JPH0336779Y2 - - Google Patents

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JPH0336779Y2
JPH0336779Y2 JP1983143877U JP14387783U JPH0336779Y2 JP H0336779 Y2 JPH0336779 Y2 JP H0336779Y2 JP 1983143877 U JP1983143877 U JP 1983143877U JP 14387783 U JP14387783 U JP 14387783U JP H0336779 Y2 JPH0336779 Y2 JP H0336779Y2
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valve
piston
needle valve
paint
flow path
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数種類の塗料を適宜切換えて塗装
機に供給することによつて被塗物を塗装する塗装
装置に用いられ、塗装機の一部を構成し、または
塗装機への塗料供給系路の途中に設けられる塗料
供給用ニードル弁に関するものである。
塗料供給系路の塗中に塗料供給用ニードル弁を
設け、塗装時と洗浄、色替え時との間でニードル
弁の開弁量を変化させるようにしたものは、例え
ば実公昭48−14667号公報によつて知られている。
かかる従来技術のニードル弁は、弁本体に第1
のピストンを摺動可能に内装した第1のシリンダ
室を形成し、また第1のピストンの内部に第2の
シリンダ室を形成して該第2のシリンダ室内に第
2のピストンを摺動可能に設け、該第2のピスト
ンに塗料通路を開閉するニードル弁本体を連結す
るように構成されている。そして、第2のシリン
ダ室内の第2のピストンによつて画成される一の
室内に空気を圧送することによつて第2のピスト
ンを押動して塗料通路が半開となるようにニード
ル弁体を開弁させて、塗料を該塗料通路に供給し
て塗装作業が行なわれるようになつている。そし
て、前述の状態からさらに第1のピストンによつ
て画成される第1のシリンダ室のうちの一の室に
空気を圧送することによつて第1のピストンを第
2のピストンと共に変位させて塗料通路が全開と
なるようにニードル弁体を開弁させ、これにより
塗料通路にシンナを供給して該塗料通路を高速で
洗浄することができるようになる。しかも、塗装
時における塗料の供給量を調整するために、第1
のピストンには先端が第2のシリンダ室内に突出
する調整つまみが螺着されており、該調整つまみ
を適宜螺出入させることによつて第1のピストン
のストローク量が調整され、ニードル弁体の弁閉
度を調整することができるようになつている。
ところで、塗料通路の流路面積を小さな流路面
積を有する状態と大きな流路面積となる状態との
間に切換えるのは単に塗装時と洗浄時との間だけ
でなく、塗装時においても、塗料の種類に応じて
その切換えを行なう必要がある場合もある。例え
ば、ソリツド塗料とメタリツク塗料とでは粘度や
塗料中の顔料含有量等が異なつているから、ソリ
ツド塗料とメタリツク塗料とでは塗装機から噴出
される塗料の単位時間当りの量は異なつてくる。
しかも、塗装機と被塗物との間の距離や被塗物の
形状、塗装部位等に応じてそれらの噴出量を適宜
最適となるように設定する必要がある。
しかしながら、前述した従来技術のものにあつ
ては、塗料通路の半開時における流路面積の調整
は調整つまみにより自由に行なうことができるよ
うになつているが、全開時における流路面積は半
開時におけるそれとは独立に設定することができ
ないようになつている。このため、従来技術のニ
ードル弁ではソリツド塗料とメタリツク塗料との
間での色替え塗装を最適に行ない得ない欠点があ
つた。
本考案は前述の従来技術の欠点を改善するため
になされたもので、塗料通路が小さな流路面積で
開口する状態での開口面積と、大きな流路面積で
開口するときの開口面積をそれぞれ独立かつ自由
に設定し得るようにし、もつて洗浄、色替え作業
を円滑かつ迅速に行なうことができるだけでな
く、塗料の種類に応じて最適となる噴出量をもつ
て塗装作業を行なうことができるようにした塗料
