JPH0337639B2 - - Google Patents

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JPH0337639B2
JPH0337639B2 JP59118655A JP11865584A JPH0337639B2 JP H0337639 B2 JPH0337639 B2 JP H0337639B2 JP 59118655 A JP59118655 A JP 59118655A JP 11865584 A JP11865584 A JP 11865584A JP H0337639 B2 JPH0337639 B2 JP H0337639B2
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JP
Japan
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bolt
nut
tunnel
fastening
holding arm
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JP59118655A
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Norio Kainuma
Katsuo Uga
Kyohide Kaihatsu
Shinichi Sugyama
Takeshi Ikeda
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Kawasaki Motors Ltd
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Kawasaki Jukogyo KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセグメント自動締結装置に係り、詳し
くは、トンネル掘進機によつて掘削されたトンネ
ル内にセグメントを仮組みした後各セグメント相
互の締結を自動的に行わせることができる装置に
関するものである。これは、地中に掘削されたト
ンネルに、セグメントを用いてトンネル壁を構築
する技術分野で利用される。
〔従来の技術〕
掘進機が掘削したトンネル空間内に、複数個の
セグメントを用いてトンネル壁の構築が順次なさ
れる際、トンネルを形成する一セグメントリング
の完成ごとに、掘進機の掘進が行われる。そのト
ンネル壁の構築には、複数個のセグメントがエレ
クタ装置などにより仮組みされた後、その各セグ
メント間の締結や後続のトンネル壁を形成する各
セグメント間の締結が必要となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来、この締結作業は、作業者によつてボル
ト、ナツトを使用し手作業で行われているので、
手間を要すると共にその作業能率を高めるには限
度があり、ひいては掘進機の掘削能率が低下する
問題がある。さらに、トンネル構築現場は粉塵や
湧水などがあつて、その作業環境が悪いうえに、
狭いスペースで作業を行うので負傷することが多
く、安全衛生面からもその作業条件の改善が強く
要望されている。
本発明は上述の問題を解決するためになされた
もので、その目的は、トンネル構築工事で複数個
のセグメントが仮組みされた後、ボルト・ナツト
を使用する締結作業を省力化、無人化、自動化し
得ると共に、その工事の能率化を図ることができ
るセグメント自動締結装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のセグメント自動締結装置の特徴を第1
図a,bおよび第2図aないしcに基づいて説明
すると以下の通りである。
トンネル掘進機1のシエル1a内でトンネル軸
4m方向に移動可能なドラム架台6に、回転かつ
摺動自在に支持された回転ドラム10が設けられ
る。この回転ドラム10をトンネル周方向15,
16に回転させる回転駆動手段11、および、回
動ドラムの回転位置を検出する回転位置検出手段
50が設置される。その回転ドラム10をトンネ
ル軸4m方向に摺動させる摺動手段17、およ
び、その摺動位置を検出する摺動ストローク位置
