JPH0333809B2 - - Google Patents

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JPH0333809B2
JPH0333809B2 JP12454483A JP12454483A JPH0333809B2 JP H0333809 B2 JPH0333809 B2 JP H0333809B2 JP 12454483 A JP12454483 A JP 12454483A JP 12454483 A JP12454483 A JP 12454483A JP H0333809 B2 JPH0333809 B2 JP H0333809B2
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JP
Japan
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covering
yarn
hollow spindle
thread
core
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JP12454483A
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Shigeru Tomota
Masatoshi Matsumura
Masumi Shirasaki
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FUKUIKEN
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FUKUIKEN
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カバーリング意匠撚糸機に関するも
のであり、その目的とする処は独得の中空スピン
ドル部を擁する新規なカバーリング意匠撚糸機に
より芯糸にカバーリング糸が処要の形状で巻きつ
き、しかも芯糸に対して、ずり落ちる事がなく、
柔軟で安定した節状部を有する極めて製品価値の
高いカバーリング意匠撚糸を得るにある。
周知の通り、糸の付加価値を高めるために、ス
ラブ、ネツプ調等の節状部を付与する方法は多く
存在するが、これらは合撚形式のものとカバーリ
ング形式のものとに大別される。例えば従来の合
撚形式のものにおいては、第1図に示す如く、2
本の糸11,12を走行させ、そのうちの1本1
1に他の1本12をからませて意匠撚糸1を得る
ものであるがこの場合、糸の節状部13以外の箇
処14に於いては、2本の糸11,12は互いに
からみつき、両者共が外面に見えると同時に両者
共に撚りがかかり回転トルクが発生するという欠
点がある。更に、節状部13の形状はランダムで
再現性が全くなく、しかも、その節状部13はず
り落ちやすいという問題が存在していた。これに
対してカバーリング形式のものは、カバーリング
意匠撚糸機の中空スピンドル内に芯糸を走行さ
せ、中空スピンドルにセツトしたカバーリング糸
ボビンより繰に出されるカバーリング糸を芯糸に
巻きつける際に芯糸の走行速度を変化させ、該速
度が減少、もしくは停止した時、カバーリング糸
が芯糸に高密度で巻きつき節状部を形成しカバー
リング意匠撚糸を得るものであるが本方法に於い
ては、第2図に示す如くカバーリング糸Y2が芯
糸Y1に巻きついて、完全に芯糸Y1を被覆してし
まい、例えば、芯糸Y1に合成繊維を、カバーリ
ング糸Y2に絹糸を使用すれば、外観上、絹100%
の糸を得られるという長所がある。しかし、芯糸
Y1の処要箇所にカバーリング糸Y2が間隙なく巻
き積み重ねられて節状部Y4を形成するので、節
状部が極めて固くなる他この糸を編織物等の素材
として使用する際に何らかの擦過をうけると、節
状部Y4が芯糸Y1に対してずりおちてしまう現象
