JPH0349590B2

JPH0349590B2 -

Info

Publication number: JPH0349590B2
Application number: JP56107536A
Authority: JP
Inventors: Eizo Nishino
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1981-07-08
Filing date: 1981-07-08
Publication date: 1991-07-30
Also published as: JPS589308A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は永久磁石の同一磁極を列設又は組立
することによつて従来の静磁場とは全く異なる特
殊な傾斜磁場（学会では別名勾配磁場とも云う）
を構成させ、これを利用して人体の血液循環経路
に発生する治療困難な諸症状の部分に接近して、
その病根を根絶する傾斜磁場発生装置に関するも
のである。

人体は血液循環系路上に発生する病気に侵され
る場が極めて多いものである。その理由は人体の
全部に流れる血液が酵素と共に各部の細胞に及ん
でその新陳代謝を司どつている為であり、年齢が
40才位迄の人は特別に事情の無い限り新陳代謝作
用は順調に進行し、年齢が増して老化してくると
毛細管からの血液漏洩が始まるものである。これ
が細胞の隙間に凝固すると各種の障害を起こす原
因となつていた。

即ち、血液は凝結しそこに磁場を発生する。こ
れは血液と酵素中の鉄分に起因するものであり、
これを放置すると細胞は壊死を起こし、最悪の場
合はウイルスが発生して病巣の原因となるもので
ある。

従つて、本発明の目的は前記の原因よりなる血
液の凝固による磁場を解消して細胞の復活を計り
血液循環系路上に発生する各種の病根を治療する
ものである。

次に、一般の磁気の理論によれば、磁気は相対
的なものであつて、一方のみの磁気作用は存在せ
ず、磁気は常に両極の均衡を保つ為の循環運動を
行なつている。然し、この発明者は相対的磁気運
動を人工的に一方向の磁力に束ねて集中発振さ
せ、限られた領域内に部分的な磁気作用がない傾
斜磁界を構成することができたものである。従つ
て、この現象は空間のみならず、物質内部にも出
現可能となつている。

更に、磁場には、名前のあるものとしては、直
流磁場、交流磁場、回転磁場、均一磁場、脈動磁
場及び傾斜磁場、勾配磁場等の数種の種類があ
る。

また、本来磁場とはＮ極とＳ極とがスピン運動
を行なつている場所では、磁気作用の自然的解消
は大変に難しいものである。

然し、その一方の磁極を除去すると、そこに磁
場は消される。即ち、Ｎ極（又はＳ極）のみを磁
場に接するとＳ極は直ちに強いＮ極に吸収される
ものである。更に、従来同一磁極を対向させて反
発磁気を発生させ、そのパワーを利用することは
各種の工業方向に応用されている。

然し、本発明は発生させた反発磁束の作用を血
液循環路上に発生する各種の病根退治に使用して
磁場を解消し血液の循環を良好とすることによつ
て所期の目的を達成したものである。

この発明は上記に鑑みてなされたもので、この
発明の主たる要旨とする所は、一方と他方とに
各々反対のＮ極及びＳ極を有する板状体又は棒状
体の数個の永久磁石を設け、その永久磁石には上
方を開口し内部に空間部を形成して立方体に列設
組立する。この立方体の永久磁石にはその内周面
全部と底部とを同一磁極を以て対設せしめたもの
である。

従つて、この発明は人体の頭部、腰部等の各部
に接近させて容易に使用でき、且つ、寝たまゝの
病人等には側部に置くだけで充分に治療を達成で
き、人体に何等の痛みや不快さを与えることなく
治療できる優れた特性がある。

この発明の一実施例を図面について説明する
と、第１図に示す如く、正方形の板状の永久磁石
１，１……を一方をＮ極２，２……とすると共
に、他方をＳ極３，３……と設定する。前記永久
磁石１，１……を前後及び左右に各々一方のＮ極
２，２を内面に対向して立方体に組立する。その
立方体の底部にも板状体の永久磁石１を内面にＮ
極２が向くように位置せしめて組立するものであ
る。４は、内面から発振する同極の磁束は互いに
反発して中心部で開口部から矢印方向の傾斜磁力
線Ｎとなつて形成する零ガウスの空間を示したも
のである。第２図に示すものは、相対向する二組
の永久磁石１，１，１，１と底部永久磁石１の５
個の板状体の永久磁石で立体的に組立られ、その
板状体の表裏がＮ極、Ｓ極になるように着磁さ
れ、これ等の各永久磁石を同一磁極を内側に対面
させた位置で函型に固定してある。これによつて
各対面から発振する同極の磁束は互いに反発して
開口部から傾斜磁力線Ｎとなつて外部に発振す
る。なお、永久磁石１，１……は板状体のものに
限定されて組立たもの以外にも管状又は棒状によ
つても組立製作する事も当然である。この発明は
上記の如き構成からなつていて今この用法を説明
すると、この磁界発振装置を人体の障害が生じて
いる所に敷設又は接近すると、各磁石群より発す
る傾斜磁力線Ｎ（実施図ではＮ磁極）は、上方の
開口に向つて傾斜磁力線Ｎは極めて濃い密度で直
線状に長い距離まで到達する。この時、反対の磁
力線のＳ磁極は、外方向に広く拡散している。

この内部より発する傾斜磁力線Ｎが直進する空
間部４の前方に人体の磁性を帯びた障害部分が位
置すると、強力な磁気を帯びた障害部分が位置す
ると、弾力な磁気のため人体内の反対磁極が吹込
まれ磁気平衡が失われ、磁場が解消され人体はこ
の空間部４の前方で非磁性化されるものである。

以上述べた如くこの発明によれば、人体の血液
循環経路に発生した治療困難な諸症状の近くに置
くだけで自然に治療ができると云う優れた効果
と、磁界発振によつて血液の凝固による磁場を解
消して細胞の復活を計るため、血液循環経路の内
科関係の諸病、例えば、脳内各部、特にユウウツ
性脳軟化症、喘息、立ち暗み、更に、下腹部諸症
状では下肢部の膨張、神経痛の各治療に著しい効
果を発揮するものである。

また、この発明と人体との距離によつて磁束の
強弱を調節でき、大変に便利であると共に、治療
に対して何等の苦痛を伴わず、病人も安心して治
療ができると云う効果がある。

そして、板状体及び棒状体の永久磁石を組立構
成するものであるから、組立が容易であると共
に、小型化された治療個所に応じた形状が容易に
選定できる実利的な効果がある。また、数個の永
久磁石を以て立方体に組立すると共に、その内周
面全部と底部とに同一磁極のみを対向せしめてあ
るので内部中心には、ガウスメーター零の領域が
確実に発生すると云う重要な効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の装置の実施例を示すもので第
１図はこの装置の斜面図、第２図は第１図Ａ−Ａ
線の断面図である。符号１は永久磁石、２はＮ極、４は空間部、Ｎ
は傾斜磁力線である。

Claims

【特許請求の範囲】

１一方と他方とに各々反対のＮ極及びＳ極を有
する板状体又は棒状体の数個の永久磁石１，１…
…を有し、前記永久磁石１，１……には、上方を
開口し内部に空間部４を形成して立方体に列設組
立し、該立方体の永久磁石にはその内周面全部と
底部とを同一磁極を以て対設せしめた事を特徴と
する傾斜磁場発生装置。