JPH03502401A - ヒト抗Rh(D)モノクローナム抗体 - Google Patents
ヒト抗Rh(D)モノクローナム抗体Info
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- JPH03502401A JPH03502401A JP63507469A JP50746988A JPH03502401A JP H03502401 A JPH03502401 A JP H03502401A JP 63507469 A JP63507469 A JP 63507469A JP 50746988 A JP50746988 A JP 50746988A JP H03502401 A JPH03502401 A JP H03502401A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ヒト抗Rh (D)モノクローナル抗体本発明はヒト赤血球のRh (D)抗原
に対するヒトモノクローナル抗体に関する。特に本発明は、正常Rh(D)抗原
のみならずこの抗原の重要な変異体をも検出するために用いられるIgG1サブ
クラスのこのような抗体に関する。
いわゆるRh血液型系の抗原の中では、Rh (D)抗原が対応抗体保有患者へ
の輸血後における最も重篤な反応の一部に関与している。Rh (D+)血液を
うけた抗Rh (D)保有Rh (D−)個体はRh (D)表現型不適合のせ
いで実質的赤血球(RBC)破壊をうけやすいことから、ドナー及び受血者の血
液は抗Rh(D)抗体との凝集試験によりRh (D+)又はRh (D−)と
してルーチンに分類される。RBCのRh表現型は普通更にフィッシャー・レー
ス(Fisher−Race)系に基づき定義されるが、これはRh抗原の遺伝
は非常に近接して結合した座で作用する3対の対立遺伝子C−c s D −d
及びE−eで決定されるという仮定に基づいている。この理論によれば、ヒトは
彼の両親の各々から3つのRh遺伝子、即ち(1)C又はC,(2)D又はd、
(3)E又はeの一組を受は継ぐ(’d抗原はまだ同定されていないが、但し記
号“doはD抗原を産生じないD遺伝子と対立する遺伝子の存在を示すために用
いられている)。例えば、Rh (D+)者は片親からCDe及び他方からcd
eを受は継いでいる。イギリス人をフィッシャー・レース系に関して調べた場合
に最も共通するRh遺伝子組合せの割合が、特に言語上用いられる“短記号“と
共に下記第1表で示されている。
第1表
イギリス人に関する共通Rh遺伝子の割合短記号 CDE名
割合(%)r c d e 8g、9R
2c D E 14.IROc D e 2.6
R1v C”De lJr’ c
dE 1.2r″ Cd e O
,01何年にもわたる拡大調査にもかかわらず、フィッシャー・レース系はRh
系で観察されたすべての反応を説明する上で十分ではなかった〔モリソン、 P
、 L、 。
1983年、臨床医学における輸血、第7版、ブラックウェル・サイエンティフ
ィック、オックスフォード(Mo111son、P、L、、(19118) B
lood Transfuslon InC11nical Mediclne
、7th edn、、BIackwell 5clentlfie。
0x4ord) )。それにもかかわらず、世界保健機構では単純性及び画一性
の理由からこの命名法が世界的に採用されるべきであると推奨してきたため、以
下で示されるすべてのRh遺伝子型は慣用的フィッシャー・レース系に基づき定
義される。
RBCのRh型判定に関する抗Rh (D)抗体の必要性に加えて、このような
抗体は新生児溶血症(HDN)を防止するためRh (D−)母親の受動免疫に
とっても非常に必要とされる。この症状は、妊娠中胎盤を通過して胎児RBC破
壊を引き起こすIgG抗Rh CD)抗体に起因してRh (D)抗原に既に感
作されたRh (D−)母親の新生Rh (D+)児で生じる。Rh (D)抗
原によるRh (D−)母親の感作は、母親の循環に入って母親の免疫系により
認識されるある胎児RBCのせいで第−Rh (D+)子の誕生時に生じたので
あろう。HDNの発生率を低下させるため、母親の循環に入ったいかなるRh
CD+)RBCも速やかに除去されるようRh(D+)児の誕生直後Rh (D
−)母親に抗Rh (D)抗体を投与することがイギリス及び他の多数の国にお
けるルーチン的実務である〔モリソン、P、L、。
1983年、前掲;レーロス・ジュニア、 R,K。
(Laros Jr、、R,に、)、 1986年、′妊娠中の血液型疾患1
