JPH0336560Y2 - - Google Patents
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- JPH0336560Y2 JPH0336560Y2 JP1987096348U JP9634887U JPH0336560Y2 JP H0336560 Y2 JPH0336560 Y2 JP H0336560Y2 JP 1987096348 U JP1987096348 U JP 1987096348U JP 9634887 U JP9634887 U JP 9634887U JP H0336560 Y2 JPH0336560 Y2 JP H0336560Y2
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- felt
- fibers
- layer
- dryer
- base fabric
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Landscapes
- Paper (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は、製紙用ドライヤーフエルトに関する
ものである。 (従来の技術) 製紙用ドライヤーフエルトは、通常、モノフイ
ラメントまたはマルチフイラメントの粗い織物か
らなる基布の片面または両面に合成繊維ウエブを
ニードリングして製造される。このウエブ用合成
繊維は、製紙用ドライヤーフエルトに要求される
特性例えば湿紙の品質に影響するフエルトの表面
平滑性、柔軟性、通気性またはフエルトの寿命に
関する耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性などに応じて
素材、繊度、繊維長などを考慮し、単一あるいは
2〜3種類選定される。特に高圧抄紙機に使用さ
れるドライヤーフエルトの場合耐久性が重要視さ
れ、それの対応策として、ウエブ用に選定される
アクリルやナイロンなどの合成繊維に耐熱性の優
秀なアラミド繊維あるいはPPS繊維を重量比20〜
40の割合で混綿させて合成繊維ウエブを製造して
いた。 (考案が解決しようとする問題点) 上記の合成繊維ウエブを基布にニードリングし
てなるドライヤーフエルトは、耐熱性が改良され
耐久性が向上するが表面平滑性や通気性が低下す
る。またアラミド繊維やPPS繊維はアクリルやナ
イロンなどの合成繊維に比べて高価であるので製
造コストの上昇につながる。 本考案はこのような問題点を解決させ、表面平
滑性や通気性が良好でかつ製造コストの上昇を極
力押さえて、耐久性の優秀な製紙用ドライヤーフ
エルトを提供することを目的とするものである。 (問題点を解決するための手段) 抄紙機に掛入れられたドライヤーフエルトは使
用していくにつれて劣化していくが、フエルトの
劣化状況は湿紙が直に接する上層部ウエブが局部
的かつ集中的に劣化し、その下方の下層部ウエブ
の劣化が小さい。これに対処するために、本考案
は合成繊維ウエブを基布にニードリングしてなる
製紙用ドライヤーフエルトにおいて、基布の上に
上下二層からなるフエルト層が形成され、該フエ
ルト層の上層にはアラミド繊維またはPPS繊維を
含むフエルト層を有し、下層にはアラミド繊維ま
たはPPS繊維を含まないフエルト層を有すること
を特徴とする製紙用ドライヤーフエルトを提供す
るものである。 (作用) 上記ドライヤーフエルトを抄紙機に掛入れ使用
していくにつれて当然フエルトの劣化は進むが、
劣化の一番激しいフエルト表面の上層部ウエブは
耐熱性の優秀な繊維で構成されているから劣化の
度合いが小さく、その下方のウエブ下層部も上層
部の耐熱性繊維に遮蔽されてあまり劣化しない。
その結果ドライヤーフエルト全体としての強力低
下は比較的少なく、フエルトの走行に十分耐え得
ることができるのである。 さらに本考案のドライヤーフエルトはフエルト
層の下層がアクリル繊維、ナイロン繊維などの汎
用される合成繊維のみで構成されているので、フ
エルト層全体として適切な硬さと弾力を持つこと
が出来る。 (実施例) 本考案の実施例を第1図、第2図、および第1
表を参照しながら説明する。
ものである。 (従来の技術) 製紙用ドライヤーフエルトは、通常、モノフイ
ラメントまたはマルチフイラメントの粗い織物か
らなる基布の片面または両面に合成繊維ウエブを
ニードリングして製造される。このウエブ用合成
繊維は、製紙用ドライヤーフエルトに要求される
特性例えば湿紙の品質に影響するフエルトの表面
平滑性、柔軟性、通気性またはフエルトの寿命に
関する耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性などに応じて
素材、繊度、繊維長などを考慮し、単一あるいは
2〜3種類選定される。特に高圧抄紙機に使用さ
れるドライヤーフエルトの場合耐久性が重要視さ
れ、それの対応策として、ウエブ用に選定される
アクリルやナイロンなどの合成繊維に耐熱性の優
秀なアラミド繊維あるいはPPS繊維を重量比20〜
40の割合で混綿させて合成繊維ウエブを製造して
いた。 (考案が解決しようとする問題点) 上記の合成繊維ウエブを基布にニードリングし
