JPH0350101A - 次亜塩素酸ナトリウムの処理剤 - Google Patents

次亜塩素酸ナトリウムの処理剤

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JPH0350101A
JPH0350101A JP18700389A JP18700389A JPH0350101A JP H0350101 A JPH0350101 A JP H0350101A JP 18700389 A JP18700389 A JP 18700389A JP 18700389 A JP18700389 A JP 18700389A JP H0350101 A JPH0350101 A JP H0350101A
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鳥海 純平
Hiroyuki Takahashi
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Shigeo Harada
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、漏洩した次亜塩素酸ナトリウムの処理剤に関
する。
〔従来の技術〕
次亜塩素酸ナトリウムば、上下水道の水処理や祇・パル
プ・繊維関係の漂白剤として広く利用されている。特に
、法令により塩素剤の使用が義務づけられている水道水
の消毒については、近年、毒性の強い塩素剤に代えてよ
り安全性の高い次亜塩素酸ナトリウムへの転換が進みつ
つある。
しかして、使用の増大とともに漏洩等の事故もまた増加
する傾向にある。次亜塩素酸ナトリウムは塩素ガスに比
べれば安全で取扱い易いが、強アルカリ性であり、酸化
作用もあって、付着すると皮膚や衣服を損傷する危険が
ある。それゆえ、万一漏洩した場合は、速やかに処理し
なければならない。ところで、漏出した次亜塩素酸ナト
リウムを処理する場合、そのまま酸を加えて中和すると
塩素ガスが発生して危険である。そこで、例えば日本水
道協会の「次亜塩素酸ナトリウム取扱指針」では、あら
かじめ亜硫酸ナトリウムを加えて次亜塩素酸ナトリウム
を分解し、多量の水で薄めて、残留塩素が検出されない
ことを確認するまでに処理する方法がとられている。
この方法は、次の反応式で示される亜硫酸ナトリウムN
 a 、S O3の還元作用により、次亜塩素酸ナトリ
ウムNa C1Oを安全な食塩に変えるものである。
NaCl0+NatSOx−+NaCl1+Na!SO
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、漏洩した次亜塩素酸ナトリウム水溶液に
亜硫酸ナトリウムを加える場合、ただ単に液面に散布し
ただけでは、次亜塩素酸ナトリウムの分解が満足に行わ
れない。これは、亜硫酸ナトリウムの比重(7水塩で1
.561、無水塩で2゜633)が大きいため次亜塩素
酸ナトリウムの水溶液中に急速に沈んでしまい、また溶
解性が悪いため上式の反応が生じないからである。本発
明者らは、反応性を高めるべく超微粉の亜硫酸ナトリウ
ムを用いたり、又超微粉の亜硫酸ナトリウムをポーラス
状に造粒したものを用いてみた。しかし、単に散布する
のみではいぜんとして反応せず、良好な反応を生じさせ
るためには、散布後に次亜塩素酸ナトリウム水溶液をよ
く撹拌することが是非とも必要なことが判明した。
漏洩した次亜塩素酸ナトリウムの量が少なければ、撹拌
して両者をよく混合させることも容易である。けれども
、多量の漏洩の場合は撹拌による混合は困難であり、特
に広い面積にわたり漏洩した場合などは、撹拌により両
者を均一に混合させ、漏洩した全ての次亜塩素酸ナトリ
ウムを完全に無害化することは殆ど不可能に近いという
問題点があった。
更に、傾斜地に漏洩した場合などには、両者の反応が終
了しないうちに未反応の次亜塩素酸ナトリウムが流れて
いき、漏洩範囲が拡大されてしまうという問題点もあっ
た。
そこで本発明は、このような従来の問題点に着目してな
されたものであり、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液に対
して散布するだけで速やかに反応して無害化せしめ、且
つ液の流動をも阻止する次亜塩素酸す) IJウムの処
理剤を提供して、上記従来の問題点を解決することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の第1の発明は、次亜
塩素酸ナトリウムの還元剤と、次亜塩素酸ナトリウム水
溶液のゲル化剤とより主としてなる。
また本発明の第2の発明は、次亜塩素酸ナトリウムの還
元剤と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液のゲル化剤と、多
価金属塩からなるゲル安定剤とより主としてなる。