中における“胎児赤芽球症°、第第7章箱第103〕。
現在、RBCのRh型判定及びRh (D−)母親の受動免疫の双方における使
用のための抗Rh (D)抗体は、妊娠中に免疫された女性ドナーから又は免疫
された男性ボランティアから直接主に得ている。しかしながら、Rh (D−)
女性へのヒト抗Rh (D)免疫グロブリンの産後予防投与プログラムの成功で
、自然アロ免疫女性の数に関し著しい減少を招いた〔アーバニアック、S。
J8. “新生児のRhD溶血症:変化する状況”、プリテラシュ・メディシナ
ル・ジャーナル、1985年。
第291巻、第4−6頁(Urbanlak 、S、J、。
RhD haemolytlc disease or the newbor
n:thechanging 5cene’ 、Br1t1sh Medlcl
nal Journal(1985)291.4−8))。更に、Rh (D十
)RBCによる個体の意図的な免疫には、いかなるRBC輸血をうけた場合にも
共通するリスク、例えば肝炎ウィルス及びHIVの移入のリスクを伴う。したが
って、診断及び治療双方の目的のためヒトモノクローナル抗Rh (D)抗体を
得ることに多大な関心が集まっているのである。
上記のようにルーチンの血液試験において、血液型は抗Rh (D)の凝集試験
で示されるようにRBC上のRh (D)抗原の見掛上の存在又は非存在に基づ
きRh(D+)及びRh (D−)に分けられる。しかしながら、見掛上Rh
(D−)血液を有するヒトの少数は、このようなルーチン試験において抗Rh
(D)により直接凝集されないが、D型判定試験が選択された抗Rh (D)試
薬を用いて間接的抗グロブリン試験で実施された場合には反応するRBCを有し
ている。こうして同定された細胞はD と表示される。D 表現型の割合は全体
で約0.2%、コーカサス人中0.6%及び全Rh (D−)妊娠女性巾約1.
5%である。少なくとも3つの異なるメカニズム、即ち(1)完全Rh CD)
抗原の一部の遺伝的欠如、(2))ランス位置におけるCによるDの抑制に関す
る遺伝子相互作用及び(3)弱抗原を産生ずるD遺伝子が、D 表現型の発現に
関与しているのであろう。
1950年代初期、Rh (D+)血液の輸血後又はRh (D+)児を出産し
た妊娠の後、Du表現型の個体における抗Rh (D)の存在に関する報告が最
初にみられた。血液がRh (D+)に分類された一部の個体においてRh C
D)抗原の一部がRBCから欠落していることが、その検切らかになった。輸血
又は妊娠により完全Rh (D)抗原を有するRh (D+)RBCと接触され
た場合、不完全Rh (D)抗原をRBC上に有するヒトは彼等が欠如するRh
(D)抗原部分に対するアロ抗りを産生ずることができる。このような個体の
血液は、RBCがルーチン抗Rh (D)試薬と直接反応する場合にはD変異体
と呼ばれ又は細胞が間接的抗グロブリン技術でのみ反応する場合にはDu変異体
と呼ばれる。
Rh (D+)RBCを有する患者でアロ抗Rh CD)が産生されるという観
察から、用語“Dモザイク°の共通の用法としてその完全天然型のRh CD)
抗原を表すようになった。ルーチン抗Rh (D)試薬では、Dモザイクの一部
を欠<RBCをすべてのD成分を有するRBCから通常区別しえない。
D変異体表現型はチベット(Tlppett)及びサンガー(Sanger)
(ボックス・サンプ(Vox、Sang)、 1962年。
第7巻、第9−13頁)により類別された。この系はD−及びDu変異体個体か
らのRBC及び血清の相互作用に基づいている。6つのカテゴリー(下記第■表
参照)に大別され、小分類がカテゴリー■、■及びVで既に認められている。カ
テゴリー!及び■は、それらが現在単一のサブグループとして通常考えられるほ
ど多数の類似性を有することが判明した。
第■表
抗Rh CD)のD−又はDu陽性血液に関するチベット及びサンガーカテゴリ
ーカテゴリー 種 起 源 通常のノ1プロタイプI 白
人 DCe■
Ha 黒人
mb 通常黒人 Dcemc 白人
■a 大部分黒人、一部白人
IVb 白人 DceVa 黒人
及び白人
vb 白人 DuCeVc 黒人
及び白人
■ はぼすべて白人 DuCe一方、さほど用いられな
いが、ウイーナ−(Wiener)による分類ではローマ数字の代わりに文字A
SB、C,Dを用いている。2つの系間に直接の相互関係はないが、DB及びD
vIは互換性があると通常考えられる。
人口中におけるD及びDu変異体個体の割合は比較的低いけれども、輸血又は妊