てなるドライヤーフエルトは、耐熱性が改良され
耐久性が向上するが表面平滑性や通気性が低下す
る。またアラミド繊維やPPS繊維はアクリルやナ
イロンなどの合成繊維に比べて高価であるので製
造コストの上昇につながる。 本考案はこのような問題点を解決させ、表面平
滑性や通気性が良好でかつ製造コストの上昇を極
力押さえて、耐久性の優秀な製紙用ドライヤーフ
エルトを提供することを目的とするものである。 (問題点を解決するための手段) 抄紙機に掛入れられたドライヤーフエルトは使
用していくにつれて劣化していくが、フエルトの
劣化状況は湿紙が直に接する上層部ウエブが局部
的かつ集中的に劣化し、その下方の下層部ウエブ
の劣化が小さい。これに対処するために、本考案
は合成繊維ウエブを基布にニードリングしてなる
製紙用ドライヤーフエルトにおいて、基布の上に
上下二層からなるフエルト層が形成され、該フエ
ルト層の上層にはアラミド繊維またはPPS繊維を
含むフエルト層を有し、下層にはアラミド繊維ま
たはPPS繊維を含まないフエルト層を有すること
を特徴とする製紙用ドライヤーフエルトを提供す
るものである。 (作用) 上記ドライヤーフエルトを抄紙機に掛入れ使用
していくにつれて当然フエルトの劣化は進むが、
劣化の一番激しいフエルト表面の上層部ウエブは
耐熱性の優秀な繊維で構成されているから劣化の
度合いが小さく、その下方のウエブ下層部も上層
部の耐熱性繊維に遮蔽されてあまり劣化しない。
その結果ドライヤーフエルト全体としての強力低
下は比較的少なく、フエルトの走行に十分耐え得
ることができるのである。 さらに本考案のドライヤーフエルトはフエルト
層の下層がアクリル繊維、ナイロン繊維などの汎
用される合成繊維のみで構成されているので、フ
エルト層全体として適切な硬さと弾力を持つこと
が出来る。 (実施例) 本考案の実施例を第1図、第2図、および第1
表を参照しながら説明する。
【表】
《第1実施例》
3デニール×51mmのアラミド繊維からなる上層
部ウエブ1重量部20%とその下部に7デニール×
51mmのアクリル繊維と10デニール×51mmのナイロ
ン繊維からなる下層部ウエブ2重量部それぞれ40
%をタテ・ヨコ糸がポリエステルモノフイラ0.4
mmでタテ・ヨコ密度が72本/in×36本/inの基
布(3)にのせてニードルパンチング加工して製作し
たドライヤーフエルトである。 《第2実施例》 3デニール×51mmのPPS繊維と10デニール×51
mmのナイロン繊維からなる上層部ウエブ1′重量
部それぞれ20%とその下部に7デニール×51mmの
アクリル繊維と10デニール×51mmのナイロン繊維
からなる下部ウエブ2′重量部それぞれ30%をタ
テ・ヨコ糸がポリエステルモノフイラ0.45mmc/で
タテ・ヨコ密度が65本/in×32本/inの基布3′
にのせてニードルパンチングして製作するドライ
ヤーフエルトである。 (考案の効果) 本考案によるドライヤーフエルトのフエルト層
の上層部ウエブには、アラミド繊維やPPS繊維が
抄紙時の熱劣化に十分耐え得る最小量しかも均一
にニードリングされているから、ドライヤーフエ
ルトの表面平滑性や通気性が良好でかつその製造
コストも軽減することができ、また抄紙時の耐熱
性にも優れ初期の性能が長期的に亘つて維持する
ことができ寿命が延長する。
部ウエブ1重量部20%とその下部に7デニール×
51mmのアクリル繊維と10デニール×51mmのナイロ
ン繊維からなる下層部ウエブ2重量部それぞれ40
%をタテ・ヨコ糸がポリエステルモノフイラ0.4
mmでタテ・ヨコ密度が72本/in×36本/inの基
布(3)にのせてニードルパンチング加工して製作し
たドライヤーフエルトである。 《第2実施例》 3デニール×51mmのPPS繊維と10デニール×51
mmのナイロン繊維からなる上層部ウエブ1′重量
部それぞれ20%とその下部に7デニール×51mmの
アクリル繊維と10デニール×51mmのナイロン繊維
からなる下部ウエブ2′重量部それぞれ30%をタ
テ・ヨコ糸がポリエステルモノフイラ0.45mmc/で
タテ・ヨコ密度が65本/in×32本/inの基布3′
にのせてニードルパンチングして製作するドライ
ヤーフエルトである。 (考案の効果) 本考案によるドライヤーフエルトのフエルト層
の上層部ウエブには、アラミド繊維やPPS繊維が
抄紙時の熱劣化に十分耐え得る最小量しかも均一
にニードリングされているから、ドライヤーフエ
ルトの表面平滑性や通気性が良好でかつその製造
コストも軽減することができ、また抄紙時の耐熱
性にも優れ初期の性能が長期的に亘つて維持する
ことができ寿命が延長する。
第1図は本考案による第1実施例の製紙用ドラ
イヤーフエルトのタテ方向断面図、第2図は本考
案による第2実施例の製紙用ドライヤーフエルト
のタテ方向断面図。 1および1′は上層部ウエブ、2および2′は下
層部ウエブ、3および3′は基布。
イヤーフエルトのタテ方向断面図、第2図は本考
案による第2実施例の製紙用ドライヤーフエルト
のタテ方向断面図。 1および1′は上層部ウエブ、2および2′は下
層部ウエブ、3および3′は基布。
Claims (1)
- 合成繊維ウエブを基布にニードリングしてなる
