JPH0336338Y2 - - Google Patents

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JPH0336338Y2
JPH0336338Y2 JP1986179550U JP17955086U JPH0336338Y2 JP H0336338 Y2 JPH0336338 Y2 JP H0336338Y2 JP 1986179550 U JP1986179550 U JP 1986179550U JP 17955086 U JP17955086 U JP 17955086U JP H0336338 Y2 JPH0336338 Y2 JP H0336338Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は敷物に関するものであり、特に、ペ
ツト、小児、病人用等の脱臭用の敷物として利用
することができるものである。
[従来の技術] 従来から犬、猫等のペツトを飼う場合には、こ
れらのペツトの寝床用として専用の敷物を使用す
ることが多かつた。
また、乳幼児、寝たきり老人、病人の寝具等
は、排泄物及び汗等で汚れる頻度が多く、定期的
なシーツの交換だけでは室内の臭いを完全に取り
除くことはできず、室内の臭いを完全に取り除く
には寝具の交換が必要であつた。
実開昭55−116626号公報の公報発行日に公知と
なつた実願昭54−16486号の願書に添付した明細
書及び図面の内容を撮影したマイクロフイルムに
は、マツトレスまたはベツト敷布団等の前部また
は後部の外面の一端に切込開口を形成し、そこに
長形袋に収容したヤシガラ活性炭を装着する技術
が開示されている。
実開昭57−50258号公報の公報発行日に公知と
なつた実願昭55−127880号の願書に添付した明細
書及び図面の内容を撮影したマイクロフイルムに
は、布団の綿の代用として網状化した発砲ウレタ
ンに脱臭剤を挿入し、両者によつて一体化された
マツトとし、このマツトの下面に発熱体を配設し
た技術が開示されている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記実願昭54−16486号の願書に添付した明細
書及び図面の内容を撮影したマイクロフイルムの
技術は、マツトレスまたはベツト敷布団等の前部
または後部の外面の一端に長形袋に収容したヤシ
ガラ活性炭を装着するものであるから、ヤシガラ
活性炭の全体総面積の程度からして、脱臭能力は
弱く実用的でない。譬え、掛布団の範囲内の脱臭
能力を持つものとしても、持続力に関しては期待
できないものである。
また、上記実願昭55−127880号の願書に添付し
た明細書及び図面の内容を撮影したマイクロフイ
ルムの技術は、布団の綿の代用として網状化した
発砲ウレタンに脱臭剤を挿入し、両者によつてマ
ツトを構成するものであるが、脱臭効果がなくな
ると、マツト全体を捨てなければならなくなり無
駄がある。また、尿、汗、病人が使用する薬等が
付着すると、その臭を吸収し、それらが体温また
は火燵等の温度で揮発し、逆に臭の発生源となる
可能性がある。
即ち、一般に、従来のペツト用の敷物、寝たき
り老人の寝具、病人の寝具、或いは乳幼児、幼児
等の寝具は、臭い取り機能を有しておらず、例え
ば、犬、猫等のペツトが敷物の上で誤つて排泄を
すると、この敷物に悪臭が付着する問題点があつ
た。また、乳幼児、幼児等の寝小便によつても、
その頻度と量によつては、寝具に臭いが付着する
問題点があつた。
このような従来の寝具、敷物等は、通常、臭い
取り機能を有していないから、或いは、臭い取り
機能を有していても、悪臭の原因である汚物等を
直ちに取り除かないと、一旦、敷物に付着した悪
臭が室内及び寝具等に拡散するという問題があつ
た。
一方、健康な人の場合でも、寝具、敷物等を長
期間に亙って使用すると、人体の新陳代謝等によ
る臭いが蓄積されて、次第に悪臭を放つようにな
る等の問題も有していた。
これらの悪臭を消すためには、寝具及び敷物等
を頻繁に洗濯したり、日向に干したりする必要が
あつたが、それは極めて面倒であり、また、寝
具、敷物の材質または大きさによつては頻繁に洗
濯ができないものもあつた。
上記各問題点を解消するには、脱臭成分を有す