娠による非変異体Rh (D+)細胞との接触のせいで現実的な抗Rh (D)
形成のリスクを潜在的に有するこれら血液型の個体の総数は決して微々たるもの
ではない。更にRh (D+)又はD 児を生んだRh (D−)女性に加えて
、Rh (D+)児を生んだD 変異体女性もHDNのリスクを低下させるため
産後抗Rh CD)治療から利益を得るであろう〔ホワイ)、 c、 A、
ら、1983年、アメリカン・ジャーナル・オブ・オブステトリカル・キネコロ
ジー6第145巻。
j@1069−1073頁(White、C,A、et al、(19g8)A
merlcan Journal or 0bstetrlcal Gynec
ology、145゜1089−1078)) 、 D及(FD USIX体R
B Cヲ区別L ウ;Er抗血清は広く入手しえない。したがって、D及びD
変異体RBCに関しである範囲の結合特異性を有する抗Rh(D)モノクローナ
ル抗体の供給は、このような細胞を有する個体(特に予防的抗Rh (D)治療
の適切な候補者であるD又はDu変異体妊娠女性)の更に容品な確認及び類別化
を可能にし並びにRh (D)抗原複合体に関する構造情報を更に得る上で有用
とみられる。
ヒトモノクローナル抗Rh (D)抗体産生は既に:(a) 抗Rh (D)陽
性ドナーの8928球に由来するエプスタイン・バール(Epsteln Ba
rr)ウィルス形質転換Bリンパ球細胞系(以下、EBV形質転換LCLと称さ
れる)を直接クローニングする【英国特許出願第2127434号明細書;クロ
フォードら、1983年、ランセット第1巻、第386−388頁(Cravf
ord etaJ、(1983) Lancet、1,388−388) ;
及びペアーら。
1986年、イムノロジー・レターズ、第13巻。
第137−141頁(Palre et al、(19gB) Jssuool
ogFLetters、111,187−141)参照〕 ;(b)抗Rh C
D)産生EBV形質転換LCLをマウス、マウス−ヒト又はヒトミエローマ細胞
系と融合させて形成されるハイブリドーマ細胞系をクローニングする〔同時係属
英国特許出願第8709748号明細書−トンプソン(Thospson)ら、
1986年、イムノロジー、第58巻、第157−160頁;及び欧州特許出願
第162918号明細書参照〕 ;又は
(C)ヒトLCLと免疫B細胞との励合〔ローウニ(Love)ら、1986年
、ボックス・サング、第51巻。
第212−216頁〕 ;
により達成された。
しかしながら抗Rh (D)陽性ドナーからのEBV形質転換LCLをクローニ
ングすることにより、我々は以前に開示されたいずれの抗Rh (D)モノクロ
ーナル抗体試薬の場合でも示されていない特に有用な結合特異性スペクトルを有
するIgGクラスのモノクローナル抗Rh (D)抗体を得ることができた。
本発明によれば、我々は下記の本質的特徴:(a)Rh血液型系のC,cSE又
はe抗原ではなくRh (D)抗原に対して活性を示す;(b)IgG1タンパ
ク質である;
(c)にL鎖を有する:
(d)アロタイプG1m (1,2,17)に属する;V 丁ar
VI B(e) D s D、 D 及びD 変異抗原に
対して活性を示す;及び
(f)IAG試験において非パパイン処理り■細胞と実質上非反応性である;
を有するヒトモノクローナル抗体及びその抗原結合性断片を提供する。
しかも本発明のモノクローナル抗体は、IAG試験でD 及びパパイン処理DI
vRBCに対して活性を示しかつiN抗原に対して不活性であることが示された
。
慣用的凝集試験でD陽性又はD として分類されるが但し抗りを産生しうる個体
の中では、高率でDVl又はDB変異抗原を有することが確立されていた〔モリ
ラン。
P、、L、、1983年、 “臨床医学における輸血“、第8章、第339頁〕
。本発明の抗体は重要なことにこのような個体をRh (D+)として分類しう
るばかりか、いくつかの他の重要なり変異抗原とも結合しうる。このようなモノ
クローナル抗体はRBCをD陽性、Du又はD陰性として分類するためのルーチ
ン抗り試薬として使用可能であり、更にDIv型の個体を確認する上での用途も
有している。
好ましくはRh型判定で使用の場合、本発明の抗Rh(D)モノクローナル抗体
は、抗DIV活性を含めた1以上の付加的結合特異性を有する更に1種以上の抗
RhCD)モノクローナル抗体、例えば英国特許出願第8722018号の優先
権を主張する本出願と同日付の我々の同時係属国際特許出願におけるIgG1抗