検出手段58が設けられる。回転ドラム10に固
着されると共に、先端に装着された回転自在な旋
回テーブル20をトンネルの径方向21,22に
移動させる移動手段19と、および、その移動位
置を検出する移動ストローク位置検出手段59が
配置される。
旋回テーブル20に相互に対向して装着された
ボルト保持アーム26およびナツト保持アーム2
7が設けられ、このボルト保持アーム26とナツ
ト保持アーム27との間隔を調整する間隔調整手
段29と、ボルト保持アーム26に回動自在に装
着されたボルトマガジン31およびその回動手段
32、ならびに、ナツト保持アーム27に回動自
在に装着されたナツトマガジン42およびその回
動手段32とが装着される。
ボルトマガジン31からボルト保持アーム26
の下部26Aに設けられた締結ボルト供給用の開
口穴37にボルト30を移送する移送手段38、
および、その開口穴37中のボルト30を押出す
ボルト押出し手段39が設けられる。ナツトマガ
ジン42からナツト保持アーム27の下部27A
内で回転自在のナツト保持手段43にナツト41
を移送する移送手段38と、そのナツト保持手段
43を回転させるナツト回転手段45が設置され
る。両保持アーム26,27のそれぞれの下端に
設けられ、セグメントの締結対象ボルト穴28の
位置を検出する一対のボルト穴検出手段48A,
48Bが設置される。
そして、そのボルト穴検出手段48A,48B
により検出され検出値から補正作動値を演算し、
回転位置検出手段50、摺動ストローク位置検出
手段58および移動ストローク位置検出手段59
の検出値に基づいて、上記の演算された補正作動
値量だけ微作動させる指令を出力する作動制御指
令手段とを具備していることである。
〔実施例〕
以下に、図面を参照しながら、本発明のセグメ
ント自動締結装置の実施例を詳細に説明する。
第1図a,bにおいて、トンネル掘進機1によ
り掘削されたトンネル空間2内に、複数個のセグ
メント3からなる一セグメントリング3Aが順次
構築されてトンネル壁が形成されている。
このようなトンネル壁を構築するための、トン
ネルを掘削するトンネル掘進機1のシエル1a内
には、本発明のセグメント自動締結装置5が設置
されている。その本体5Aのドラム架台6に固着
された三本からなる適数対のグリツパー7(図示
は一対)が伸長し、既設のトンネル4の内面、す
なわち、組み立てられたセグメントリング3Aの
表面3aをそれぞれ押圧することにより、本体5
Aはトンネル4に対して、センターリングされた
状態で保持される。
なお、本体5Aは、上述のグリツパー7が縮小
したとき、トンネル軸4m方向、すなわち、矢印
8,9方向へ移動可能なように、例えば、図示し
ない後方台車に連結され、セグメント3の締結作
動に入る時は矢印8方向へ移動する。また、図示
しないエレクタ装置の稼働に伴う退避時は矢印9
方向へ移動することができるようになつている。
ドラム架台6内に回転かつ摺動自在に回転ドラ
ム10が支持され、この回転ドラム10は、例え
ば、二重管の構造でその外管10aと内管10b
との間にキー10cを介在させることにより、回
転ドラム10の回転と内管10bのみの摺動とが
可能なように構成されている。
回転ドラム10は軸受14に軸承され、ドラム
架台6に設置された油圧モータなどの回転駆動手
段11からの駆動力が、減速機12、ギヤー13
A、外管10aに刻設されたギヤー13Bを介し
伝動され、回転ドラム10が、トンネル4の周方
向15または16に回転される。エアシリンダな
どの摺動動手段17は、そのシリンダ部の端部1
7aが回転ドラム10の内管10bに固着される
と共に、そのピストンロツドの端部17bが外管
10aに固着されて、後述するボルト保持アーム
26とナツト保持アーム27とを矢印8,9方向
へ移動させることができるようになつている。
第2図aないしcに示すように、回転ドラム1
0の内管10bにはガイド18が固着され、これ
に装着されている移動手段19は、そのピストン
ロツドの端部19aを旋回テーブル20の上部材
20Aにブラケツト20aを介して取り付けるこ
とにより、回転自在な旋回テーブル20装着され
ている。そして、その旋回テーブル20をトンネ
ル4の径方向21,22に移動させることができ
る。なお、ブラケツト20aに穴20bが設けら
