JPH0341208Y2 -

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【考案の詳細な説明】イ産業上の利用分野この考案は厨房用遮蔽板に係わり、より詳細に
述べれば、家庭用ガスレンジの大小に適応できる
ように遮蔽板を折り畳み及び長さを摺動調節可能
な構造とし、油料理、天ぷら、フライ等の調理に
際し、ガスレンジの周囲を汚さず作業できるよう
にしたものである。

ロ従来の技術従来この考案の如き遮蔽板は、アルミニウムの
板を二つ折り又は四つ折りに折り目を付け、使用
に際し、これを二つ折り又は四つ折りに開いてガ
スレンジの周囲を囲繞したものである。

ハ考案が解決しようとする問題点しかし、上記従来技術の遮蔽板は長さ特定され
るために大小のガスレンジに対応して使用するこ
とができず、又、寿命も短いために時々新品と交
換して使用しなければならない不経済さがあつ
た。

ニ問題点を解決するための手段この考案は上記従来技術の問題点を解決するた
めに次の手段を採用したものである。

すなわち、一対の基板１を蝶番２により折り畳
み自在に連結し、各基板１の出入り可能なスリツ
ト３Ｓを成形したケース３を夫々基板１に摺動自
在に嵌合組合わせてなることを特徴とする厨房用
遮蔽板としたものである。

ホ作用この考案は上記の如く構成されるものであるか
ら、ケース基板を嵌合組合わせることにより長さ
を約半分に縮めることが可能であり、又、蝶番に
より開閉自在にしたので遮蔽板の開閉角度を自由
に保つことができ、又、不使用時には二つ折りに
重合わせて小容積にすることが可能である。

ヘ実施例この遮蔽板は耐腐触性のステンレススチールが
使用される。

一対の基板１を、これが両端を突き合わせ三個
の蝶番２により開閉自在に連結する。

各基板１が出入可能なスリツト３Ｓを有するケ
ース３を夫々各基板１に嵌合組合せて構成し、製
作の寸度としては最小35cm、最大50cmの長さに調
節可能にするものである。

尚、図示しないが、高さを調節する場合には、
アダプターとして断面Ｈ形の溝付台板を用意し、
遮蔽板を該アダプターの溝に嵌合し、高さを取つ
て調節することも可能である。

尚、図中Ｒはケース３の開口周縁に起立したリ
ブで、ケースの補強と基板１よりケース３を摺動
する場合の摘みの作用をする。

ト考案の効果この考案は上記の如く構成されるものであるか
ら、第一に、大小のガスレンジに適応してその長
さを調節できる。

第二に、遮蔽板は中央部分を蝶番により連結し
てあるから、開閉角度の調節と、不使用時には二
枚重に折り畳むことが可能である。

第三に、ステンレススチールであるから、耐酸
性に富み又清掃も容易であるから、常に清潔な遮
蔽板として長く使用できるものである。

第四に、基板にケースを摺動自在に組合わせて
なるものであるから、リブＲを持つて基板に対し
ケースを自由に摺動して遮蔽板の長さを簡単に調
節できるものである。

第五に、遮蔽板を使用することにより厨房具中
に最も汚れ易いガスレンジの周囲の壁面を汚れよ
り安全に防止できるものである。

第六に、製品は金属であるからプレス加工によ
り安価に、そして大量に市販に提供できるもので
ある。

等の効果を有する実用的考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の正面図、第２図は同上平面
図、第３図は使用状態の斜視図である。尚、図中符合、１……基板、２……蝶番、３…
…ケース、３Ｓ……スリツト、Ｒ……リブ。

【実用新案登録請求の範囲】

ステンレススチールの如き金属よりなる一対の
基板１の中央部分を蝶番２により折り畳み自在に
連結し、各基板１の出入可能なスリツト３Ｓを成
形したケース３を夫々基板１に摺動自在に嵌合組
合せてなることを特徴とする厨房用遮蔽板。