JPH0335863A - エンジンのシリンダブロック構造 - Google Patents
エンジンのシリンダブロック構造Info
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- JPH0335863A JPH0335863A JP16833789A JP16833789A JPH0335863A JP H0335863 A JPH0335863 A JP H0335863A JP 16833789 A JP16833789 A JP 16833789A JP 16833789 A JP16833789 A JP 16833789A JP H0335863 A JPH0335863 A JP H0335863A
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- 229910001234 light alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 18
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Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、エンジンのシリンダブロック構造に関するも
のである。
のである。
(従来の技術)
従来より、各種エンジンのシリンダブロック構造におい
て、シリンダブロックをアルミニウム合金等の軽合金に
よって鋳造する場合に、軽合金製母材のシリンダ内周部
に鉄系ライナを鋳ぐるむと共に、シリンダボア間の冷却
性を確保することから該ボア間に両側のウォータジャケ
ットを連通ずる冷却水通路を形成するようにした技術が
、例えば特開昭61−155844号公報に見られるよ
うに公知である。
て、シリンダブロックをアルミニウム合金等の軽合金に
よって鋳造する場合に、軽合金製母材のシリンダ内周部
に鉄系ライナを鋳ぐるむと共に、シリンダボア間の冷却
性を確保することから該ボア間に両側のウォータジャケ
ットを連通ずる冷却水通路を形成するようにした技術が
、例えば特開昭61−155844号公報に見られるよ
うに公知である。
(発明が解決しようとする課題)
しかして、アルミニウム合金のように熱膨張率の大きい
軽金属母材に、これより熱膨張率の小さい鉄系ライナを
鋳ぐるんで一体化したシリンダブロックにおいて、両者
を全体周面で堅固に接合していると、エンジンの運転に
伴って発生する太きな温度変化に対して熱膨張差が生じ
、この熱膨張差によってライナに湾曲変形が発生する問
題を有する。すなわち、昇温時にライナの中間部の径が
大きくなるようなたる形に変形し、ピストンの往復運動
に対して摺動抵抗が増大し、リングスティックなどの発
生原因となる。
軽金属母材に、これより熱膨張率の小さい鉄系ライナを
鋳ぐるんで一体化したシリンダブロックにおいて、両者
を全体周面で堅固に接合していると、エンジンの運転に
伴って発生する太きな温度変化に対して熱膨張差が生じ
、この熱膨張差によってライナに湾曲変形が発生する問
題を有する。すなわち、昇温時にライナの中間部の径が
大きくなるようなたる形に変形し、ピストンの往復運動
に対して摺動抵抗が増大し、リングスティックなどの発
生原因となる。
また、ライナと母材との接合面の密着性を低下させて、
若干のずれの発生を許容して前記熱膨張差を吸収できる
ように溝底すると、前記のようなたる形の変形を抑制す
ることができるが、特に高温状態となるシリンダライナ
の上部部分で、密着性が低くその接合面に断熱性が生じ
ると、ライナから放熱容量が高い母材への放熱量が低減
してライナ温度が高くなる問題を有するものである。
若干のずれの発生を許容して前記熱膨張差を吸収できる
ように溝底すると、前記のようなたる形の変形を抑制す
ることができるが、特に高温状態となるシリンダライナ
の上部部分で、密着性が低くその接合面に断熱性が生じ
ると、ライナから放熱容量が高い母材への放熱量が低減
してライナ温度が高くなる問題を有するものである。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、エンジンの運転に伴
うライナ温度の上昇時のライナの変形を抑制すると共に
放熱性を確保するようにしたエンジンのシリンダブロッ
ク構造を提供することを目的とするものである。
うライナ温度の上昇時のライナの変形を抑制すると共に
放熱性を確保するようにしたエンジンのシリンダブロッ