製紙用ドライヤーフエルトにおいて、基布の上に
上下二層からなるフエルト層が形成され、該フエ
ルト層の上層にはアラミド繊維またはPPS繊維を
含むフエルト層を有し、下層にはアラミド繊維ま
たはPPS繊維を含まないフエルト層を有すること
を特徴とする製紙用ドライヤーフエルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987096348U JPH0336560Y2 (ja) | 1987-06-22 | 1987-06-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987096348U JPH0336560Y2 (ja) | 1987-06-22 | 1987-06-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS642100U JPS642100U (ja) | 1989-01-09 |
JPH0336560Y2 true JPH0336560Y2 (ja) | 1991-08-02 |
Family
ID=30961991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987096348U Expired JPH0336560Y2 (ja) | 1987-06-22 | 1987-06-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0336560Y2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4841004A (ja) * | 1971-09-30 | 1973-06-16 | ||
JPS517269A (en) * | 1974-07-12 | 1976-01-21 | Nobuaki Ooya | Tainetsuberutono seizoho |
US4267227A (en) * | 1980-01-11 | 1981-05-12 | Albany International Corp. | Press fabric resistant to wad burning |
JPS6059163A (ja) * | 1983-09-07 | 1985-04-05 | 帝人株式会社 | 芳香族ポリアミド不織布の製造方法 |
JPS61160465A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-21 | 帝国繊維株式会社 | 複合繊維質シ−トの製造方法 |
JPS61289162A (ja) * | 1985-06-11 | 1986-12-19 | 日本バイリーン株式会社 | 耐熱性不織布の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5876730U (ja) * | 1981-11-18 | 1983-05-24 | 市川毛織株式会社 | アルミ押出プレス機の後面設備用耐熱パツト |
JPS59160588U (ja) * | 1983-04-14 | 1984-10-27 | 日本フエルト株式会社 | 耐スパツタリング用ニ−ドルフエルト |
-
1987
- 1987-06-22 JP JP1987096348U patent/JPH0336560Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4841004A (ja) * | 1971-09-30 | 1973-06-16 | ||
JPS517269A (en) * | 1974-07-12 | 1976-01-21 | Nobuaki Ooya | Tainetsuberutono seizoho |
US4267227A (en) * | 1980-01-11 | 1981-05-12 | Albany International Corp. | Press fabric resistant to wad burning |
JPS56134289A (en) * | 1980-01-11 | 1981-10-20 | Albany Int Corp | Pressed fabric with wad burning resistance |
JPS6059163A (ja) * | 1983-09-07 | 1985-04-05 | 帝人株式会社 | 芳香族ポリアミド不織布の製造方法 |
JPS61160465A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-21 | 帝国繊維株式会社 | 複合繊維質シ−トの製造方法 |
JPS61289162A (ja) * | 1985-06-11 | 1986-12-19 | 日本バイリーン株式会社 | 耐熱性不織布の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS642100U (ja) | 1989-01-09 |
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