JPH0350184Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案は横張り用ジヨイナーセツトに関するもの
である。

（従来技術） 近年横張りサイデイングで建築物の外装を行う
ことが流行しているが、この横張りサイデイング
は鉄板と発泡ウレタンとで構成され、これが断熱
性と防湿性があり、更に施工性がよいので急速に
広まりつつある。

本案はこの横張りサイデイングの目地ジヨイナ
ーとして使用される横張り用ジヨイナーセツトの
改良に関するものである。

従来のジヨイナーセツトとしては第７図に示す
ような起立部１ａと台部１ｂとを一枚板を折曲げ
て丁字型に構成した丁字型ジヨイナー１とこれに
嵌合する一枚板を笠状に折曲げたキヤツプ２とが
使用されており、丁型ジヨイナー１の起立部１ａ
突端には台部１ｂ側に向かつて折曲げられた舌片
１ｃが相対向する二枚板によつて形成されてい
る。

キヤツプ２の両端から内側に向かつて折曲げら
れたその内側折曲２ｂ端の鉤状部２ｃが舌片１ｃ
に嵌合し、第５，６図に示すような横張りサイデ
イング３，３′間の目地用として使用されている。

以上のようなものによると部品点数が少なくて
済むが舌片１ｃがキヤツプ２の天面部２ａにつき
当たつて天面部が傷つき易く、又ジヨイナー１か
らキヤツプが外れ易いという難点がある。

第８図のものは丁型ジヨイナー１とこれに被嵌
されるキヤツプ２との間にキヤツプ２が外れない
ようにするための中間キヤツプ３がある。

丁型ジヨイナー１の起立部端１ｃは多角形状に
膨出形成され、これに中間キヤツプ３の中心角部
３ａが被嵌され、中間キヤツプ３の両端の鉤部３
ｂにキヤツプ２の鉤部２ｃが係合するようになつ
ている。

これによれば丁型ジヨイナー１の起立部端１ｃ
はキヤツプ２の天面部２ａに直接当たらず、した
がつてキヤツプ２が傷つくことがなく、中間キヤ
ツプ３の存在によつてキヤツプ２は丁型ジヨイナ
ーから外れにくいという特徴がある。しかしなが
ら部品点数が増すという難点がある。

（考案が解決しようとする問題点） したがつて本案の技術的課題は部品点数が少な
く、キヤツプが破損しない、キヤツプがジヨイナ
ーから外れない横張り用ジヨイナーセツトを提供
しようとするもので、この技術的課題を解決する
本案の技術的手段は、丁型ジヨイナーとこれに嵌
合されるキヤツプとからなり、台部と起立部とで
構成された丁型ジヨイナーのその起立部は横張り
サイデイング間に挿入される相対向する二枚板で
構成され、かつその端部は横張りサイデイングの
背面において断面Ｙ字型に折曲げられて絞り部を
構成し、キヤツプは台部と起立部とで丁型に構成
されてその起立部には前記丁型ジヨイナーの絞り
部に嵌合固定される膨出突条を形成し、台部両端
は笠の庇状に折曲げられていることを特徴とする
ものである。

（考案の効果） この技術的手段によれば丁型ジヨイナーの起立
部に構成された断面丁字型の絞り部にキヤツプの
起立部に構成された膨出突条が嵌合するのでキヤ
ツプは丁型ジヨイナーから外れにくく断面丁字型
の突端は外拡りとなつているのでキヤツプの天面
部を傷つけることが少なく、しかもキヤツプの中
央に起立部を形成するために一枚板から内側に向
かつて折曲げ形成された天面部は二重となつて破
損することがない。のみならず、丁型ジヨイナー
とキヤツプのみであるから部品点数が少なくて済
むという特徴がある。

（実施例） 以下図面に示す実施例について説明する。

横張りサイデイングは第１，５，６図に示す如
く一枚の横張り材３，３′が発泡ウレタン３ｆと
鉄板３ｇとからなり、上下の横張り材同士は第
５，６図に示す如く接合のための雌の嵌合部３
ａ，３ｂがあり、この後面に更にシ−ル用の雌雄
の嵌合部３ｃ，３ｄがあつて、雌雄嵌合部３ｄの
一方の周壁が鉄板単体の当板３ｅを構成してサイ
デイング材の背面に当接している。

以上の如く上下の横張りサイデイングを第１図
の如く積み重ねて外装し、積み重ねた左右の横張
りサイデイング群間にジヨイナーを挿入して結合
するものである。

そこで本案にかかる横張り用ジヨイナーセツト
について説明すると、第４図に示す如く一枚板を
二重に折曲げて起立部４ａと台部４ｂとを丁型に
構成して、丁型ジヨイナー４を形成し、その台部
４ｂは図示しない間柱に釘打ちされるもので、一
枚板が二重に重なり合い横張りサイデイング３，
３′と一定の間をあけるようにそれに波型突起５，
５が形成されている。

起立部４ａでは一枚板から折曲げ形成された二
枚の板が一定の間Ｓをおいて対立しており、その
先端に断面丁型の絞り部４ｃが形成され、その端
縁は二重に折曲げされている。キヤツプ６は一枚
板を笠状に二重に折曲げて台部６ｂを形成し、そ
の中央部に二枚板からなる起立部６ａを形成して
いる。

更に起立部６ａには二枚板のそれぞれを膨張さ
せて膨出突条６ｃを形成している。

６ｄはキヤツプの庇部を示す。

本案は以上の如く構成されているので、横張り
サイデイング３，３′間に第２図の如く丁型ジヨ
イナー４を差込み、横張りサイデイング３，３′
間の背面からキヤツプ６の膨出突条６ｃを絞り部
４ｃに嵌合ロツクして横張りサイデイング３，
３′同志を接合して雨水が侵入しないようにする
ことができる。

この場合、絞り部４ｃに膨出突条６ｃが嵌合す
るのでキヤツプ６の膨出突条６ｃはかたく絞り部
４ｃで締めつけられて外れることがない。しかも
キヤツプ６の天板面は二重になつているので、丁
型ジヨイナーの絞り部４ｃの端縁で傷つけられる
ことがない。

何れにしてもジヨイナーセツトはジヨイナーと
キヤツプとからのみ成り立つているので部品点数
が少ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は建築物の外観図、第２，３図は本案ジ
ヨイナーセツトの使用方法を示す断面図、第４図
は本案ジヨイナーセツトを示す組立断面図、第
５，６図は横張りサイデイングの構造を示す正面
図と断面図、第７，８図は従来のジヨイナーセツ
トの分解図と組立図である。 ３，３′……横張りサイデイング、４……丁型
ジヨイナー、６……キヤツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 丁型ジヨイナーとこれに嵌合されるキヤツプと
   からなり、台部と起立部とで構成された丁型ジヨ
   イナーのその起立部は横張りサイデイング間に挿
   入される相対向する二枚板で構成され、かつその
   端部は横張りサイデイングの背面において断面Ｙ
   字型に折曲げられて絞り部を構成し、キヤツプは
   台部と起立部とで丁型に構成されてその起立部に
   は前記丁型ジヨイナーの絞り部に嵌合固定される
   膨出突条を形成し、台部両端は笠の庇状に折曲げ
   られていることを特徴とする横張りジヨイナーセ
   ツト。