を呈するので更に別工程により第2カバーリング
糸Y3で補強している。ところがこのような第2
カバーリング糸Y3のみでは、ずり落ち現象は防
げないばかりか、不経済であつて、工程の繁雑化
はもとより、第2カバーリング糸Y3の存在が糸
自体の美観を損ね、風合をも低下させるといつた
大きな短所をも有しているのである。
以上の説明のように、当分野に於いては、カバ
ーリング形式の長所を利用した、処要形状で柔軟
性を有し、しかも第2カバーリング糸Y3で補強
する事なく、ずり落ちない節状部を有するカバー
リング意匠撚糸の出現が強く求められていた。
これらの要望に対しては芯糸Y1の進行方向に
対して、カバーリング糸Y2を上下動させて往復
繰返し状態で芯糸Y1に巻きつければよいのであ
るが、カバーリング意匠撚糸の撚糸原理は芯糸
Y1のまわりにカバーリング糸Y2を旋回させて芯
糸Y1にカバーリング糸Y2を巻きつけていくとい
うものであるからカバーリング糸Y2を処要のガ
イドに通して、その上下動を制御するにはガイド
自体も回転させねばならず、このような事は機構
的にも複雑で不可能であつた。そこで本発明に於
いてはカバーリング糸をガイドを通して制御する
といつたものでなくカバーリング糸の旋回により
形成されるカバーリング糸のバルーニング面Mを
内、外からカバーリング糸の旋回に支障をあたえ
る事なく挾持してカバーリング糸をコントロール
する方法をとり、従来不可能であつたカバーリン
グ意匠撚糸機におけるカバーリング糸の正確な上
下動コントロールを可能にしたものである。
本発明は上記の如き理由によりなされたもので
あり、その骨子とする処は、芯糸Y1と、該芯糸
Y1に巻きつけられるカバーリング糸Y2とで構成
されるカバーリング意匠撚糸Yに於いて前記芯糸
Y1の軸方向処要間隔おきに前記カバーリング糸
Y2が往復繰返し巻きつけられてなるカバーリン
グ意匠撚糸Yであつて、前記カバーリング糸Y2
が処要回数の往復繰返しと、繰返し毎の処要往復
巾W、処要巻密度とで前記芯糸Y1に巻きつけら
れている事を特徴とするカバーリング意匠撚糸で
あり、その製造方法にあつては、芯糸Y1を軸に
カバーリング糸Y2を巻き付けてカバーリング意
匠撚糸を製造する方法に於いて、カバーリング糸
Y2のバルーニング軌跡面Mの内部側M1と外部側
M2とからカバーリング糸Y2を、該カバーリング
糸Y2の芯糸Y1に対する旋回運動に障害をあたえ
る事なくカバーリング糸挾持体Hにより挾持して
カバーリング糸Y2の芯糸Y1に対する巻き付け位
置71を積極的に変動させて節状部Y4を得る事
を特徴とし、更に内部中空スピンドルS1を経て走
行する芯糸Y1の走行速度を変動せしめ芯糸Y1
減速、もしくは停止した時点に、カバーリング糸
Y2の芯糸Y1への巻き付け位置71を往復繰返し
変動させてカバーリング糸Y2による節状部Y4
形成するものであつて、前記巻き付け位置71の
変動を、処要回数の往復繰返しと繰返し毎の処要
往復巾W、処要変動速度とで行う事を特徴とする
カバーリング意匠撚糸の製造方法である。又、そ
の製造装置としては、内部に縦孔S21を有する外
部中空スピンドルS2と、該外部中空スピンドルS2
の縦孔S21に挿入される、それ自体も内部に縦孔
S11を有する内部中空スピンドルS1からなり、前
記内部中空スピンドルS1は前記外部中空スピンド
ルS2に対して軸方向上下摺動自在で、しかも両者
S1,S2は回転に際しては、共舞いするように構成
された二重構造中空スピンドルSと;内部中空ス
ピンドルS1の軸方向上方空間に設けられた内部中
空スピンドルS1上端と処要の間隔7を保ちつつ、
内部中空スピンドルS1と一体的に連動上下するカ
バーリング糸押え用ガイドP1、を擁するカバー
リング糸押え機構部Pと;内部中空スピンドルS1
とカバーリング糸押え用ガイドP1からなるカバ
ーリング糸挾持体Hを上下動するための挾持体上
