JPH03503476A - 消化方法 - Google Patents
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- JPH03503476A JPH03503476A JP63506081A JP50608188A JPH03503476A JP H03503476 A JPH03503476 A JP H03503476A JP 63506081 A JP63506081 A JP 63506081A JP 50608188 A JP50608188 A JP 50608188A JP H03503476 A JPH03503476 A JP H03503476A
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- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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- C12N15/10—Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
- C12N15/1003—Extracting or separating nucleic acids from biological samples, e.g. pure separation or isolation methods; Conditions, buffers or apparatuses therefor
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
りし」
本発明は、ハイブリダイゼーションに適した形態のDNAを含む溶液を提供する
ための、細胞または組織の消化方法に関するものである。
ハイブリダイゼーションに適した形態において細胞DNAを調製するための先行
技術は、細胞の破壊、種々の巨大分子の酵素的消化、無用な細胞成分を除去する
ため、および多かれ少なかれ純粋となったDNA溶液を得るための沈澱、分離お
よび溶解の工程を含む複雑な一連の工程に関連する。この処理において使用され
る試薬は、ハイブリダイゼーションを妨害することもあり、除去されなければな
らない。このような方法の典型的な例は、B11n、 Nおよび5taffor
d、D、W、 1976゜Nucleic Ac1ds Re5earch+
3 + 2303に見出される。
Brandsn+aおよびMillerの、Proc、 Natl、 Acad
、 Sei。
USA ; 77(11)、 6851−6855(1980)ならびにwag
nerらのIdentification of l(uman Papill
omavirus in CervicalSwabs by Deoxyri
bonucleic Ac1d旦房注tu )lybridi−sation、
0bstetrics and Gynaecology 64+ 767
−772(1984)は、非−分画細胞中のDNA検出方法を記述しているが、
これらの方法は、10Slfa胞より少ない単一コピー遺伝子の検出のためには
、多分、感度が不充分である。Brandsman とMHlerの方法は、ニ
トロセルロースフィルタ上で行なわれ、細胞の0.5fi水酸化ナトリウムによ
る周囲温度における7分間の処理および中性化緩衝液と溶媒による洗浄を含む。
このような方法は、細胞成分を部分的に消化し、DNAを放出するが、ハイブリ
ダイゼーション試験を妨害しない為に充分な程度にまでは細胞巨大分子を破壊し
ない。
ここにおいて驚くべきことに、全細胞または組織を、強アルカリ性培地中にて、
DNAを除きすべての巨大分子を実質的に分解するために充分な温度および充分
な時間消化することによって、ハイブリダイゼーションにおいて使用するために
適したDNA溶液を簡単に得ることができることを見出した。この技術は、新鮮
な、固定および記録材料に適用されるであろう。
従って、本発明は、細胞または組織を、強アルカリ性水溶培地によりハイブリダ
イゼーションに適当な溶液、例えば清澄な溶液を得るために充分な時間および温
度において処理することからなる、細胞または組織から細胞DNAの溶液を製造
する方法を提供するものである。本発明により調製されたDNA溶液は、適当な
フィルタ支持体への直接的な適用により、ハイブリダイゼーションの為に使用さ
れてもよい。別法として、該溶液は、過剰の水酸イオンを中性化した後に、溶液
において直接にハイブリダイゼーションにより、またはDNAポリメラーゼ鎖反
応による標的配列の酵素的増幅により (R,に、5aikiらのNature
、 324 163(1986))または類似した方法により分析のために使用
されてもよい。
この方法は、先行技術に比べて極めて単純であり、かつ迅速であるという利点を
有する。分離工程を有さず、かつ、DNAの重大な損失が最小であることから、
感度の増大においても有用であり、定量的である。
特定の理論に束縛されることを望むことな−く、DNAは、強アルカリ培地によ
る消化に対し、他の細胞巨大分子より抵抗性であると考えられ、本発明は、この
ような消化の速度の差異を明らかにする。
本発明の方法は、通常は全(生または固定化)細胞または組織に対して適用され
るであろうが、同様に破壊細胞にも適用可能である。処理の単純性および感度の
利点は、水酸化物培地中の消化に先立って分離が行なわれた場合には失われる。
所望の消化を達成するために重要なものは水性培地中の水酸イオンの濃度であり
、陽イオンの性質は、さほどに臨界的ではない。水酸イオンの濃度、反応の継続
時間および反応が行なわれる温度は、都合よく変化させてもよいが、水酸イオン
のより低い濃度は、より長時間および/またはより高温度を必要とし、より短時
間は、より高濃度の水酸イオンおよび/またはより高温度を用いて達成され得、
ならびにより低温度は、より高濃度の水酸イオンおよび/またはより長時間の反
応の継続により可能となることが理解されるであろう。
実際的な意味において、反応温度は、凝固点より高く、かつ、反応混合物の沸点
または好ましくはそれ以下でなければならない。好適には、該反応は約20°C
ないし約95°C1より好ましくは約80°Cにて行なわれる。
該水酸イオンの濃度は、好適には約0.14ないし約1ムより好ましくは約0.
