JPH0340064Y2 - - Google Patents

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JPH0340064Y2
JPH0340064Y2 JP12789285U JP12789285U JPH0340064Y2 JP H0340064 Y2 JPH0340064 Y2 JP H0340064Y2 JP 12789285 U JP12789285 U JP 12789285U JP 12789285 U JP12789285 U JP 12789285U JP H0340064 Y2 JPH0340064 Y2 JP H0340064Y2
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coil
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【考案の詳細な説明】
本考案は一極一相のコイル数をスロツト数と同
じで且つ奇数とした多相電機子巻線に関する。 交流回転電機の2層巻コイルにおいては、一般
には1スロツト当りの導体数を偶数にしている。
しかし、設計の自由度を増して所望の特性の回転
電機を得るために、1スロツト当りの導体数を奇
数にしたい場合がある。その理由は出力をMで表
わした誘導電動機について説明すれば M∝EI=E×E/Z=E2/Z …(1) 但しE:相電圧 Z:1相当りのインピーダンス I:電流/相 そして誘導電動機のインピーダンスZは、リアク
タンスXに近似のものが多いのでZ≒Xとすれば
(1)式は M∝E2/X …(2) となる。又巻線係数、溝数、周波数、鉄心積厚、
溝の多きさ等が等しい場合には、リアクタンスX
はスロツト内の導体数Cの自乗に比例するので(2)
式は M∝E2/C2=(E/C)2 となる。 即ち出力は導体数の2乗に反比例して大きくな
るので、容量が比較的大きな低圧誘導電動機(例
えば200V級で90KW以上)における個々のコイ
ルの巻数は非常に少なくする。 上記出力と導体数は逆な見方をすれば、導体数
は出力、トルク等に2乗で反比例する。そのため
1スロツト当りの導体数が偶数のみしか選べない
ものならば、設計上導体数が7のときに適当な特
性が得られると判つていても、6か8しか取れな
い。即ち導体数が8ではトルク(従つて出力)が
不足し、6にすると磁束密度は8の場合の1.33倍
となつて磁気音等に悪影響を及ぼし、更に起動電
源が(8/6)2=1・78倍と大巾に増える等不利
である。 そこで導体数を6と8の中間の奇数の7にして
電機子巻線を完成する。しかるにトルク特性、始
動電流、無負荷電流等は巻数の略二乗に対応して
変化するので、単なる巻数の選定のみでは各種の
仕様を満足し得ない場合が生ずる。このために巻
数をできるだけ細かい範囲で変化させ得る巻線方
式が必要となる。 そこで従来はスロツト当りの導体数を奇数とす
るために、一極一相のコイル数qが偶数の場合に
は、半分のコイルからなるコイル群の巻数を、残
部のコイルからなるコイル群の巻数と異ならせて
いる。同様に一極一相のコイル数qが奇数の場合
には、qa個のコイルからなるコイル群の巻数Na
と、qb(=q−qa)個のコイルからなるコイル群
の巻数Nbとを異ならせて一極一相の第1コイル
を形成する。この第1コイルとコイル配列及び導
体数が同じコイルを形成して第2乃至第4のコイ
ルとし、第1コイルと第2コイル及び第3コイル
と第4コイルを夫々直列に接続して単位巻線と
し、この単位巻線を更に並列してU相を形成す
る。他のV相・W相についても同様の形成方法で
コイルを形成している。 そして第1図は導体数が奇数の一例を示したも
ので一極一相のスロツト数が5で、3相4極60
スロツトの場合の30スロツトを表示したコイル
配列図である。第4図aはコイルピツチを#1か
ら#14へと偶数番目に渡るコイル結線図で、同図
bはコイル接続図である。尚Ua,Va,Waはそ
れぞれ巻数NaなるU相,V相,W相のコイルを
