JPH0340253Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は医療分野で利用され、臨床に於いて患
者患部の組織片等を採取するために使用される注
射針である。

〔従前の技術〕

従前の技術には、実公昭62−14801号等がある。

〔考案が解決する問題点〕

前記した様にシリンヂの吸引圧力を従前よりも
大幅に増大させて患者の組織片を採取する必要が
あつたので、シリンヂの陰圧の増幅を図り、従前
の陰圧増幅機能を多段にして、その増幅不足を解
消して適宜増幅加減可能とした構造の生検針にす
ることを本考案の解決する問題点とした。

〔問題点を解決するための手段〕

従前の生検針のシリンヂはシングルであるので
吸引の陰圧はそのピストンの引き長さ分に限られ
ていた、その理由で、吸引圧力の増幅は極めて困
難であつた点を改めて、該シングルの構造を二
段、三段の様にしてシリンヂを同軸状に多段多重
に設けて、該多段に設けた各シリンヂにピストン
機能を付与して多段多重に吸引操作を可能にし
て、初期の吸引圧力に対して次段のピストン操作
で重ねて陰圧を生成せしめ、更に第３段のピスト
ン操作で重ねて陰圧を生成せしめて合計陰圧を大
きくする様に、同軸状に各々のシリンヂを多段多
重に設けた手段によつて、前記した問題点を解決
の可能にした。

〔実施例〕

第１図は従前の一実施例の側面断面図である。
先絞り部分１，２，３を有した外針４と内針５と
で二重針構造を成し、内針５の元部分にストツパ
ー６を設けて該ストツパーはピストン７を引いた
時に抜けない様にピストン７のストツパー８へ係
留し溝穴９に対し摺動自在に構成し、当初溝穴９
の長さ分をピストン引き操作をし次ぎにシリンヂ
１０の取つ手１１近くまでピストン引き操作をし
て患者の患部組織片を吸引採取する。然し吸引陰
圧はシリンヂ１０の長さ分をピストン引き操作で
生成した分のみであつて、陰圧の増幅は極めて困
難である。

第２図は本考案の一実施例の側面断面図であ
る。

シリンヂ１０に対して同軸状にピストン１２，
１３ピストン機能を有したシリンヂであるピスト
ン１４を多段多重に設けてピストン１４へ内針５
ａを結合して、各々がシリンヂであるピストン１
２，１３、には気密性を保持させるガスケツト１
５，１６を設け且つピストン１４には気密性を保
持させるガスケツト１７を設けて、陰圧中和を防
止して、シリンジ１０に二重針の外針４を結合し
て、生検針１０は構成されている。吸引初期はシ
リンヂ１０からピストン１２を引き陰圧を生成さ
せ、さらにその陰圧を増幅する為にその状態から
ピストン１３を引き陰圧を生成させ、更にその陰
圧を増幅する為にその状態からピストン１４を引
き陰圧を生成させて、陰圧の総計はシリンヂ１
０，１２，１３の総容積となり、必要に応じて各
ピストンの操作はその適宜引きで陰圧増幅度の増
減巾を大きく可変可能にしている。二重針の外針
４の先絞り部分１の内径は内針５ａが密接摺動可
能な内径を有して先絞り形状を成している。

〔効果〕

前記した本考案の一実施例によれば、従前の吸
引の陰圧の量はシリンヂ１０がシングルであつ
て、その容積によりその陰圧の生成は制限されて
いるが、しかし、本考案の場合はシリンヂ１０に
対して、シリンヂであるピストン１２，１３、及
びピストン１４を同軸状に多段に重ね設けて、吸
引の陰圧の増加を可能とし、それらピストンの引
き操作で陰圧の度合を適宜増幅生成できた等の効
果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図……従前の一実施例の側面断面図。第２
図……本考案の一実施例の側面断面図。 １……生検針。１，２，３……先絞り部分。４
……外針。５……内針。６……内針の元部のスト
ツパー。７……ピストン。８……内針を係留する
ストツパー。９……溝穴。１０……シリンヂ。１
１……取つ手。１０……生検針。５ａ……内針。
１２，１３……シリンヂであるピストン。１４…
…ピストン。１５，１６……ガスケツト。１７…
…ガスケツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二重針の外針をシリンジに内針をピストンに結
   合し、その外針は多段に先絞り形状に形成し構成
   した生検針のシリンヂを、同軸状に多段多重に形
   成しその各シリンジはピストン機能を保有して、
   それらを構成したことを特徴とした生検針。