25Mないし約0.5Mおよび最も好ましくは約0.4豆である。このような濃
度は、種々のアルカリ性または塩基性物質を用いて、好ましくはアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属水酸化物、最も好ましくは水酸化ナトリウムを用いて達成
される。
反応継続時間は、使用される温度上、および/または水酸イオンの濃度の制限を
考慮して選択される。典型的には、継続時間は数分間ないし数時間の範囲、好ま
しくは5分間ないし1時間の範囲であろう。例えば、2分の1時間の程度、実際
的には30分間の継続時間が都合良いが、約10分間の反応時間が最良であろう
。
本発明の特に好ましい実施態様においては、細胞または組織は、0.4豆の水酸
化ナトリウムを用い、約80°Cの温度において、約2分の1時間消化される。
このことは、ハイブリダイゼーションのために適したDNAを変性された形態で
含む溶液を提供し、これはハイブリダイゼーションによる分析のためになおも好
適である限定された範囲においてのみ、一般的に品位を下げられるであろう。
固定化およびパラフィン埋設組織試料等の記録材料については、消化の前に清浄
化しておくことが必要であろう。従って、例えばパラフィン埋設試料については
、パラフィンワックスをキシレンおよび次いでエタノール等の溶媒を用いて溶解
してもよい。
本発明の方法により作成されるDNA溶液は、種々の技術によってハイブリダイ
ゼーションの為に使用されてもよい。最も好適には、該DNAは、ニトロセルロ
ース、または好ましくはDNAが共有的に結合するナイロン膜等の基材に結合さ
れる(Reed、 K、C,およびMann+ D、A、+(1986) Nu
cl、 Ac旦、 Res、 13.7207−7221)。
DNAを基材に結合した後、慣用のハイブリダイゼーション法が適用されてもよ
い。該DNAtJ製は単純な一工程法で材料の損失が最小であるため、極めて少
量の試料により実施することができ、かつ、外因性細胞破壊物の妨害物が無いこ
とは、わずか104個の細胞の試料中の細胞あたり単一コピーのDNA配列の検
出を許容する。このことは、従って、例えば血液試料中のヒト免疫不全ウィルス
(HIV) 、肝炎ウィルス等のウィルス性DNAおよび細胞培養物中のマイコ
プラズマ汚染を以前可能であったよりも高い感度で検出することを可能とする。
従って、本発明は、細胞または組織を、ハイブリダイゼーションに適したDNA
溶液を調製するために充分な時間および温度をもって強アルカリ性水性培地によ
り処理し、およびハイブリダイゼーション基材を該溶液と、DNAの該基剤への
結合を許容する条件下で接触せしめることからなる細胞DNAが結合した基材の
製造方法をも提供するものである。
DNAのハイブリダイゼーション基材への結合を許容する条件は、周知である。
好ましくは、該基材は、ナイロン膜であり、この場合に結合が約0.4M水酸化
ナトリウムの存在下で約20°Cにて好適に誘導される。従って、本発明の特に
好ましい実施態様においては、DNA溶液は、0.4M水酸化ナトリウムによる
80°Cでの約10分間の細胞の処理により作成され、該溶液は、約20°Cに
冷却後、ナイロンハイブリダイゼーション膜に直接に適用され、これは、DNA
の結合後、中性化用緩衝液により洗浄される。次いで、ハイブリダイゼーション
は、標準的技術に従って行なわれてもよい。
更に本発明は、細胞を、ハイブリダイゼーションに適したDNA溶液を調製する
ために充分な時間および温度をもって強アルカリ性水性培地により処理してDN
Aの水性溶液を作成し、ならびに、得られたDNAを、検出すべきDNA配列と
ハイブリッド化可能な核酸および検出可能な標識を有するプローブと、該検出す
べきDNA配列と該プローブとの間のハイブリダイゼーションを許容する条件下
で接触せしめることを含んでなる、細胞中に含有されることが予想されるDNA
配列の検出方法を提供するものである。
特定の実施態様において、第1の工程において調製されるDNA溶液は、適当な
酸または緩衝溶液を用いて中和され、そしてハイブリダイゼーションは、かくし
て得られた溶液中で導かれる。別の実施態様においては、ハイブリダイゼーショ
ン基材を、該溶液と、DNAが該基材に結合する条件下で接触させ、該基材を洗
浄し、該基材をプローブの溶液と接触させることによりハイブリダイゼーション
を誘導する。
ハイブリダイゼーション法において使用される条件は、周知であり、本方法は所
望により高い、または低い厳密さくstringency)をもって使用されて