れ、その穴20bにガイド18に挿入されたガイ
ドロツド18aの下部18bが嵌入されて、ブラ
ケツト20aとガイドロツド18aとが一体化さ
れている。したがつて、旋回テーブル20は、上
述の移動に際してガイド10に案内される。
旋回テーブル20の内部には、例えば、回動シ
リンダ23が設けられており、旋回テーブル20
の旋回部20Bは軸受24に軸承され、図示しな
い回動軸に装着されたギヤーとこれに噛み合う回
動シリンダ23のピストンロツドに刻設された図
示しないラツクとにより、回動することができ
る。その回動角度は少なくとも90度の回動が可能
で、トンネル4の軸方向と周方向のセグメント
3,3相互を締結することができる。そのため、
旋回テーブル20の下部には、旋回部20Bと共
に回動される部材25を介して、ボルト保持アー
ム26とナツト保持アーム27とが向かい合つて
対を形成し、その二対が第2図aないしcに示す
ように装着されている。
第2図dに示すように、上述の二対のそれぞれ
のボルト保持アーム26とナツト保持アーム27
の間隔を調整するため、間隔調整手段29が各対
の両者間にそれぞれ一つ設けられ、その締結対象
となるボルト穴28(第3図参照)におけるボル
ト30とナツト41とによる締結を、適切に行う
ことができる。なお、ボルト穴28が二個所にあ
つて、そのピツチが異なる場合にも対応できる。
すなわち、二つのボルト保持アーム26,26お
よび二つのナツト保持アーム27,27相互の間
隔を調整できるように、図示しないピツチ修正シ
リンダが設けられると共に、図示しないストロー
ク同調機構が設けられ、その修正量が同一量に保
持される。
第2図cに示すように、ボルト保持アーム26
には、ボルト30の格納用のボルトマガジン31
が回動自在に装着され、ボルトマガジン31を回
動させるための回動手段32のシリンダ部の端部
32aは、旋回テーブル20の旋回部20Bの部
材25Aに揺動自在に装着される。そのピストン
ロツド端部32bはボルトマガジン31の回動部
材31Aに揺動自在に装着されている。
その回動部材31Aに穿設された穴31aは、
部材25Aに固着されたピン33に摺動自在に嵌
入され、回動シリンダである回動手段32の伸縮
により、そのピン33を中心にして、ボルトマガ
ジン31を後述の開口穴37の位置に回動させる
ことができる。ボルトマガジン31は、例えば、
18個のボルト30が格納され、そのボルト頭に適
合した六角形の格納穴31bが穿設されている。
ボルトマガジン31の軸31Bに一方向クラツチ
34が設けられ、その一方向クラツチ34にプツ
シユロツド35がピンを介して装着され、マガジ
ン31の一サイクルの回動完了ごとにマガジン3
1を矢印36方向に20度回動させて、ボルト30
を格納中の格納穴31bが上述の方向に一ピツチ
移動することができるようになつている。
上述のボルト保持アーム26の下部26Aに前
述のボルトマガジン31から締結用のボルト30
を後述の移送手段38の押出しにより受け取り、
格納できる六角形の開口穴37が貫通して穿設さ
れている。ボルトマガジン31には、その格納穴
31bが開口穴37に合致したときに、ボルト3
0を開口穴37に押出す移送手段38が固着さ
れ、ボルトマガジン31の矢印36方向の一ピツ
チ移動に対し、常に、押出す対象とする格納穴3
1b中のボルト30を、前述の開口穴37に移送
できるようになつている。
ボルト保持アーム26には、押出しシリンダで
ある押出し手段39が設けられ、二つのピンを介
してその伸縮によりスイングしてボルト30の頭
に当接するキツカー40が設けられ、開口穴37
中のボルト30を締結に適した位置へ移動させる
ことができる。
一方、第2図bに示すように、上述のボルト3
0のネジ部にネジ止めするナツト41の格納用の
ナツトマガジン42は,前述のボルトマガジン3
1がボルト保持アーム26に装着された状態と全
く同様に、ナツト保持アーム27に装着されてい
る。そして、締結時にナツト41を締付ける必要
があるので、ナツト41を保持したナツト保持手
段43(第2図a参照)であるナツトランナー
が、ナツト保持アーム27の下部27A内で貫通
しかつ回転可能に支承されている。そのナツトラ
ンナーにはナツト41を保持する六角形の貫通穴
44が穿設されている。
