JPH0336916Y2 - - Google Patents

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JPH0336916Y2
JPH0336916Y2 JP1985080016U JP8001685U JPH0336916Y2 JP H0336916 Y2 JPH0336916 Y2 JP H0336916Y2 JP 1985080016 U JP1985080016 U JP 1985080016U JP 8001685 U JP8001685 U JP 8001685U JP H0336916 Y2 JPH0336916 Y2 JP H0336916Y2
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cell
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section
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、フローセルに関し、特に、分光光度
計、自動分析装置及び高速液体クロマトグラフ等
において使用されるフローセルに関する。また、
本考案は、血液、血漿、血清、尿、その他体液、
分泌液等の検体分析用の分光光度計及び自動化学
分析装置に使用されるフローセルに関する。
(ロ) 従来の技術 フローセルは、光束が通過するセル部と、この
セル部に液体試料を導く入口側流路と、このセル
部から液体試料を流出する出口側流路を備えてお
り、試料を入口側流路から次々とセル内に送つ
て、殆んど連続的に測光できるので、自動分析装
置等において広く使用されている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 フローセルにおいては、このように、例えば異
なる試料を次々とセル内に送り測定するために、
前の試硫によるセル部の汚染が問題となる。そこ
で従来のフローセルでは、セル部を細い円筒形状
に形成し、セル部内の試料液の流速を大きくし
て、、前の試料によるセル部の汚染を避けるよう
にしている。しかし、細い円筒形状に形成して
も、セルが小形化するに従い、前の試料が残り易
くなり、前の試料の影響が現われてくるために、
フローセルの小形化が容易でなく問題とされてい
る。
本考案は、小形フローセルにおける前試料の影
響を回避することを目的としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、小形フローセルに現われる前試料の
影響が、専ら、セル部壁面部に形成される層流層
に起因することを確認したことにより考案された
ものであり、前試料の残留を減少させることがで
きて前試料の影響が殆んど生じない小形フローセ
ルを提供するものである。
すなわち、本考案は、中空円筒状セル部の両端
部に流路を有するフローセルにおいて、セル部両
端部の流路が、夫々、断面四角形状を有し、該四
角形状の内部平面の一が、セル部端壁面に接続し
て、該端壁面に対して、接平面乃至略接平面を形
成し、また前記内部平面に垂直な四角形状の他の
内部平面の一が、セル部端部円筒状内壁面に接続
して、該円筒状内壁面に対して接平面乃至略接平
面を形成して、セル部に設けられていることを特
徴とするフローセルにある。
本考案においてセル部の少くとも一方の端部の
流路は、セル部内壁面近くの液を置換させるため
に、セル部内を通過する液体試料流及び空気流が
セル部円筒状内壁面に沿う旋回流を形成するよう
に、流路の中心線をセル部円筒の中心線から外し
て設けられる。しかし、セル部の両方の端部の流
路をこの旋回流の流れ線に沿つて設けると、セル
部内を通る液体試料流及び空気流がセル部円筒状
内壁面の総てに亘つて旋回流を形成することにな
るので好ましい。この場合、流路内壁面の一部
は、セル部円筒状内壁面に対し180゜以下の角度で
一体に形成することができる。しかし、セル部円
筒状内壁面に沿つて旋回する液体試料流又は空気
流を確保するためには、流路内壁面の一部は、セ
ル部円筒状内壁面に対し接平面又は略接平面に形
成されるのが好ましい。さらに本考案において
は、セル部内に形成される試料及び空気の旋回流
がセル部円筒状内壁面の他にセル部両端内壁面に
も沿つて形成されるように、流路内壁面の一部を
セル部円筒状内壁面に接続又は連続させると共
に、流路内壁面の他の一部をセル部の端部内壁面
に対しても180゜以下の角度で接続又は連続して一
体に形成するのが好ましい。したがつて、該流路
は、一般に、その断面形状が多角形に形成され
る。この場合、導入側流路は、均一な旋回流を形
成できる流路の液流をセル内に供給するために、
その断面を四角形状とするのが好ましく、また、
この断面形状のセル部円筒の円周方向の辺の大き
さは直径より小さい寸法、好ましくは、半径又は
半径近傍の寸法に形成される。
(ホ) 作用 本考案のフローセルにおいては、その両端部に
設けられた流路の中、少くとも一方の端部の流路
が、その内壁面の一部をセル部円筒状内壁面と連
接し、その中心線をセル部円筒の中心線を外し
て、セル部に設けたので、フローセルのセル部内
を流れる試料又は空気の流れによる旋回流をセル
部内に強制的に形成できる。この旋回流の形成に
より、セル部内壁面近くの液部分の流動が盛んに
なつて層流域が小さくなるために、内壁面に付着
残留する前回試料の量が少くなり、また、セル内
壁面近くの液部分を絶えず新しい液体試料又は空
気によつて置換除去することができる。したがつ
