JPH0340844Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、複写機やフアクシミリ等から排出さ
れる原稿やコピー等の用紙を受けるアウトプツト
トレイに関するものである。

（従来技術） 上述のようなアウトプツトトレイは、複写機や
フアクシミリ等の装置本体から側方に大きく突出
するので、通常は装置の運搬等を考慮して取外し
自在に設けられる。すなわち従来のアウトプツト
トレイは例えば第４図に示すように、トレイ本体
１の一端部下面に、凹部２ａを有するブラケツト
２がビス３によつて固定されてなるものであり、
複写機等の装置本体４の開口５に上記一端部が挿
入され、該開口５下縁部の側板６に上記凹部２ａ
が上方から嵌合されて固定される。したがつて上
記一端部を上方に持ち上げて、凹部２ａを側板６
から外せば、アウトプツトトレイ７は装置本体４
から取り外される。

しかし上記構造の従来のアウトプツトトレイ７
は、人や物が突き当たると簡単に装置本体４から
脱落し、破損することもあつた。またブラケツト
２をトレイ本体１にビス止めする作業を要する上
に部品点数も多いのでコストが高いものとなつて
いた。

（考案の目的） 本考案は上記のような事情に鑑みてなされたも
のであり、複写機等の装置本体から脱落せず、低
コストで形成されうるアウトプツトトレイを提供
することを目的とするものである。

（考案の構成） 本考案のアウトプツトトレイは、前述したよう
な開口を有する複写機等の側板（ほぼ上方向に延
びるもの）に上方から嵌合する凹部と、トレイ本
体とを一体的に形成するとともに、上記一端部か
ら上方に突出し上記開口の上壁となる側板下端面
に下方から当接するストツパを、これもトレイ本
体と一体的に設けたことを特徴とするものであ
る。

（実施例） 以下、図面に示す実施例に基づいて本考案を詳
細に説明する。

第１，２図は本考案の好ましい実施例によるア
ウトプツトトレイ１０を示すものである。トレイ
本体１１の一端部１１ａの下面には、該トレイ本
体１１の幅方向に延びる２本のリブ１２，１３が
設けられている。これらのリブ１２，１３は凹部
１４を形成するように、互いに間隔をおいて設け
られている。この間隔は、複写機等の装置本体４
の側板１９の厚さよりもやや大きく設定されてい
る。また上記一端部１１ａの両側部には、上方に
突出したストツパ１５，１５が設けられている。
これらストツパ１５，１５と上記リブ１２，１３
は、合成樹脂を用いてトレイ本体１１と一体的に
成形されている。

上記構造のアウトプツトトレイ１０を装置本体
４に取り付ける際には、まず開口５の上側の側板
１６と上板１７とが一体的に形成されてなるカバ
ー１８を、第２図に破線で示すように上方に起こ
す。この状態下で前記凹部１４を、開口５の下側
の側板１９の上端部１９ａ（すなわち開口５の下
縁部となる部分）に上方から嵌合させる。そして
次に上記カバー１８を第２図の実線表示位置に戻
して、アウトプツトトレイ１０の取付けを完了す
る。

この状態ではアウトプツトトレイ１０のストツ
パ１５，１５の上端面１５ａ，１５ａが、側板１
６の下端面１６ａ（すなわわち開口５の上壁とな
る部分）に下方から当接しうる。したがつて該ア
ウトプツトトレイ１０に人や物が突き当たつて
も、このアウトプツトトレイ１０は上方に動き得
ず、したがつて凹部１４が側板１９から外れるこ
とがなく、アウトプツトトレイ１０の脱落が防止
される。またアウトプツトトレイ１０は、凹部１
４を構成するリブ１２，１３と、ストツパ１５，
１５とトレイ本体１１とを合成樹脂により一体成
形して作られているから、軽量で運搬性、取扱性
に優れている上に、組立作業不要で安価に形成さ
れる。

なおアウトプツトトレイ１０の取付けのために
上側の側板１６を上方に退出可能にすることは必
ずしも必要ではなく、第３図に示すように側板１
６に切欠き２０，２０を設けておき、これら切欠
き２０，２０にストツパ１５，１５を通して凹部
１４を側板１９に嵌合させたのち、そのままアウ
トプツトトレイ１０を横方向（図中矢印Ａ方向）
に滑動させて、ストツパ１５，１５が側板１６の
下端面１６ａに当接しうるようにしてもよい。

なお、本考案のアウトプツトトレイは、上記実
施例のように合成樹脂によつて形成する外、例え
ばアルミニウム等の板金によつて形成することも
可能である。

（考案の効果） 以上詳細に説明した通り本考案のアウトプツト
トレイは、複写機等の装置本体から脱落しないか
ら、床上に落下して破損することもなく、また一
部品からなり組立作業不要であるからコストダウ
ンの効果が大きく、しさも軽量に形成可能である
から、運搬性、取扱性にも優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ、本考案の一実施例
によるアウトプツトトレイを示す斜視図、一部破
断側面図、第３図は本考案のアウトプツトトレイ
が取り付けられる装置のトレイ取付部構造の別の
例を示す立面図、第４図は従来のアウトプツトト
レイを示す一部破断側面図である。 ４……装置本体、５……開口、１０……アウト
プツトトレイ、１１……トレイ本体、１１ａ……
トレイ本体の一端部、１２，１３……リブ、１４
……凹部、１５……ストツパ、１６，１９……装
置本体の側板、１６ａ……側板の下端面、１９ａ
……側板の上端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複写機等の装置においてほぼ上下方向に延びる
   側板に設けられた開口内に一端部が取外し自在に
   固定され、該装置から排出される用紙を受けるア
   ウトプツトトレイにおいて、前記用紙を受けるト
   レイ本体と、このトレイ本体の前記一端部の下面
   に設けられ、前記開口の下縁部の前記側板に上方
   から嵌合する凹部と、前記一端部から上方に突出
   するように設けられ、前記開口の上壁となる側板
   下端面に下方から当接するストツパとが一体的に
   形成されてなるアウトプツトトレイ。