第2図aに示すように、ナツトマガジン42に
固着された移送手段38は、ナツトマガジン42
からナツト41をそのナツト保持手段43の貫通
穴44中に押出す際に締結に適した所定の位置に
直接移送する。ナツト保持手段43のナツト回転
手段45として、例えば油圧モータがナツト保持
アーム27に装着され、ナツト保持手段43の外
面部に刻設されたギヤー部46に噛み合うギヤー
47や図示しないギヤーなどを介して、ナツト保
持手段43がその中に格納されたナツト41と共
に、締結方向へ回転されるようになつている。
前述の両保持アーム26,27の下端に、セグ
メント3の締結対象ボルト穴28の位置を検出す
るそれぞれ一つのボルト穴検出手段48A,48
Bである検出センサーが対をなすように装着され
ている。詳述すると、第4図a,bに示すよう
に、検出手段48A,48Bは半球状に形成され
ると共に、セグメント3を締結するためのボルト
穴28に近接して穿設されたダミー穴49に当接
する検出頭部48aを有し、その検出頭部48a
に固着された軸48bは、検出頭部48aとダミ
ー穴49の当接位置により傾動自在に、かつ、ス
プリング48cにより伸縮自在に、両保持アーム
26,27の下端内に装着されている(第2図a
参照)。
トンネル軸4m方向のセグメントリング3Aと
仮組みされたセグメントリング3Bとの相互の締
結、すなわち、トンネル軸4m方向の締結を例に
とれば、前述の摺動手段17と移動手段19の締
結対象のボルト穴28に接近する精度は、図示し
ないリミツトスイツチなどを使用すれば±5mmに
保持される。その±5mm内の補正は、ボルト穴検
出手段48Aの軸48bの傾動位置を介して得ら
れる検出値に基づき、図示しない作動制御指令手
段としてのマイクロコンピユータが後述の補正作
動値を演算することにより行われる。そして、逆
に、回転ドラム10の回転位置検出手段50と移
動手段19の後述する移動ストローク位置検出手
段59の指示値に基づいて、上記の演算された補
正作動値量だけ、回転手段11と移動手段19と
を、微作動させるようになつている。
第1図a,bおよび第2図bに示すように、例
えばドラム架台6に、回転ドラム10のトンネル
周方向15,16の回転位置を検出する回転位置
検出手段50、回転ドラム10のトンネル軸4m
方向(矢印8,9方向)の摺動位置を検出する摺
動ストローク位置検出手段58、旋回テーブル2
0のトンネル径方向(矢印21,22方向)の移
動位置を検出する移動ストローク位置検出手段5
9が設けられている。
トンネル4の周方向15,16のセグメント3
相互の締結時を例にとれば、旋回テーブル20を
90度旋回させた後、回転ドラム10と移動手段1
9によるボルト穴28に近接できる精度は上述と
同様に±5mmであり、作動制御指令手段で補正作
手動値を両者に与えることができる。
なお、摺動手段17,移動手段19、間隔調整
手段29、回動手段32、移送手段38および押
出し手段39は、例えばエアシリンダであり、そ
れに代えて、油圧シリンダや各種電動機構を採用
することもできる。
上述の構成の実施例によれば、次のように作動
させてトンネル構築工事のセグメント締結作業の
迅速化を図ることができる。
第5図a,bに示すように、セグメント自動締
結装置5の本体5Aは、セグメント3がエレクタ
装置により仮置きされると共に、セグメントリン
グ3Bに仮組みされる。そして、エレクタ装置の
退避に伴つて、図示は、矢印8方向へ移動を完了
した状態にある。前述したように、本体5Aはト
ンネル4に対して、三本のグリツパー7によりセ
ンターリングされた位置に保持している。
まず、トンネル軸4m方向のセグメントリング
3Aと3Bとの締結作動を述べる。
摺動シリンダ17が矢印8方向へ伸長すると共
に、伸縮シリンダ19がトンネル4の径方向21
に縮小し、ボルト保持アーム26とナツト保持ア
ーム27がセグメントリング3Bの表面3aの上
方に位置している。ボルトマガジン31とナツト
マガジン42とは、その回動シリンダ32の伸長
によりそれぞれ矢印51,52方向へ回動され
る。それぞれの格納穴31b中のボルト30とナ
ツト42の位置は、両保持アーム26,27の開
口穴37やナツトランナー43の貫通穴44に合
致されている。
そこで、移送シリンダ38がそれぞれ矢印5