Rh (D)モノクローナル抗体又は英国特許出願第8722019号の優先権
を主張する本出願と同日付の我々の同時係属国際特許出願におけるIgG3抗R
h CD)モノクローナル抗体と混合されるが、上記出願の内容は参考のため本
明細書に組込まれる。このため例えば本発明の抗Rh(D)モノクローナル抗体
、特に以下で87と称される細胞系のモノクローナル抗体は、下記結合特徴=(
a)Rh血液型系のC%c、E又はe抗原ではなくRh CD)抗原に対して活
性を示す;(b)間接的抗グロブリン試験でDu細胞に対して活性を示す:
VV
(c)D、D 及びpTJlF変異抗原に対して活性を示す;及び
(d)DVI及びDB変異抗原に対して不活性である:を有するIgG1又はI
gG3抗Rh CD)モノクローナル抗体、例えば寄託されたEBV形質形質
転換9疎3091605及びECACC 86091606のモノ合される。
本発明のモノクローナル抗体は、抗D 活性の弱い又はない、即ち慣用的凝集試
験でD 細胞をD陰性細胞から信頼性をもって区別しうるにはこのような細胞に
対して不十分な活性であるIgM抗Rh (D)を更に含有した抗Rh CD)
型判定試薬における使用にとっても特に価値がある。このような組合せ抗Rh
CD)試薬は下記抗体成分を含有している:
(a)以下で定義されるIgMモノクローナル抗体、好ましくは特に欧州特許出
願公開第251440号明細書の主題をなす寄託されたハイブリドーマ細胞系M
AD−2(ECACC86041803号)及びFOM−1(ECACC870
21301号)のモノクローナルIgMから選択されるIgMモノモノーナル抗
Rh(D);
(b)本発明の抗体、特に以下でB7と称される細胞系のモノクローナル抗体;
及び
(c)混合試薬が同一の試験でDu、DIvlDv及びDvI細胞と反応するよ
うに間接的抗グロブリン試験でDu赤血球との活性を個別的に示す更に1種以上
のIgGモノモノーナル抗Rh (D)抗体。
Rh型判定が上記(c)で定義される結合能力を有したこのような試薬で行われ
る場合、D陽性細胞は最初にIgM抗Rh (D)で直接凝集される。次いで残
りの非凝集細胞(見掛上り陰性)は抗グロブリン試験用の慣用的クームス(Co
o■b’s)試薬の添加により真のD陰性及びDu細胞に分けられるが、その場
合1gG抗体に結合するDu細胞は凝集されるため区別される。
本発明のモノクローナル抗Rh CD)抗体は、モノクローナル抗体の産主に関
して公知の常法により、特に必要な抗体に関する上記特徴を有した抗Rh (D
)免疫グロブリンの分泌に基づき選択されるEBV形質転換ヒトBリンパ球の培
養により得ることができる。こうして得られた培養上澄は、本発明の特徴を有し
ている。
我々は上記のようなIgG1抗Rh (D)モノクローナル抗体を産生ずるクロ
ーニングされたEBV形質転換リンす球細胞系3つについて今や詳細に研究した
。これらは以下でB7、B8及びB9と称される。これらすべてのクローニング
された細胞系は、単独の抗Rh (D)ドナーの末梢8928球から出発し、下
記ステップを実施することにより得られた:
(1)末梢8928球をEBVで感染させ;(2)10%(V/V)フィトヘマ
グルチニン(PHA)で補充されたRPM11640培地中でEBV形質転換細
胞を培養し;
(3)3〜4週間隔で4回DvIRB Cとロゼツト化させることにより抗DV
I産生細胞を豊富化させ;及び(4)所望のD変異体特異性のある抗Rh CD
)を産生ずる細胞をクローニングする。
10%(V/V)無マイコプラズマ牛脂児血清、062■/mlアルギニン及び
マイコプラズマ増殖を予防する抗生物質で補充されたRPMI 1640培地を
用いた連続培養において、上記の具体的細胞系は高度に安定であって、濃縮必要
性のないRh型判定での使用に適した培養上澄を生じることが判明した。実際に
は、これらの培養上澄は使用上希釈してもよい。
上記第■表は、上記具体的クローンの連続培養からの未処理上澄に関する間接的
抗グロブリン(IAG)試験(低イオン強度塩水中3%RBC)の結果について
示している。凝集の程度は、常法に従いスケール0〜6に等級分けされた。
第Ha表
87 88 B9
培養上澄 低イオン強度塩水中3%RBCに対する上澄のIAG反応性(等級
二〇〜6)
RBC表現型
r’ r 0 0 0rr
O00
第mb表はモノクローナル抗体B7に関するデータについて更に示している:
IAG力価 vs RI R1−258IAG力価 vsRBr =
128微量滴定 vs RIR2= lXl06抗Rh (D)
−3,31U/m11 gG = 0.
