JPH0343398B2 - - Google Patents

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JPH0343398B2
JPH0343398B2 JP60158298A JP15829885A JPH0343398B2 JP H0343398 B2 JPH0343398 B2 JP H0343398B2 JP 60158298 A JP60158298 A JP 60158298A JP 15829885 A JP15829885 A JP 15829885A JP H0343398 B2 JPH0343398 B2 JP H0343398B2
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JP
Japan
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paper
glass
glass fibers
manufactured
concentration
Prior art date
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Application number
JP60158298A
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English (en)
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JPS6221897A (ja
Inventor
Osamu Inada
Masanori Nishimoto
Noboru Takeshita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd filed Critical Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Priority to JP15829885A priority Critical patent/JPS6221897A/ja
Publication of JPS6221897A publication Critical patent/JPS6221897A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、極細ガラス繊維を主原料とした中性
抄紙法によるガラスペーパーの製造方法に関する
ものであり、更に詳しくは、極細ガラス繊維100
部にチヨツプドストランドガラス繊維を10〜50部
添加したガラス繊維とポリビニルアルコール系バ
インダーを中性下に水を用いて濃度0.5〜2.0%で
5〜10分間離解した後、ポリエチレングリコール
アルキルエーテル型ノニオン界面活性剤の1〜
20ppm濃度溶液を添加し、0.01〜0.1%濃度で分
散し、坪量50〜100g/m2で抄紙することを特徴
とするガラスペーパーの製造方法に関するもので
ある。 ガラス繊維には、平均繊維径0.2〜2.6μmで綿
状の極細ガラス繊維と、繊維長が5mm〜25mmで繊
維径が6μm〜20μmのチヨツプドストランドガラ
ス繊維とがある。このうち極細ガラス繊維を主原
料として湿式抄紙法(水系での抄紙法)で製造し
たガラスペーパーは高性能エアフイルター或いは
バツテリーセパレータ、断熱材、吸音材などの用
途に使われている。
【従来の技術】
極細ガラス繊維を用い、湿式抄紙法でガラスペ
ーパーを製造する場合にはガラスは表面が疎水性
であるため、親水性のパルプ繊維などに比べて本
来、水中での分散が著しく劣ることから、中性で
の湿式抄紙法では地合が良好で実用に適したガラ
スペーパーを製造することが困難とされていた。 そこで従来は「INDUSTRIAL AND
ENGINEERING CHEMISTRY」48(2)219〜222
(1956)或いはマンビル社カタログ
「MANVILLE TEMPSTRAN FIBERS.FOR
THE PAPER INDUSTRY」更に「第19回紙・
パルプシンポジウム要旨集」9〜19頁(1984)な
どに見られる様に硫酸酸性水(PH3.2以下)を用
いる湿式抄紙法によりガラスペーパー製造を行な
つていた。 しかし、硫酸酸性でのガラスペーパーの製造方
法は、作業の安全性或いは装置の腐食性などの点
から問題があり、中性での湿式抄紙法に関して鋭
意検討した結果、本発明に到達したものである。
【発明が解決しようとする問題点】
極細ガラス繊維を湿式抄紙法で製造する場合、
離解→分散→抄紙という概念が重要である。 極細ガラス繊維は綿状であり、之を用いて湿式
抄紙法でガラスペーパーを製造するには、先ず離
解を如何に効果的に行なうかが重要なポイントと
なる。即ち極細ガラス繊維の離解が不充分で、未
離解の繊維束が残つていると、このものをたとえ
従来行なわれている硫酸酸性水で分散、抄紙して
も地合が良好で実用に適したガラスペーパーの製
造が出来ない。そこで、この極細ガラス繊維の離
解を如何に効果的に行なうかについて検討した。
即ち極細ガラス繊維として、商品名マンビル106
(0.54〜0.68μmφ)(マンビル社製)20gと、水
2をTAPPI離解機(熊谷理機工業社製)に入
れ、所定時間離解し、その時の離解状態をガラス
繊維濃度が0.05%となる様に水で稀釈後、500ml
容のメスシリンダーに採取し目視により判定した
(表1)。更にチヨツプドストランドガラス繊維
(6mm、9μmφ)(旭フアイバーグラス社製)2
gをマルビル106(0.54〜0.68μmφ)20gに混合
し、同様に離解した時の離解状態も示した。また
比較として水の代わりに硫酸酸性水(PH2.5)を
用いて同様な離解処理を行なつた結果を1表に示
した。
【表】 その結果、中性にて離解すると、従来行なわれ
ている硫酸酸性よりも短時間で同一離解状態が得
られ、またチヨツプドストランドガラス繊維を一
部添加すると、更に離解速度を速められることが
判つた。好ましいチヨツプドストランドガラス繊
維の配合量は極細ガラス繊維100部に対し10〜50
部である。10部未満では離解に長時間を要し、ま
た50部を超すと極細ガラス繊維比率が下がるため
間隙が大きくなり微細粒子の補集率が下がり好ま
しくない。 次に分散、抄紙であるが、ガラス繊維は本来水