3,54方向へボルト30とナツト41を開口穴
37やナツトランナー43の貫通穴44中へ押出
せば、前述したようにナツト41は所定のナツト
ランナー43中へ、また、ボルト30は保持アー
ム26の開口穴37の位置にあつて、その締結に
適した位置に移る。
次に、第6図a,bに示すように、本体5Aは
想像線で示す位置から摺動シリンダ17が矢印9
方向へ縮小するので、実線で示す位置に移動し
て、セグメントリング3A,3Bの締結面上と旋
回テーブル20の中心が一致した位置で停止す
る。さらに、本体5Aは油圧モータ11(第1図
a参照)の回転に伴つて、回転ドラム10が微小
調整のためにトンネル4の周方向15に微小量回
転し、想像線の位置から実線の位置に移動する。
この回転ドラム10の停止位置は回転位置検出
センサー50により検出され、作動制御指令手段
に入力される。その以前に、二つのボルト穴28
(第3図参照)のピツチに一致するように、修正
シリンダにより二つのボルト保持アーム26,2
6の間隔および二つのナツト保持アーム27,2
7の間隔が調整されている。したがつて、後述の
作動に適するように、ボルト穴28の中心と、両
保持アーム26,27の開口穴37やナツトラン
ナー43の貫通穴44中のボルト30およびナツ
ト41の中心とが一致するような準備がなされ
る。
そして、回動シリンダ32の縮小に伴つて、そ
れぞれ二つのボルトマガジン31,31とナツト
マガジン42,42が矢印55,56方向へ回動
し、両保持アーム26,27から離れる。ボルト
マガジン31とナツトマガジン42はこの回動に
際し、プツシユロツド35などにより格納穴31
bの一ピツチ分、すなわち、矢印36,36A向
に20度回動され、一方向クラツチ34で回動位置
に保持されて、その格納穴31b中のボルト30
とナツト41が、両保持アーム26,27の開口
穴37やナツトランナー43の貫通穴44と一致
する位置へ移動する。ここで、本体5Aの締結作
業に必要な位置決めの工程が完了する。
次に、第7図a,bに示すように、伸縮シリン
ダ19の伸長に伴つて旋回テーブル20は、トン
ネル4の径方向22へ移動する。すでに、対象と
するセグメントリング3A,3Bの締結面のボル
ト穴28の位置データが、作動制御指令手段に入
力されており、また、図示しないリミツトスイツ
チなどの動作によつて、その移動は、設定値に応
じた位置に自動的に停止する。
そして、想像線で示す位置から実線で示す位置
となり、開口穴37やナツトランナー43の貫通
穴44中のボルト30とナツト41は、ボルト穴
28の近傍へ移動する。その位置で、間隔調整シ
リンダ29の縮小に伴つて、両保持アーム26,
27はそれぞれ矢印8,9方向へ移動する。その
下端の検出センサー48A,48Bの半球状の検
出頭部48aは、そのスプリング48cの弾発力
により両保持アーム26,27より突出している
ので、対象ボルト穴28から定距離に穿設された
ダミー穴49に当接する(第4図a,b参照)。
その検出頭部48aの当接位置に対応して、軸
48bが傾斜するので、検出センサー48A,4
8Bは、この傾斜角のデータを自動的に作動制御
指令手段に入力し、作動制御指令手段はそのデー
タをもとにX軸方向、Y軸方向に本体5Aの位置
を修正するように指令する。そして、回転位置検
出手段50を介して、回転ドラム10の矢印1
5,16方向の微小量の回転を行わせると共に、
移動位置の検出をする移動ストローク位置検出手
段59を介して、伸縮シリンダ19の微小量の矢
印21,22方向への伸縮を行わせる。その際、
上述の指令される修正量は、第4図bに示すよう
に、セグメントリング3Aと3Bのボルト穴の直
径のずれの半分の量であるので、ボルト30をボ
ルト穴28の円滑に挿入することが可能となる。
このようにして、ボルト30およびナツト41と
ボルト穴28の最終的な位置決めの工程が完了す
る。
次に、第8図に示すように、間隔調整シリンダ
29の縮小に伴つて、両保持アーム26,27は
矢印8,9方向へ移動し、その下部26A,27
Aはセグメントリング3A,3Bにそれぞれ当接
する。ボルト押出しシリンダ39の伸長に伴つ
て、キツカー40は二つのピンを介して開口穴3
7中のボルト30の頭部に当接し、矢印9方向に
押し出すと共にナツトランナー43の貫通穴44