示す。またUb,Vb,Wbはそれぞれ巻数Nbなる
U相,V相,W相のコイルを示してある。そして
Uaとa,Vaとa…は巻線方向が逆となつて
いることを示す。又相隣るスロツトのコイルの巻
数を4,3を繰返すように一つ違いにして配置す
る。そして第1図及び第4図aを参照してU相に
ついて説明すれば、第1極A1を形成するコイル
と第2極A2を形成するコイルを直列に接続し、
巻始めをU1とし、巻終りをX1とし、このU1
からX1迄の巻線を単位巻線71と称することに
する。また同様にU相の第3極A3を形成するコ
イルと第4極A4を形成するコイルを直列に接続
し、巻始めをU2とし、巻終りをX2とし、U2
からX2迄の巻線を単位巻線72と称することに
する。(尚A3,A4,U2,X2,72は図示
していない)以下V相,W相もU相と同様に接続
してV1→Y1の単位巻線を73、V2→Y2の
単位巻線を74、W1→Z1の単位巻線を75、
W2→Z2の単位巻線を76とする。そして単位
巻線71と72,73と74,75と76をそれ
ぞれ並列にし、第4図bに示すように各相を所望
の2xYに接続する。 またスロツトに収納するコイル配列を、例えば
U相第1極で説明すれば、第1極A1を形成する
スロツト1〜5のスロツト上部には、順番にコイ
ル(Ua・Ub・Ua・Ub・Ua)が収納され、スロ
ツト下部にはコイル(b・a・b・Wa・
Wb)が収納される。これに巻線Naに4と巻線
Nbに3のコイル巻数を夫々代入して表示すると、
スロツト上部は4,3,4,3,4となりスロツ
ト下部は3,4,3,4,3のコイルが収納され
る。尚、一極一相のスロツト数に収納するコイル
導体数の総計を一極一相のスロツト数で割つたも
のは「平均導体数」という。上記例は1スロツト
当りの導体数が全スロツトに亘つて7(第1図の
コイル配置図に示した)であるから平均導体数も
7である。 このような構成にすると、各スロツト内導体数
は4+3=7で等しくなる。また第1極A1を形
成するコイルの直列導体数は(4+3+4+3+
4)×2=36であり、第2極A2を形成するコイ
ルの直列導体数は(3+4+3+4+3)×2=
34となつて、二つ違いの異なつた値を示すが、こ
の第1極A1と第2極A2をそれぞれ形成するコ
イルを直列に接続しているので、これに流れる電
流は同一である。そして単位巻線71の直列導体
数は36+34=70であるが、これと並列に接続する
単位巻線72の直列導体数も70であつて全く同一
であるから、両者は同じ構成になるので、等しい
電流が流れる。更にV相,W相も同一条件である
から、各相とも直列導体数は70で等しく、バラン
スした三相電機子巻線が得られる。 このような巻線のコイル配列により、1つのス
ロツトにはスロツト上部と下部の巻数NaとNbの
組合せにより、4+3或いは3+4といずれも7
のコイルが収納され、一極一相のコイル数が5と
奇数の場合であつても、スロツト当りの導体数は
7と奇数に選定することができる。 しかしながらこの場合には、並列回路数を極数
と同一の4にすると、例えばU相を形成する第1
極A1乃至第4極A4の導体数は、夫々36,3
4,36,34である。これを並列回路数4にす
るため、A1・A2・A3・A4の導体数を並列
に接続すると、導体数36に誘起する電圧は高く導
体数34に誘起する電圧は低い。すると第1極A1
から第2極A2に流れる循環電流が生じ、モータ
焼損や効率低下等の弊害が生じる。このため並列
回路数を極数と同一に選択することができない。
また一相当りの直列導体数を細かく変化させるこ
とができない。そして要求されるモータ特性を満
足させるために、平均導体数が小数点例えば7.2
まで要求されると従来の結線では対応出来ない。 そこで本考案はスロツト当りの平均導体数の選
択範囲を拡大することができ、しかも極数と並列
回路数を同一にすることのできる一極一相のコイ
ル数が奇数である多相電機子巻線を提供すること
を目的とする。 以下本考案の実施例を図面を参照しながら説明
