JPH0340985A - 堆肥製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、藁、落葉、排泄物等の有機性廃棄物を高速に
醗酵させ、良質の肥料をｒＭ造する方法に関する。

〔従来の技術〕

堆肥は藁、塵芥、落葉、排泄物等を積み重ね醗酵させた
肥料として古くから製造使用されている。

この古くからの堆肥の改良として、原料である有機性廃
棄物に対しオガ屑等の副資材を加えたり、また植種に醗
酵が済んだ製品堆肥を加えたりした堆肥の改善を行った
製法がある。また、Ｃ／Ｎ比調整のため硫安等を加えた
堆肥が製造されている（「汚泥処理学」１５５頁、平岡
正勝ほか著、講談社発行、参照〉 〔発明が解決しようとする課題〕 従来の技術は、含水率調整材として、籾殻やオが屑等、
植種には醗酵が済んだ製品堆肥や特殊な醗酵菌、Ｃ／Ｎ
比の適正化には硫安等の薬品が用いられ、その目的に応
じて何種類かの資材、薬品が組合せ使用される。しかし
、その効果や経済性は充分ではなく、多くの改善される
課題を有している。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者は、前述の課題を解決するため、有機性廃棄物
を原料とする堆肥の製造において、オカラ醗酵物を原料
に使用したところ、他の資材、薬物等を使用しなくても
、種菌、　Ｃ／Ｎ比調整９通気性改良等種々の適正な要
件を満たし、迅速に醗酵が進行する堆肥の製造法を見出
し本発明を完成し本発明は、有機物にオカラ醗酵物を添
加、混合して醗酵させることを特徴とする堆肥の製造法
である。

本発明の堆肥の原料である有機性廃棄物は、従来の堆肥
の原料である藁、塵芥、落葉、排泄物等が含まれる。

オカラ醗酵物には、高温性細菌、高温性放線菌が１０’
　〜１０’　個・細胞／ｇ−乾物と極めて多量に存在し
ている。

また、オカラ醗酵物は大体Ｃ／Ｎ比が１０程度の一定の
値である。

本発明の堆肥の原料は稲藁、麦藁等の薬類、厨芥等の塵
芥物、針葉樹、広葉樹の落葉、オガ屑等、鶏、豚、牛等
の家畜排泄物が含まれる有機性廃棄物である。

本発明の製法において、上記有機性廃棄物である原料に
、オカラ醗酵物を好適に２０〜３０％（重量〉添加、混
合し、約１週間乃至１月間堆積すると醗酵が進行し醗酵
熱が発生する。この場合、過度の温度の上昇を防止する
方が良好な結果を得ることができる。醗酵中は醗酵物中
の水分が蒸発し、原料の有機性廃棄物は二酸化炭素、ア
ンモニア等に分解され排出気体中に飛散する。ｒＲ＃が
完了すると醗酵物の温度が下がり、排出気体中の二酸化
炭素、アンモニア等が減少する。

醗酵終了後堆肥製品として取り出す。

〔作用〕

本発明の製法において、オカラ醗酵物は、有機性廃棄物
に混合した場合、有機性排気物中で極めて旺盛に増殖し
、醗酵開始直後から激しく菌数が増加し１５時間位後に
は約１０’　程度にも増殖している。この増殖状態を示
す試験結果を第２図に表す。

第２図に示された試験は、原料である牛糞にオカラ醗酵
物３０％（重量）を添加した本発明の製法のものと、対
照としてオカラ醗酵物を添加しないものとについて、微
生物の数の経時変化を表した図面である。オカラ醗酵物
中に含まれる微生物は醗酵開始直後から激しく菌数が増
加し、５時間後にはｌＯ″個迄に達する（菌の増殖作用
）。

オカラ醗酵物は大体Ｃ／Ｎ　の比が１０程度の一定の値
を示すものであるから、原料の有機性廃棄物のＣ／Ｎ比
の大なるものを、醗酵促進の最適のＣ／Ｎ比１０〜３０
に、又はそれに近いＣ／Ｎ比に調整する（Ｃ／Ｎ比の調
整作用） オカラ醗酵物は、それ自体の形状から通気抵抗が小さく
、原料と混合した場合、通気抵抗が極端に減少する。こ
の作用を示す試験結果を第３図に表す。同試験は牛糞に
オカラ醗酵物を８０対２０の重量比で混合した本発明の
方法によるものと、原料〈牛糞）並びにオカラ醗酵物の
通気抵抗を表した図面である（通気作用） オカラ醗酵物にはセルロース分解糸状菌がＩＯ８〜１０
’個／ｇ−乾物、セルロース分解菌がＩＯ１〜１０７　
個７ｇ−乾物含まれている。この作用により原料中のヘ
ミセルロース、セルロースと迅速に分解する。この作用
を示す試験結果を第４図に表す。

同試験は原料（牛糞）にオカラ醗酵物を８０対２０の重
量比で混合した本発明の製法によるものと、オカラ醗酵
物を添加しない原料（牛糞）のみ（対照）の醗酵生成物
中のセルロース含有率を経時的に測定したしたものであ
る〈セルロース、ヘミセルロース分解促進作用）。

