JPH0343187Y2 - - Google Patents

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JPH0343187Y2
JPH0343187Y2 JP1983047214U JP4721483U JPH0343187Y2 JP H0343187 Y2 JPH0343187 Y2 JP H0343187Y2 JP 1983047214 U JP1983047214 U JP 1983047214U JP 4721483 U JP4721483 U JP 4721483U JP H0343187 Y2 JPH0343187 Y2 JP H0343187Y2
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packaging material
ridge
cushioning
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は家電製品などの包装材としてダンボー
ル箱と併用若しくは単体で使用される熱可塑性樹
脂発泡成形体製包装材が、落下等の衝撃荷重を受
けて割れを発生する場合の割れ抑制を施した成形
体形状からなる緩衝包装材に関するものである。 (従来の技術) 熱可塑性樹脂発泡成形体を用いた包装材は、使
用形態により全面パツト方式と、部分パツト方式
の2通りに分けられるが、その機能は何れの場合
も製品の輸送過程での固定ならびに位置安定化機
能と、落下等による衝撃荷重を受けたときの緩衝
機能にある。殊に、通常の場合、落下等の強い衝
撃荷重を受けた時、熱可塑性樹脂発泡成形体はそ
の種類によつて程度は異なるにしても、少なから
ず割れによる損傷を受ける。 しかしながら、包装材は割れによる損傷の如何
に拘らず、衝撃荷重を受けた後にあつても前記製
品固定ならびに位置安定機能を損なうものであつ
てはならないことが要求される。 そこで、従来、落下テストによつて輸送過程で
予測される衝撃荷重を与えた場合に発生する包装
材の割れ損傷が製品固定ならびに位置安定化機能
を損なう恐れのあるものにあつては、それを防止
する目的で熱可塑性樹脂発泡成形体の発泡倍率を
低くしたり、肉圧をふやすなどの各手段がとられ
て来た。 しかし、これらの手段は当然のこととして発泡
成形材料の使用量の増加を招き、また梱包才数の
増加を招来したり、本来の緩衝機能を減殺するな
どの各欠点をもたらす。 そのため、本考案者らは、叙上のような従来の
欠点に着目し、これを解消すべく、さきに熱可塑
性樹脂発泡成形体からなる包装材で、割れの損傷
が最も大きく発生する稜落下において、被包装物
の稜部近傍位置に該被包装物の稜と平行に一部又
は全部にわたつて溝状の肉盗みを設けること、な
らびに前記溝状の肉盗みの外、もう一つの面にお
いて更に稜角に対し対角的に肉盗みを設けたこと
を提案した。 (考案が解決しようとする課題) しかし、その後、引き続き、なお検討を重ね、
稜落下時における応力の分散、伝播の状況につい
て実験を繰り返したところ、前記各提案に係る構
造の包装材が、それ自体改良はされているとして
もなお各面への応力の伝播に問題が残つているこ
とを知見するに至つた。 即ち、本考案はかかる知見にもとづき、更に前
記提案の不備を補い、その改善を図ることを目的
とするものである。 (問題を解決するための手段) 即ち、上記目的に適合する本考案は、熱可塑性
樹脂発泡成形体からなり、互いに交叉する二面を
具え、梱包時、被包装物外側面に部分的又は全面
的に被着する包装材において、稜を形成する二つ
の面のうち、少なくとも一方の面の内面側に、前
記稜に隣接する略平行な所要幅部分を残して他の
全面に拡がりをもつ段差薄肉面を設けたことを特
徴とする。 (作用) 通常、二面の包装材は被包装物の稜部に当着し
て緩衝材として使用するが、落下衝撃時、特に稜
落下において落下衝撃荷重を受けたとき、包装材
にはこれを押し開こうとする力が稜部を中心とし
た曲げ応力となつて発生し、包装材に割れを発生
する。 ところが、上記本考案緩衝包装材の場合は所要
の幅部分を残して他の全面に広がる段差薄肉面が
あつて落下衝撃により上記曲げ応力を発生して緩
衝包装材を押し開こうとするとき、薄肉面が巻き
込み現象により内方へ閉じようとして、押し開こ
うとする力を小さくして曲げ応力を弱め、むし
ろ、稜部のみの単純圧縮状態となし、割れの発生
を抑制する。 (実施例) 以下、更に本考案の具体的な実施態様を添付図
面に従つて説明する。 第1図は本考案に係る緩衝包装材を使用し電気
製品を包装した場合の1例であり、製品1の各稜
線部に緩衝包装材2が当接されている。勿論、こ
の場合、図示例ではコーナー用パツトと稜線保護
用パツトとは一体となつているが、パツトは上記
図示例の外、コーナー用と稜線用のものが別体の
ものでもよく、又、逆に断面コ字状のものあるい
は箱状のものでもよい。しかし、本考案包装材の
最も代表的なものは稜線パツトの緩衝用包装材で
ある。 従つて、以下の記述は稜線パツト包装材につき
説明する。 第2図は上記稜線保護用のパツトを製品1に当
接し、外装ダンボール箱3内に収納したものを稜
線落下させた状態を示す。この場合、緩衝包装材
2の稜落下における圧縮変形は、通常、一般的傾
向として稜部分に支配的に発生することから落下
稜部分を形成する近似直角面に対しては成形体緩
衝包装材を押し開こうとする力が作用し、この結
果、落下衝撃荷重を受けたときの成形体を押し開
こうとする力に対してコーナー部に曲げ応力が集
中することから極めて大きな割れが発生するとい
う状態を現出する。 従つて、本考案は上記状態に対する構成を付与
するものである。 即ち、第3図は本考案包装材の例であり、互い
に交叉する二面2a,2bが具備されており、そ
の双方の面の稜線を挟む両部分内面において稜に
平行をなし通常の肉厚面部分5と小なる肉厚の薄
肉面6とがその間に段差を有して形成されてい
る。 しかして、上記の場合における稜線に隣接する
通常の肉厚面の平行幅ならびに段差は例えば第4
図に図示する如くであり、段差薄肉面6は他の全
面に拡がり、必ずしも両内面において同じである
必要はない。しかし、これら各幅ならびに段差と
包装材の肉厚t1との関係においては稜隣接の平行