供給用ニードル弁を提供することを目的とするも
のである。
前述の目的を達成するために、本考案に係る塗
料供給用ニードル弁は、塗料通路中に弁座を形成
し、該塗料通路を開閉するニードル弁体を該弁座
に離着座可能に設けてなる弁部と、該ニードル弁
体を開閉駆動する弁駆動部と、前記ニードル弁体
を小流路開弁位置と大流路開弁位置との間に切換
える切換部とを有し、前記弁部、弁駆動部および
切換部は弁駆動部を中心に当該弁駆動部を挟んで
軸方向の一側に弁部を配設すると共に軸方向の他
側に切換部を配設し、前記弁駆動部を第1のシリ
ンダ室と、該第1のシリンダ室内に摺動可能に設
けられ、前記ニードル弁体と連結した第1のピス
トンと、該ニードル弁体が閉弁する方向に該第1
のピストンを付勢するばねと、作動流体を導入す
ることにより該ばねの付勢力に抗して前記ニード
ル弁体が開弁する方向に前記第1のピストンを押
動させる圧力室とで構成し、また前記切換部を第
2のシリンダ室と、該第2のシリンダ室内に摺動
可能に設けた第2のピストンと、一端が該第2の
ピストンと連結され、他端が前記第1のシリンダ
内に突出して設けられて前記第1のピストンのス
トローク量を規制するストツパと、作動流体を給
排することにより前記第2のピストンを変位させ
て該ストツパを前記ニードル弁体の大流路開弁位
置と小流路開弁位置との間の切換動作を行なわせ
る圧力室とで構成し、さらに前記弁駆動部と前記
切換部とを軸方向に螺出入可能に連結し、前記第
1のピストンとストツパとの間の離間距離を調節
することにより、当該螺合部により前記ニードル
弁体の小流路開弁位置調整機構を形成し、前記切
換部に第2のシリンダ室内に突出するように調節
杵を螺出入可能に設け、該調整杵と第2のピスト
ンとの間の離間距離を調節することにより、前記
ニードル弁体の大流路開弁位置調整機構を形成す
る構成としたことにある。
このように構成することにより、切換部の圧力
室に作動流体を供給し、第2のピストンとストツ
パを小流量開弁位置側に変位させた状態で、弁駆
動部の圧力室に作動流体を供給し、ばねの付勢力
に抗して、第1のピストンを前記ストツパに当接
するまで変位させれば、該第1のピストンと一体
のニードル弁が小流路面積をもつて開弁する。
また、切換部の圧力への作動流体の供給を停止
し、第2のピストンとストツパを大流路開弁位置
側に変位させた状態で、弁駆動部の圧力室に作動
流体を供給し、ばねの付勢力に抗して第1のピス
トンを前記ストツパに当接するまで大きく変位さ
せれば、該第1のピストンと一体のニードル弁が
大流路面積をもつて開弁する。
一方、弁駆動部と切換部との間の螺合部を回動
操作し、第1のピストンとストツパとの間の離間
距離を調節することにより、小流路開弁位置での
開口面積を可変とする。
さらに、調節杵を螺出入操作し、該調節杵と第
2のピストンとの間の離間距離を調節することに
より、大流量開弁位置での開口面積を可変とす
る。
以下、図面に基づき本考案の実施例をを説明す
る。
まず第1図および第2図は本考案の第1の実施
例を示し、第1図中1は弁組立体で、該弁組立体
1は弁部2と該弁部2と一体的に設けた弁駆動部
3および該弁駆動部3に螺着した切換部4とで構
成され、弁駆動部3を中心に、当該弁駆動部3を
挟んで、軸方向の一側に弁部2が配設され、軸方
向の他側に切換部4が配設されている。
弁部2には塗料通路5が穿設され、該塗料通路
5の一端には塗料供給配管が接続される塗料流入
口6が形成され、また塗料通路5の他端は塗料流
出配管または塗装機が接続される塗料流出口7が
形成されている。そして、塗料通路5の塗中には
弁座8が設けられ、該弁座8にはニードル弁体9
が離着座するように設けられている。
次に、弁駆動部3はニードル弁体9を駆動する
ことによつて塗料通路5を開閉させるために設け
られるもので、該弁駆動部3には第1のシリンダ
室10が形成されている。該第1のシリンダ室1
0の内壁に切換部4の取付部4Aが螺着されて、
第1のシリンダ室10は密閉された状態となつて
いる。そして、第1のシリンダ室10内には第1
のピストン11が摺動可能に設けられ、該第1の
ピストン11には第1のシリンダ室10内に突出
させて設けたニードル弁体9の弁棒9Aが一体的
に固着されている。第1のシリンダ室10内は第
1のピストン11によつて2室A,Bに画成され
