JPH0333999A

JPH0333999A - 緊急避難誘導装置

Info

Publication number: JPH0333999A
Application number: JP16806289A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Watanabe; 渡辺　康生
Original assignee: NISHI DENKO KK
Current assignee: NISHI DENKO KK
Priority date: 1989-06-29
Filing date: 1989-06-29
Publication date: 1991-02-14
Anticipated expiration: 2009-11-30
Also published as: JPH0697480B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、建造物内で異常が発生した際に、建造物内に
いる人を緊急かつ安全に避難誘導するための装置に係り
、特にレーザビームを用いた緊急避難誘導装置に関する
。

（従来の技術）建物あるいは地下道等の建造物内で、火災等の異常が発
生した場合には、建造物内にいる人達を、安全に緊急避
難させる必要がある。

そこで従来から、警報発生装置、非常照明装置、あるい
は非常口を表示する装置等が設置されているが、避難誘
導は、予め任命された係員が拡声器や携帯用照明具等を
用いて行なっているのが実情である。

（発明が解決しようとする課題）このような、音声あるいは照明灯による従来の緊急避難
誘導方法は、異常の発生によりパニック状態になってい
る建造物内の人々にとっては効果が少なく、係員の誘導
が適確でない場合には、はとんど役に立たないという問
題がある。

また、蛍光灯や白熱球を用いた従来の非常緊急用゛照明
では、煙が発生した場合には光の透過が返られ、特に非
常口を示す文字等はほとんど読めなくなるという問題が
ある。

本発明は、このような点を考慮してなされたもので、建
造物内に異常が発生した際に、避難する人に避難のため
の情報を与え、適確に避難誘導することかできる緊急避
難誘導装置を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕（課題を角り決するための手段）本発明の第１の発明は、前記目的を達成する手段として
、非常避難口の非常灯の近傍位置に設置されレーザビー
ムを出力するレーザ発振器と、このレーザ発振器からの
レーザビームを建造物内方向に扇状に拡大して指向させ
るオプティカルスキャナと、非常バッテリを有する電源
と、建造物内の異常検出により出力される異常検出信号
の入力により前記電源をレーザ発振器およびオプティカ
ルスキャナに接続するコントローラとをそれぞれ設ける
ようにしたことを特徴とする。

また、本発明の第２の発明は、前記目的を達成する手段
として、非常避難口の近傍位置に設置されレーザビーム
を出力するレーザ発振器と、このレーザ発振器からのレ
ーザビームを建造物内方向に扇状に拡大して指向させる
オプティカルスキャナと、非常バッテリを有する電源と
、この電源からの給電により常時点灯する非常灯と、建
造物内の異常検出により出力される異常検出信号の入力
により前記電源をレーザ発振器およびオプティカルスキ
ャナに接続するコントローラとをそれぞれ設けるように
したことを特徴とする。

（作　用）本発明の第１の発明に係る緊急避難誘導装置においては
、レーザ発振器、オプティカルスキャナ、電源およびコ
ントローラを備えた緊急避難誘導装置が、非常避難口の
非常灯の近傍位置に別体で設置される。一方、本発明の
第２の発明に係る緊急避難誘導装置においては、非常避
難口の非常灯と一体で構成される。

そして、いずれの場合も、建造物内の異常検出により出
力される異常検出信号、例えば火災検知器からの信号が
コントローラに人力されると、コントローラは、電源を
レーザ発振器およびオプティカルスキャナに接続する。

これにより、レーザ発振器からのレーザビームが出力さ
れ、このレーザビームは、オプティカルスキャナにより
、建造物内方向に扇状に拡大して指向される。

ところで、レーザビームは、光力を減衰させることなく
直進する性質を有しているので、煙が発生した場合でも
遠方まで到達し、避難経路を見失うことがない。のみな
らず、レーザビームの光跡は煙の粒子に反射し、より明
確に避難経路を示すことができる。また、人間の心理と
して、光が集束し輝度が強くなる方向に逃げる傾向にあ
るので、レーザビームを、オプティカルスキャナで、建
造物内方向に扇状に拡大して指向させることにより、避
難する人に心理的な安心感を与えることができる。また
、電源は非常バッテリを有しているので、火災等により
断線、停電があっても、一定時間は作動し、安全に避難
させることができる。