て、次々と液体試料をフローセルに導入しても、
前回の液体試料の残留物が壁面に付着したり又は
次の液体試料に混入したりするようなことが起ら
なくなる。また、セル部端面も絶えず導入される
液体試料流又は空気流により、更新されるため
に、汚れが少くなり、前回試料による汚れの影響
が殆んどなくなる。
(ヘ) 実施例 以下、添付図面により、本考案の実施の態様の
一を説明するが、本考案は、この例示及び説明に
より何ら制限されるものではない。
第1図は、本考案のフローセルの一実施例の試
料導入部を切欠いて示す側面図であり、第2図
は、第1図に示されるフローセルの実施例の正面
断面図である。
石英、ガラス又は透明なテフロン製のフローセ
ル1は、セル部2の一方の端部3に試料導入管4
が形成されており、他方の端部5に試料流出管6
が形成されている。試料導入管4の一方の内壁面
7は、セル部内壁面8に対して接平面を形成し
て、セル部開口部9に接続しており、その試料導
入管4の中心線10はセル部円筒の中心線11を
外れて位置している。他方、試料流出管6は、セ
ル部2のもう一方の端部5に、旋回流12の流れ
方向、例えば矢印13の方向に、中心線14を位
置させて設けられている。
本例のフローセルは、このように構成されてい
るので、試料導入管4から次々と液体試料がセル
部2内に導入される。一方、光源(図示されてい
ない。)からの光15がセル部2に照射され、光
源と反対側に設けられる光センサ(図示されてい
ない。)で、その吸光度が測光される。
本例においては、フローセル1は、2mmφのも
のが使用された。このフローセル1のセル部2の
一方の端部3には1mm×1mmの断面を正方形の試
料導入管4が設けられた。他方試料流出管6は試
料導入管4より僅かに大きく形成された。液体試
料流は、試料導入管4からセル部2の開口部9を
経てセル部2内に導入されるが、試料導入管4の
中心線10が、セル部円筒の中心線と一致してい
ないために、セル部2内で旋回流12が形成され
る。したがつて、セル部2内で液体試料の流動が
盛んになつて、層流域は小さくなり、かつ、続い
て導入される空気流により、駆出されて除去され
るので、前回試料がセル部内壁に残留する量が著
しく減少し、次の試料の測定が、前回試料の影響
を受けることがない。
(ト) 考案の効果 本考案フローセルは、その両端部に設けられた
流路の中、少くとも一方の端部の流路が、その内
壁面の一部をセル部円筒状内壁面と連接し、その
中心線をセル部円筒の中心線を外してセル部に設
けたので、フローセルのセル部内に、次々と液体
試料を導入しても、セル部内で、液体試料は旋回
流を形成して流動させるために層流域が小さくな
り、従来のフローセルと比較して、セル部内壁面
に残留する試料流を著しく減少させることができ
る。しかも、セル部端部の光透過面近くの液部分
も、試料流の旋回流動により、絶えず更新される
こととなり、光透過面の汚れも、従来のフローセ
ルと比較して減少する。しかも、本考案による
と、このようにセル部内に旋回流が形成されるた
めに、仮令、セル内径を小さくしても、層流域が
大きくなることを防止できるので、フローセルを
小形化しても、前回試料の汚れにより、分析精度
が低下するようなことにはならない。したがつ
て、フローセルの小形化が容易となる。
本考案は、僅かな構造上の改良により、分析精
度の低下をきたすことなく、フローセルの小形化
を容易とするものであり、その与える影響は大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のフローセルの一実施例の試
料導入部を切欠いて示す側面図であり、第2図
は、第1図に示されるフローセルの実施例の正面
断面図である。 図中符号については、1はフローセル、2はセ
ル部、3及び5は端部、4は試料導入管、6は試
料流出管、7は試料導入管4の内壁面、8はセル
部内壁面、9はセル部開口部、10は試料導入管
4の中心線、11はセル部円筒の中心線、12は
旋回流、14は試料流出管の中心線、15は光源
からの光である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中空円筒状セル部の両端部に流路を有するフロ
    ーセルにおいて、セル部両端部の流路が、夫々、
    断面四角形状を有し、該四角形状の内部平面の一
    が、セル部端壁面に接続して、該端壁面に対し
    て、接平面乃至略接平面を形成し、また前記内部
    平面に垂直な四角形状の他の内部平面の一が、セ
    ル部端部円筒状内壁面に接続して、該円筒状内壁
    面に対して接平面乃至略接平面を形成して、セル
    部に設けられていることを特徴とするフローセ
    ル。
JP1985080016U 1985-05-30 1985-05-30 Expired JPH0336916Y2 (ja)

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JPS61197543U JPS61197543U (ja) 1986-12-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS537740U (ja) * 1976-07-06 1978-01-23
JPS5346070A (en) * 1976-10-08 1978-04-25 Hitachi Ltd Flow cell

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