ており、該各室A,Bのうち室Aはばね室で、該
ばね室A内には第1のピストン11をそれと連結
したニードル弁体9が弁座8に着座する方向に付
勢するばね12が設けられている。また、他方の
室Bは圧力室で、該圧力室Bには空気供給管が接
続される空気取入口13が設けられ、該空気取入
口13を介して圧力室B内に作動流体としての圧
縮空気を導入することにより第1のピストン11
はばね12の付勢力に抗して変位させて、ニード
ル弁体9を弁座8から離座させることができるよ
うになつている。そして、ばね室Aには第1のピ
ストン11の摺動時に空気を吸排させるための呼
吸穴14が設けられている。
ここで、ニードル弁体9は第1のピストン11
によつて変位せしめられて塗料通路5の開閉を行
なうが、その流路面積はニードル弁体9の変位量
に応じて増大するようになつている。そして、こ
のニードル弁体9は塗料通路5を小さな流路面積
をもつて開口させることができる小流路開弁位置
と、大きな流路面積をもつて開口させることがで
きる大流路開弁位置との間に切換えることができ
るようになつている。このために、切換部4が弁
駆動部3に連結して設けられており、該切換部4
には第2のシリンダ室15が形成されて、該第2
のシリンダ室15内には第1のピストン11より
大径の第2のピストン16が摺動可能に設けられ
ている。そして、該第2のピストン16にはスト
ツパ17が一体的に設けられ、該ストツパ17の
先端は取付部4Aを貫通して第1のシリンダ室1
0内に突出せしめられている。そして、第1のピ
ストン11はニードル弁体9を開弁させる方向に
変位したときにストツパ17と当接することによ
りそのストロークが規制されるようになつてい
る。
そして、ストツパ17は第2のピストン16に
より昇降駆動せしめられるようになつており、こ
のために第2のピストン16により画成される第
2のシリンダ室15内の2室C,Dのうち、一方
の室Cはばね室となつており、該ばね室Cには第
2のピストン16と共にストツパ17をニードル
弁体9が大流路開弁位置となる方向に付勢するば
ね18が設けられている。また、他方の室Dは圧
力室で、該圧力室Dには空気配管が接続される空
気取入口19が形成され、該空気取入口19から
圧縮空気を圧力室D内に導入することにより、第
2のピストン16はばね18に抗して第2のシリ
ンダ室15内に突出させて設けた調整杆20に当
接する位置まで摺動変位し、ストツパ17はニー
ドル弁体9が小流路開弁位置となるように変位さ
せることができるようになつている。そして、ば
ね室Cには、第2のピストン16の摺動時に空気
の吸排を行なわせる呼吸穴21が設けられてい
る。
さらに、切換部4の取付部4Aと弁駆動部3と
の間の螺合部は所定の軸方向長さを有することに
より螺出入可能となつており、この螺合部を適宜
螺出入させることによつて、ストツパ17と第1
のピストン11との間の離間距離を調整すること
ができるようになつている。従つて、この螺合部
はニードル弁体9の小流路開弁位置における弁開
度を調整する大流路開弁位置調整機構を構成す
る。一方、調整杆20も螺出入可能となつてお
り、該調整杆20を適宜螺回することによつて、
大流路開弁位置の調整を行なうことができるよう
になつており、該調整杆20によつて第2の弁開
度調整機構が構成される。そして、22,23は
それぞれ切換部4の取付部4Aと弁駆動部3との
間の螺合部および調整杆20を適宜の螺回位置に
固定するロツクナツトである。
本実施例は前述のように構成されるが、次に第
2図を参照してその作動について説明する。
まず、第1、第2のシリンダ室10,15の圧
力室B,Dに圧縮空気が供給されていない状態で
は、第1のピストン11はばね12に押圧され
て、それと連結したニードル弁体9は弁座8に着
座し、塗料通路5は閉鎖された状態にある。ま
た、第2のピストン16もばね18に押圧されて
調整杆20に当接した状態にある。
そこで、空気取入口19から圧縮空気を圧力室
D内に供給すると、第2のピストン16はばね1
8に抗して第1図に示した如く第2のシリンダ室
15の内端壁に当接する位置にまで下降し、それ
に連結したストツパ17も第1のピストン11と
の間の距離が第1図にt1で示した距離だけ離間し
た状態となるまで下降し、小流路開弁位置とな