（実施例）以下、本発明の第１実施例を第１図ないし第３図を参照
して説明する。

第１図は、本発明に係る緊急避難誘導装置の一例を示す
もので、この緊急避難誘導装置１は、レーザ発振器２、
オプティカルスキャナ３、電源装置４およびコントロー
ラ５を、ケース本体６内に組込んで構成されており、こ
のケース本体６は、第２図および第３図に示すように、
非常避難口の扉７の上方に位置する非常灯８上部に設置
されるようになっている。

前記レーザ発振器２は、ＨｅＮｅガスレーザ発振器ある
いはアルゴンガス発振器等で構成されており、このレー
ザ発振器２から出力された例えば緑色のレーザビーム９
は、第１図に示すように、オプティカルスキャナ３に入
射されてオプティカルスキャナ３によりスキャニングさ
れ、図示しない建造物内方向に扇状に拡大して指向され
るようになっている。

前記オプティカルスキャナ３は、第１図に示すように、
外周面に８枚あるいは１２枚の鏡が配された正多角形状
の多面体鏡１０と、この多面体鏡１０を回転駆動するモ
ータ１１とから構成されており、モータ１１により多面
体鏡１０を回転させることにより多面体鏡１０で反射し
たレーザビームが一定範囲で水平に走査され、実質的に
扇状に拡大して指向されたように視認されるようになっ
ている。

また、前記電源装置４は、第１図に示すように、電源部
１２と、この電源部１２からの給電により充電される非
常バッテリ１３とを備えており、電源部１２は、後に詳
述するコントローラ５からの信号の入力により、通常は
商用電源からの電力をレーザ発振器２およびオプティカ
ルスキャナ３のモータ１１に給電するとともに、断線あ
るいは停電により商用電源が喪失した際には非常バッテ
リ１３からの電力をレーザ発振器２およびモータ１１に
供給するようになっている。そして、レーザ発振器２お
よびモータ１１は、非常バッテリ１３からの給電により
、３０分間程度駆動されるようになっている。

前記コントローラ５は、第１図に示すように、例えば火
災１４が発生した際に作動する火災検知器１５に信号線
１６を介して接続されている。そしてこのコントローラ
５は、火災検知器１５からの火災検出信号の人力により
、前記電源部１２からの電力をレーザ発振器２およびモ
ータ１１に供給するようになっている。

なお、第１図ないし第３図において、符号１７はオプテ
ィカルスキャナ３からのレーザビームをケース本体６外
に発射するための発射口である。

次に、本実施例の作用について説明する。

火災１４の発生を火災検知器１５が検知すると、穴災検
知器１５からは、図示しない火災報知機器に火災検出信
号が送られるとともに、この火災検出信号は、信号線１
６を介してコントローラ５にも送られる。

コントローラ５は、この火災検出信号の入力により、電
源装置４の電源部１２に対し起動信号を与え、電源部１
２は、この起動信号の人力により、電力をレーザ発振器
２およびオプティカルスキャナ３のモータ１１に供給す
る。すると、レーザ発振器２から、例えば緑色のレーザ
ビーム９が出力され、このレーザビーム９は、回転して
いる多面体鏡１０で反射されて建造物内方向に指向され
る。

ところで、多面体鏡１０は回転していてレーザビーム９
の人、反射角が常に変化するので、建造物内方向に指向
されるレーザビーム９は、所定範囲で水平方向に走査さ
れることになる。そして、この走査、すなわち多面体鏡
１０の回転を一定以上に速くすると、人間の目には、ケ
ース本体６の発射口１７から、先端に向かって次第に拡
大して扇状をなすレーザビーム９が発射されているよう
に見える。

このように、緊急避難しようとする人は、このレーザビ
ーム９の指向方向を見て、その避難経路を知ることがで
きる。そしてレーザビーム９は、光力を減衰させること
なく直進する性質を有しているので、煙が発生した場合
でも遠方まで到達し、避難経路を見失うことがない。の
みならず、レーザビームの光跡は煙の粒子に反射し、よ
り明確に避難経路を示すことができる。