もよい。該プローブおよび標識は、いかなるプローブ/標識の組合せでもよく、
多数のものが容易に入手可能である。
本発明の方法のひとつの利点は、外来性細胞破砕物によるハイブリダイゼーショ
ンの妨害が最小化または除去されていることである。該ハイブリダイゼーション
基材は、ハイブリダイゼーションの前に洗浄してDNA以外の細胞由来の残渣を
除去することができ、従って、該DNA結合基材は、任意に第1のプローブの除
去後に、更にハイブリダイゼーション実験に再使用する為に適している。
本発明は、添付した図面および以下の実施例を参照して記述されるが、実施例は
、本発明の範囲を制限することを意図するものではない。
1 : 0.4N NaOHでの80°CにおりるHel、aDNAたはBHK
の \”
50plOPBS中のHeLaDNA 1 ugの試料を、0.5M NaOH
を用いて250μffiとし、最終NaOH濃度を0.41’1とした。種々の
時間をもって80℃に加熱した後、二検体試料をスロットプロット複写器を用い
てシーンスクリーンプラス(Genescreen Plus)ナイロン膜上に
分別し、該フィルタを全)IeLaゲノムDNAを用いてプローブにかけ、下記
のようにオートラジオグラフにがけた。
2.5X10’個のBHKクローン9細胞の50μ1OPBS中の試料を0.5
M NaOHを用いて250ufとし、最終NaOH濃度を0.4hとした。
種々の時間をもって80°Cに加熱した後、二検体試料を上述と同様にシーンス
クリーンプラスに分別し、そして該フィルタを全BHKゲノムDNAを用いてプ
ローブにかけ、下記のようにオートラジオグラフにかけた。
2゛:アルカi での RNAの X”サン力ロマイセス・セラヴイシアエ
(Saccharomycesceravisiae)由来の全RNAを、第1
図において記述したのと同様にして加水分解し、1dg当量を各時点について二
検体スロットに負荷した。
3ズ: BHK のCAD’ −の50μ2OPBS中に懸濁され
たBHK細胞を、0.5M NaOHを用いて250μJ2とし、最終NaOH
濃度を0.4Mとした。80°Cにて30分間加熱後、二検体試料を上述と同様
にシーンスクリーンプラス上に分別し、該フィルタを、下記のようにして無作為
プライム化により標識付けされたpCAD eDNA (6,5kb)(Shi
gesaclaらの、ルは、釦旦0題、、 5.1735−1742. (19
85))を用いてプローブにかけた。
3し工[田’: BHK の こ
゛し UC1L旦凡人夏検盗
50μ2のPBS中に懸濁された2、5X10’個のBHK細胞を0.5 M
NaOHを用いて250ufとし、最終NaOH濃度を0.4Mとした。80°
Cにて30分間加熱後、二検体試料を上述と同様にシーンスクリーンプラス上に
分別し、該フィルタを、下記のようにして無作為プライム化により標識付けした
pUc13 DNAを用いてプローブにかけた。
5゛:感仇 のヒ ウィルス16の5iHaおよびC331細胞を、
2.5X10’個の細胞をもって50μ2のPBS中に懸濁し、250uAの0
.4 M NaOH中において80°Cにて30分間加水分解し、次いで二検体
試料を上述のようにシーンスクリーンプラス上に分別し、該フィルタを下記のよ
うにして無作為プライム化により標識付けした肝ν16DNAを用いてプローブ
にかけた。
実−施二桝
遺」虹、LL
略語:
I X5SC:150mM塩化ナトリウム、 15m4クエン酸ナトリウム、p
H7,4゜
I X5SPE: 150mM塩化ナトリウム、 15mM リン酸ナトリウム
、pH7,4゜
Denhardt溶液:0.1%Ficoll 400(Pharmacia)
、0.1%B S A (Sigma)、0.1%ポリビニルピロリドン(Si
gma)。
SDS : ドデシル硫酸ナトリウムシーンスクリーンプラス膜は、NENか
らのものである。すべての細胞はDulbeccoの修飾Eagles培地(E
4)中で成育させた。CC531(Auersper、 N、のJ、Nat、C
ancerInst、 32.135−164.1964)および5iHa (
Friedl、 F、らのProc、 Soc、 Exp、 Biol、 Me
d、135.543−545.1970)は、ヒト頚部癌細胞であり、Lion
el Craioford博士から供給を受けた。HeLaDNAは、プロテナ
ーゼに法(Maniatisらの’Mo1ecular Cloning、 a
Laboratory)Ianual’ Co1d Spring Harb