る。この状態で空気取入口13から圧力室B内に
圧縮空気を供給すると、第1のピストン11はス
トツパ17に当接する位置にまで摺動変位し、こ
れと共にニードル弁体9は弁座8から離座して塗
料通路5は第2図にイで示したように小さな流路
面積をもつて開口される。ここで、圧力室B,D
内に供給される圧縮空気の圧力は同じであつて
も、第2のピストン16は第1のピストン11よ
り大径となつているから、その間の受圧面積差に
より第1、第2のピストン11,16は安定した
状態に保持される。
次に、圧力室D内に圧縮空気の供給を停止した
状態では第2のピストン16は第1図の状態から
同図中に距離t2で示した分だけ上昇して調整杆2
0に当接し、大流路開弁位置に切換わる。この状
態で圧力室B内に圧縮空気を供給すると、第1の
ピストン11は距離t1+t2分ストロークし、ニー
ドル弁体9は第2図にロで示したように大きな流
路面積をもつて塗料通路5を開口させる。
従つて、このニードル弁を複数の塗料を切換え
て塗装機に供給する色替弁装置と塗装機との間を
接続する配管の途中に装着し、塗装を小流路開弁
位置で行ない、洗浄および色替えを大流路開弁位
置で行なうようにすれば、塗料の洗浄、色替えを
迅速に行なうことができる。
一方、塗装機に供給される塗料が、例えばメタ
リツク塗料とソリツド塗料とである場合、粘度等
の相違により通常メタリツク塗料供給時の流路面
積はソリツド塗料供給時のそれより小さくする必
要がある。この場合にはメタリツク塗料供給時に
は小流路開弁位置とし、ソリツド塗料供給時およ
び洗浄用シンナや次色塗料充填時は大流路開弁位
置で行なえばよい。
然るに、小流路開弁位置でも大流路開弁位置で
も塗装が行なわれるのであるから、これら各開弁
位置における塗料通路5の流路面積は塗装条件等
に応じて適宜設定する必要がある。そこで、本考
案に係るニードル弁にあつては、ニードル弁体9
の小流路開弁位置における塗料通路5の流路面積
と大流路開弁位置における流路面積をそれぞれ独
立に調整することを可能ならしめる開弁位置調整
機構が設けられている。
ニードル弁体9の小流路開弁位置における塗料
通路5の流路面積を調整するには切換部4を螺回
して、小流路開弁位置調整機構を構成する取付部
4Aを弁駆動部3内に進入させたり、該弁駆動部
3から伸長させ、所望の位置となつたときにロツ
クナツト22を締着することにより固定する。こ
れによりストツパ17と第1のピストン11との
離間距離t1が変化し、小流路開弁位置におけるニ
ードル弁体9の弁開度が第2図にハで示した範囲
で調整される。
また、大流路開弁調整機構を構成する調整杆2
0を螺回してその第2のシリンダ室15内への進
入量を変化させれば、該調整杆20の第2のピス
トン16との間の離間距離t2が変化し、大流路開
弁位置におけるニードル弁体9の弁開度が第2図
にニで示した範囲内において調整することができ
る。
従つて、塗料の種類に応じて最適となるように
塗料通路5の流路面積を設定することができ、例
えば前述のようにソリツド塗料とメタリツク塗料
との間で色替え塗装する場合に至便である。な
お、洗浄用のシンナおよび次色塗料の塗装機まで
の充填は塗料通路5を大きな流路面積をもつて開
口する状態で行なえば、洗浄、色替えを迅速に行
なうことができる。
次に、第3図は本考案の第2の実施例を示すも
ので、本実施例では塗料供給用ニードル弁をエア
霧化式の塗装機に組込んだものが示されている。
而して、図中31は塗装機の本体ケーシング、
32は該本体ケーシング31に締着したノズル本
体、33はノズル本体32を囲むように設けたノ
ズルキヤツプ、34はノズルキヤツプ33を固定
するために本体ケーシング31に締着したリテー
ナリングである。そして、本体ケーシング31に
は塗料供給口35が設けられ、該本体ケーシング
31からノズル本体32の内部に向けて塗料通路
36が形成され、その先端部は塗料塗料噴出口3
7となつている。また、本体ケーシング31には
霧化エア供給口38が形成され、該霧化エア供給
口38から供給される霧化エアは霧化エア通路3
9を介してノズルキヤツプ33の塗料噴出口37
の周囲に穿設した複数のエア噴出口40から噴出
され、塗料噴出口37から噴出される塗料を霧化
することができるようになつている。さらに、本