する。但し、従来と同一部分は同一符号を使用し
詳細な説明は省略する。第2図は本考案の一実施
例を示す4極3相60スロツトの電機子に、2層
巻きの重ね巻で巻回した一極一相のコイル数が
“5”の電機子巻線のコイル配列図である。第4
図aは同じく電機子巻線のコイルピツチを#1か
ら#14へと偶数番目に渡る結線図で、同図bは
4xYに並列接続した接続図である。 本考案は電機子巻線の一極一相のコイル数qが
奇数である場合に、qa=(q−1)/2個のコイ
ルからなるコイル群の巻数Naを、qb=q−qa=
(q+1)/2個のコイルからなるコイル群の巻
線Nbに対し、Na<Nbなる関係に選定し、且つ
各極各相で巻数Naのコイル群は必ず巻線Nbのコ
イル群と同一のスロツトに収納して電気的に対称
となるように配列したものである。そして図にお
いて一極を形成する5個のスロツトに、巻線Na
(3回巻)のコイルと巻数Nb(4回巻き)のコイ
ルをNa・Nb・Nb・Nb・Naの順序で配置する。 第2図及び第5図を参照してU相について説明
すると、第1極B1を形成するコイル巻始めをU
11とし巻終りをX11とし単位巻線81とす
る。また第2極を形成するコイルの巻始めをU2
1とし巻終りをX21とし単位巻線82とする。
更に第3極はU31→X31を単位巻線83と
し、第4極はU41→X41を単位巻線84とす
る。以下V相及びW相もU相と同様にして、V相
はV11→Y11とV21→Y21とV31→Y
31とV41→Y41は夫々単位巻線85,8
6,87,88とする。またW相はW11→Z1
1とW21→Z21とW31→Z31とW41→
Z41は夫々単位巻線89,90,91,92と
する。そして単位巻線81から84と、85から
88と、89から92を夫々並列にし、第4図b
に示すような各相を所望の4xYに接続する。 またスロツトに収納するコイル配列を例えばU
相第1極B1について説明すると、第1極B1を
形成するスロツト1〜5のスロツト上部には順番
にコイル(Ua・Ub・Ub・Ub・Ua)が収納さ
れ、スロツト下部にはコイル(b・b・
a・Wa・Wb)が収納される。これに巻数Naに
3と巻数Nbに4のコイル巻数を夫々代入して表
示すると、スロツト上部は3,4,4,4,3と
なりスロツト下部は4,4,3,3,4のコイル
が収納される。このようにして全部のコイルをス
ロツト1〜5,6〜10,11〜15,16〜2
0,21〜25,26〜30,31〜35,……
56〜60に分けて収納し、これらを順番に,
,,,,,,,,,XI,XIIの
コイル群とする。 このような構成にすると、例えばU相の第1極
B1を形成するスロツト1〜5までのスロツト内
導体数は、順番に7,8,7,7,7である。そ
してU相の第2極乃至第4極と、他相の各極も全
て配列と導体数は前記と同様である。またU相第
1極B1を形成するコイルの直列導体数は(3+
4+4+4+3)×2=36であり、U相の第2極
乃至第4極と他相の各極も全てコイルの直列導体
数は36である。このように各相各極のコイルの直
列導体数が全く同一であるから、コイルに流れる
電流は全て等しくバランスした三相電機子巻線が
得られる。 またコイル群〜XIIのうち、ととと、
とととXI、とととXIIは夫々電気的に
対称となつている。 そしてこのように各コイルの巻線を選定して配
列し、並列回路数を極数と同一の4にする為に、
例えばU相で説明すれば第1極B1乃至第4極B
4の単位巻線81乃至84は全て同一巻数の36で
ある。このため各単位巻線間(B1乃至B4間)
に循環電流が流れず、4極で4並列回路と、極数
と並列回路数を同一にすることができる。 一方巻数Naのコイルと巻数Nbのコイルが収納
されているスロツトの、本考案の平均導体数Nを
式で表わすと次の様になる。 N=Na×qa+Nb×qb/q×2 …(3) この(3)式に上記説明してきた一極一相のコイル
数q=5,巻数Na=3,Nb=4,そしてqa=
(q−1)/2とqb=(q+1)/2にq=5を
代入してqa=2,qb=3とすれば平均導体数N