our Laboratory(1982))により調製した。BHK細胞は幼
シリアハムスター腎細胞である。DNAプローブ類は、標識d CT P (3
000Ci/mmol、 Amersham)を使用して無作為プライム化(F
ein−bergおよびVogelstein、 Anal、 Biochem
、 E招+ 6−13(1983))により調製した。RNAプローブ類は、S
P6プロモータ/ポリメラーゼ系(SP6RNAポリメラーゼは、Promeg
a Biotechからのものである)および標識U T P (400Ci/
mmol、 Amersham)を使用し、MeltonらのNucl、 Ac
1d、 Res、 12.7035−7056(1984)の方法に従って、D
NA断片をプラスミドpsP64またはpSP65にサブクローン化した後に調
製した。全細胞アルカリ性加水分解およびプロッティングは、次のとおりに行な
った:
細胞を、通常のプラスチック皿上で融合するまで成育させるか、あるいは洗浄細
胞ペレットとして使用した。良好なプローブを使用した単一コピー遺伝子の検出
限界は、細胞数5X10”個であった。
細胞を、PBS中で2回洗浄し、使用前は一20°Cにて保存した。典型的な実
験は、ネジ式キャップ付エッペンドルフチューブ中で50μ!のPBSに再懸濁
された細胞試料を含み、これに200μ!の0.5 M Na1l(を加えて0
.4 M NaOH中の細胞250μ!を与えた。この混合物は、80’Cにて
30分間加熱される。
シーンスクリーンプラスフィルタまたはゼータプローブ(zeta、probe
)ナイロン膜の小片および3 MM(Whatman)の小片は、0.4M水酸
化ナトリウム中で湿すことによリブロッティング装置用に調製し、スロットブロ
ックを組込んだ。該清澄DNA溶液の100μ!の分別量を、該スロットプロッ
タの二検体スロット中に入れた。該溶液を、キャピラリ型スロットプロッタを使
用する場合には、(キャピラリ作用または吸収剤タオルを信軌して)キャピラリ
作用により流出させる。ウェルを0.4M NaOH溶液100μ2によりすす
ぎ、該装置を分解し、中和するために該フィルタを2507の2XSSC中に5
分間置いた。該フィルタをプロットし、使用前に室温にて少なくとも1時間乾燥
させた。
該フィルタを2xsscにより均一に湿し、適当な容器または厚手のプラスチッ
ク袋中に入れた。
プレハイブリダイゼーションは、気泡を除いた後、50%脱イオンホルムアミド
、5 X5SPE、 5 XDenhardt、1%SDS、100μg/mの
切断および変性ニシンまたはサケ精子DNA中で42°Cにて少な(とも15分
間行なう。
該プローブを変性することが必要な場合、1 mlのハイブリダイゼーション溶
液をそれに添加し、該プローブを65°Cにて10分間加熱し、フィルタに加え
る前に氷上にて冷却する。
ハイブリダイゼーションは、標識変性プローブを1107dp/m1まで含む同
じ溶液中において、気泡を除いた後、42°C(入手可能であれば振とう機上で
)にて2−16時間行なう。プローブを除去し、該フィルタを次のとおりに洗浄
した: 250dの2xssc中で室温にて5−15分間、250dの2XS
SC11%SOS中で65°Cにて30分間、および最終的に、高度な厳密性が
要求される場合には、250mfの0.2XSSC11%SDS中で65°Cに
て30分間。過剰な緩衝液は3MM紙に吸取るが、プローブを取り除き該プロッ
トを再使用しようとする場合には、該フィルタを乾燥させない。オートラジオグ
ラフィのため、該フィルタをプラスチックに包んだ。
該フィルタを再使用する場合には、プローブを1mMEDTA pH8,o、1
%SDS中で30分間煮沸して除去した。
オートラジオグラフィは、増悪スクリーンを用い、線形応答を得るためにプレフ
ラッシュしたコダックXAR5フィルムを使用して一70″Cにて行なった。
級−来
全細胞からプロッティングに適した形態でDNAを調製するための便利なプロト
コールを確立するために、標準的アルカリサチンプロット法において使用されて
いることから0.4 M NaOHを選択し、時間および温度を予備実験におい
て変化させた。80゛Cにおける処理は、30分間経過後、加水分解物の有意な
揮発損失を伴わず、DNAハイブリダイゼーションシグナルの損失をほとんど生
じないことが測定され、従って後の実験のためにこの温度を好適なものとして選
択した。
純粋なりNAの安定性をHeLa D N Aを用いて試験し、また細胞加水分
解を、数種の細胞系を用いて試験した(第1図)。全細胞中のDNAの加水分解
