JPH0338746Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、フラツトキーユニツトに関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来、電気や電子機器等に用いられるフラツト
キーユニツトは、第６図で示したように金属板を
プレス加工してバネ性とクリツク感を有するスプ
リング１を設けて、このスプリング１の周縁を二
枚のシート２，３によつて挾んで保持し、そして
スペーサ４を介し重ね合わせた回路シート５，６
の上側回路シート５上に前記シート２，３を積層
し、スプリング１のプツシユにより回路シート５
を回路シート６に向け押圧して、両回路シート
５，６の接点７を接触させている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

回路側は、二枚の回路シートと、この回路シー
ト間に介在して通常接点を無接触の状態とする厚
肉のスペーサとにより三層構造となるので、肉厚
が厚くなり、また、部品数が多くなる問題があつ
た。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために、この考案は金
属板をプレス加工してバネ性とクリツク感とを有
するよう製作したスプリングと、二枚重ね合わせ
たシートと、スプリングの膨出部分が納まるよう
両シートに設けた貫孔とから成り、前記スプリン
グの膨出部外側の縁をシートで挾持したフラツト
キーに於て回路シート上に下側のシートを重ねる
と共に、スプリングの膨出部裏面と、回路シート
の前記膨出部裏面に対向する位置とにそれぞれ接
点を設けて構成したものである。

〔作用〕

スプリングの膨出部をプツシユすると、両接点
が接触する。

〔実施例〕

図において、１１は金属板をプレス加工してバ
ネ製とクリツク感とを有するように製作したスプ
リングである。

１２，１３は重ね合わせた二層のシートで、こ
の両シート１２，１３のスプリング１１の配置箇
所には、前記スプリング１１の膨出部１４と同形
状の貫孔１５が設けられている。

上記のスプリング１１は、貫孔１５に膨出部１
４を嵌め込むと共に、スプリング１１の膨出部１
４外側の縁（図示の場合四角）を両シート１２，
１３により挾持して取付ける。

なお、重ね合わせた両シート１２，１３は、超
音波や高周波等の熱処理や接着剤等を用いて接合
一体化する。

１６は回路シートで、この回路シート１６に
は、下側のシート１３が重ね合わされる。

また、膨出部１４と回路シート１６との対向面
には、接点１７，１８が設けられている。

接点１８は、例えば櫛歯状のパターン等があ
り、膨出部１４をプツシユして接点１８に接点１
７を接触させる方法等がある。

さらに、図示の場合スプリングを直線に配置し
たが、その他の配列であつてもよい。

なお、図示のようにスプリング１１の中央から
下向きの絞り突部１９及び両端縁に下向きに打出
した凹入段部２０を設けてあるので、プツシユを
解除すると安定よく元の状態に戻り、かつクリツ
ク感を与えることができる。

〔効果〕

以上のように、この考案に係るフラツトキーユ
ニツトによれば、スプリングの膨出部をプツシユ
して前記膨出部裏面の接点を回路シートの接点に
接触させるようにしてあるので、一枚の回路シー
トのみでよい。

このため、肉厚を薄くすると共に、部品数を少な
くしてコストを著しく低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るフラツトキーの分解斜
視図、第２図は一部切欠平面図、第３図は第２図
−線に沿う断面図、第４図はフラツトキーユ
ニツトの分解斜視図、第５図は縦断正面図、第６
図は従来のフラツトキーユニツトの縦断正面図で
ある。 １１……スプリング、１２……シート、１３…
…シート、１４……膨出部、１５……貫孔、１６
……回路シート、１７，１８……接点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属板をプレス加工してバネ性とクリツク感と
   を有するよう製作したスプリングと、二枚重ね合
   わせたシートと、スプリングの膨出部分が納まる
   よう両シートに設けた貫孔とから成り、前記スプ
   リングの膨出部外側の縁をシートで挾持したフラ
   ツトキーに於て、回路シート上に下側のシートを
   重ねると共に、スプリングの膨出部裏面と、回路
   シートの前記膨出部裏面に対向する位置とにそれ
   ぞれ接点を設けたことを特徴とするフラツトキー
   ユニツト。