る物質を寝具、敷物等に封入する方法が考えられ
るが、寝具、敷物の性状からして脱臭成分を有す
る物質が多いと、取扱い難くなるという問題点を
有していた。
そこで、この考案はかかる問題点を解決するた
めになされたもので、寝具等に臭いが付着するこ
となく、譬え、敷物に臭源が付着しても、所定の
臭源が付着した範囲でそれを除去でき、室内に臭
気を放つことのない取扱いが容易な敷物の提供を
課題とするものである。
[問題点を解決するための手段] この考案にかかる敷物は、通気性及び通水性を
有する敷物被覆体1と、前記敷物被覆体1に複数
列状に形成した端部に開口部1bを有する袋状部
1aと、前記袋状部1aに挿脱可能な吸水性を有
する脱臭体3とを具備するものである。
[作 用] この考案においては、この敷物を直接用いた
り、或いは、寝具等のシーツの下或いは2枚のシ
ーツの間に敷設することにより、通気性及び通水
性を有する敷物被覆体1を介して、前記敷物被覆
体1に複数列状に形成した端部に開口部1bを有
する袋状部1aに挿着した吸水性を有する脱臭体
3により、各種の臭いを脱臭することができる。
また、前記脱臭体3は吸水性を有することから、
譬え、敷物の上で排泄されたとしても、脱臭体3
がそれを吸収し、その臭も吸収できるから、悪臭
が敷物から発散されることがない。そして、敷物
被覆体1に複数列状に形成した袋状部1aに吸水
性を有する脱臭体3を挿着したものであるから、
脱臭体3を挿着した袋状部1aの列状単位に折畳
むことができ、敷物としての取扱いが容易とな
る。そして、脱臭体3は敷物被覆体1の袋状部1
aに挿脱可能に収納されているので、必要に応じ
て、適宜臭を吸着したものを必要数だけ交換する
ことができる。
[実施例] 第1図はこの考案の第一実施例である敷物を示
す斜視図、第2図は第1図のX−X断面を示す断
面図、第3図はこの考案の敷物に用いる脱臭体の
具体例を示す一部端面を含む斜視図、第4図はこ
の考案の第二実施例の敷物の第1図のX−X断面
に相当する断面図、第5図はこの考案の第三実施
例の敷物の第1図のX−X断面に相当する断面図
である。
第1図から第3図において、通気性及び通水性
の良い材質からなる布状の敷物被覆体1は、織布
または不織布または紙等からなるものである。前
記敷物被覆体1には、開口部1bを有する袋状部
1aが縫目2により複数列状に形成されている。
即ち、図示の例では2列の袋状部1aが縫目2に
より形成されている。前記袋状部1aにはステイ
ツク状の脱臭体3が挿入されている。
前記ステイツク状の脱臭体3は、外形の被覆を
形成する通気性及び通水性を有する封止材料4及
び前記封止材料4内に封入したヤシガラ活性炭等
の脱臭剤5からなる。
以上のように構成された敷物においては、例え
ば、脱臭機能を有するヤシガラ活性炭等の脱臭剤
5が、通気性及び通水性のある封止材料4内に封
入されて脱臭体3が形成されているので、この脱
臭体3は脱臭機能を有することになる。しかも、
この脱臭機能を有する脱臭体3は、細長い略円柱
状のステイツク状を呈しているため、敷物被覆体
1の袋状部1aに開口部1bから容易に挿脱する
ことができる。
また、袋状部1aを有する敷物被覆体1も通気
性を有しているので、脱臭体3が収納された敷物
も脱臭機能有することになる。
したがつて、このような構成の脱臭用敷物を、
直接敷物として使用したり、或いは、間接的に使
用することにより、各種の悪臭等を取り除くこと
ができる。以下に、この敷物の使用方法について
説明する。
まず、本実施例の敷物を直接使用する場合につ
いて述べる。
例えば、本実施例の敷物は犬、猫等のペツトの
敷物として使用する場合がある。この場合には、
敷物の上で、ペツトが誤つて排泄したり、餌等を
零したりすると、これらの臭いを敷物被覆体1を
介して脱臭体3に吸収されるから、これらの臭い
が周囲に拡散されることはない。また、敷物被覆
体1の上で放尿された場合には、通気性及び通水
性を有する敷物被覆体1を介して、複数列状に形
成した端部に開口部1bを有する袋状部1aに挿
入された吸水性を有する脱臭体3でそれが吸収さ
れるから、敷物被覆体1の上面に放尿された尿が
溜ることがない。
また、敷物被覆体1に直接付着した汚れ等は、
敷物被覆体1の袋状部1aから脱臭体3を抜き出
