JPH0340282A

JPH0340282A - ディスクカートリッジ

Info

Publication number: JPH0340282A
Application number: JP17488589A
Authority: JP
Inventors: Kunio Mizushima; 水島　邦夫
Original assignee: Hitachi Maxell Ltd
Current assignee: Maxell Ltd
Priority date: 1989-07-06
Filing date: 1989-07-06
Publication date: 1991-02-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は硬質または軟質のケース内に磁気ディスクを回
転可能に収容し、更にクリーニングシートを内部に有す
るディスクカートリッジに関する。

更に詳細には、本発明は該磁気ディスクの磁性層と摺接
するクリーニングシートの配設形態が改良されたディス
クカートリッジに関する。

［従来の技術］ディスクカートリッジとは磁気ディスク１枚をカートリ
ッジに収納したもので、小型磁気ディスク装置に使用さ
れる。磁気ディスクの種類により、ハードディスクカー
トリンジとフレキシブルディスクカー、トリッジに大別
される。

フレキシブルディスクカートリッジの場合、般的に、第
１図に示されるように、ジャケットと呼ばれるプラスチ
ック樹脂（例えば、塩化ビニール）製のケースｌの内部
に可撓性の磁気ディスク３が収納されている。この磁気
ディスク３の磁性面に磁気ヘッド（図示されていない）
を摺接させるため、ケースにはヘッドウィンドウ５が設
けられている。また、磁気ディスクを回転させるための
回転駆動手段（図示されていない）を磁気ディスク３に
係合させるためのセントラルウイントウ７および回転基
準位置検出用のインデックスウィンドウ９が設けられて
いる。

第２図に示されるように、磁気ディスク３はライナと呼
ばれる不織布からなるクリーニングシー）１１で清掃さ
れながら回転する。このクリーニングを効果的に行うた
め、必要に応じて、第３図に示されるように、弾性片１
３と突起１５によりクリーニングシート１１を磁気ディ
スク３に強制的に接触させることもできる。第３図にお
いて、ケース１の８面（サイド１）１７ｂの内面で、か
つ、ケース１のＡ面（サイド０）１７ａの突起１５とほ
ぼ対向する位置に、突条の支え部１９と、張り付き防止
用の凸条２１が設けられている。＋ｊｉｔ性片１３の基
部２３がケース１のＢ而（サイド１）１７ｂの内面で、
かつ、支え部１９の近傍に固着される。、ＩＱｌ性片１
３の自由端２５は支え部１９に支えられて、その傾斜状
態が保持される。このような構成により、弾性片１３に
よってケースＢ面１７ｂからクリーニングシート１１が
部分的に持ちヒげられると共に、ケースＡ面１７ａに設
けられた突起１５によりその持ち一ヒげが若干押下げら
れて、磁気ディスク３が−Ｌ下のクリーニングシー１−
１１．１１によって弾性的に挟持される。そして、磁気
ディスク３の回転にともない、クリーニングシート１１
によりディスク両面がクリーニングされる。

［発明が解決しようとする課題］従来、クリーニングシートは繊維を絡ませて作製した不
織布を使用しており、−膜内には、縦方向（ＭＤ）と横
方向（ＴＤ）とで引っ張り強度に差があり、ディスク回
転方向とクリーニングシートのＴＤとがほぼ一致するよ
うにディスクとクリーングシートとを接触させてきた。

しかし、この方法ではディスクを長時間走行させた場合
、クリーニングシートに皺や変形が生じ、トルク変化お
よびディスクの走行異常による出力変動の原因となるこ
とがわかった。

この発明は上記ディスクカートリッジが持っていたライ
ナーの変形という欠点を解決し、出力の安定したディス
クカートリッジを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］前記目的を達成するために、本発明では、少なくとも、
ケースと、そのケース内に回転可能に収容された磁気デ
ィスクと、ケース内面に貼付されたクリーニングシート
とからなり、部分的に磁気ディスクとクリーニングシー
トとを強制的に接触させてなるディスクカートリッジに
おいて、少なくともｎｑ記磁気ディスクとクリーニング
シートとの接触部分において、クリーニングシートの引
張り強度の高い方向をディスク回転方向と整合させるこ
とを特徴とするディスクカートリッジを提供する。

ディスクカートリッジはフレキシブルディスクカートリ
ンジであることが好ましい。

［作用コ前記のように、本発明では、クリーニングシートと磁気
ディスクとの接触部分において、クリーニングシートの
引っ張り強度の高い方向（通常、ＭＤ）とディスク回転
方向とが整合するように、クリーニングシートをケース
内面に貼付した。

これにより、クリーニングシートに皺が発ｔ３すること
が効果的に防止され、その結果、トルク変化やディスク
の走行異常による出力変動も効果的に防止することが可
能になった。

クリーニングシートは一般的には繊維を束ねて作製する
ため、方向性が生じ、通常、ロール方向（ＭＤ）に繊維
の方向が揃うため、引っ張り強度も強くなる。フレキシ
ブルディスクカートリノジ（ＦＤ）等のクリーニングシ
ートとして使用される不織布もロール方向（ＭＤ）と、
その垂直方向（Ｔ　Ｉ）　）とでは引っ張り強度比は２
〜５倍程度の差が見られ、引っ張り強度はほぼ不織布の
厚さに比例する。Ｆ　Ｄでは０．１５〜０．４開の厚さ
の不織布を使用するのが一般的であるが、ディスクと不
織布との接触面における剪断力の不織布変形に対する影
響度は繊維の方向性が最も大きいことが判明した。

