JPH0342612Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0342612Y2 JPH0342612Y2 JP1984107859U JP10785984U JPH0342612Y2 JP H0342612 Y2 JPH0342612 Y2 JP H0342612Y2 JP 1984107859 U JP1984107859 U JP 1984107859U JP 10785984 U JP10785984 U JP 10785984U JP H0342612 Y2 JPH0342612 Y2 JP H0342612Y2
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- sample
- corona discharge
- sample holding
- holding part
- liquid
- Prior art date
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- Expired
Links
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Landscapes
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は大気圧イオン化（API）イオン源に関
するものである。
するものである。
APIイオン源として、従来例えば第３図に示す
ような構造のものが知られている。第３図におい
て、APIイオン源１はガラス製の筒体２，コロナ
放電部３及び試料保持部４から成る。上記コロナ
放電部３においては、筒状電極５内にアルゴンの
如きキヤリアガスが導入され、針状電極６と筒状
電極５との間に発生させるコロナ放電により、励
起されたキヤリアガス原子又はイオンが作成され
る。このようにして得られた励起されたキヤリア
ガス原子又はイオンはキヤリアガスの流れに乗つ
て筒状電極５の先端から試料保持針４へ向けて流
れ出し、該針４の先端に保持された試料へ到達し
て該試料をイオン化する。そして、針４の先端で
生成された試料イオンは、アパーチヤ板７，８を
介して四重極９、レンズ電極１０等から成る四重
極質量分析装置内へ導入される。
ような構造のものが知られている。第３図におい
て、APIイオン源１はガラス製の筒体２，コロナ
放電部３及び試料保持部４から成る。上記コロナ
放電部３においては、筒状電極５内にアルゴンの
如きキヤリアガスが導入され、針状電極６と筒状
電極５との間に発生させるコロナ放電により、励
起されたキヤリアガス原子又はイオンが作成され
る。このようにして得られた励起されたキヤリア
ガス原子又はイオンはキヤリアガスの流れに乗つ
て筒状電極５の先端から試料保持針４へ向けて流
れ出し、該針４の先端に保持された試料へ到達し
て該試料をイオン化する。そして、針４の先端で
生成された試料イオンは、アパーチヤ板７，８を
介して四重極９、レンズ電極１０等から成る四重
極質量分析装置内へ導入される。
かかるAPIイオン源を用いれば、大気圧中で液
体試料を直接イオン化し、質量分析装置へ導入し
て質量分析できるため、今後の発達が期待されて
いる。
体試料を直接イオン化し、質量分析装置へ導入し
て質量分析できるため、今後の発達が期待されて
いる。
本考案は、かかるAPIイオン源において、試料
の周囲へ反応ガス又は液体を供給する手段を設け
ることにより、従来装置では得ることのできなか
つた新たな知見を得ることのできるイオン源を提
供することを目的としている。
の周囲へ反応ガス又は液体を供給する手段を設け
ることにより、従来装置では得ることのできなか
つた新たな知見を得ることのできるイオン源を提
供することを目的としている。
本考案にかかる大気圧イオン源は、励起された
キヤリアガス原子又はイオンを作成するコロナ放
電部と、該コロナ放電部で作成され該コロナ放電
部から流出した励起されたキヤリアガス原子又は
イオンの流れの中に試料を配置し該試料をイオン
化するための試料保持部を備え、該試料保持部の
周囲へ反応ガス又は液体を供給するため先端が該
試料保持部の近傍へ伸びた導入管を設けたことを
特徴としている。以下、図面を用いて本考案を詳
説する。
キヤリアガス原子又はイオンを作成するコロナ放
電部と、該コロナ放電部で作成され該コロナ放電
部から流出した励起されたキヤリアガス原子又は
イオンの流れの中に試料を配置し該試料をイオン
化するための試料保持部を備え、該試料保持部の
周囲へ反応ガス又は液体を供給するため先端が該
試料保持部の近傍へ伸びた導入管を設けたことを
特徴としている。以下、図面を用いて本考案を詳
説する。
第１図は本考案の一実施例を示す断面図であ
る。第１図において第３図の構成と異なるのは、
試料保持針３の近傍にガス又は液体導入管１１を
設置し、弁１２を操作することにより、針３の先
端部に保持されている試料の周囲にガス又は液体
（例えば重水D2Ｏ）を導入できる構造にした点で
ある。
る。第１図において第３図の構成と異なるのは、
試料保持針３の近傍にガス又は液体導入管１１を
設置し、弁１２を操作することにより、針３の先
端部に保持されている試料の周囲にガス又は液体
（例えば重水D2Ｏ）を導入できる構造にした点で
ある。
第２図は、第１図の装置を用いて測定したアミ
ノ酸（アラニン：質量89）の質量スペクトルを示
す。第２図ａは弁１２を閉じた状態で得られたも
ので、アラニンのプロトン化分子イオンMH+の
ピークが質量90の位置に強く現われている。第２
図ｂは質量スペクトルの測定中矢印のタイミング
で弁１２を開きD2Ｏを導入して得られたもので、
アラニン中の水素原子Ｈの一部が重水素原子Ｄに
置換されるＨ−Ｄ交換により、質量数が１〜４増