8μg/ml試験された本発明のモノクローナル抗体は表現型RrG−1hr
−1RIR2及びR2R2のRBCと反応するが、但しr’ Gr、r”%r
GSr −sr。
hrB−1「 r及びRh33+とは陰性であることが更に判明した。
本発明の更にもう1つの面によれば、我々は本発明のモノクローナル抗Rh (
D)免疫グロブリンの水性溶液が用いられるRBCのRh型判定法を提供する。
七ツクローナル免疫グロブリンは、直接又はより一般的には希釈後用いられる培
養上澄中に含有されることが好ましい。
前記のように、本発明のIgG1抗体を異なる特異性の抗Rh (D)モノクロ
ーナル抗体の1種以上、例えば更に抗DIv活性を有するIgG抗体と混合する
ことが望ましい。適切な希釈剤としては、有利には牛血清アルブミン及びツイー
ン(Tveen) 80又はメチルセルロースのような界面活性剤又は懸濁化剤
を含有した生理塩水又はすン酸緩衝液がある。
本発明のモノクローナル抗体は、HDNの産後防止用の予防試薬の供給という用
途も有している。このため本発明のもう1つの面によれば、我々はRh (D+
)児の誕生後Rh (D−) 、D又はDu変異体母親の受動免疫用に下記のよ
うなモノクローナルIgG1抗体を提供する。通常この目的のためには、本発明
のモノクローナル抗体は、異なる特徴を有する更に1種以上の抗Rh (D)モ
ノクローナル抗体、例えば1gG3サブクラスの及び/又はDrV細胞に対して
活性を示しうる1種以上の杭用に適した本発明の抗体無菌溶液は、いずれかの生
理学上許容される水性媒体、例えば等張リン酸緩衝液又は血清で処方される。一
方、このような抗体は使用前に再調整される凍結乾燥処方剤として供給してもよ
い。
上記のEBV形質形質転換9疎8
ス、ボートン舎ダウンのヨーロピアン・コレクシ1ン・オブーアニマル拳セル・
カルチャーズに受理NIECACC 86091603号として1987年9
月16日付で寄託された。
この寄託細胞系の産生及びその連続培養上澄の同定特徴に関する詳細は、下記非
制限例の例1で示されている。
例1
用いられたドナーは、最初1966年に輸血で免疫され、以後6回追加免疫され
、彼の血清抗Dレベルが3 1 8 I U/mlになった1985年に“バフ
ィーコート。
分画(白血球)を贈与する13日前最後に追加免疫された男性であった。
(b)細胞系の確立
選択されたドナーの末梢血単核細胞をリンホプレブ(Lymphoprep)
にニガード社(Nyegaard and Co.))で分離し、EBV (濾
過された無マイコプラズマB95−8細胞系からの培養上澄1ml/107細胞
)の存在下37℃で1時間インキエベートし、リン酸緩衝液(P B S)で洗
浄した。一部をプロメライン処理0RIR2(CDe/cDE)RBCでロゼツ
ト化することにより表面抗Rh (D)陽性リンパ球に関して豊富化し、しかる
後1%(V/V)フィトヘマグルチニン(PHA)で補充されたリンパ芽球細胞
培地〔10%(V/V)無マイコプラズマ牛脂児血清(Fe2) 、0.2■/
mlアルギニン、100■υ/mlペニシリン(グラクツ(Glaxo) )
、50μg / mlストレプトマイシン(グラクツ)、25107m1ポリミ
キシン(グラクツ)、25μg/mlカナマイシン(ギブコ(Gibco) )
、2 0μI/mlフンギシン(スクイブ(Squibb)) 、2 5 u
g /ml硫酸ゲンタマイシン(シグマ(Sigma> )及び20μg/m
lトロビシン〔アツブジ日ン(υpJohn))を含有したRPM11640培
地〕を用い2mlウェル中1.0XIO6細胞/mlで培養した。
次いで、すべての培養物を5%C02、95%湿空気中37℃でインキユベート
した。培地変更を3〜4日毎に行い、3週間の培養後細胞を50m1フラスコに
移した。
細胞系を3〜4週間隔でR 1■r細胞で4回ロゼツト化することにより豊富化
させた。
(c)クローニング
細胞をマウス腹膜マクロファージの供給細胞層上平底96ウエルプレート中1及
び5細胞/ウエルで限定希釈下培養した〔ドイルら,1985年,ヒニーマン・
イムノロジー、第13巻,第199−209頁(Doyle et al。
(1985) Human 111un010gy.13.199−209)
) @培養物に1週間1回基質添加したところ、3〜4週間後抗りに陽性のクロ
ーニング細胞が生じた。
(d)培養上澄中における抗り活性及びIgGの定量上澄中における抗り活性は