ク構造を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため本発明のエンジンのシリンダブ
ロック構造は、シリンダブロック本体を構成する軽合金
製母材のシリンダ内周部に鉄系ライナを鋳ぐるむについ
て、上記鉄系ライナの外周部における上方部分のみに、
前記軽合金製母材との融着性を有する被膜層を設けて構
成したものである。
ロック構造は、シリンダブロック本体を構成する軽合金
製母材のシリンダ内周部に鉄系ライナを鋳ぐるむについ
て、上記鉄系ライナの外周部における上方部分のみに、
前記軽合金製母材との融着性を有する被膜層を設けて構
成したものである。
(作用)
上記のようなシリンダブロック構造では、鉄系ライナの
外周部における上方部分のみに、軽合金製母材との融着
性を有する被膜層を設けて母材に鋳ぐるんだことで、こ
の被膜層によってライナと母材とが高い密着性で接合し
、熱伝達量が増大して母材への放熱性が高く、燃焼に伴
って最もライナ温度が高くなる部分の温度低下を図ると
共に、上記被膜層が設けられていない下方部分ではライ
ナと母材との密着性が低く両者の熱膨張差の吸収が可能
となり昇温時のライナ変形を抑制するようにしている。
外周部における上方部分のみに、軽合金製母材との融着
性を有する被膜層を設けて母材に鋳ぐるんだことで、こ
の被膜層によってライナと母材とが高い密着性で接合し
、熱伝達量が増大して母材への放熱性が高く、燃焼に伴
って最もライナ温度が高くなる部分の温度低下を図ると
共に、上記被膜層が設けられていない下方部分ではライ
ナと母材との密着性が低く両者の熱膨張差の吸収が可能
となり昇温時のライナ変形を抑制するようにしている。
(実施例)
以下、図面に沿って本発明の詳細な説明する。
第1図はエンジンのシリンダブロックの要部平面図で、
第2図はボア間部分の断面拡大図を示す。
第2図はボア間部分の断面拡大図を示す。
エンジンのシリンダブロック1は、直列配設された各気
筒のシリンダボア2を形成する鉄系ライナ3が、シリン
ダブロック本体4を構成する軽合金製母材Bによって鋳
ぐるまれでなる。
筒のシリンダボア2を形成する鉄系ライナ3が、シリン
ダブロック本体4を構成する軽合金製母材Bによって鋳
ぐるまれでなる。
そして、ライナ3の外周部に母材Bが接合されたシリン
ダ部1aの外側部分には冷却水が流通するウォータジャ
ケット6が形成されている。このウォータジャケット6
は、上端がシリンダブロック1の上面に開口する一方、
順次配設されたシリンダ5の両側で円弧状に連続して形
成され、シリンダブロック1の一端部から流入した冷却
水は、その主流がシリンダ列方向に沿って流れるように
形成されている。
ダ部1aの外側部分には冷却水が流通するウォータジャ
ケット6が形成されている。このウォータジャケット6
は、上端がシリンダブロック1の上面に開口する一方、
順次配設されたシリンダ5の両側で円弧状に連続して形
成され、シリンダブロック1の一端部から流入した冷却
水は、その主流がシリンダ列方向に沿って流れるように
形成されている。
また、隣接する気筒のシリンダ部1aすなわちライナ3
が母材Bによって相互に連接されたボア間部分には、シ
リンダ列の両側のウォータジャケット6.6を連通する
ように、シリンダブロック1上面のウォータジャケット
6の開口部から斜めにドリル加工を行って、シリンダブ
ロック1上面近傍の上部位置に冷却水通路7が形成され
ている。
が母材Bによって相互に連接されたボア間部分には、シ
リンダ列の両側のウォータジャケット6.6を連通する
ように、シリンダブロック1上面のウォータジャケット
6の開口部から斜めにドリル加工を行って、シリンダブ
ロック1上面近傍の上部位置に冷却水通路7が形成され
ている。
さらに、上記ボア間の部分において、第2図に示すよう
に、ライナ3の外周面で冷却水通路7を形成する部分の
上下に、母材B(軽合金)との融着性を有する被膜層8
が環状に設けられている。
に、ライナ3の外周面で冷却水通路7を形成する部分の
上下に、母材B(軽合金)との融着性を有する被膜層8
が環状に設けられている。
上記被膜層8は、軽合金がアルミニウム合金の場合には
、鉄とアルミニウムとの合金で形成され、鉄系ライナ3
を被膜層8の形成部分を除いてマスキングを行った状態
でアルミニウム溶体に浸漬して合金膜を形成してなるも
のである。
、鉄とアルミニウムとの合金で形成され、鉄系ライナ3
を被膜層8の形成部分を除いてマスキングを行った状態
でアルミニウム溶体に浸漬して合金膜を形成してなるも
のである。
上記のようにして被膜層8を形成したライナ3を、図示