加したイオンによるピークが質量91〜94の位置に
新たに出現し、質量90のピークは強度が減少して
いる。第２図ｃは、弁１２を開いてから30秒程度
経過してから測定して得られた質量スペクトル
で、質量90のピークは完全になくなり、質量94，
93，92のピークのみになつている。
ノ酸（アラニン：質量89）の質量スペクトルを示
す。第２図ａは弁１２を閉じた状態で得られたも
ので、アラニンのプロトン化分子イオンMH+の
ピークが質量90の位置に強く現われている。第２
図ｂは質量スペクトルの測定中矢印のタイミング
で弁１２を開きD2Ｏを導入して得られたもので、
アラニン中の水素原子Ｈの一部が重水素原子Ｄに
置換されるＨ−Ｄ交換により、質量数が１〜４増
加したイオンによるピークが質量91〜94の位置に
新たに出現し、質量90のピークは強度が減少して
いる。第２図ｃは、弁１２を開いてから30秒程度
経過してから測定して得られた質量スペクトル
で、質量90のピークは完全になくなり、質量94，
93，92のピークのみになつている。
この様に、試料の周囲にガス又は液体（例えば
重水D2Ｏ）を導入することのできる本考案によ
れば、導入しない場合に得られる質量スペクトル
と、導入した場合に得られる質量スペクトルとを
比較することにより、Ｈ−Ｄ交換を起こす活性水
素の数に関する情報を得ることができ、未知物質
についての構造推定に役立てることができる。例
えば、第２図の例では、質量数の増加が最大４で
あることから、活性水素の数は３であると判断で
きる。
重水D2Ｏ）を導入することのできる本考案によ
れば、導入しない場合に得られる質量スペクトル
と、導入した場合に得られる質量スペクトルとを
比較することにより、Ｈ−Ｄ交換を起こす活性水
素の数に関する情報を得ることができ、未知物質
についての構造推定に役立てることができる。例
えば、第２図の例では、質量数の増加が最大４で
あることから、活性水素の数は３であると判断で
きる。
又、本考案では、試料保持部の近傍へ先端が伸
びている導入管により反応ガス又は液体を供給す
るようにしたため、導入する物質がコロナ放電な
どにより変質するような恐れがない。
びている導入管により反応ガス又は液体を供給す
るようにしたため、導入する物質がコロナ放電な
どにより変質するような恐れがない。
尚、上記実施例では導入管１１からD2Ｏガス
又は液体を導入したが、それに限らず適宜なもの
を選んで導入することができる。
又は液体を導入したが、それに限らず適宜なもの
を選んで導入することができる。
第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図は第１図の装置を用いて測定した質量スペクト
ルを示す図、第３図は従来のAPIイオン源の構造
を示す図である。 １：APIイオン源、２：筒体、３：コロナ放電
部、４：試料保持針、１１：ガス又は液体導入
管、１２：弁。
図は第１図の装置を用いて測定した質量スペクト
ルを示す図、第３図は従来のAPIイオン源の構造
を示す図である。 １：APIイオン源、２：筒体、３：コロナ放電
部、４：試料保持針、１１：ガス又は液体導入
管、１２：弁。
Claims (1)
- 励起されたキヤリアガス原子又はイオンを作成
するコロナ放電部と、該コロナ放電部で作成され
該コロナ放電部から流出した励起されたキヤリア
ガス原子又はイオンの流れの中に試料を配置し該
試料をイオン化するための試料保持部を備え、該
試料保持部の周囲へ反応ガス又は液体を供給する
ため先端が該試料保持部の近傍へ伸びた導入管を
設けたことを特徴とする大気圧イオン源。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10785984U JPS6122534U (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 大気圧イオン源 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10785984U JPS6122534U (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 大気圧イオン源 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6122534U JPS6122534U (ja) | 1986-02-10 |
| JPH0342612Y2 true JPH0342612Y2 (ja) | 1991-09-06 |
Family
ID=30667084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10785984U Granted JPS6122534U (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 大気圧イオン源 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6122534U (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5564261U (ja) * | 1978-10-27 | 1980-05-01 | ||
| JPS56167468U (ja) * | 1980-05-16 | 1981-12-11 |
-
1984
- 1984-07-17 JP JP10785984U patent/JPS6122534U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6122534U (ja) | 1986-02-10 |
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