中の定位置にあるナツト41にボルト30を当接
させる。
そして、油圧モータ45が回転し、ギヤー47
に噛み合うナツトランナー43のギヤー部46を
介して、ナツトランナー43を締結方向の矢印5
7方向に回転させる。したがつて、ナツト41は
ナツトランナー43と共に回転し、ナツト41は
矢印9方向へ移動しながらボルト30のネジ部に
螺合され、ネジ止め作動はその伝達回転トルクを
検出することにより、油圧モータ45が自動的に
停止して終了する。このようにして、セグメント
リング3A,3Bの一個所の締結作業工程が完了
する。
次に、第9図a,bに示すように、間隔調整シ
リンダ29の伸長に伴つて、両保持アーム26,
27はそれぞれ矢印8,9方向へ移動し、その下
部26A,27Aは締結状態のボルト30から離
れる。締結位置からの離脱の第一段階の工程が完
了する。
次に、第10図a,bに示すように、伸縮シリ
ンダ19の縮小に伴つて、旋回テーブル20はト
ンネル4の径方向21へ移動し、両保持アーム2
6,27は想像線で示す位置から実線で示す位置
へ移動する。したがつて、締結位置からの離脱の
第二段階の工程が完了する。
本体5Aの位置は、第5図a,bに示す位置に
戻つているので、セグメントリング3A,3Bの
一個所のボルト穴28の締結全工程の一サイクル
が完了する。セグメント自動締結装置5が順次こ
の締結の全工程を繰り返せば、トンネル4の軸4
m方向のセグメントリング3A,3Bが締結され
る。
また、トンネル4の周方向15,16に、仮組
みされたセグメントリング3Bの各セグメント3
間の締結作業を行う場合、旋回テーブル20の内
部に装着された回動シリンダ23を操作して、旋
回ーブル20を90度回動させることにより、上述
の締結作業と同様にして行うことができる。この
場合のボルト30およびナツト41の位置とボル
ト穴28の位置との最終的な位置決めは、検出セ
ンサー48A,48Bによつて検出された補正作
動量を、摺動手段17と移動手段19によつて、
それぞれに装着されている摺動ストローク位置検
出手段58、移動ストローク位置検出手段59を
介して、微作動によつて行われる。
なお、トンネル4の頂部のキーセグメントの締
結の際、その締結面は両セグメント2,2間の締
結面と異なる角度となつている。しかし、作動制
御指令手段に予め入力された所定のデータに基づ
いて、各作動部が連動してその角度での締結に適
した作動を自動的に行うので、容易に締結させる
ことができる。
さらに、トンネル掘進機1が曲進して掘削され
たトンネル4の場合にも、作動制御指令手段に予
め入力された所定のデータにより、トンネル4の
軸4m方向および周方向15,16のセグメント
リング間やセグメント間の締結を行わせることが
できる。加えて、両マガジン31,42の交換も
自動化することができる。さらに、セグメント3
が鋼製あるいはコンクリート製であつても、この
セグメント自動締結装置5を、その締結作業に適
用することができる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、エレクタ装置によ
り、既設のトンネルに隣接して仮組みされたセグ
メントリングの各セグメントを、トンネル周方向
および軸方向に締結する作業が、手作業に頼るこ
となく、作動制御指令手段からの指令に基づいて
省力化、無人化および自動化される。したがつ
て、トンネル構築工事での締結作業は迅速にかつ
高能率に行われ、ひいては、トンネル掘進機の掘
削工事の能率化を図ることができる。もちろん、
人手を要しないため人件費を節約することもでき
る。加えて、従来の締結作業に伴う粉塵や湧水の
多いかつ狭くて劣悪な作業環境での手作業を避け
ることができ、手作業時に使用される締結用ツー
ルによつて、作業者が負傷するなどの問題を解消
することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明のセグメント自動締結装置が
装着されたトンネル掘進機の縦方向断面図、第1
図bは同図aの−線矢視図、第2図aは自動
締結装置の要部正面図、第2図bは同図aの−
線矢視における片側図、第2図cは同図aの
−線矢視における片側図、第2図dは同図aの
−線矢視図、第3図はセグメント自動締結装
着の要部拡大斜視図、第4図a,bはボルト穴の
