JPH0334510Y2 - - Google Patents

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JPH0334510Y2
JPH0334510Y2 JP5510385U JP5510385U JPH0334510Y2 JP H0334510 Y2 JPH0334510 Y2 JP H0334510Y2 JP 5510385 U JP5510385 U JP 5510385U JP 5510385 U JP5510385 U JP 5510385U JP H0334510 Y2 JPH0334510 Y2 JP H0334510Y2
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JP
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sprocket
balancer
balancer shaft
thrust plate
shaft
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JP5510385U
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、複数のバランサシヤフトの先端に
取り付ける駆動用のスプロケツトを共通化すると
ともに、バランサシヤフト抜け止め用のスラスト
プレートへの潤滑を行うようにしたバランサシヤ
フト付エンジンに関する。
(従来技術) エンジンは爆発圧力および回転慣性力による振
動が発生するもので、往復運動部分の不平衝慣性
力である回転2次の成分が主たる起振力となり、
特に4サイクル直列4シリンダの場合、6シリン
ダ、8シリンダの場合よりも振幅が大きくなるも
のである。
この振動を除去するためにクランク軸の2倍の
回転数で回るバランサシヤフトを複数本設けるこ
とが従来から行われている。例えば特開昭57−
140945号公報によると、バランサシヤフトを2本
設けたものが開示されている。
こうしたバランサシヤフトを組み立てる場合の
取付位置は、バランサシヤフトに設けてあるバラ
ンサマス(図示省略)の位置と、クランクシヤフ
トの工程サイクルに関連する回転角度とが一定の
位置関係に定まつているもので、その位置決めの
手段は、スプロケツトのマークとこのスプロケツ
トに懸回される駆動用のチエーンに印した合わせ
マークとによつて正しく組み立てるようにするも
のである。
処が、バランサシヤフトが複数本設けられ、こ
れら複数のバランサシヤフトは同一回転数とする
ことが条件であるため、1本のチエーンで懸回駆
動する場合、スプロケツトの歯数は同一であり、
かつ複数のバランサシヤフトのスプロケツトを取
り付ける軸端部は同一寸法構造とすると製作上好
都合であり、従つてスプロケツトは合わせマーク
に対するキー溝の位置が異る以外は同一のものが
使用されることになる。
そうすると、例えば2本のバランサシヤフトを
設けた場合、各々のスプロケツトを対応しないバ
ランサシヤフトに誤つて取り付けると、スプロケ
ツトのキー溝とバランサシヤフトのキー溝とが対
応せず、バランサシヤフトの固定ができないとい
つた問題点があつた。
この事は、スプロケツトは形状寸法は同一であ
りながらバランサシヤフトの配設される位置等に
よりスプロケツトのキー溝とマークとの関係がス
プロケツトにより異なるため部品の管理も複雑と
なるという幣害もある。
また、バランサシヤフトの抜け止めを目的とし
て軸心方向の動きを規制するスラストプレートが
設けられるが、このスラストプレートの摩擦抵抗
が回転の障害となる場合があつた。
(考案の目的) この考案は、上記した従来の欠点を解消して、
バランサシヤフトに取り付けるスプロケツトを共
通部品化するとともに誤取付を防止し、さらにス
ラストプレートを設けてバランサシヤフトの抜け
止を果すとともに、該スラストプレートの潤滑も
行えるようにして摩擦抵抗を減じ、摩耗を防止す
ることを目的とするものである。
(考案の構成) 上記の目的を達するための本考案は、エンジン
のシリンダブロツクに、、クランクシヤフトと平
行してバランサシヤフトを複数設けるとともに、
該バランサシヤフトをバランサシヤフトの先端に
取り付けられたスプロケツトに、エンジンの回転
を伝達してバランサシヤフトを駆動するチエーン
を懸回したエンジンにおいて、上記スプロケツト
の外方端面に接してバランサシヤフトの軸方向の
抜けを防止するスラストプレートをシリンダブロ
ツクに取り付けて設ける一方、上記スプロケツト
に複数のバランサシヤフトへの固定位置に対応す
る複数のキー溝を設け、該キー溝のうち少くとも
1つのキー溝をバランサシヤフトに設けたオイル
通路に連通するとともに、一端をスプロケツトの
端面に開口してスラストプレートに連通させたバ
ランサシヤフト付エンジンである。
以上の構成からなるバランサシヤフト付エンジ
ンによると、バランサシヤフトはその先端に取り
付けたスプロケツトの外方端面に接するスラスト
プレートにより軸方向の位置に規制されて抜け止
を果すとともに、スプロケツトには複数のバラン
サシヤフトの本数だけのキー溝が設けられている
ので、キー溝を選択することによりどのバランサ
シヤフトにも取り付け可能となつて、スプロケツ
トを共通部品化することができ、製造および部品
管理上の合理化を計れるとともに、固定用以外の
キー溝をバランサシヤフトの軸心を通るオイル通
路に連通させて潤滑用のオイルをスラストプレー
トに供給するオイル通路の一部とすることによ
り、スラストプレートとスプロケツトの端面との
摩擦抵抗を減じて滑動を円滑にするとともに、ス
ラストプレートおよびスプロケツトの滑動面の摩
耗を防ぐことができるものである。
(実施例) 以下図面にもとづいて本考案の一実施例を説明
する。
第1図のバランサシヤフトを2本設けたエンジ
ン前端の駆動系統を示す図を参照すれば、1はシ
リンダブロツクでその上部にシリンダヘツド2
を、下部にオイルパン3をそれぞれ取り付け、シ
リンダヘツド2の上部にはシリンダヘツドカバー
4が設けられる。5はクランクシヤフトでシリン
ダブロツク1の下方に軸支され、その先端にクラ
ンクシヤフトギア6が取り付けられる。7はオイ