ゲル化剤は、ポリビニルアルコール/ポリアクリル酸塩
系、デンプン/ポリアクリル酸塩系、橋かけポリアクリ
ル酸塩系、橋かけポリビニルアルコール系、橋かけカル
ボキシメチルセルロース系またはポリエチレンオキサイ
ド変性物などの高吸水性高分子を用いることができる。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明に用いられる還元剤は、次亜塩素酸ナトリウムを
還元して無害な塩に変える還元剤であって、無機薬品又
はを機薬品のいずれでもよい。
無機薬品として常に好ましいものは、例えば亜硫酸ナト
リウム、亜硝酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫
酸水素ナトリウム等の亜硫酸塩やチオ硫酸塩や亜硝酸塩
である。又、塩化第一すず。
硫酸ニッケル、硫酸銅等の重金属塩も利用することがで
きる。
有機薬品としては、例えば尿素や、その誘導体であるジ
フェニル尿素、カルバミン酸アンモン。
チオ尿素、ジメチルチオ尿素などを利用することができ
る。
また、ゲル化剤とは自重の100倍以上の吸水力を有す
る高吸水性高分子で、水を注ぐと直ちに吸水、膨潤して
水金体をゲル化させる性質を有するものであり、例えば
アクリル酸ビニルアルコール共重合体などのPVA/ポ
リアクリル酸塩系やデンプン/ポリアクリル酸塩系のも
の、又はアクリル酸ソーダ重合体など橋かけポリアクリ
ル酸塩系や橋かけPVA系や橋かけカルボキシメチルセ
ルロース系のもの、又はポリエチレンオキサイド変性物
等が好ましく用いられる。これらのゲル化剤は、1種単
独で、又は2種を混合して用いられる。
また、ゲル安定剤とは、上記高吸水性高分子が吸水して
形成されたゲル化状態を安定させる機能を有する多価金
属塩であり、例えば水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウム、炭酸マグネシウム。
炭酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、
水酸化アルミニウム等が特に有効に使用できる。これら
のゲル安定剤も、1種のみでなく、2種混合して用いる
ことができる。
本発明の次亜塩素酸ナトリウムの処理剤は、これら還元
剤と高吸水性高分子からなるゲル化剤とを主とする混合
物である。又は、これら還元剤と高吸水性高分子からな
るゲル化剤と多価金属塩からなるゲル安定剤とを主とす
る混合物である。
該混合物の還元剤に対するゲル化剤の割合は10〜80
重量%の範囲にある。10%未満ではゲル化せず、一方
80%を越えた分は無駄になる。
還元剤に対するゲル安定剤の割合は10〜40重量%の
範囲にあることが必要である。10%未満ではゲル安定
化作用が得られない。一方40%を越えると過剰となり
、ゲルの凝集が急激に進み過ぎて還元剤による次亜塩素
酸ナトリウムの還元作用が妨げられる。
本発明の次亜塩素酸ナトリウムの処理剤は、上記還元剤
とゲル化剤、又は還元剤とゲル化剤とゲル安定剤よりな
るものに対して、更にその他の助剤を還元作用やゲル化
作用を阻害しない限度において加えたものも含まれる。
すなわち、ホワイトカーボン、活性アルミナ、ゼオライ
ト、ケイソウ土、酸性白土等の粉粒状無機化合物を助剤
として添加すれば、高吸水性高分子の吸湿による劣化や
固結化を防止し、長期保存性を向上させるのに有効であ
る。これらの助剤は自由流動性付与剤としても機能する
から、例えば炭酸ガスによる加圧ガス放射装置の容器内
にこれらの助剤を添加した上記次亜塩素酸ナトリウムの
処理剤を充填しておけば、漏洩事故に際して略全量を有
効に放射して迅速に対応することも可能である。
本発明の次亜塩素酸ナトリウムの処理剤を次亜塩素酸ナ
トリウムの水溶液に散布すると、ゲル化剤が急速に水を
吸収して膨潤する。そして漏洩した次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液の自由な流動を阻止する。そのため危険な次亜
塩素酸ナトリウム水溶液の広い範囲への拡散を防止する
ことができる。
同時に又、このゲル化剤は、混合されている還元剤粒子
が次亜塩素酸ナトリウム水溶液の底に沈澱するのを阻止
し、ゲルの表面に浮かせて次亜塩素酸ナトリウムとの反
応を触媒的に促進させる。その結果、特に次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液を撹拌しなくても還元反応は急速に進行
することができる。
もっとも、ゲル安定剤がない場合には、次亜塩素酸ナト
リウムと還元剤が反応するとともに、ゲル化剤の高分子
のチェーンが切れて分解され、−旦は高吸水性高分子の
3次元構造内に抱き込んだ水を放出してしまう。そのた
めゲル化の安定時間は、例えば数分程度以内と極めて短
時間に過ぎず、再び流動化する。したがって、ゲル安定
剤を混合しないものにあっては、漏洩した次亜塩素酸ナ