して、敷物被覆体1のみを洗濯等すれば、容易に
取り除くことができる。
そして、この敷物の脱臭機能は、長期間の使用
により低下するため、脱臭機能を失つた脱臭体3
は袋状部1aから抜き出して、新たに脱臭機能を
有する脱臭体3と交換することができる。
この実施例の敷物を収納する場合には、敷物被
覆体1に開口部1bを有する袋状部1aが縫目2
により2列形成されており、第2図の矢印Aに示
すように、2列の袋状部1aの中央付近で2つ折
りでき、更に、袋状部1aに平行して複数に折り
畳むことができ、コンパントな形態とすることが
できる。
次に、この実施例の敷物を間接的に使用する場
合について述べる。
例えば、寝たきり老人、病人の寝具、或いは、
乳幼児、幼児等のシーツの下部或いは毛布の下部
に、この実施例の敷物を敷設すれば、排泄物、汗
等で汚れた場合にも、これらの臭いは周囲に拡散
されることはなく、しかも、寝具等への付着を減
少させることができる。したがつて、汚れの程度
によつては、シーツ等の交換により、汚れを取り
除くだけでよい。また、このように間接的な使用
方法によれば、敷物は直接汚れることがないの
で、敷物被覆体1の洗濯の周期を長くすることが
できる。
この種の敷物を間接的に使用する場合では、敷
物被覆体1の袋状部1aに挿着した脱臭体3の凹
凸を緩和することができ、また、敷物被覆体1の
汚れを少なくすることができる。
この場合の敷物の脱臭機能も、上記の直接使用
する場合と同様に、長期間の使用により低下する
ため、脱臭機能を失つた脱臭体3を袋状部1aか
ら抜き出して、新たに脱臭機能を有する脱臭体3
と交換することができる。
以上、この考案の実施例の敷物の基本的な使用
方法について述べたが、この考案の実施例の敷物
においては、通気性及び通水性を有する敷物被覆
体1に、開口部1bを有する袋状部1aを複数形
成し、この袋状部1aに脱臭体3を収納した敷物
であるので、この敷物は脱臭機能を持つことがで
きる。したがつて、この敷物を上記の説明の如く
直接用いたり、或いは、間接的に用いることによ
り、各種の臭いを脱臭することができる。また、
脱臭体3は敷物被覆体1の袋状部1aに挿脱可能
に収納されているので、必要に応じて適宜所定数
のみ挿脱することができる。故に、脱臭機能を喪
失した場合等には、脱臭体3の交換を行なうこと
ができる。このように、この実施例の敷物は極め
て簡単で安価な構造により、臭いを脱臭できるば
かりでなく、取り扱いも容易であるので極めて実
用的である。
次に、この考案の他の実施例の敷物について説
明する。
上記実施例の通気性及び通水性を有する敷物被
覆体1は、織布または不織布または紙等からなる
ものであるが、本考案を実施する場合には、織布
または不織布または紙に限定されるものではな
く、通気性及び通水性を有し、袋状部を構成でき
るものであればよい。一般的には、綿、麻或いは
化学繊維等の繊維を用いた織布のように織目に通
気性及び通水性を持たせたものにおいては、繊維
相互間に間隙が形成され、水分を含んだ場合の脱
臭体3と直接接触しないから使用感が良い。ま
た、紙等からなるものは、廉価に形成できるか
ら、特に使い捨ての敷物被覆体1を構成するのに
好適である。そして、化学繊維を用いた場合に
は、袋状部1aを形成するのに、ミシン等で縫つ
て形成してもよいが、熱接合等により形成するこ
ともできる。また、この脱臭用敷物を寝具等の下
面に敷設したりして、間接的な使用をする場合に
は、敷物被覆体1として網目状布を用いてもよ
い。このような網目状布を用いれば、通気性の面
では極めて良好な敷物被覆体1とすることができ
る。しかし、敷物被覆体1は常に衛生的に維持す
る必要があることから、繰返しの洗濯に対して耐
えるもの、或いは、逆に使い捨てができる程度の
廉価な材料を選択するのが望ましい。
なお、敷物被覆体1として水分の浸透性に方向
性を持たせた場合には、より快適な使用状態が得
られる。
上記実施例の敷物被覆体1に複数列状に形成し
た端部に開口部1bを有する袋状部1aは、敷物
被覆体1の左右両端に各々開口部1bを形成し、
脱臭体3の挿脱を敷物被覆体1の左右両端から行
つている。しかし、本考案を実施する場合には、
上記構成に限定されるものではない。特に、上記
実施例では、脱臭体3の挿脱を敷物被覆体1の左