また、発射口１７から発射されるレーザビーム９は、緊
急避難口に近付くに従って次第に集束し、しかも輝度が
増大する。そして、人間の心理上、光が細くなって光量
が増大する方に向かって逃げる傾向にあるので、緊急避
難しようとする人に心理的に安心感を与え、人々を安全
かつ確実に扉７まで誘導することができる。この際、「
レーザビームにそって避難して下さい。」という内容の
緊急放送をすれば、より好ましい。

また、電源装置４は、非常バッテリ１３を有しているの
で、商用電源が断線や停電により喪失した場合でも、レ
ーザ発振器２およびオプティカルスキャナ３を３０分間
程度駆動することができ、人々を安全に誘導することが
できる。

なお、非常灯８内には、非常バッテリが組込まれている
のが通例であるので、このバッテリを共用するようにし
てもよい。

第４図および第５図は、本発明の第２実施例を示すもの
で、緊急避難誘導装置１山に非常灯を一体に組込むよう
にしたものである。

すなわち、ケース本体６の前面には、レーザビーム９の
発射口１７とともに、アクリル製等の非常灯パネル１８
が取付けられており、この非常灯パネル１８は、第４図
に示すように、電源装置４の電源部１２からの給電によ
り常時点灯する蛍光灯１つにより背面側から照明される
ようになっている。

なお、その他の点については、前記第１実施例と同一構
成となっており、作用も同一である。

このように構成しても、前記第１実施例と同様の効果が
期待できるとともに、非常灯と別体とする場合に比較し
て、装置構成がコンパクトになり、電源装置４の共用が
容易である。

なお、前記両実施例では、オプティカルスキャナ３とし
て、多面体鏡１０を回転させる構造のものを用いる場合
について説明したが、平面鏡を所用の回動角で往復動さ
せる構造等、他の購遣のものを用いるようにしてもよい
。

また、異常検出信号を出力する機器は、火災検知器１５
に限らず、地震検知器、煙検知器あるいは水検知器等、
他の検知器でもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明の第１の発明および第２の発
明は、建造物内に異常が発生した際に出力されるレーザ
発振器からのレーザビームを、オプティカルスキャナに
より建造物内方向に扇状に拡大して指向させるようにし
ているので、煙が発生している場合でも、緊急避難しよ
うとする人を、安全かつ確実に非常避難口に誘導するこ
とができる。また、電源は非常バッテリを有しているの
で、断線や停電により商用電源が喪失した場合でも、何
等支障なく緊急避難誘導を行なうことができる。

また、本発明の第１の発明は、緊急避難誘導装置が、非
常灯と別体構造になっているので、既存の建造物にも容
易に適用でき、また本発明の第２の発明は、緊急避難誘
導装置が非常灯と一体構造となっているので、コンパク
トで安価な装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係る緊急避難誘導装置を
示す構成図、第２図はその設置位置を示す説明図、第３
図は第２図の要部拡大図、第４図は本発明の第２実施例
を示す緊急誘導装置の内部構成図、第５図はその外観図
である。１・・・緊急避難誘導装置、２・・・レーザ発振器、３
・・・オプティカルスキャナ、４・・・電源装置、５・
・・コントローラ、７・・・扉、８・・・非常灯、９・
・・レーザビーム、１０・・・多面体鏡、１１・・・モ
ータ、１２・・・電源部、１３・・・非常バッテリ、１
５・・・火災検知器、１つ・・・蛍光灯。

Claims

【特許請求の範囲】１、非常避難口の非常灯の近傍位置に設置され、レーザ
ビームを出力するレーザ発振器と、このレーザ発振器か
らのレーザビームを、建造物内方向に扇状に拡大して指
向させるオプティカルスキャナと、非常バッテリを有する電源と、建造物内の異常検出により出力される異常検出信号の入
力により、前記電源をレーザ発振器およびオプティカル
スキャナに接続するコントローラと、を具備することを特徴とする緊急避難誘導装置。２、非常避難口の近傍位置に設置され、レーザビームを
出力するレーザ発振器と、このレーザ発振器からのレーザビームを、建造物内方向
に扇状に拡大して指向させるオプティカルスキャナと、非常バッテリを有する電源と、この電源からの給電により常時点灯する非常灯と、建造物内の異常検出により出力される異常検出信号の入
力により、前記電源をレーザ発振器およびオプティカル
スキャナに接続するコントローラと、を具備することを特徴とする緊急避難誘導装置。