JPH0339158A - 手術用のカッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は硝子体などを切除するのに用いる手術用カッ
ターに関するものである。

従来の技術 この種のカッターにおいて外筒と内筒のすり合わせを良
くして切味を向上させることを試みたものが提案されて
いる。

たとえば開口部をもった外筒がある角度をもって曲・げ
られており内筒はその曲がりにそって動くことによりす
り合わせを良くしている。

別の例では内筒の先端部を外筒の内径よりも少し大きめ
にあらかじめラッパ状に開いておき、それを外筒内で動
かすことによりすり合わせを良くしている。

発明が解決しようとする課題 外筒がある角度をもって曲げられそれにそって内筒を動
かしすり合わせを良くするものにおいては、外観上外筒
が曲がっているので眼球などの手術部位への出し入れ時
に入れにくかったり、外筒の曲がりによって開口部がさ
らに広げられひっかかりが生じたりする場合があり危険
である。

また、内筒先端をラッパ状に広げてすり合わせを良くす
るものにおいては、あらかじめ内筒をラッパ状に広げて
いるので組立時外筒に入れずらくまた入れている時にい
らない部位でもすり合わせによる摩擦を生じて内筒の刃
となる部分が組立時に摩擦で減ってしまう場合があり切
味向上につながらない場合がある。

発明の目的 この発明はカッターの切味を向上させるために内筒と外
筒のすり合わせを良くすることができ、また手術部位へ
の出し入れに関して安全であり、また組立時内筒の刃部
に悪影響を与えないカッターを提供することを目的とし
ている。

発明の要旨 この発明は特許請求の範囲に記載の手術用カッターを要
旨としている。

課題を解決するための手段 第２図を参照する。

外筒１２の先端部の内側には、突起部６０を有する。こ
の突起部６０は内筒１３の先端部４０にはまりこむもの
である。

突起部６０の外径は内筒１３の先端部４０の内径より大
きい。

作　　用 内筒１３の先端部４０が突起部６０のはまりこむことに
より拡げられて内筒１３の先端部４０と外筒１２のすり
合わせを確実にする。

実　　施　　例 第１図を参照する。

［手術用カッター］ 手術用カッター１０は、本体１１、外筒１２、内筒１３
、裏ブタ１４、ストッパ１５、スプリング１６、エアー
パイプ１７などを含む。このカッター１０は眼球内の被
吸引物を切除するものである。

［外筒と内筒］ 本体１１は術者が握る部分である。本体１１には外筒１
２の後端が固定されている。中空の外筒１２の閉じた先
端側には開口部１８が形成されている。

内筒１３の一部分は外筒１２内に挿入されている。内筒
１３の残りの部分はストッパ１５と裏ブタ１４を通って
いる。内筒１３はストッパ１５に固定されているが、裏
ブタ１４には固定されていない。内筒１３の後端には吸
引チューブ２０を介して真空ポンプなどを含む吸引装置
２１に接続されている。

裏ブタ１４は本体１１に押え環１１ａで固定されている
。調整ネジ１４ａを調整することで、ストッパ１５の位
置を調整できる。つまり、内筒の初期位置を調整できる
。

裏ブタ１４には孔が形成されている。スプリング１６は
ストッパ１５を裏ブタ１４側に押している。エアーパイ
プ１７およびエアーチューブ２２を介して駆動装置２３
から圧縮空気パルスをストッパ１５に送り、ストッパ１
５がスプリング１６の力に抗して前方へ（第１図左方向
）動くことができるようになっている。圧縮空気パルス
がなくなると、スプリング１６の力によりストッパ１５
とダイヤフラム２６は初期位置にもどる。このようにし
てストッパ１５と内筒１３の往復動を行う。このスプリ
ング１６はＯリング押え２４とストッパ１５の間に配置
されている。

Ｏリング押え２４はＯリング２５を押えている。ストッ
パ１５と本体１１の間にはダイセフラム２６が配置しで
ある。裏ブタ１４とストッパ１５の間にそれぞれＯリン
グ２７とスペーサ２８が設けられている。

ダイヤフラム２６は圧縮空気パルスをスプリング１６の
ある室内にいかせないためのシール材である。Ｏリング
２５はスプリング１６のある室内の空気を外筒１２内に
いかせないためのシール材である。スペーサ２８はスト
ッパ１５を初期位置に停止させるスペーサである。Ｏリ
ング２７は圧縮空気パルスを内筒１３と裏ブタ１４のす
き間からもらさないためのシール材である。