右両端から行つているから、脱臭体3の挿入を双
方から行うことができ作業時間を短時間とするこ
とができるものである。
所が、人体等の荷重が脱臭体3相互間にある
と、その荷重の僅かな移動、例えば、寝返り等に
より、脱臭体3が敷物被覆体1の左右両端の開口
部1bから離脱する場合予測される。これを防止
するには、第4図のように、袋状部1aの開口部
1bにスナツプボタン、ボタン、フアスナー、接
着布(マジツクテープ)等の止め具6を配設する
のがよい。
或いは、第5図のように、これらの止め具6を
使用しなくとも、敷物被覆体1の内側端部に各々
開口部を形成して対応させることができる。この
場合には人体等の荷重の移動が生じても、脱臭体
3が敷物被覆体1の内側端部の開口部1bより袋
状部1aの外側に移動しようとすることから、結
果的に脱臭体3が敷物被覆体1から抜け出すこと
がない。また、一方の列の脱臭体3が敷物被覆体
1の内側端部の開口部1b側に移動しても、他方
の列の脱臭体3に当接してその移動が規制でき
る。そして、脱臭体3の挿脱は敷物被覆体1をそ
の列に平行して2つ折り(第5図の収納する場合
の折り畳み方向Cとは逆方向)にし、敷物被覆体
1の一方から挿入することができるから、脱臭体
3の挿入を容易に行うことができる。脱臭体3を
取出す場合には、敷物被覆体1の列に平行して2
つ折りにし、開口部1bを下側にすれば、重力を
利用して取出すことができる。
更に、敷物被覆体1に袋状部1aを3列、4列
…と複数列状に形成した場合にも、2列の場合に
近似した対応ができる。特に、敷物被覆体1の両
端に各々開口部1bを有して形成した場合には、
単数列に比較して敷物被覆体1の面積を多少広く
しても、この袋状部1aに脱臭体3の挿入を容易
にすることができる。
このように、複数列状に袋状部1aを形成した
場合には、列に平行して、即ち、第1図において
は、敷物被覆体1の中央部付近に縫目2によつ
て、左右に振分けて列状に形成すれば、この中央
部付近の縫目2で折り曲げることができる(第2
図参照)。したがつて、この脱臭用敷物を片付け
る場合等にはコンパクト化が可能であり便利であ
る。なお、図示では、袋状部1aを2列としてい
るが、敷物被覆体1の広さに応じて多数列とする
ことができる。2の倍数の複数列の場合には、第
5図の袋状部1aの開口部1bの配設が脱臭体3
の挿脱の効率及び使い勝手が良く、また、収納に
も便利である。
また、この袋状部1aの開口部1bに、脱臭体
3の抜け止め防止用の止め具6を設けておけば、
袋状部1a内に収納した脱臭体3が使用中に抜け
出るという心配がなくなる。特に、これはペツト
用の敷物として使用する場合に利用するとよい。
即ち、ペツトである犬や猫等が、此の敷物に戯れ
ても、脱臭体3が袋状部1aの開口部1bから抜
け出ることを防止することができる。なお、前述
したように、この止め具6としては、ホツクやボ
タン等の点的な止め具6であつても、或いは、フ
アスナーや接着布等の線的な止め具6であつても
よい。
止め具6を使用しない場合の敷物被覆体1の内
側端部の開口部は、敷物被覆体1の下面に位置す
るようにするのが望ましい。
上記実施例の袋状部1aに挿脱可能な吸水性を
有する脱臭体3は、通気性及び通水性を有する封
止材料4と、この封止材料4に封入した脱臭剤5
からなるものである。本考案を実施する場合の脱
臭体3は、既に説明した敷物被覆体1の各袋状部
1a毎に、必ずしも1本づつ収納する必要はな
い。例えば、数本の脱臭体3を同一袋状部1aに
互いに連結して、或いは互いに独立して挿入して
もよい。このように、脱臭体3を分割式にすれ
ば、敷物をこの脱臭体3の分割部で、脱臭体3の
挿入方向に対して垂直に折り曲げることもでき
る。
ここで、第3図を用いて、脱臭体3の各構成部
分について更に詳述する。
通常、脱臭体3は通気性を有する封止材料4
と、この封止材料4に封入した脱臭剤5からなつ
ている。そして、脱臭機能が喪失した時点で、脱
臭体3全体を使い捨て状態で使用できるように、
密封式に一体で製作されている。
したがつて、この封止材料4の材質は高価なも
のを使用する必要はなく、布や紙等を材料として
用いることができる。特に、紙製の封止材料4と
した場合には、封止材料4内に脱臭剤5を封入し