下動制御機構Cと;からなるカバーリング糸巻き
付け位置制御機構を有する事を特徴とするカバー
リング意匠撚糸機である。
以下、本発明を図面に基き、その実施例により
具体的に説明する。
本装置は、第3図、第4図に示す如くその下部
に芯糸セツト台2を、上部に、完成した糸を巻き
とる巻取りドラム52を有する。巻取りドラム5
2は図示しない公知の回転速度可変駆動装置によ
り駆動される。芯糸セツト台2と、巻取りドラム
52との間には、下方より順に上方へ、処要の間
隔をもつて第1ガイド31、第1ローラー41、
二重構造中空スピンドルS、カバーリング糸押え
用ガイドP1、第2ガイド32、第2ローラー4
2、トラバースガイド51が芯糸Y1を上方に送
り出し得る様に位置設定されている。第1ガイド
31、第2ガイド32は、走行する糸を確実に案
内するためのものであり、第1ローラー41、第
2ローラー42は、図示しない回転速度可変駆動
装置により個々に駆動制御される、走行糸の走行
速度、フイード率、走行方向の正逆を制御する芯
糸送り出し制御部4である。トラバースガイド5
1は完成した糸を巻取りドラム52にセツトされ
た糸管53に巻きつけるためのトラバース用案内
子で、図示しないトラバース駆動装置により水平
往復移動をする。二重構造中空スピンドルSは、
支持部9により回転自在に支持され本装置に対し
て水平に設けられた駆動ベルト8により接触回転
される。駆動ベルト8は図示しない駆動源により
駆動される。 二重構造中空スピンドルSは第4
図に示す如く内部に縦孔S21を有する外部中空ス
ピンドルS2と、該外部中空スピンドルS2の縦孔
S21にルーズに挿入される、そ自体も内部に縦孔
S11を有する内部中空スピンドルS1とで構成され
る。内部中空スピンドルS1は外部中空スピンドル
S2の上下端より処要長、夫々、突出しており、外
部中空スピンドルS2の下端より突出した部分に
は、上より順に、ベアリングB1を介して、連結
環P3が、ベアリングB2を介して支持リングS3
夫々、処要の間隔をもつて回転自在に嵌着されて
いる。
又、内部中空スピンドルS1の上方部外周面に
は、軸方向に走向する処要長の摺動案内溝S12
外周の相対する位置に2溝、設けられている。こ
れに対向して、外部中空スピンドルS2の上方部内
周面には前記摺動案内溝S12,S12に見合う位置に
摺動案内凸部S22,S22が設けられ、この摺動案内
凸部S22,S22は、摺動案内溝S12,S12にルーズに
嵌合している。
更にカバーリング糸押え用ガイドP1は走行糸
が通過しうる穴P5を有しており前記、連結環P3
に連結子P2により連結される。連結子P2は支持
子P4によりルーズに支持される。
更に又、支持リングS3は、支点桿C2を軸にテ
コ運動する支持リング制御桿C1の上端に設けら
れた長穴C3に、ルーズにボルト締めされる。支
持リング制御桿C1は、その下端部が、本機に対
して水平に設けられている制御バーC4に回動自
在に取り付けられている。制御バーC4は水平状
態を保持して上下移動しうるようにその両端部で
保持桿C5,C5によりルーズに保持され、その中
央位置付近で、上下動自在に立設されているラツ
クC6に固着される。ラツクC6はマイコン等によ
る回転制御装置を有する正逆回転可のパルスモー
ターC8により駆動されるピニオンC7と歯合して
いる。
以上の如く、本装置は、巻取りドラム52とト
ラバースガイド51を主要素とする巻取り部5、
第1ローラー41と第2ローラー42を主要素と
する芯糸送り出し制御部4、カバーリング糸押え
用ガイドP1と連結子P2と連結環P3とからなるカ
バーリング糸押え機構部P、内部中空スピンドル
S1と外部中空スピンドルS2と支持リングS3とから
なる二重構造中空スピンドルS、支点桿C2と支
持リング制御桿C1と制御バーC4とラツクC6とピ
ニオンC7とパルスモーターC8等で構成される挾
持体上下動制御機構部Cとで構成される。ここに