、オートアナライザーでイギリスナシロナルスタンダードに対して定量された。
IgGの定量的評価は、ELISACウェイクフィールドら.クリ二カ・キミ力
・アクタ、1982年。
第123巻,第303−310頁(wakerleld et al.。
C11nica Chlslca Acta(1982) 123.303−3
10)の方法の修正〕により各上澄毎に少なくとも8回の測定で行われた。
コーティング抗体〔アフィニティー精製ヤギ抗ヒトIgG(シグマ)〕をpH9
.6の0.05M炭酸緩衝液中1/200で用いた。上澄及びスタンダード〔精
製ヒトIgG(シグマ)〕をRPMI 1640+lO%FCSで希釈した。ペ
ルオキシダーゼ複合化ヤギ抗ヒトIgG(シグマ)をPBS+0.05%ツイー
ン20で11500希釈したが、基質はTMB (3.3”、 !。
5′−テトラメチルベンジジン)であった。
(e)免疫グロブリンクラス及びサブクラス決定イムノドツトアッセイ〔マクド
ウガル(McDougal)ら。
1983年,第63巻,第281−290頁〕がニトロセルロースに吸着された
モノクローナル抗Rh (D)抗体と抗1gG,抗1gM,抗に及び抗λ抗血清
〔セロチック(Serotec) )との反応を調べるため用いられ、陽性反応
はペルオキシダーゼ複合北枕ヒツジIgG(セロチック)しかる後4−クロロ−
1−ナフトールでの発色により検出した。IgGサブクラスは、モノクローナル
抗サブクラス抗体〔ユニパス(Unlpath) )による抗Rh(D)被覆R
BCの凝集から評価された。
アイコブ(Iscove’s)上澄(無血清)を15%ポリアクリルアミドゲル
上還元条件下で電気泳動に付した〔レムリ、ネーチャー、1970年、第227
巻、第680・685頁化aewsli、Nature (1970) 227
.880−885) ) o次いで、分離されたタンパク質を電気泳動でニトロ
セルロース膜に移し〔プラネット、アンルズ・オブ・バイオケミストリー、19
81年、第112巻、第195−203頁(Brunette、Annals
or Biochemistry (1981)112.195−203))
、これを抗IgG抗血清(セロチック)でプローブ処理し、上記のように検出し
た。
(g)プロティンA@着
上澄2ml容量をプロティンAセファロースCI −4B(シグマ)の25+s
m(1ml)カラムに2回通し、抗Rh (D)の吸着を滴定で評価した。
細胞系B7、B8及びB9のIgG1抗Rh (D)はすべてプロティンAで吸
着されることが判明した。
(h)Gmアロタイプ判定
RBCをモノクローナル抗Rh (D)抗体でコーティングし、凝集をGmアロ
タイプ判定試薬〔バーミンガム(Blrminghas)又はアムステルダム(
^a+5terdas) )で評価した。
(2)血清学
B7、B7及びB9の連続培養による培養上澄は、低イオン強度塩水中ウサギ抗
ヒトIgG及び3%RI R1、r″r、r’ r又はrr細胞を用いてIAG
試験により測定された(第■a及びmb表参照)。同一の上澄は同一の条件下で
D変異体赤血球のパネルに対しても試験された(上記第■表参照)。凝集の程度
は常法に従いスケール0〜5又は0〜6に等級分けされた。
第■表
IAGによるモノクローナル抗Rh (D)抗体と“部分的”D陽性赤血球との
反応
培養上澄
B7 88 B9
DIV <非パパイン処理)−
下記第7表に記載された細胞系B7、B7及びB9の組織型及び核型分析の結果
は、細胞系が上記セクシ目ン(1)(a)で記載されたドナーBのBリンパ球に
由来することを確認させた。
第7表
細胞系 B7 B7 B9性別
男性組織型
HLA 二 A 1.3B
8.!15DR1,3
核型
性染色体 xy倍数性 はとんどの細胞
が二倍体一般に、本発明の抗Rh (D)モノクローナル抗体(例えばB7)と
更にIgG抗Rh (D)モノクローナル抗体、例えば英国特許出願第8722
018号の優先権を主張した本出願と同日付の我々の同時係属国際特許出願第
号の細胞系Bllとの混合剤を用いることが上記目的にとって好ま
しい。
マニニアル使用法
最終混合剤は1:1:1のBll:B7:希釈剤である。
希釈剤 30%牛血清アルブミン100m1KH2PO42,42g
Na HPO拳 2H202,77gNaC14,50g
ツイーン200.2m1
N a N 3 1 、00 g
全量 蒸留水で1.0ft : pH6,8この混合剤は、D及びDu型判定用