体ケーシング31にパターン成形用エア供給口4
1が設けられ、該エア供給口41から供給される
パターン成形用エア通路42を介してノズルキヤ
ツプ33に穿設した複数のエア噴出口43から噴
出せしめられるようになつており、塗料噴出口3
7から噴出された塗料を所望のパターンとなるよ
うに成形されるようになつている。
次に、塗料供給用ニードル弁の弁部44は本体
ケーシング31とノズル本体32との間に形成さ
れている。塗料通路36のうちノズル本体32に
形成された部位には塗料噴出口37に近接した位
置にはノズル本体32に一体に弁座45が形成さ
れ、該弁座45にはニードル弁体46が離着座す
るように設けられている。
そして、ニードル弁体46を開閉弁する弁駆動
部47およびその弁開度を切換える切換部48は
本体ケーシング31の第3図中右方に設けられて
いる。弁駆動部47は本体ケーシング31に連設
した円筒部31A内に第1のシリンダ室49を形
成し、該第1のシリンダ室49内に第1のピスト
ン50を摺動可能に設け、該第1のピストン50
に本体ケーシング31に螺着した案内部材51を
貫通するように設けたニードル弁体46の弁棒4
6Aを連結することによつて形成されている。そ
して、円筒部31Aの外周に切換部48を形成し
たケーシング52が螺出入可能に固着され、これ
によつて第1のシリンダ室49は密閉されてい
る。さらに、第1のシリンダ室49は第1のピス
トン50により2室A′,B′に画成されており、
該各室A′,B′のうち室A′内には第1のピストン
50をニードル弁体46が閉弁する方向に付勢す
るばね53が設けられ、これにより室A′はばね
室となつている。一方、室B′は第1のピストン
50をばね53に抗して押動することによりニー
ドル弁体46を開弁させる圧力室となるもので、
該圧力室B′に作動流体としての圧縮空気を供給
するために本体ケーシング31には空気取入口5
4が形成されている。さらにまた、55はばね室
A′に設けた呼吸穴である。
次に切換部48はケーシング52内に第2のシ
リンダ室56を形成し、該第2のシリンダ室56
内に第1のピストン50より大径の第2のピスト
ン57を摺動可能に設け、該第2のピストン57
に先端が第1のシリンダ室49のばね室A′に突
出するストツパ58を一体的に設けることにより
形成される。そして、第2のシリンダ室56内に
突出するように調整杆59が螺出入可能に固着さ
れ、第2のピストン57によつて画成される第2
のシリンダ室56内の2室C′,D′のうち、室C′は
第2のピストン57を調整杆59に当接する方向
に付勢するばね60が設けられたばね室で、また
室D′は圧力室となり、該圧力室D′内に空気取入
口61を介して圧縮空気を供給することにより第
2のピストン57をばね60に抗する方向に変位
させることができるようになつている。このよう
に、圧力室D′内に圧縮空気を供給、排出するこ
とにより、ストツパ58はニードル弁体46を小
流路開弁位置と大流路開弁位置との間に切換える
ことができるようになつている。なお、ばね室
C′の呼吸穴62は弁駆動部47のばね室A′に開
口するように設けられている。
さらに、ニードル弁体46の小流路開弁位置調
整機構は円筒部31Aとケーシング52との間の
螺合部に、また大流路開弁位置調整機構は調整杆
59によりそれぞれ構成され、また円筒部31A
とケーシング52との間の螺合部および調整杆5
9には、それらをそれぞれ適宜の螺回位置で固定
するロツクナツト63,64が設けられている。
前述のように構成することにより、塗装機にメ
タリツク塗料が供給されるときには圧力室B′お
よびD′に圧縮空気を供給してニードル弁体46
を小流路開弁位置となるようにし、またソリツド
塗料および洗浄用のシンナを供給したり、次色塗
料を充填する際には大流路開弁位置となるように
開弁することができる。しかも、これら小流路開
弁位置および大流路開弁位置はそれぞれの調整機
構を使用して所望に設定することができる。
なお、前述の各実施例において、第1、第2の
ピストンを摺動変位させる作動流体を圧縮空気と
したが、これに代えて油圧等とすることもでき
る。また、切換部に形成されるばね室を圧力室と
してもよい。さらに、切換部のばね室と圧力室と
の位置を変換し、第2のピストンを常時小流路開
弁状態となる方向にばねを付勢させるようにして