カバーリング糸押え用ガイドP1と、内部中空ス
ピンドルS1はカバーリング糸の巻き付け位置71
を上下から挾みこむ事になり、カバーリング糸挾
持体Hを構成する。そして、カバーリング糸押え
機構部Pと、二重構造スピンドルSと、挾持体上
下動制御機構部Cの3部でもつて芯糸Y1に対す
るカバーリング糸Y2の巻き付け位置71を変動
制御するカバーリング糸巻き付け位置制御機構A
が構成される。
又、二重構造中空スピンドルSの摺動案内溝
S12と摺動案内凸部S22は、摺動案内溝S12が外部
中空スピンドルS2に、摺動案内凸部S22が内部中
空スピンドルS1に夫々、設けられていても充分よ
く、これらの数、位置、形状についても任意でよ
い。
更に、第1,2ローラー41,42、巻取りド
ラム52、トラバースガイド51の夫々の駆動
源、並びにパルスモーターC8の回転制御装置は
処要のカバーリング意匠撚糸を得るために関連制
御される。
更に又、本実施例に於いては、制御バーC4
水平上下移動をピニオン・ラツク利用のパルスモ
ーター駆動としているが、要するに、カバーリン
グ糸挾持体Hを上下動させればよいのであるか
ら、その方式はいかなるものであつてもよく、例
えば、カムにより制御バーC4を上下移動させて
もよいし、油圧、空気圧を利用してもかまわな
い。又、内部中空スピンドルS1に夫々、個有の駆
動源を設けて錘毎に個別に上下駆動しても構わな
い事は論をまたない。
次に本装置によるカバーリング意匠撚糸製造作
用をこれらに関する機構の作動を合わせて具体的
に説明する。
まず、芯糸Y1を本機の芯糸セツト台2にセツ
トする。芯糸Y1は、第1ガイド31を経て第1
ローラー41間を通過し、内部中空スピンドルS1
内を走行して、カバーリング糸押え用ガイドP1
を経た後、第2ガイド32を通過して、第2ロー
ラー42に案内され、その後、トラバースガイド
51を経て、巻き取りドラム52上の巻取り糸管
53に巻取られる。
次にカバーリング糸Y2を巻きつけたカバーリ
ング糸ボビン6は外部中空スピンドルS2の上方部
にセツトされる。カバーリング糸ボビン6から解
除されたカバーリング糸Y2は内部中空スピンド
ルS1上端と、カバーリング糸押え用ガイドP1
の間隙7を通つてカバーリング糸押え用ガイド
P1の穴P5に案内され、前記芯糸Y1と同様の経路
を経て巻き取り糸管53に案内される。
以上の様にカバーリング糸Y2、芯糸Y1がセツ
トされた本機に於いてカバーリング糸Y2は駆動
ベルト8による外部中空スピンドルS2の回転運動
と共にカバーリング糸ボビン6ごと回転しつつ解
除され、芯糸Y1に巻きつけられていく。この時、
第5図に示す如くカバーリング糸Y2は、カバー
リング糸ボビン6の旋回運動によりバルーニング
を生じ、バルーニング軌跡面Mを形成する。
ここで、このバルーニング軌跡面Mの内部側
M1からは内部中空スピンドルS1が、外部側M2
らはカバーリング糸押え用ガイドP1が、カバー
リング糸Y2の芯糸Y1に対する旋回運動に障害を
あたえる事なくカバーリング糸Y2の巻き付け位
置71を挾持する事となる。今、パルスモーター
C8の駆動によりピニオンC7が回転すれば、ラツ
クC6を介して制御バーC4が上下水平移動する。
これにより支持リング制御桿C1がテコ運動を行
い、支持リングS3を介して内部中空スピンドルS1
が上下動する。この時、同時にカバーリング糸押
え用ガイドP1も一体となつて上下動する。又、
内部中空スピンドルS1は、連結環P3、支持リン
グS3に対して、ベアリングB1,B2を介して嵌着
されているので、その回転は自在であり、外部中
空スピンドルS2の駆動ベルト8による回転によ
り、摺動案内溝S12、摺動案内凸部S22の相互作用
によつて、内部中空スピンドルS1は上下動可能な
状態で、外部中空スピンドルS2と共舞いする事と
なる。ここに内部中空スピンドルS1が、外部中空
スピンドルS2と共舞いしつつ、上下動する事には
