
材、50……チエーン、78,79……座ぐり溝
部、80……板ばね部材、84……円盤状押圧部
材、85……押圧力調整手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 対向する二枚の枠板の相互間に送受波器を着
    脱自在に装備するとともに、前記枠板の両端部
    にブロツク状のスペーサ部材を固着装備し、こ
    れら全体をチエーン等の索条部材にて被測定管
    に固着する構造の流量計用超音波送受信装置に
    おいて、 前記送受波器を被測定管に押圧する板ばね部
    材を設け、この板ばね部材の両端を前記枠板に
    係着せしめるとともに、この枠板の一部にばね
    効果をなす曲折部を形成し、この板ばね部材と
    前記送受波器との間に押圧力調整手段を装備
    し、この押圧力調整手段の前記送受波器押圧部
    分に送受波器係止機構を設けたことを特徴とす
    る流量計用超音波送受信装置。 2 前記送受波器係止機構を、前記押圧力調整手
    段の下端部に装着した円盤状押圧部材と、この
    円盤状押圧部材を係止する座ぐり状溝部とによ
    り形成したことを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の流量計用超音波送受信装
    置。
JP15005384U 1984-10-03 1984-10-03 Expired JPH0350424Y2 (ja)

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JPS6165315U JPS6165315U (ja) 1986-05-06
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