速度は、純粋なりNAと同じであるが、ナイロンへの結合の時間経過は、全細胞
加水分解物においては他の巨大分子とDNAとの結合についての競合のために初
期においてはより低い。予期されたとおり、試験したすべての細胞型におけるD
NAの加水分解は、同様な動力学を示した。
加水分解の初期において、検出されるシグナルの多くはRNAによるものであり
、この理由からRNAの加水分解の動力学を評価した。第2図は、酵母の全RN
Aを使用して0.4 M NaOH中において80°C,5分間の加水分解後、
RNA−依存性シグナルが実質的に残留しないことを示している。従って、DN
A配列のコピー数の定量の目的において、フィルタへの核酸の固定後に含まれる
RNA分解酵素工程の必要性を回避するためには、細胞を少なくとも5分間加水
分解する必要がある。遺伝子コピー数の定量のために最初に適合された標準条件
は、細胞を0.4 M Na0)l中で80°Cにて30分間加水分解すること
である。更に反応時間の検討後、最適継続時間10分間が適合した。
哺乳類、ウィルスおよび細菌起源の遺伝子の検出感度を評価した。単一コピー遺
伝子、CADは、プレフラッシュしたコダックXAR5フィルムおよび2個の増
悪スクリーンを使用して24時間のフィルムの露光により、5X103BHK細
胞において検出可能であった。プローブ中のCAD cDNAO量に対応する6
、5kbの配列は、5X103細胞程度の少量において検出可能であり、標的D
NAの30fgに相当していた。細胞中の興味ある増幅遺伝子は、実際的な限界
は未だ決定していないが、104個の細胞より少量において確実に検出され得る
。
哺乳類細胞により希釈されたプラスミド配列の検出についての感度の限界を、B
HKクローン9.4細胞中に希釈されたpUc13 DNA (スロットあたり
104個細胞)を用いて測定した。25fgのプラスミドDNAが、DNAプロ
ーブを使用して容易に検出され得、これはChurchおよびG11bertの
Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 81.1991−1995
(1983)に主張されたRNA/DNAハイブリダイゼーションに関する3f
gの低い限界に接近している。
プローブの比活性またはハイブリダイゼーションおよび洗浄の条件を変更するこ
とにより、これは改善され得る。スロットあたり約5X10’個の細胞を、担体
が飽和する前に負荷し得る。従って、5X10’個の細胞中に25fgより少な
(存在するか、その配列を含まない100個の細胞中の6kbの単一コピー遺伝
子を伴う約1個の細胞の配列を検出することが可能である。
単に正または負の結果のみを必要とするアッセイに対する非定量的使用について
試験を行なった。HPV16の50個のコピーを含む2種類のし)ff部癌細胞
株、5iHa細胞を、該方法がウィルス性DNAの検出に有用であることを示す
ために使用した。負の対照としては、C331頚部癌細胞を使用した。しかしな
がら、これらの細胞は)lPV16を保持することが判明し、このことはこの感
度の高いアッセイによってのみ検出され、以前には観察されなかった。ウィルス
は、−夜の露光により10S個の細胞において容易に検出できた。該方法は、当
研究室において、培養細胞株のマイコプラズマ感染のアッセイについても使用さ
れている。
捜−鼓
この技術の主要な優位点は、純粋なりNAを最初に単離する必要を有さない核酸
ハイブリダイゼーションによる細胞中のDNA配列の定量を可能とする点にある
。ナイロン膜に対する高感度のハイブリダイゼーションと共に、このことは、極
めて少数の細胞中の配列を検出する能力において、ならびに多数の試料を取扱う
能力において顕著な改善をもたらす。他の用途を簡単に列挙すると、遺伝子増幅
における遺伝子コピー数の分析、組織および細胞株におけるDNAウィルスおよ
びブローレトロウィルス類の検出、細胞株内およびトランスジェニック(tra
nsgenic)動物内のトランスフェクトDNAならびにヒトにおける7’旦
X −[: ’; ’y l−ファルシパルム(Plasmodium ム江江
肛堕)およヒ家畜におけるバき之ヱ木旦入(旦硅並j垣■諮)等のDNA−型血
中寄生生物等の検出が含まれる。
1呈五1
方−ユニホルマリン固定したパラフィン埋設組織の約1 claの面積のものの
単一の5ないし10ミクロンの断片(あるいは、この組織の体積に近似した同様
な数の断片)を切断し、エッベンドルフチューブに入れた。パラフィンワックス
を、キシレン中、次いで無水エタノール中で洗浄することにより組織から除去し