ルポンプ駆動ギヤで、シリンダブロツク1の前端
側方に位置してクランクシヤフトギヤ6と同じ歯
数でオイルポンプ(図示省略)を駆動する。8は
タイミングギヤで、シリンダヘツド2の前端に位
置してカムシヤフト(図示省略)等を駆動する。
9はタイミングベルトで、クランクシヤフトギヤ
6、オイルポンプ駆動ギヤ7、タイミングギヤ8
にアイドラ10およびテンシヨンローラ11を介
して懸回されて、クランクシヤフト5の回転をオ
イルポンプ駆動ギヤ7およびタイミングギヤ8に
伝達する。12,12aはバランサシヤフトで軸
端にスプロケツト13,13aを取り付けてあ
り、オイルポンプ駆動ギヤ7と同軸に取り付けら
れている原動スプロケツト14によつて駆動され
るチエーン15が、アイドルスプロケツト16を
介して懸回されて、クランクシヤフト5の2倍の
回転数で互に反対方向に回転している。17,1
7aはスラストプレートで、シリンダブロツク1
に取り付け、スプロケツト13,13aの外方端
面に当てバランサシヤフト12,12aの抜け止
を果すものである。
第2図、第3図に示すバランサシヤフトの端部
詳細図において、18はスプロケツト押え、19
は座金、20はスプロケツト固定ボルトを示す。
またスプロケツト13,13aには、それぞれに
バランサシヤフト12,12aに設けてキー溝の
何れにも適応できるようにキー溝21,21aが
2個所づつ設けられていて、一方のキー溝21は
バランサシヤフト12,12aへの固定用に利用
し、他方のキー溝21aはバランサシヤフト1
2,12aの軸心を通り、スプロケツト13,1
3aが取り付けられる部分の外周に開口するオイ
ル通路22に連通し、スプロケツト13,13a
の端面に接するスラストプレート17に連通させ
て、オイル通路22から送られる潤滑用のオイル
を矢印に示す方向に導いてスプロケツト13,1
3aとスラストプレート17,17aとの滑動面
を潤滑するものである。
23はスプロケツト合わせマークで、バランサ
シヤフト12,12aに取り付けるスプロケツト
13,13aおよび原動スプロケツト14に印さ
れて、チエーン15の3個所に印されたチエーン
合わせマーク24に一致させた時、バランサシヤ
フト12,12aの一定の回転角度方向の位置、
例えば図示の如くキー溝が上向の状態に対して一
致するスプロケツト13,13aのキー溝21に
キーを嵌合して、スプロケツト押え18、座金1
9を介してスプロケツト固定ボルト20を締め付
けて固定するもので、こうすることによつてバラ
ンサシヤフト12,12aの正確な位置が定まる
とともに、スプロケツト13,13aは共通部品
であるから取り違えによる誤取付が生じることは
無くなるものである。
(考案の効果) 以上説明した本考案によれば複数のバランサシ
ヤフトに取り付けるスプロケツトを共通化して製
造および部品管理を合理化するとともに、組み立
てにおける誤取付を防止し、さらにバランサシヤ
フトの抜けをスラストプレートを設けて防止する
とともに、このスラストプレートの滑動面の潤滑
が行えるようにして摩耗を防止することができる
バランサシヤフト付エンジンを得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案バランサシヤフトを備えたエン
ジン前端部の駆動系統配置を示す例示図、第2図
は第1図Aに示すバランサシヤフト端部の一部切
欠拡大詳細図、第3図は第2図−線断面図で
ある。 1……シリンダブロツク、2……シリンダヘツ
ド、5……クランクシヤフト、6……クランクシ
ヤフトギヤ、7……オイルポンプ駆動ギヤ、8…
…タイミングギヤ、9……タイミングベルト、1
2,12a……バランサシヤフト、13,13a
……スプロケツト、14……原動スプロケツト、
15……チエーン、16……アイドルスプロケツ
ト、17,17a……スラストプレート、21,
21a……キー溝、22……オイル通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バランサシヤフトをエンジンの長手方向に複数
    設けるとともに、該バランサシヤフトをバランサ
    シヤフトの先端に取り付けられたスプロケツトを
    介して駆動装置により駆動するようにしたエンジ
    ンにおいて、上記スプロケツトの外方にバランサ
    シヤフトの軸方向の抜けを防止するスラストプレ
    ートを設ける一方、上記スプロケツトに、上記複
    数のバランサシヤフトへの固定位置に対応する複
    数のキー溝を設け、該キー溝の内少くとも1つの
    キー溝をオイル通路に連通させるとともに一端を
    スラストプレートに連通させたことを特徴とする
    バランサシヤフト付エンジン。
JP5510385U 1985-04-12 1985-04-12 Expired JPH0334510Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5510385U JPH0334510Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5510385U JPH0334510Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61170746U JPS61170746U (ja) 1986-10-23
JPH0334510Y2 true JPH0334510Y2 (ja) 1991-07-22

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ID=30577464

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JP5510385U Expired JPH0334510Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

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JPS61170746U (ja) 1986-10-23

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