JPH0339868Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「対称技術分野」 この考案はスイツチのケーブル引出し装置に関
するものである。

「従来装置およびその問題点」 従来この種の装置は第２図に示すようにケース
１の端壁に貫通孔８を設けるとともに、この孔の
内周に突条１２を形成し、またシールゴム１１に
はケーブル７を挿通させた状態で両者を接着剤１
５により接着させるものであるが、ケーブル７に
引張力が加わると貫通孔８とケーブル７との間に
おいてシールゴム１１が極端な変形を起し、貫通
孔８から抜け出る欠点があつた。

「目的」 この考案はこのような従来の欠点を解消し、長
期にわたつて安定したシール性を有する装置を提
供しようとするものである。

「実施例」 以下図によつてこの考案を光電スイツチに適用
したばあいの例について説明する。

すなわち第１図においてスイツチング回路を収
容するケース１はその軸心に沿つて上下に分割し
た一対のケース部３，４により形成され、内部に
は投光素子や受光素子およびプリント回路基板等
により構成されるスイツチング回路（いずれも図
に示してない）が収容される。ケース１の端壁に
はキヤツプ状のボス部５がこれと一体に突出して
形成され、しかもこのボス部の端壁およびケース
の端壁にはケーブル７を挿通させる貫通孔８，９
がそれぞれ同心上に設けられている。そしてボス
部５内にはケーブル７を貫通させるとともにこの
ケーブルとケース１との間のシールを司るシール
部材１１が収容される。またケース１の端壁に設
けた貫通孔内にはその内周面に沿つてケーブル７
をその外周から締付ける突条１２が設けられ、さ
らにボス部５の内壁およびこのボス部の端壁に設
けた貫通孔９内にはその内周面に沿つてシール部
材１１をその外周から締付ける突条１３，１３が
設けられている。またケーブル７とシール部材１
１とは接着剤１５によりたがいに接着される。

〔効果〕

この考案は上述のようにケース端壁に設けたキ
ヤツプ状のボス部内にシール部材を収容するとと
もに、ケース端壁に設けた貫通孔内にケーブルを
締付ける突条を設け、かつボス部内壁またはボス
部端壁に設けた貫通孔内にシール部材を締付ける
突条を設けているので、シール部材に極部的に力
がかからないため、そのシール性は長期にわたつ
て安定する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を一部切欠いて示
す平面図、第２図は従来装置の平断面図である。 １はケース、３，４はケース部、５はボス部、
７はケーブル、８，９は貫通孔、１１はシール部
材、１２は突条、１３は突条、１５は接着剤。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) スイツチング回路を収容するケースをその軸
   心に沿つて分割された一対のケース部により形
   成するとともに、その端壁にはキヤツプ状のボ
   ス部をこれと一体に突出して形成し、このボス
   部の端壁および上記ケースの端壁には上記ケー
   ブルを挿通させる貫通孔をそれぞれ同心上に設
   け、上記ボス部内には上記ケーブルと上記ケー
   スとの間のシールを司るシール部材を収容し、
   上記ケース端壁に設けた貫通孔内においてその
   内周面に沿つて上記ケーブルをその外周から締
   付ける突条を設けるとともに上記ボス部内壁ま
   たは上記ボス部端壁に設けた貫通孔内におい
   て、その内周面に沿つて上記シール部材をその
   外周から締付ける突条を設けたスイツチのケー
   ブル引出し装置。 (2) 上記ケーブルと上記シール部材とを接着剤に
   より接着した実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のスイツチのケーブル引出し装置。