位置を検出している状態およびその補正状態の説
明図、第5図a,bないし第7図a,b、第8
図、第9図a,bおよび第10図a,bは作動説
明図である。 1…トンネル掘進機、1a…シエル、4m…ト
ンネル軸、5…自動締結装置、6…ドラム架台、
10…回転ドラム、11…回転駆動手段、17…
摺動手段、19…移動手段、20…旋回テーブ
ル、26…ボルト保持アーム、27…ナツト保持
アーム、28…ボルト穴、29…間隔調整手段、
30…ボルト、31…ボルトマガジン、32…回
動手段、37…開口穴、38…移送手段、39…
ボルト押出し手段、41…ナツト、42…ナツト
マガジン、43…ナツト保持手段、45…ナツト
回転手段、48A,48B…ボルト穴検出手段、
50…回転位置検出手段、58…摺動ストローク
位置検出手段、59…移動ストローク位置検出手
段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 トンネル掘進機のシエル内でトンネル軸方向
    に移動可能なドラム架台に、回転かつ摺動自在に
    支持された回転ドラムと、 この回転ドラムをトンネル周方向に回転させる
    回転駆動手段、および、回転ドラムの回転位置を
    検出する回転位置検出手段と、 上記回転ドラムをトンネル軸方向に摺動させる
    摺動手段、および、その摺動位置を検出する摺動
    ストローク位置検出手段と、 前記回転ドラムに固着されると共に、先端に装
    着された回転自在な旋回テーブルをトンネルの径
    方向に移動させる移動手段、および、その移動位
    置を検出する移動ストローク位置検出手段と、 前記旋回テーブルに相互に対向して装着された
    ボルト保持アームおよびナツト保持アームと、 この両保持アームの間隔を調整する間隔調整手
    段と、 前記ボルト保持アームに回動自在に装着された
    ボルトマガジンおよびその回動手段と、 前記ナツト保持アームに回動自在に装着された
    ナツトマガジンおよびその回動手段と、 前記ボルトマガジンからボルト保持アームの下
    部に設けられた締結ボルト供給用の開口穴にボル
    トを移送する移送手段、および、その開口穴中の
    ボルトを押出すボルト押出し手段と、 前記ナツトマガジンからナツト保持アームの下
    部内で回転自在のナツト保持手段にナツトを移送
    する移送手段と、そのナツト保持手段を回転させ
    るナツト回転手段と、 前記両保持アームのそれぞれの下端に設けら
    れ、セグメントの締結対象ボルト穴の位置をダミ
    ー穴により検出する一対のボルト穴検出手段と、 そのボルト穴検出手段により検出された検出値
    から補正作動値を演算し、前記回転位置検出手
    段、摺動ストローク位置検出手段および移動スト
    ローク位置検出手段の検出値に基づいて、上記の
    演算された補正作動値量だけ微作動させる指令を
    出力する作動制御指令手段と、 を具備し、トンネル壁を形成する複数個のセグメ
    ントをトンネル周方向およびトンネル軸方向で相
    互に締結できることを特徴とするセグメント自動
    締結装置。
JP59118655A 1984-06-09 1984-06-09 セグメント自動締結装置 Granted JPS60261900A (ja)

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JPS63261100A (ja) * 1987-04-20 1988-10-27 三菱重工業株式会社 トンネル掘削機セグメント締結装置
JPH0663439B2 (ja) * 1989-09-22 1994-08-22 鹿島建設株式会社 シールドセグメントの位置検出方法
JP2934892B2 (ja) * 1990-01-31 1999-08-16 株式会社小松製作所 トンネル内壁を覆工するセグメントの組立て方法及びセグメント組立て装置
JPH0788760B2 (ja) * 1990-05-28 1995-09-27 日立造船株式会社 セグメントの継手ボルトの増締装置

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