は N=3×2+4×3/5×2=7.2 となつて、平均導体数Nが7.2という小数点以下
に0.2の数字をもつた平均導体数が得られる。 この平均導体数の小数点以下の数値によるモー
タ特性への影響は、4極−90KW−200V−50HZ
のモータで表わすと第1表のようになる。
【表】 即ち、客先仕様に対し従来技術の平均導体数7
は最大トルク及び始動電流共に大きくなる。又平
均導体数8は始動電流は仕様を満足するが、最大
トルクは小さい。かかる場合スロツト当りの導体
数を6や7または8に選定し、鉄心積厚やスロツ
ト形状変更によりモータを製作していたが、これ
はモータが大形重量化しまたスロツト形状も多種
となり省資源・省エネにも逆行していた。 これに対し本考案は最大トルクと始動電流共に
客先仕様を満足し、鉄心積厚やスロツト形状の変
化もなくモータを製作することが出来る。このよ
うに平均導体数の小数点以下の数値が0.2になる
のは、従来のコイル配列や結線法では得ることが
できなかつた。即ち本考案では平均導体数が小数
点以下の0.2だけ選定範囲が拡大されたことにな
る。 第3図は本考案の他の実施例を示す図である。
この実施例では一極一相のコイル数が“3”の電
機子巻線を例示してある。同図に示すようにスロ
ツト3,6,9,12(Nbのコイルを組として
収納してある)を除き、他はすべてNaのコイル
とNbのコイルを同一スロツトに収納し、且つ各
極各相で(Ub,Ua,Ub),(b,a,b)
…のように同一並びにして電気的に対称となる様
に配列して前記実施例と同様の効果を達成してい
る。 以上詳述した様に本考案によればスロツト当り
の平均導体数の小数点以下を0.2に狙つて選択範
囲を拡大し、しかも極数と同一の並列回路数を選
定することができるので、トルク特性、運転特性
等の仕様を満足するために余分に積厚を増加させ
る必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一極一相のコイル数が奇数である従来
の電機子巻線のコイル配列図、第2図は本考案の
一実施例を示す一極一相のコイル数が奇数である
電機子巻線のコイル配列図、第3図は本考案の他
の実施例を示すコイル配列図、第4図は第1図の
場合の電機子巻線の結線図と接続図、第5図は第
2図の場合の電機子巻線の結線図と接続図であ
る。 1〜60……スロツト、Na,Nb……巻数、
〜XII……コイル群。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一極一相のコイル数qを奇数とした電機子巻線
    において、(q−1)/2個のコイルからなる巻
    数Naのコイル群並びに(q+1)/2個のコイ
    ルからなる巻数Nbのコイル群をNa<Nbとなる
    ように選定し、且つ各極各相で巻数Naのコイル
    群は常に巻数Nbのコイル群と同一のスロツトに
    収納し、各一極一相を構成するコイルにおける前
    記2種類の巻数のコイルを全て等しく配列したこ
    とを特徴とする多相電機子巻線。
JP12789285U 1985-08-23 1985-08-23 Expired JPH0340064Y2 (ja)

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JP12789285U JPH0340064Y2 (ja) 1985-08-23 1985-08-23

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WO2014091609A1 (ja) * 2012-12-13 2014-06-19 三菱電機株式会社 回転電機
JP2017038448A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 日産自動車株式会社 回転電機の巻線構造

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