JPH0340196Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は折畳式ベビーベツトの改良に関す
る。

〔従来の技術〕

従来の折畳式ベビーベツトとして第６図及び第
７図に示すようなものが知られている（実公昭54
−2835）。

図において１は脚で、一対のパイプ枠２，２か
らなり、このパイプ枠２，２の側枠部２ａ，２ａ
の中間をピンにより回動自在に枢着してある。こ
の側枠部２ａ，２ａの枢着部の下方には、これら
のパイプ枠２，２を所定角度に保持するためのチ
エーン３を着脱自在に取付けてある。４はベツト
本体で、矩形状のベツトフレーム５にシート６を
張架してある。このベツト本体４は、前記パイプ
枠２，２にその上枠部２ｂ，２ｂとベツトフレー
ム５とに張り渡した吊紐７によつて吊り下げてあ
る。

このような構成によれば、チエーン３を外して
パイプ枠２，２を開く方向に回動させると、第７
図に示すように折畳めるようになつている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記従来技術によれば、ベツト
本体を脚の上縁から吊紐で吊す構成としてあるの
で、乳幼児がベツト本体上であばれたり揺らした
場合、不安定でベツトが倒れやすいという問題点
がある。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は上記従来技術を解決するためになさ
れたもので、一対のコ字状の脚フレームが開口部
を下方に向け両側部において折畳み自在に枢着さ
れるとともに前記一方の脚フレームの上辺をなす
回動上部フレームが両側フレームに回動可能に取
付けられた脚と、前記回動上部フレームに設けら
れていて脚フレームを開いた状態において前記他
方の脚フレームの上辺をなす固定上部フレームに
係止される吊下げ上部フレームと、この吊下げ上
部フレームおよび回動上部フレームの両端に上端
部がそれぞれ長孔を介して取付けられた折畳み可
能な一対のＸ字状の吊下げフレームと、この吊下
げフレームの下端間に長孔を介して取付けられた
ベツト台部とから構成してある。

〔作用〕

このような構成によれば、ベツトを折畳むとき
は、ベツト底部を上方へ押し上げて、一対の吊り
下げフレームを折畳むことによつてベツト本体を
偏平にして、このベツト本体を回動上部フレーム
を中心に回動し、次に一対の脚フレームを折畳め
ばよい。

また、ベビーベツトとして使用するときは、脚
フレームを開き、折畳んだベツト本体を回動上部
フレームを中心に回動して吊下げ上部フレームを
対応する脚フレームの上面に載置し、吊り下げフ
レームを開いて、ベツト底部を下方へ押し下げれ
ばよい。

〔実施例〕

以下、この実施例を第１図〜第５図に基いて説
明する。

図において、８は脚で一対のコ字状の脚フレー
ム９，１０からなり、両側フレーム９ａ，１０
ａ，９ｂ，１０ｂの中間部でピン１１によつて回
動可能に枢着されている。一方の脚フレーム９の
回動上部フレーム９ｃは前記両側フレーム９ａ，
９ｂに回動自在に軸支されている。他方の脚フレ
ーム１０の側フレーム１０ａ，１０ｂの上端には
固定上部フレーム１０ｃが一体的に設けてある。
１１はベツト本体で、このベツト本体１１はベツ
ト底部１２と吊下げフレーム１３，１４とからな
つている。前記ベツト底部１２の両側部の両端
に、それぞれ２本の吊下げフレーム１３，１３，
１４，１４をその下端に形成した長孔１３ａ，１
３ａ，１４ａ，１４ａ挿通するピンによつて摺動
自在に取付けてある。これらの吊下げフレーム１
３，１３，１４，１４はその中間がピンによつて
枢支されており交差し、その上端は、それぞれ形
成した長孔１３ｂ，１３ｂ，１４ｂ，１４ｂに挿
通するピンによつて前記回動上部フレーム９ｃお
よびこの回転上部フレーム９ｃに平行な吊下げフ
レーム１５ａに摺動自在に取付けてある。前記回
動上部フレーム９ｃおよび吊下げ上部フレーム１
５ａは上部サイドフレーム１５ｂ，１５ｂによつ
て連結してある。