た。次いで、該組織を0.4M水酸化ナトリウム中で1時間加水分解した。この
時間は、この形態の試料については最適である。次いで、上澄をナイロン膜〔シ
ーンスクリーンプラス〕上にスロットまたはドツトプロットマニホルドを通して
滴下し、放射標識DNAを用いたプローブにかける前に0.4 M NaOHを
用いて洗浄し、2XSSC中にてすすいだ。ハイブリダイゼーション、洗浄およ
びオートラジオグラフィは、実施例1に従って実施した。
#7にり解吋W(分)
pUc[
5IHa −―
国際調査報告
III彎・Cマ+alI*鱈しII^−m+++Ils*!−・PCT/C88
81005ソ1−=−
国際調査報告
PCT/CB8B100591
ら1頁の続き
[相]InL C1−’ 識別記号 庁内整理番号11J先権主
張61988年6月14日@イキ+Jス(C;B)@8814029S 明
者 マツキンティレーアビータ−イギリス国、イーグリーン、ウェルづ
特表平3−503476 (8)
20 ジエー エヌ、ロンドン ベスナルウイン ストリート、シェブトン ハ
ウス、53
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.細胞または組織を、強アルカリ性水性培地を用いてハイブリダイゼーション に適した溶液を形成する為に充分な時間および温度をもって処理することからな る細胞DNA溶液の製造方法。 2.該細胞または組織が、全、生、もしくは固定化細胞または組織、あるいは破 壊細胞である請求項1に記載の方法。 3.該細胞または組織を、約0.1Mから約1Mまでの水酸イオンを含む水性培 地により処理する請求項1または2に記載の方法。 4.該細胞または組織を、約0.4Mの水酸イオンを含む水性培地により処理す る請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。 5.該水性培地が、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の溶 液である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。 6.該水性培地が、水酸化ナトリウムの溶液である請求項1ないし5のいずれか 1項に記載の方法。 7.20℃から該反応混合物の沸点までの温度にて行なわれる請求項1ないし6 のいずれか1項に記載の方法。 8.約80℃の温度にて行なわれる請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方 法。 9.該処理を約5から約60分間継続する請求項1ないし8のいずれか1項に記 載の方法。 10.細胞または組織を、0.4Mの水酸化ナトリウム溶液を用い、約80℃に て約10分間処理することからなる細胞DNA溶液の製造方法。 11(a)細胞または組織を請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法に より処理し、(b)ハイブリダイゼーション基材を、形成された該溶液と、DN Aの該基材への結合を許容する条件下で接触させることを含んでなる細胞DNA が結合された基材の製造方法。 12.該溶液が、該基材との接触前に約20℃まで冷却される請求項11に記載 の方法。 13(a)細胞または組織を請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法に より処理し、(b)製造された該DNAを、検出可能な標識を有し、検出すべき 該DNA配列とハイブリッド化可能な核酸プローブと、該検出すべきDNA配列 と該プローブとのハイブリダイゼーションを許容する条件下で接触させることを 含んでなる細胞中のDNA配列の検出方法。 14.工程(a)にて製造されるDNA溶液が、該DNAと該プローブとの接触 前に中和される請求項13に記載の方法。 15.工程(a)にて製造されるDNAが、該DNAと該プローブとの接触前に ハイブリダイゼーション基材に結合される請求項13に記載の方法。
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WO2020075695A1 (ja) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | 公益財団法人筑波メディカルセンター | 微生物の検出方法 |
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