しないダイキャスト鋳造の金型内に所定間隔でセットし
、この金型内に軽合金溶湯を加圧注入し凝固冷却させる
ことによって、上記ライナ3を軽合金母材Bで鋳ぐるん
でブロック本体4のシリンダボア2の内周部にライナ3
を一体に配設したシリンダブロック1を形成するもので
ある。
しないダイキャスト鋳造の金型内に所定間隔でセットし
、この金型内に軽合金溶湯を加圧注入し凝固冷却させる
ことによって、上記ライナ3を軽合金母材Bで鋳ぐるん
でブロック本体4のシリンダボア2の内周部にライナ3
を一体に配設したシリンダブロック1を形成するもので
ある。
この鋳造時にライナ3の外周面部分に充填された溶湯は
、該ライナ3の軽合金に対して融着性を有する合金膜に
よる被膜層8の部分と反応し、この部分でさらに合金層
を形成して両者は密接に接合する。鋳造後のシリンダブ
ロック1に対して、そのボア部への機械加工によって前
記のように冷却水通路7を形成する。
、該ライナ3の軽合金に対して融着性を有する合金膜に
よる被膜層8の部分と反応し、この部分でさらに合金層
を形成して両者は密接に接合する。鋳造後のシリンダブ
ロック1に対して、そのボア部への機械加工によって前
記のように冷却水通路7を形成する。
上記のような実施例によれば、シリンダライナ3の上部
のみに母材Bとの融着性を有する被膜層8を部分的に形
成したことにより、母材Bとの密着性が低下しているラ
イナ3の下方部分においては、シリンダ軸方向における
母材Bとライナ3との熱膨張差によるずれを吸収して、
ライナ3の変形を抑制する。
のみに母材Bとの融着性を有する被膜層8を部分的に形
成したことにより、母材Bとの密着性が低下しているラ
イナ3の下方部分においては、シリンダ軸方向における
母材Bとライナ3との熱膨張差によるずれを吸収して、
ライナ3の変形を抑制する。
また、上方部分においては被膜層8の介在によってライ
ナ3と母材Bとの密着性を高めたことで、この高温部分
である上方部分の密着部を介して放熱容量が大きい母材
B側への伝熱量を増大させて放熱性を高め、温度低下に
よって熱害を回避することができるものである。
ナ3と母材Bとの密着性を高めたことで、この高温部分
である上方部分の密着部を介して放熱容量が大きい母材
B側への伝熱量を増大させて放熱性を高め、温度低下に
よって熱害を回避することができるものである。
さらに、実施例では冷却水通路7を形成する位置の上下
に被膜層8を形成して、ライナ3と母材Bとの接合面に
冷却水通路7が連通してもシール性が向上して水洩れの
防止を行うことができるものである。
に被膜層8を形成して、ライナ3と母材Bとの接合面に
冷却水通路7が連通してもシール性が向上して水洩れの
防止を行うことができるものである。
また、上記実施例のシリンダブロック1は、ダイキャス
ト鋳造によって形成することから、前記先行例(特開昭
61−155844号)のように砂型鋳造のものでは中
子の使用によって長円形状の冷却水通路が形成できるが
、ダイキャスト鋳造では機械加工によって円形断面によ
る冷却水通路7を形成しなければならず、その通路面積
を拡大するにはドリル径すなわち通路径を大きくするし
かなく、ボア部の母材Bの幅一杯に形成すると、前記の
ような接合面との干渉によって水洩れを発生する懸念が
生じ、クランク室へ冷却水が洩れると潤滑油に混入して
潤滑性能が低下する問題を有し、上記実施例ではこれを
改善して水洩れのない冷却水通路7の構造が得られる。
ト鋳造によって形成することから、前記先行例(特開昭
61−155844号)のように砂型鋳造のものでは中
子の使用によって長円形状の冷却水通路が形成できるが
、ダイキャスト鋳造では機械加工によって円形断面によ
る冷却水通路7を形成しなければならず、その通路面積
を拡大するにはドリル径すなわち通路径を大きくするし
かなく、ボア部の母材Bの幅一杯に形成すると、前記の
ような接合面との干渉によって水洩れを発生する懸念が
生じ、クランク室へ冷却水が洩れると潤滑油に混入して
潤滑性能が低下する問題を有し、上記実施例ではこれを
改善して水洩れのない冷却水通路7の構造が得られる。
なお、被膜層8の設置範囲は前記実施例の他、冷却性な
どの関係からの要求に応じて適宜設定変更されるもので
ある。
どの関係からの要求に応じて適宜設定変更されるもので
ある。
(発明の効果)
上記のような本発明によれば、シリンダブロック本体を
構成する軽合金製母材のシリンダ内周部に鉄系ライナを
鋳ぐるむについて、上記鉄系ライナの外周部における上
方部分のみに、前記軽合金製母材との融着性を有する被