のすべてのマニュアル試験、例えば微量滴定、マイクロプレート、NAGで用い
ることができる。
1:1:2のBll:B7:希釈剤の混合剤も使用可能である。
マシン用混合剤
この混合剤は例えばテクニコン・オートグルーバー16 C(Technico
n autogrouper 16C)で使用することができる。
前混合試薬Bll:B7 1:I
D表現型判定(D陽性VSD陰性)の場合溶液は1:1000混合剤:希釈剤で
あり、Du決定法(DuvSD陰性)の場合溶液は1:5混合剤:希釈剤である
。
希釈剤 13.5%メチルセルロース含有1.3%生理塩水中2%牛血清アルブ
ミン
補正書の翻訳文提出書(特許法第184条の8)平成 2 年 3 月 17日
特許庁長官 吉 1)文 毅 殿
1、 国際出願の表示
PCT/GB 88100757
2、発明の名称
ヒト抗Rh (D)モノクローナル抗体3、特許出願人
名 称 セントラル、ブラッド、ラボラトリーズ、オーソリティー
4、代理人
(郵便番号10の
5、 補正書の提出年月日
1989年 12月 11日
6、 添付書類の目録
(1) 補正書の翻訳文 1 通1、明
細書第6頁第14行に「6つのカテゴリー」とあるを「7つのカテゴリー」に補
正する。
2、同第7頁第■表中rVIJの行の下に「■ 白人
DCe Jを挿入する。
3、 第10頁第3行及び1611頁1116行にrD”Jとあるを「D町に補
正する。
4、第10頁下から第2行〜第11頁第8行に「本発明の抗Rh (D)・・・
・・・混合されるが、」とあるを「本発明の抗Rh (D)モノクローナル抗体
は、更に1種以上の抗Rh (D)抗体、好ましくは抗DIv活性を含めた1以
上の付加的結合特異性を有するモノクローナル抗体、例えば本出願と同日付の我
々の同時係属国際特許出願(公開節WO39/2442号明細書)におけるIg
G1抗Rh (D)モノクローナル抗体又は本出願と同日付の我々の同時係属国
際特許出願(公開節WO39/2600号明細書)におけるI gG3抗Rh
(D)モノクローナル抗体と混合されるが、」に補正する。
5、第21頁第5行に「0〜5又は0〜6」とあるを「0〜6」に補正する。
6、第10頁第3表中「DTar」トアルヲ「DVIJに補正する。
7、第22頁下から第6〜5行に「同時係属・・・・・・細胞系B11」とある
を
「同時係属国際特許出願磁PCT/GB88/755(公開節WO39/244
2号明細書)におけるB11」に補正する。
請求の範囲
1、 下記の本質的特徴:
(a)Rh血液型系のC,c、E又はC抗原ではなくRh CD)抗原に対して
活性を示す;(b)IgG1タンパク質である;
(c)にL鎖を有する;
(d)アロタイプG1m (1,2,17)に属する;(e)Dv、D’、Dv
I及びDB変異抗原に対して活性を示す;及び
(e)間接的抗グロブリン試験で非パパイン処理DIV細胞と実質上非反応性で
ある;
を有するヒトモノクローナル抗体及びその抗原結合性断片。
2、 細胞系ECACC86091603により産生される、請求項1に記載の
モノクローナル抗体。
3、 請求項1又は2に記載されたモノクローナル抗体が1以上の付加的結合特
異性を冑する更に1種以上の抗Rh (D)抗体と混合された抗Rh (D)試
薬。
4、 間接的抗グロブリン試験でDu赤血球及び非パパイン処理赤血球上のDI
V変異体に対する活性を示しうるモノクローナル抗体が存在する、請求項3に記
載の抗Rh CD)試薬。
5、 抗体成分が:
(a)請求項1に記載されたモノクローナル抗体;及び
(b)抗D 活性のない又は非常に弱いIgM抗Rh(D);
を含む、請求項3に記載の抗Rh (D)試薬。
6、 抗体成分が間接的抗グロブリン試験でDL+赤血球に対する活性を別個に
示す更に1種以上のIgGモノモノーナル抗Rh (D)抗体を更に含み、その
結果試薬u IV V
が同一の試験でD 、D 、D 及びDvI赤血球と反応する、請求項5
に記載の抗Rh (D)試薬。
7、 成分(a)が細胞系ECACC86091603により産生されるモノク
ローナル抗体である、請求項5又は6に記載の抗Rh (D)試薬。
8、 成分(b)が寄託されたハイブリドーマ細胞系MAD−2(ECACC8
6041803)及びFOM−1(ECACC87021301)のモノクロー
ナルIgMから選択される、請求項5〜7のいずれか一項に記載の抗Rh (D
)試薬。
9、 請求項1に記載されたモノクローナル抗体を産生しうるヒトリンパ球由来
細胞系。