前記固定上部フレーム１０ｃには、前記吊下げ
上部フレームを固定する係止爪１６，１６を設け
てある。

また、前記対応する脚フレーム９ａ，９ｂ，１
０ａ，１０ｂの下方にはこれらを連結する連結フ
レーム９ｄ，１０ｄを設けてある。この連結フレ
ーム９ｄ，１０ｄには折畳み可能な荷物置き部１
７を設けてある。この荷物置き部１７は荷台フレ
ーム１７ａ，１７ａ，１７ｂ，１７ｂと荷台１７
ｃとからなつている。すなわち、前記連結フレー
ム９ｄ，１０ｄには荷台フレーム１７ａ，１７
ａ，１７ｂ，１７ｂを前記脚フレーム９ａ，９
ｂ，１０ａ，１０ｂに平行に固着してある。この
荷台フレーム１７ａ，１７ａと１７ｂ，１７ｂの
上端はピンによつて回動自在に連結してある。こ
の荷台フレーム１７ａ，１７ａの上面には荷台１
７ｃを固着してある。また、１８はシートで、ベ
ツト本体１１に取付けてある。

このような構成によれば、ベツトとして展開し
て用いるときは、まず脚フレーム９ａ，９ｂ，１
０ａ，１０ｂを開いて荷台フレーム１７ａ，１７
ｂを直線状になるまで荷台１７ｃを押し下げて、
連結フレーム９ｄ，１０ｄの上面に載置させる。
この荷物置部１６によつて前記脚フレーム９ａ，
９ｂ，１０ａ，１０ｂを所定の角度に開いた状態
に維持する。次に、ベツト本体１１を回動上部フ
レーム９ｃを中心として回動して、吊下げ上部フ
レーム１５ａを固定上部フレーム１０ｃ上面に載
置する。このとき吊下げ上部フレーム１５ａに形
成した係止爪１６が前記固定上部フレーム１０ｃ
の側部に係止することによつて吊下げ上部フレー
ム１５ａは落下しない。前記ベツト底部１２を下
方へ押し下げると、吊下げフレーム１３，１３，
１４，１４に形成した長孔１３ａ，１３ｂ，１４
ａ，１４ｂがピンにガイドされ、吊下げフレーム
１３，１４はベツト底部１２の移動に追従して開
く。

このベツトを折畳むときは、前記ベツト底部１
２を手で押し上げ、吊下げフレーム１３，１３，
１４，１４を折り畳んでベツト本体１１を回動上
部フレーム９ｃを中心として回動して脚フレーム
９側に倒す。次に、荷台フレーム１７ａ，１７ｂ
を折り曲げて荷台１７ｃを畳むとともに脚フレー
ム９，１０を折り畳む。

〔考案の効果〕

以上の説明から明らかなようにこの考案によれ
ば、ベツト台部を脚フレームの上縁から折畳み自
在な吊下げフレームに取付けた構成としたので乳
幼児がベツト本体上であばれたり、揺らした場合
でも安定性を維持し転倒を未然に防止するという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すベツトに展
開した状態を示すフレームの斜視図、第２図はベ
ツト本体を折畳むとともに脚を半分折畳んだ状態
を示すフレームの斜視図、第３図は折畳んだ状態
を示す正面図、第４図は第１図の−線におけ
る部分断面図、第５図はシートを取付けた状態を
示す斜視図、第６図は従来技術の展開した状態を
示す斜視図、第７図は折畳んだ状態を示す側面図
である。 ８……脚、９，１０……脚フレーム、９ａ，９
ｂ，１０ａ，１０ｂ……側フレーム、９ｃ……回
動上部フレーム、１０ｃ……固定上部フレーム、
１１……ベツト本体、１２……ベツト底部、１
３，１４……吊下げフレーム、１３ａ，１３ｂ，
１４ａ，１４ｂ……長孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対のコ字状の脚フレームが開口部を下方に向
   け両側部において折畳み自在に枢着されるととも
   に前記一方の脚フレームの上辺をなす回動上部フ
   レームが両側フレームに回動可能に取付けられた
   脚と、前記回動上部フレームに設けられていて脚
   フレームを開いた状態において前記他方の脚フレ
   ームの上辺をなす固定上部フレームに係止される
   吊下げ上部フレームと、この吊下げ上部フレーム
   および回動上部フレームの両端に上端部がそれぞ
   れ長孔を介して取付けられた折畳み可能な一対の
   Ｘ字状の吊下げフレームと、この吊下げフレーム
   の下端間に長孔を介して取付けられたベツト台部
   とからなることを特徴とする折畳式ベビーベツ
   ト。