易く、封入後の封印も端部4aを糊等の接着手段
を用いて容易にでき、しかも粉末状の脱臭剤5を
詰め込んだ場合にも、外部にこの粒子が漏れるこ
とがない。故に、今まで利用価値が少なくて廉価
なヤシガラ活性炭の粉体の使用が可能である。特
に、ヤシガラ活性炭の粉体は表面積を小さく、体
積を大きくした場合には、空気の通気性が良くな
いことから、従来では、ヤシガラ活性炭の粉体の
利用は多くはなかつた。しかし、本実施例のよう
に、脱臭体3を小さな単位としているため、空気
の通気性を確保でき、その使用が可能となり、更
に、その脱臭応答性も高めることができる。ま
た、脱臭剤5の材質は、例えば、ヤシガラ活性炭
等の脱臭作用を有するものを使用するが、本考案
を実施する場合には、必ずしも、ヤシガラ活性炭
に限定されるものではなく、吸水性を持ち、か
つ、脱臭作用を有するものであればよい。脱臭剤
5の形状も、顆粒状のものから粉末状のものま
で、幅広く利用することができる。特に、ヤシガ
ラ活性炭等の熱伝導のよくない材料を選択する
と、寝具等に用いた場合に保温効果が低下しな
い。
また、封止材料4を尿に反応して変色する薬
品、例えば、フエノールレツド、フエノールフタ
レン等を含侵し、そのアンモニア成分で脱臭剤5
の吸水状態等を判断すると、尿が染込んだ脱臭体
3の選別が容易となり、特に、敷物の上部から尿
が染込んだ場合には、敷物被覆体1の上部及び脱
臭体3で広がつていくため、尿が染込んだ脱臭体
3の判断ができ難いことがある。このような場合
には、封止材料4を尿に反応して変色する薬品を
含侵したものでは、それが変色によつて判断でき
るから、慣れない者でも極めて的確に尿が染込ん
だ脱臭体3のみの取替えを行うことができる。
そして、封止材料4を尿に反応して変色する薬
品を含侵させたものでは、薬品の種類によつては
新陳代謝等によつても反応するものもあり、脱臭
体3の寿命判断の一応の目安として使用すること
もできる。
上記の説明では、この考案の実施例をペツト用
の敷物や、寝たきり老人或いは病人の寝具、或い
は幼児、乳幼児等の寝具用に利用する場合につい
て述べたが、その他の脱臭用の敷物としても当然
利用することができる。
[考案の効果] 以上説明したとおり、この考案の敷物は通気性
及び通水性を有する敷物被覆と、前記敷物被覆体
に列状に形成した端部に開口部を有する袋状部
と、前記袋状部に挿脱可能な吸水性を有する脱臭
体とを具備するものであり、この敷物を直接用い
たり、或いは、寝具等のシーツの下或いは2枚の
シーツの間に敷設することにより、通気性及び通
水性を有する敷物被覆体を介して、前記敷物被覆
体に複数列状に形成した端部に開口部を有する袋
状部に挿着した吸水性を有する脱臭体により、各
種の臭いを脱臭することができる。
また、前記脱臭体は吸水性を有することから、
譬え、敷物の上で排泄されたとしても、脱臭体が
それを吸収し、その臭も吸収できるから、悪臭が
敷物から発散されることがない。そして、敷物被
覆体に列状に形成した袋状部に吸水性を有する脱
臭体を挿着したものであるから、脱臭体を挿着し
た袋状部の列状単位に折畳むことができ、敷物と
しての取扱いが容易となる。また、脱臭体は敷物
被覆体の袋状に挿脱可能に収納されているので、
必要に応じて適宜必要数だけ交換することができ
るので、脱臭機能を喪失した脱臭体の交換等を容
易に行なうことができ、敷物被覆体はシーツと同
様に洗濯の容易な形態であるから、常に敷物を衛
生的に維持することができる。
また、脱臭体は敷物被覆体から取出して、肥料
としたり、焼却したりでき、その処理が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の敷物としての脱
臭用敷物を示す斜視図、第2図は第1図のX−X
断面を示す断面図、第3図はこの考案の一実施例
の敷物としての脱臭用敷物に用いる脱臭体の具体
例を示す一部端面を含む斜視図、第4図はこの考
案の第二実施例の敷物の第1図のX−X断面に相
当する断面図、第5図はこの考案の第三実施例の
敷物の第1図のX−X断面に相当する断面図であ
る。 図において、1:敷物被覆体、1a:袋状部、
1b:開口部、3:脱臭体、4:封止材料、5:
脱臭剤、6:止め具である。なお、図中、同一符