トリウムを分解処理後に迅速に多量の水で薄めて処置す
ることが必要となる。
ゲル安定剤が混合されている場合は、該安定剤中の多価
イオンが高吸水性高分子と橋かけ構造となり、ゲルの安
定性を増強させる。その結果、数時間から数十時間以上
ゲル化状態が維持されることになり、還元処理が終わっ
たものはスコップでの処理が可能で、その後の取り扱い
がきわめて容易である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例により説明する。
実施例 1〜4 還元剤とゲル化剤とを表−1に示す組成に混合し、助剤
として固結防止用のSiO□を添加したものを散布器に
充填し、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液に噴射した。散
布器のノズルは、放射距離1〜2m程度の低速噴流で、
処理剤が次亜塩素酸ナトリウムの液面に軟着陸できるよ
うに改造したものを使用した。
次亜塩素酸ナトリウムは工業用を使用し、有効塩素12
%以上のもの101を500X500X200Hの容器
に入れた。結果を表−1に示した。
表中、A−Naはアクリル酸ナトリウム重合体を、A/
VAはアクリル酸ビニルアルコール共重合体を表す。
なお、残留塩素はオルトトリジン法により定量した。
比較例 1〜2 還元剤のみを用いて、実施例と同じく散布器により有効
塩素12%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に噴射した。
比較例1は単に散布しただけである。
比較例2は散布後、液を撹拌したものである。
上記の結果から、還元剤のみを単に散布しただけでは還
元反応が進行せず、液の撹拌が必須条件であった。
これに対して、還元剤にゲル化剤とゲル安定剤を混合し
た実施例のものは、単に散布しただけで次亜塩素酸ナト
リウムの還元反応が迅速に進行し、処理後の液中に残留
塩素は検出されなかった。またゲル化は極めて迅速に行
われ、処理後の処置も非常に容易であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、次亜塩素酸ナト
リウムと還元剤との接触がゲル化剤で著しく促進される
ため、還元剤とゲル化剤を混合した本発明の処理剤を単
に漏洩した次亜塩素酸ナトリウムの水溶液に散布しさえ
すればよく、全く撹拌する必要がない。更に、ゲル安定
剤を混合したものは、被処理液が長時間にわたりゲル状
態を維持するから、漏洩した液の拡散が防止でき、且つ
処理後の運搬などの取扱いも極めて容易にできる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次亜塩素酸ナトリウムの還元剤と、次亜塩素酸ナ
    トリウム水溶液のゲル化剤とより主としてなることを特
    徴とする次亜塩素酸ナトリウムの処理剤。
  2. (2)次亜塩素酸ナトリウムの還元剤と、次亜塩素酸ナ
    トリウム水溶液のゲル化剤と、多価金属塩からなるゲル
    安定剤とより主としてなることを特徴とする次亜塩素酸
    ナトリウムの処理剤。
  3. (3)ゲル化剤は、ポリビニルアルコール/ポリアクリ
    ル酸塩系、デンプン/ポリアクリル酸塩系、橋かけポリ
    アクリル酸塩系、橋かけポリビニルアルコール系、橋か
    けカルボキシメチルセルロース系またはポリエチレンオ
    キサイド変性物などの高吸水性高分子である請求項(1
    )又は(2)記載の次亜塩素酸ナトリウムの処理剤。
JP18700389A 1989-07-19 1989-07-19 次亜塩素酸ナトリウムの処理剤 Granted JPH0350101A (ja)

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JPH0574521B2 JPH0574521B2 (ja) 1993-10-18

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0636690A2 (en) * 1993-07-27 1995-02-01 The Clorox Company Gelled hypochlorite-based cleaner

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0636690A2 (en) * 1993-07-27 1995-02-01 The Clorox Company Gelled hypochlorite-based cleaner
EP0636690A3 (en) * 1993-07-27 1996-02-14 Clorox Co Gel-like cleaners based on hypochlorites.

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