10、 ヨーロピアン拳コレクション・オブψアニマルψセル・カルチャー
ズに受理kEcAcc 86091603号として寄託された、請求項9に記
載の細胞系。
11、 m求項9又は10に記載された細胞系の培養により得られた培養上澄
。
12、 新生児の溶血症を防止するだめの受動免疫用である、請求項1又は2
に記載のモノクローナル抗体。
13、 新生児の溶血症を防止する受動免疫用医薬組成物であって、
生理学上許容される担体又は希釈剤と共に請求項1又は2に記載されたモノクロ
ーナル抗体を含むことを特徴とする医薬組成物。
14、 抗体成分がDIv変異体と結合しうるモノクローナル抗体を更に含む、
請求項13に記載の医薬組成物。
15、 抗体成分が1gG3サブクラスの抗Rh (D)抗体を1種以上含有
する、請求項13又は14に記載の医薬組成物。
16、 請求項1又は2に記載されたモノクローナル抗体又は請求項3〜8の
いずれか一項に記載された抗Rh (D)試薬が用いられ、上記モノクローナル
抗体又は上記試薬が水性溶液の形態であることを特徴とするRh型判定方法。
国際調査報告
ml崗1+aMIA++sll+a11mllv PCT/GE 881007
57特壬子3−502401 (10)
Claims (16)
- 1.下記の本質的特徴: (a)Rh血液型系のC、c、E又はe抗原ではなくRh(D)抗原に対して活 性を示す; (b)IgGlタンパク質である; (c)kL鎖を有する; (d)アロタイプGlm(1,2,17)に属する;(e)DV、DTar、D VI及びDB変異抗原に対して活性を示す;及び (e)間接的抗グロブリン試験で非パパイン処理DIV細胞と実質上非反応性で ある; を有するヒトモノクローナル抗体及びその抗原結合性断片。
- 2.細胞系ECACC86091603により産生される、請求項1に記載のモ ノクローナル抗体。
- 3.請求項1又は2に記載されたモノクローナル抗体が1以上の付加的結合特異 性を有する更に1種以上の抗Rh(D)抗体と混合された抗Rh(D)試薬。
- 4.間接的抗グロブリン試験でDU赤血球及び非パパイン処理赤血球上のDIV 変異体に対する活性を永しうるモノクローナル抗体が存在する、請求項3に記載 の抗Rh(D)試薬。
- 5.抗体成分が: (a)請求項1に記載されたモノクローナル抗体;及び (b)杭DU活性のない又は非常に弱いIgM抗Rh(D); を含む、請求項3に記載の抗Rh(D)試薬。
- 6.抗体成分が間接的抗グロブリン試験でDU赤血球に対する活性を別個に示す 更に1種以上のIgGモノクローナル抗Rh(D)抗体を更に含み、その結果試 薬が同一の試験でDU、DIV、DV及びDVI赤血球と反応する、請求項5に 記載の抗Rh(D)試薬。
- 7.成分(a)が細胞系ECACC86091603により産生されるモノクロ ーナル抗体である、請求項5又は6に記載の抗Rh(D)試薬。
- 8.成分(b)が寄託されたハイブリドーマ細胞系MAD−2(ECACC86 041803)及びFOM−1(ECACC87021301)のモノクローナ ルIgMから選択される、請求項5〜7のいずれか一項に記載の抗Rh(D)試 薬。
- 9.請求項1に記載されたモノクローナル抗体を産生しうるヒトリンパ球由来細 胞系。
- 10.ヨーロピアン・コレクション・オブ・アニマル・セル・カルチャーズに受 理NaECACC86091603号として寄託された、請求項9に記載の細胞 系。
- 11.請求項9又は10に記載された細胞系の培養により得られた培養上澄。
- 12.新生児の溶血症を防止するための受動免疫用である、請求項1又は2に記 載のモノクローナル抗体。
- 13.新生児の溶血症を防止する受動免疫用医薬組成物であって、 生理学上許容される担体又は希釈剤と共に請求項1又は2に記載されたモノクロ ーナル抗体を含むことを特徴とする医薬組成物。
- 14.抗体成分がDIV変異体と結合しうるモノクローナル抗体を更に含む、請 求項13に記載の医薬組成物。
- 15.抗体成分がIgG3サブクラスの抗Rh(D)抗体を1種以上を含有する 、請求項13又は14に記載の医薬組成物。
- 16.請求項1又は2に記載されたモノクローナル抗体又は請求項3〜8のいず れか一項に記載された抗Rh(D)試薬が用いられ、上記モノクローナル抗体又 は上記試薬が水性溶液の形態であることを特徴とするRh型判定方法。
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