［実施例コ以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。

クリーニングシート１１は一般的に、第４図に示すよう
に、磁気ディスク３と対向するディスク側不織布２７と
ケースｌと対向するケース側不織布２９と、そのディス
ク側不織布２７とケース側不織布２９とを相互に接着す
るための中間不織布層３１とからなる３層構造になって
いることが好ましい。

本発明のディスクカートリッジで使用される不織布自体
は特別なものである必要はない。従来から磁気記録媒体
の分野で使用されてきた一般的な不織布は全て本発明の
ディスクカートリッジで使用することができる。

例えば、前記ディスク不織布層２７およびケース側不織
布層２９は共にレイヨン繊維単独で構成することもでき
る。このように裏表のない構造はクリーニングシートを
ケース内の装着するとき不織布の裏表を検査する必要が
ないので極めて便利である。レイヨン繊維としては、ビ
スコースレイヨン、銅アンモニアレイヨンおよびアセテ
ートレイヨンなどを使用できる。レイヨン繊維（ステー
プル）の引張強さは約２．５〜３．１　ｇ／Ｄ１伸び率
は約１６〜２２％、伸長弾性率（３％伸長時）は約５５
〜８０％、比重は約１．５０〜１．５２である。

中間不織布層３１はレイヨン繊維とポリアミド繊維の混
合繊維層から構成することもできる。レイヨン繊維とポ
リアミド繊維の混合比率は一般的に、約１／９〜９／１
の範囲内であり、特に３／７〜７／・３の範囲内が好ま
しい。ポリアミド繊維の引張強さは約４．５〜７．５、
伸び率は約２４〜６０％、伸長弾性率（３％伸長時）は
約９５〜１００％、比重は約１，１４である。

中間不織布層３１は前記のようにレイヨン繊維とポリア
ミド繊維の混合物の他に、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂などの各種熱ａ■塑
性樹脂類も使用することができる。

クリーニングシート１１はレイヨン繊維単独で構成する
こともできるが、ディスク側不織布層２７とケース側不
織布層２９との間に熱可塑性樹脂を含む不織布からなる
中間不織布層３１を設けることムこより、ケース１との
熱融着性が良好になる。

及上１＝−記の表ｔに示す構成および特ＰＬをＨするクリニ
ングシートを使用し、３．５インチフレキシブルディス
クカートリソジのケース内面に貼付し、ディスクとクリ
ーニングシートとの１妾触面のディスク同転方向に対す
る繊維の方向性と、１００時間時間後のライを−の変形
、）・ルク変化、出力変動との関連をテストした。表１
における引張強さの単位はｋｇ１５ｃｍである。磁気デ
ィスクには磁性層にメタル粉を塗布したメタルＦＤを使
用した。結果を下記の表２に要約して示す。

前記の結果から明らかなように、ＭＤ力方向貼付したク
リーニングシートはトルク変化、出力変動に対して抵抗
性があり、良好な結果をもたらすことが理解される。

不織布は磁気ディスクに合わせて円環状に裁断される。

従って、不織布のロール方向（Ｍ　Ｄ　）と垂直方向（
Ｔ　Ｄ　）は不織布の位置により異なる。

このため、本発明を実施する場合、クリーニングシート
を磁気ディスクに強制的に当接させる箇所（すなわち、
クリーニング箇所）において、不織布の方向性をＭＤ方
向に配向させることが好ましい。その他の箇所ではクリ
ーニングシートは磁気ディスクと弱く接触するだけであ
り、クリーニングシートの皺や変形の発生は少なく、ト
ルク変化および出力変動もさほど問題にならない。

以し１本発明をフレキシブルディスクカートリッジにつ
いて詳細に説明してきたが、本発明はハードディスクカ
ートリッジについても同様に実施できる。

また、本発明を実施するヒで、カートリッジのサイズは
問題にならない。８インチ以上のディスク（例えば、１
２インチ）あるいは３．５インチ以下のディスク（例え
ば、２インチ）など、実際に使用されているハードおよ
びフレキシブル磁気ディスクの全てについて本発明を実
施することができる。

磁気ディスクの磁性層は塗布型あるいは薄膜型の何れで
もよい。同様に、ケースの材質も問題にならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のルキシプルディスクカートリッジの背面
図であり、第２図はその■−■線に沿った断面図であり
、第３図はクリーニングシートを磁気ディスクに強制的
に摺接させた状態の概要部分断面図であり、第４図は本
発明で使用される不織布の一例の部分断面図である。１−・・ジャケット（ケース）、３・・・磁気ディスク
。５・・・ヘッドウィンドウ、７・・・セントラルウイン
トウ、９・・・インデックスウィンドウ。１１・・・クリーニングシート、１３・・・弾性片。１５・・・突起、１７ａ・・・ジャケットＢ面。１７ａ・・・ジャケットへ面、１９・・・支え部。２１・・・凸条、２３・・・弾性片基部。２５・・・弾性片自由端、２７・・・ディスク側不織布
層。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）少なくとも、ケースと、そのケース内に回転可能
に収容された磁気ディスクと、ケース内面に貼付された
クリーニングシートとからなり、部分的に磁気ディスク
とクリーニングシートとを強制的に接触させてなるディ
スクカートリッジにおいて、少なくとも前記磁気ディス
クとクリーニングシートとの接触部分において、クリー
ニングシートの引張り強度の高い方向をディスク回転方
向と整合させることを特徴とするディスクカートリッジ
。
（２）ディスクカートリッジはフレキシブルディスクカ
ートリッジであることを特徴とする請求項１記載のディ
スクカートリッジ。
（３）ディスクカートリッジはハードディスクカートリ
ッジであることを特徴とする請求項１記載のディスクカ
ートリッジ。