内筒１３に取り付いている吸引チューブ２０は吸引装置
２１についており、真空ポンプなどにより切除された被
吸引物を吸引する。

エアーパイプ１７からの圧力によって、ダイヤフラム２
６がスプリング１６に逆らって前方に動く。同時にダイ
ヤフラム２６に取り付いているストッパー１５及び内筒
１３の前方へストッパ１５が本体１１にぶつかるまで動
く。

外筒１２の側面にある開口部１８に吸引された被吸引物
を除去する。もどりはスプリング１６によってストッパ
１５がスペーサ２８に当たるまで後方に押される。同時
に内筒１３及びダイヤフラム２６も後方にもどる。スペ
ーサ２８は裏ブタ１４に取り付けられた調整ネジ１４ａ
で位置を変えることができ、同時に内筒１３のストロー
クが変えられる。これによって往復動を行なう。

［外筒の先端部コ 第２図と第３図を参照する。外筒１２の閉鎖先端の内側
には軸方向に突起部６０が設けられている。この先端は
角がとっである。これは内筒１３に挿入しやすいように
するためである。

内筒１３の外径は外筒１２の内径より小さい。しかし突
起部６０の外径は内筒１３の内径より大きい。

また内筒１３の先端部にはすり割り４２が設けられてい
る。

［操　　作］ 次に第１図〜第３図を参照して実際に眼球内の被吸引物
４を吸引切除する様子を説明する。

第１図の吸引装置２１を作動して、第２図の被吸引物４
を開口部１８内に吸引する。そして第１図の駆動装置２
３を作動してストッパ１５を往復動させる。

これにより、第３図の内筒１３を矢印方向に往復動させ
て開口部１８に入っている被吸引物４を切除する。

すなわち内筒１３の先端部４０が突起部６０にはまり、
内筒１３刃はバネ性をもって強制的に拡げられる。この
ため開口部１８を囲む外筒１２の部分、特にエツジ部分
１２ａと内筒１３の先端部４０の刃部１３ａとは確実に
すり合わされて、被吸引物４の切れ味がよくなる。

切除した被吸引物４は第１図の内筒１Ｊ１吸引チユーブ
２０を介して吸引装置２１に送られる。

第４図と第５図は別の実施例を示している。

この例では突起部１６０に穴１６１，１６２が設けられ
ている。穴１６１は軸方向と直交する方向に設けられ、
穴１６２は軸方向に設けられ、両者はつながっている。

このようにすると、開口部１８に入った被吸引物４を切
除したあとに円滑に穴１６１．１６２を介して矢印方向
に吸引できる。

この発明は次のようにすることもできる。

外筒の突起部の形状は楕円でもかまわない。

外筒の突起部の中心軸は外筒の中心軸からずれていても
かまわない。

外筒の突起部の形状は、半円でも四角でもかまわない。

円筒のすり割りは複数であってもかまわない。またなく
てもよい。

発明の効果 請求項１の発明によれば、外筒先端の内側に設けた突起
部により外筒開口部付近で内筒が広げられ往復動するの
で、内筒と外筒のすり合わせが良くなり切味向上につな
がる。

また手術部位へのカッターの出し入れに関しても出し入
れに問題ない。

また、組立において突起部は外筒の先端のところだけな
ので、内筒の刃となる部分を外筒に入れる作業の時も問
題なく入れられ組立時における内筒の刃の摩耗の問題も
ない。

請求項２の発明によれば、簡単な構造で内部材を拡げて
すり合わせをより向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の手術用のカッターを示す断面図、第
２図は外筒と内筒を示す拡大断面図、第３図は第２図の
Ｘ−Ｘ線における断面図、第４図は別の外筒と内筒の例
を示す拡大断面図、第５図は第４図のＹ−Ｙ線断面図で
ある。 １２・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外　
筒１３・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内
　筒４２・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すり割り６０．１６０・・・・・・・・・突起部１６１
．１６２・・・・・・穴 代　理　人　　弁理士　　田辺　　徹（Ｆｉｇ、２ Ｆｉｇ、３ Ｆｉｇ、４ Ｆｉｇ、５ ６２ 仔０

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．一端が閉じている中空の外部材に内部 材を入れ、内部材を外部材に対して往復動することで、
   外部材の側面にある開口部に吸引された被吸引物を内部
   材の先端部により切除する手術用のカッターにおいて、
   外部材の先端部内側には、内部材の先端部にはまりこむ
   突起部を有することを特徴とする手術用のカッター。
2. ２．外部材の突起部の外径は内部材の内径 より大きいことを特徴とする請求項１に記載の手術用の
   カッター。