JPH0347326Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (A) 産業上の利用分野 この考案は、高周波回路に使用する積層構造を
有するコンデンサーに関するものである。

(B) 従来の技術 従来は誘電率の高いセラミツク・チツプを積層
して、大容量のコンデンサーを作り使用してい
た。しかし、高誘電率のセラミツクは熱伝導が悪
く、高電力回路で使用した場合、何かの拍子でセ
ラミツクの一部が発熱すると、温度上昇により
tanδが大となり、ますます発熱し、その結果、熱
的暴走が起こり、 コンデンサーの破壊が生じていた。

(C) 考案が解決しようとする問題点 本案は、その欠点を除いて、高周波大電力回路
に使用できる、積層型のセラミツク・コンデンサ
ーを開発しようとするものである。

(D) 問題を解決するための手段 いまその解決手段を、図面を追いながら説明す
れば、 高誘電率セラミツク・チツプ１の間に、熱伝導
の良いセラミツク・チツプ２を配置し、両セラミ
ツク・チツプ面、及び側面に電極３を積層型コン
デンサーになるよう配置する。

(E) 作用 本案は、以上のような構造であるから、 高誘電率セラミツク・チツプ１の一部が、局部
発熱しても、熱は熱伝導の良いセラミツク・チツ
プ２により、速やかに拡散され、電極３やコンデ
ンサー表面より放熱される。

(F) 考案の効果 したがつて、高周波大電力回路に安定使用でき
る積層コンデンサーが可能となる。

(G) その他の実施例 なを、本案の実施に当たつて次の如きことがで
きる。

(イ) コンデンサーの構成比率は高誘電率セラミツ
ク・チツプと熱伝導の良いセラミツク・チツプ
が１：１の割合にしなくてもよい。

(ロ) 最初から一体の積層コンデンサーとして制作
できる。

(ハ) 必要容量に合わせて、使用しながら積層する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の斜視図である。 １は高誘電率セラミツク・チツプ、２は熱伝導
の良いセラミツク・チツプ、３電極。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 誘電率の高いセラミツク・チツプ間に、アルミ
   ナ等の熱伝導の良いセラミツク・チツプを配置し
   た、積層構造を有する、高周波回路に使用するコ
   ンデンサー。