部分幅をt2,薄肉部肉厚をt3とすれば3mm<t2
t1,0<t3<0.3t1位とすることが好適である。 勿論、t3を0.3t1以上としても何ら差し支えな
い。唯、t23を3mm以下とすれば製品の稜部を受
ける面積が余り少なくなりすぎる傾向があり好ま
しくない。 一方、t1を過ぎて設けることは稜部における落
下衝撃荷重に対する緩衝機能の面から意味が減ぜ
られ、又、4/5t1を越える深さは包装材の耐力
の面より避けるべきである。 なお、本考案緩衝包装材は上記説明の通りであ
るが、その目的、要旨を逸脱しない限りにおいて
更に変形が可能であり、要は内部応力の集中を阻
止し、受圧面積を小さくして圧縮変形時に起こる
応力の伝播を縁切りし、押し開こうとする力を小
さくしてそこで阻害することができるものである
ことが肝要である。 かくて、上記のような本考案における構成によ
り、前述の如く落下衝撃時、成形体を押し開こう
とする力があるとしても製品接触面に対して稜方
向に成形体を押し開こうとする力を両面の薄肉の
巻き込み現象による内方へ閉じようとする力で小
さくして吸収し、これによつて曲げ応力を弱化す
ることができ、前記提案に係る両面の溝肉盗みの
場合に比較し、稜部分により単純圧縮に近い形状
を維持させることとなつて顕著に割れの損傷を抑
制することができる。 以下、更に本考案緩衝包装材を他の包装材、即
ち、何ら肉盗みを有しないブランクの発泡樹脂成
形体によるコーナーパツトB及びさきに本出願人
が出願した実願昭56−159780号のコーナーパツト
Cと共に落下テストを行つた結果を示す。 表中、Aは本考案緩衝包装材使用の場合であ
る。 なお、テストは重さ10Kgの貨物を製品とし、
夫々、110×110×110mm肉厚30mmの各コーナーパ
ツトを各コーナーに当接し、ダンボール紙で外装
し、第2図の如く稜線落下させ角1回落下による
緩衝材割れ(飛散)限界の高さを測定した。
【表】 (考案の効果) 以上の如く、本考案包装材は、互いに交わる二
面を具えた包装材の稜を形成する二面のうち、少
なくとも一方の面の稜に隣接する所要幅平行部分
を除いて他の全面の肉厚を小ならしめたものであ
るから、包装材の稜落下時において、該稜を形成
する二つの近似直角面に対しては成形体を押し開
こうとする力が作用しても薄肉面が巻き込み現象
により内方へ閉じようとして押し開こうとする力
を弱め、小さくしてこれを吸収し、しかも製品本
体との接触は所要幅平行部分に限られるので、緩
衝体と製品本体との接触を少なくし、受圧面積を
小ならしめて曲げ応力を弱め、熱可塑性発泡樹脂
成形体の割れの損傷が最も大きく発生する稜落下
において、落下衝撃による包装材の割れの損傷抑
制を達成することができるので、割れ抑制効果は
一層確実となり、その上、成形体の発泡倍率を低
くしたり肉厚を増すのとは異なり、発泡成形材料
の使用量の増加を招くことがなく、むしろ同材料
の大巾の節減をも達成し、極めて経済上ならびに
実用上、頗る効果的な包装材である。
【図面の簡単な説明】
第1図は包装材により梱包された製品状態を示
す斜視図、第2図は同製品の稜落下状態を示す断
面図、第3図は本考案における包装材の1例を示
す斜視図、第4図は本考案包装材の各部寸法関係
を示す説明図である。 1……被包装物,2……包装材,3……外装ダ
ンボール箱,4……肉盗み,5……肉厚部分,6
……小肉厚部分(薄肉面)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂発泡成形体からなり、互いに交
    叉する二面を具え、梱包時、被包装物外側面に
    部分的又は全面的に被着する包装材において、
    稜を形成する二つの面のうち、少なくとも一方
    の面の内面側に、前記稜に隣接する略平行な所
    要巾部分を残して他の全面に拡がりをもつ段差
    薄肉面を設けたことを特徴とする緩衝包装材。 2 段差部が包装材の肉圧をt1とするとき包装材
    の被包装物接触側の稜線より3mm以上、t1以下
    の被包装物接触面を残した部位に設けられてお
    り、かつその深さは4/5t1以下である実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の緩衝包装材。
JP4721483U 1983-03-30 1983-03-30 緩衝包装材 Granted JPS59153867U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4721483U JPS59153867U (ja) 1983-03-30 1983-03-30 緩衝包装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4721483U JPS59153867U (ja) 1983-03-30 1983-03-30 緩衝包装材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59153867U JPS59153867U (ja) 1984-10-16
JPH0343187Y2 true JPH0343187Y2 (ja) 1991-09-10

Family

ID=30177764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4721483U Granted JPS59153867U (ja) 1983-03-30 1983-03-30 緩衝包装材

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JP (1) JPS59153867U (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6215163Y2 (ja) * 1980-12-27 1987-04-17
JPS5980278U (ja) * 1982-11-24 1984-05-30 株式会社東芝 梱包用緩衝体

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59153867U (ja) 1984-10-16

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