中での分散が著しく劣るため効果的な離解によ
り、たとえ極細ガラス繊維を1本1本に分離して
も中性の水中では直ぐに凝集して了うので、従来
は硫酸酸性水を用いて分散、抄紙していた。 しかし、硫酸酸性水の使用は作業の安全性や装
置の腐食性などの点から問題があり、この分散、
抄紙を中性にて行なうことの可能性を鋭意検討し
た。
【問題点を解決するための手段および作用】
その結果、ガラス繊維の離解時にポリビニルア
ルコール系バインダーを添加し、次いで分散時に
ポリエチレングリコールアルキルエーテル型ノニ
オン性界面活性剤の水溶液を使用すれば硫酸酸性
水で分散、抄紙するのと同様なガラスペーパーを
製造することが可能となることが判つた。茲でポ
リエチレングリコールアルキルエーテル型ノニオ
ン性界面活性剤としては、アルキル基として、ラ
ウリル基、セチル基、オレイル基、ステアリル基
などを使つたタイプのものが使用出来る。また用
いる水溶液の濃度は1〜20ppm、好ましくは5〜
10ppmである。水溶液濃度が1ppm以下では分散
能力が弱く、地合の良好な実用に適したガラスペ
ーパーは製造出来ない。一方、20ppmよりも濃度
を高くしても顕著な分散効果の向上が得られない
ことから経済的でなく、好ましくない。 また中性で、例えばエアフイルター用ガラスペ
ーパーを製造すると、硫酸酸性で製造するよりも
フイルター性能が向上することが認められた。こ
のことは中性でガラスペーパーを製造するとガラ
ス繊維の損傷が少なくなるためと推定される。 なお本発明においてはガラスペーパーの強度を
確保するためにポリビニルアルコール系バインダ
ーを用いることが必要であるが撥水性を確保する
ための撥水剤或いはタルクやTiO2などの無機充
填材などを必要に応じて内添や含浸にて使用して
も何等支障はない。
【実施例】
本発明を更に詳述するために、次に具体例によ
り説明する。 エアフイルター用ガラスペーパーを中性で製造
した実施例を以下に示す。 実施例1〜5および比較例1 極細ガラス繊維として、商品名マンビル106
(0.54〜0.68μmφ)(マルビル社製)10g、商品
名マンビル108A(0.69〜1.1μmφ)(マルビル社
製)4gに、チヨツプドストランドガラス繊維
(6mm、9μmφ)(旭フアイバーグラス社製)6
gと、商品名SMM(ユニチカ化成社製)のPVA
系バインダー1.2gを、TAPPI離解機に入れ、水
2を加えて7分間離解した後、所定の濃度
(1.0〜20ppm)に調製した商品名ノイゲンFT160
(第一工業製薬社製)のポリエチレングリコール
ラウリルエーテル型ノニオン性界面活性剤水溶液
8を加え、商品名SV−538A型(島崎製作所
製)は反転式アジターにて5分間撹拌した。この
液を得られるガラスペーパーの坪量が約75g/m2
となる様に採取して、前述の所定濃度に調整した
商品名ノイゲンET160水溶液を加えて全量を4
とし、反転アジターにて更に3分間撹拌後、自製
の丸型JIS式手抄装置(金網面積0.0191m2、金網
目開75mesh)にてガラスペーパーを抄紙した。
この湿紙に、更に商品名ダイジツトEY(互応化学
社製)のワツクスエマルジヨン系撥水剤を用いて
撥水処理後、シリンダドライヤーにて乾燥してエ
アフイルター用ガラスペーパーを製造し、目視に
より地合を判定した。このガラスペーパーを自製
したフラツトシート用フイルター試験装置にて性
能評価をした。比較例1はポリエチレングリコー
ルラウリルエーテル型ノニオン界面活性剤(商品
名ノイゲンET160)水溶液の濃度を0.5ppmに調
整したものを用いた。 実施例 6 界面活性剤として商品名ニツサン・ノニオン
P223(日本油脂社製)のポリエチレングリコール
セチルエーテル型ノニオン性界面活性剤を用いる
以外は、実施例3と同様に行つた。 実施例 7 界面活性剤として商品名ニツサン・ノニオン
E230(日本油脂社製)のポリエチレングリコール
オレイルエーテル型ノニオン性界面活性剤を用い
る以外は、実施例3と同様に行なつた。 実施例 8 界面活性剤として商品名ニツサン・ノニオン
S230(日本油脂社製)のポリエチレングリコール
ステアリルエーテル型ノニオン性界面活性剤を用
いる以外は、実施例3と同様に行つた。 比較例 2 界面活性剤水溶液の代わりに硫酸酸性水(PH
2.5)を用いる以外は、実施例と同様に行なつた。
【発明の効果】
之等の結果を表2に示すが、中性にて湿式抄紙
したエアフイルター用ガラスペーパーは、従来の
硫酸酸性にて製造したガラスペーパーと比較して
地合は変わらなかつた。 またエアフイルターの主要性能はDOPスモー
ク(フタル酸ジオチル、粒径0.3μmφ)捕集率と
圧力損失で表わされ、望ましいエアフイルター性
能は或る一定規格のDOPスモーク捕集率を成る
可く低い圧力損失で達成するものであるが、中性
に製造したエアフイルター用ガラスペーパーは
HEPAフイルターの規格、即ち0.3μm粒径の
DOPスモーク捕集率が99.97%以上であることを
充分満足しているが、酸性で製造したエアフイル
ター用ガラスペーパーはこの規格以下となつてい
た。
【表】 − 測定せず
※ 目視による ○:良好 △:中程度 ×:不良(
表面の凹凸が顕著)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 平均繊維長0.2〜2.6μmの極細ガラス繊維100
    部にチヨツプドストランドガラス繊維を10〜50部
    添加したガラス繊維とポリビニルアルコール系バ
    インダーを中性下に水を用いて濃度0.5〜2.0%で
    5〜10分間離解した後、ポリエチレングリコール
    アルキルエーテル型ノニオン性界面活性剤の1〜
    20ppm濃度水溶液を添加し、0.01〜0.1%濃度で
    分散し、坪量50〜100g/m2で抄紙することを特
    徴とするエアフイルター用ガラスペーパーの製造
    方法。
JP15829885A 1985-07-19 1985-07-19 ガラスペ−パ−の製造方法 Granted JPS6221897A (ja)

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JPS6221897A JPS6221897A (ja) 1987-01-30
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