膜層を設けて構成したことにより、この被膜層によって
ライナと母材とが高い密着性で接合し、熱伝達量が増大
して母材への放熱性が高くなって、燃焼に伴って最もラ
イナ温度が高くなる部分の温度を低下させることができ
ると共に、上記被膜層が設けられていない下方部分では
ライナと母材との密着性が低く両者の熱膨張差を吸収す
ることで昇温時のライナ変形を抑制することができるも
のである。
構成する軽合金製母材のシリンダ内周部に鉄系ライナを
鋳ぐるむについて、上記鉄系ライナの外周部における上
方部分のみに、前記軽合金製母材との融着性を有する被
膜層を設けて構成したことにより、この被膜層によって
ライナと母材とが高い密着性で接合し、熱伝達量が増大
して母材への放熱性が高くなって、燃焼に伴って最もラ
イナ温度が高くなる部分の温度を低下させることができ
ると共に、上記被膜層が設けられていない下方部分では
ライナと母材との密着性が低く両者の熱膨張差を吸収す
ることで昇温時のライナ変形を抑制することができるも
のである。
第1図は本発明の一実施例におけるエンジンのシリンダ
ブロックの要部平面図、 第2図は第1図の■−■線に沿うボア間部分の断面拡大
図である。 1・・・・・・シリンダブロック、1a・・・・・・シ
リンダ部、2・・・・・・シリンダボア、3・・・・・
・鉄系ライナ、4・・・・・・ツブロック本体、B・・
・・・・母材、6・・・・・・ウォータジャケット、7
・・・・・・冷却水通路、8・・・・・・被膜層。
ブロックの要部平面図、 第2図は第1図の■−■線に沿うボア間部分の断面拡大
図である。 1・・・・・・シリンダブロック、1a・・・・・・シ
リンダ部、2・・・・・・シリンダボア、3・・・・・
・鉄系ライナ、4・・・・・・ツブロック本体、B・・
・・・・母材、6・・・・・・ウォータジャケット、7
・・・・・・冷却水通路、8・・・・・・被膜層。
Claims (1)
- (1)シリンダブロック本体を構成する軽合金製母材の
シリンダ内周部に鉄系ライナを鋳ぐるんでなるエンジン
のシリンダブロック構造において、上記鉄系ライナの外
周部における上方部分のみに、前記軽合金製母材との融
着性を有する被膜層を設けたことを特徴とするエンジン
のシリンダブロック構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16833789A JPH0335863A (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | エンジンのシリンダブロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16833789A JPH0335863A (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | エンジンのシリンダブロック構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0335863A true JPH0335863A (ja) | 1991-02-15 |
Family
ID=15866186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16833789A Pending JPH0335863A (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | エンジンのシリンダブロック構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0335863A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5930462A (en) * | 1990-08-31 | 1999-07-27 | Minolta Co., Ltd. | Printing apparatus |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP16833789A patent/JPH0335863A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5930462A (en) * | 1990-08-31 | 1999-07-27 | Minolta Co., Ltd. | Printing apparatus |
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