号及び同一記号は、同一または相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 通気性及び通水性を有する敷物被覆体と、前
    記敷物被覆体の特定方向に列状に形成した端部
    に開口部を有する袋状部と、 吸水性を有する封止材料及び前記封止材料内
    に封入した脱臭剤からなり、前記袋状部に挿脱
    可能なステイツク状の脱臭体と、 を具備することを特徴とする敷物。 (2) 前記袋状部は、敷物被覆体の外側両端に各々
    開口部を有し、1方向のみに列状とした2列で
    形成したことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載の敷物。 (3) 前記袋状部は、敷物被覆体の内側両端に各々
    開口部を有し、1方向のみに列状とした2列で
    形成したことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載の敷物。 (4) 前記袋状部は、敷物被覆体の外側両端に各々
    開口部を有し、2方向に列状とした2列で形成
    したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載の敷物。 (5) 前記袋状部は、敷物被覆体の内側両端に各々
    開口部を有し、2方向に列状とした2列で形成
    したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載の敷物。 (6) 前記袋状部の開口部は、脱臭体の抜け止め防
    止用の止め具を有することを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項から第5項のいずれか
    1つに記載の敷物。 (7) 前記脱臭体は、通気性及び通水性を有する封
    止材料と、この封止材料に封入した複数分割し
    た脱臭剤からなることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項から第6項のいずれか1つ
    に記載の敷物。 (8) 前記脱臭体の封止材料は、布製としたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第7項に記
    載の敷物。 (9) 前記脱臭体の封止材料は、紙製としたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第7項に記
    載の敷物。 (10) 前記脱臭体の封止材料は、尿に反応して変色
    する薬品が含侵させられていることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項から第9項の
    いずれか1つに記載の敷物。 (11) 前記封止材料に封入する脱臭剤は、ヤシガラ
    活性炭としたことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第7項から第10項のいずれか1つに記
    載の敷物。 (12) 前記封止材料に封入する脱臭剤は、粉末状の
    ヤシガラ活性炭としたことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第7項から第10項のいずれか
    1つに記載の敷物。 (13) 前記敷物被覆体は、織布としたことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項から第12項
    のいずれか1つに記載の敷物。 (14) 前記敷物被覆体の列状に形成した袋状部は、
    複数列としたことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項から第13項のいずれか1つに記
    載の敷物。
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JPS5750258B2 (ja) * 1976-12-13 1982-10-26

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