本発明の堆肥の製法は、従来の堆肥の製法に準じて、原
料にオカラ醗酵物を堆積し、そのまま野外に１週間乃至
１月間位野積みし、醗酵終了後の製品を収集する方法が
採用されるが、第１図に示すような堆肥製造装置を使用
して本発明の堆肥を製造する方法が、作業能率、収得率
、工程管理上好適である。

第１図において、原料である有機性廃棄物とオカラ醗酵
物は混合槽１中で所定割合で投入され、その槽において
混合され、導管を通って次の醗酵槽３内に醗酵槽の上方
の投入口２から投入される。

醗酵槽３内で約１週間乃至１月間滞留し醗酵される。そ
の間、温度検出センサー５により醗酵槽３内の醗酵温度
を監視する。また、醗酵温度の過度の上昇を制御するた
めに外部に設置した圧入通風機７により槽内に空気を送
入し槽内の温度を冷却し、槽内の温度を調整する。

醗酵が終了した製品は、製品取り出し口４より取り出し
製品とする。

次に本発明の実施例を挙げ更に具体的に説明する。

〔実施例〕

稲藁、牛糞混合物１３２０ｋｇ　Ｃ物性は含水率：６５
％（Ｗｅｔ　　重量％）、炭素：３７．４％（０「ｙ　
　重量％）、窒素：０．７３％（Ｄｒｙ　　重量％）　
、Ｃ／Ｎ比：５１、セルローフ、二３０％（Ｄｒｙ　　
重量％）、ヘミセルロース＝２５％（Ｄｒｙ　　重量％
）である〕とオカラ醗醗酵２７０ｋｇを第１図で示す醗
酵装置の混合ｐｌｔに投入する。この槽で両者は充分に
混合され、含水率６０％、Ｃ／Ｎ比３８の混合物を得る
。これを醗酵槽３に移送し、同種の投入口２より醗酵［
３に投入する。醗酵槽内で、原料である有機性廃棄物は
分解され、ＷａｉＩｌ熱が発生し槽内の温度は上昇する
。醗酵槽内の温度の過度の上昇を防止するため、醗酵槽
内の温度検出センサー５により醗酵槽内の温度を監視し
、圧入通風機７により空気を醗酵槽内に圧入し、醗酵槽
内の温度が６０亡になるように調整する。醗酵槽内での
醗酵過程で水分は蒸発し、原料の有機物は分解して、二
酸化炭素、アンモニアとなり、履酵槽３の上部より槽外
に排出される。醗酵槽３内での醗酵はｌＯ日日間終了し
、製品取り出し口４より堆肥７５０ｋｇを取り出し製品
とする。

上記実施例による醗酵状況を、発生した二酸化炭Ｓ量と
ｊ！１酵槽内の温度により監視した。

そして、オカラ醗酵物を添加しない方法で実施した場合
（対照）と対比した二酸化炭素発生量の経時変化を第５
図で、醗酵槽内の温度の経時変化を第６図で表した。

以上のようにして製造した堆肥は、オカラ特有の植物性
蛋白質に富み肥料としては従来にない良質のものである
。

なお、本実施例は竪型固定槽で表したが、横型完全混合
型（間欠攪拌、連続攪拌）でも同様に製造することがで
きる。

〔発明の効果〕

本発明の堆肥の製造法は、混合使用したオカラ醗酵物が
極めて急速に、しかも通常の処理対象物に比し格段に多
くのｉｌｉ！；温性細菌、高温性放線菌を増殖し、堆肥
製造過程で適正なＣ／Ｎ比１通気性水分１　整作用、セ
ルロース、ヘミセルロースノ分解促進作用により良質な
堆肥を製造する有用な方法である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の製法の実施の１例を示す工程説明図で
ある。 図中、ｌ；混合槽、２：醗酵槽の原料投入口、３：醗酵
槽、４：醗酵槽の製品取り出し口、５温度検出センサー
　６：風量調節弁、７：空気圧入機を示す。 第２図は本発明の製法における醗酵時の高温性細菌、高
温性放線菌の数を対照と対比して経時的に示した図面で
ある。 図中、・：ｒｒｔ、料にオカラ醗酵物を加えた場合の高
温性細菌数、ム：同上の高温性放線菌の数、○：原料に
オカラ醗酵物を加えない場合の高温性細菌数（対照〉、
△：同上の高温性放線菌の数（対照）を示す。 第３図は有機性廃棄物（牛糞〉　（・印）、牛糞とオカ
ラ醗酵物の８０対２０混合物（○印）、オカラ醗酵物（
Δ印）、の通気抵抗を示す図面である。 第４図は有機性廃棄物（牛糞）とオカラ醗酵物の８０対
２０混合物の経時的セルロース含有率（・印）有機性廃
棄物（牛糞〉　の経時的セルロース含有率（○印）（対
照〉　を示す図面である。 第５図は本発明の実施例における醗酵物中より二酸化炭
素の経時的発生量（実線）と本実施例と同一原料を用い
同一操作条件でオカラ醗酵物を加えない場合（対照）の
醗酵物中よりの二酸化炭素の発生量（点線〉の経時的変
化を示した図面である。 第６図は本発明の実施例における醗酵槽内温度（実線）
と本実施例と同一の原料を用い同一操作条件でオカラ醗
酵物を加えない場合（対照）の温度の経時的変化を示し
た図面である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、有機性廃棄物にオカラ醗酵物を添加し、混合して醗
   酵させることを特徴とする堆肥製造方法。