もよい。
以上詳細に説明したように、本考案に係る塗料
供給用ニードル弁は弁駆動部を中心にその軸方向
一側にニードル弁体を含む弁部を設けると共に他
側に切換部を設け、該切換部によつて塗料通路を
小さな流路面積をもつて開口させる小流路開弁位
置と大きな流路面積をもつて開口させる大流路開
弁位置との間に切換可能とし、かつ大流路開弁位
置調整機構と小流路開弁位置調整機構とによつて
これら各開弁位置におけるニードル弁体の開弁度
をそれぞれ独立に微調整し得るように構成したか
ら、低粘度な塗料供給時はもとより、洗浄用シン
ナや次色塗料充填時は大流路開口面積が選択で
き、洗浄、色替え作業を円滑かつ迅速に行なうこ
とができると共に、高粘度な塗料の供給時には小
流路開口面積が選択でき、しかも、いずれの開弁
位置においてもニードル弁体の開弁度の微調整が
可能であるから、相異なる性質を有する塗料によ
り塗装作業を行なう場合でも、それぞれ最適な塗
料供給量で塗装機から塗料を噴出させるように調
整することができ、塗装機の一部に組込んで使用
するときに極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の第1の実施例を
示すもので、第1図はニードル弁の縦断面図、第
2図はニードル弁の弁開度と流路面積との関係を
示す線図、第3図は本考案の第2の実施例を示す
縦断面図である。 1……弁組立体、2,44……弁部、3,47
……弁駆動部、4,48……切換部、5,36…
…塗料通路、8,45……弁座、9,46……ニ
ードル弁体、10,49……第1のシリンダ室、
11,50……第1のピストン、12,53……
ばね、15,56……第2のシリンダ、16,5
7……第2のピストン、17,58……ストツ
パ、20,59……調整杆、A,A′,C,C′…
…ばね室、B,B′,D,D′……圧力室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 塗料通路中に弁座を形成し、該塗料通路を開閉
    するニードル弁体を該弁座に離着座可能に設けて
    なる弁部と、該ニードル弁体を開閉駆動する弁駆
    動部と、前記ニードル弁体を小流路開弁位置と大
    流路開弁位置との間に切換える切換部とを有し、
    前記弁部、弁駆動部および切換部は、弁駆動部を
    中心に当該弁駆動部を挟んで軸方向の一側に弁部
    を配設すると共に軸方向の他側に切換部を配設
    し、前記弁駆動部を第1のシリンダ室と、該第1
    のシリンダ室内に摺動可能に設けられ、前記ニー
    ドル弁体と連結した第1のピストンと、該ニード
    ル弁体が閉弁する方向に該第1のピストンを付勢
    するばねと、作動流体を導入することにより該ば
    ねの付勢力に抗して前記ニードル弁体が開弁する
    方向に前記第1のピストンを押動させる圧力室と
    で構成し、また前記切換部を第2のシリンダ室
    と、該第2のシリンダ室内に摺動可能に設けた第
    2のピストンと、一端が該第2のピストンと連結
    され、他端が前記第1のシリンダ内に突出して設
    けられて前記第1のピストンのストローク量を規
    制するストツパと、作動流体を給排することによ
    り前記第2のピストンを変位させて該ストツパを
    前記ニードル弁体の大流路開弁位置と小流路開弁
    位置との間の切換え動作を行なわせる圧力室とで
    構成し、さらに前記弁駆動部と前記切換部とを軸
    方向に螺出入可能に連結し、前記第1のピストン
    とストツパとの間の離間距離を調節することによ
    り、当該螺合部により前記ニードル弁体の小流路
    開弁位置調整機構を形成し、前記切換部に第2の
    シリンダ室内に突出するように調節杵を螺出入可
    能に設け、該調節杵と第2のピストンとの間の離
    間距離を調節することにより、前記ニードル弁体
    の大流路開弁位置調整機構を形成してなる塗料供
    給用ニードル弁。
JP14387783U 1983-09-16 1983-09-16 塗料供給用ニ−ドル弁 Granted JPS6053378U (ja)

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