重要な意味がある。つまり、単に内部中空スピン
ドルS1が上下動するのみで、回転しない場合には
カバーリング糸Y2が、内部中空スピンドルS1
先端に巻きついてしまい、撚糸作用は不可能にな
るのである。
さて、内部中空スピンドルS1を上方に押し上げ
ると、内部中空スピンドルS1上端によりカバーリ
ング糸巻きつけ位置71を押しあげる事となる。
次に内部中空スピンドルS1を再び下げてやれば、
カバーリング糸押え用ガイドP1の押し下げ作用
によりカバーリング糸巻きつけ位置71は下降す
るのである。故に内部中空スピンドルS1の上下動
を繰返す事によりカバーリング糸Y2は芯糸Y1
往復繰返し丈態で巻きつけられる事となる。この
時、カバーリング糸挾持体Hの変動速度を芯糸
Y1の走行速度に対して相対的に速くするか、遅
くするかで、カバーリング糸Y2の巻き密度の粗
密が得られるのである。又、芯糸Y1の走行速度
を芯糸送り出し制御部4により一時的に適宜遅く
してやるか、停止させる事によりカバーリング糸
巻き付け位置71はカバーリング糸Y2自体の張
力により自然に下降する性質をもつので、カバー
リング糸押え用ガイドP1が存在しなくとも、単
に内部中空スピンドルS1の上下動のみでカバーリ
ング糸Y2は芯糸Y1に往復繰返し巻きつけられる。
更に、芯糸Y1の走行速度を適宜、速くして巻
き上げればカバーリング糸Y2の巻きつけ位置は
自然に上昇してくるので、この場合には、上下動
する内部中空スピンドルS1が存在しなくてもつま
り既知の中空スピンドルであつてもカバーリング
糸押え用ガイドP1を上下動する事で、カバーリ
ング糸Y2は芯糸Y1に往復繰返し巻きつけられる。
この場合には挾持体上下動制御機構部Cの支持リ
ング制御桿C1を直接、カバーリング糸押え機構
部Pの連結子P2に接続すればよい。
上記の事は、芯糸Y1の走行速度によつては、
カバーリング糸挾持体Hは内部中空スピンドルS1
か、カバーリング糸押え用ガイドP1のいずれか
一方でも充分、有効であるという事であるが、内
部中空スピンドルS1と、カバーリング糸押え用ガ
イドP1の両者が存在する事が更に有効で、極め
て便利であるという事は言うまでもない。
更に又、芯糸Y1の走行速度、正逆走行変換等
をつかさどるのは第1、第2ローラー41,42
であるから、第1、第2ローラー41,42を駆
動制御して芯糸Y1の走行速度、正逆走行方向を
制御し、カバーリング糸挾持体Hの行動と連動さ
せる事により、更に有効なカバーリング意匠撚糸
が得られる。
上記の撚糸作用によつて多種多用のカバーリン
グ意匠撚糸が得られるが、その節状部の形状はい
かなる形状でも形成可能である。
その一例を図面によつて説明する。即ち第6−
1図に示す如く、カバーリング糸Y2の巻き付け
を往復繰返しで行うものであるから第6−2図に
示す如き紡錘状のスラブ調のもの、第6−3図に
示す如き断面が直線状のもの、第6−4図に示す
如きネツプ調のもの、第6−5図に示す如き流線
形状のもの等が容易に得られる。そして、これら
は、その巻き密度が密のものも、粗のものも自在
であるし、内部のみが粗で外部が密のもの、反対
に第6−6図に示す如く内部が密で外部を粗とし
てあたかもネツトで包みこんだ様なもの等、自在
である。
以上が実施例の説明であるが、本発明は以上の
実施例に限定されるものでは決してなく、特許請
求範囲記載の範囲内において、種々の変化が可能
である事は言うまでもない。
本発明によつて次の様な効果が得られた。
(1) カバーリング意匠撚糸機の原理がカバーリン
グ糸を芯糸のまわりに旋回させて巻きつけてい
くというものであるから、カバーリング糸の巻
き付け位置を、カバーリング糸の旋回を可能に
して制御するという事が不可能とされていたが
カバーリング糸挾持体Hという独特の機構を駆
使する事により巻き付け位置の自在で、しかも
確実な変動制御が可能となつた。
(2) カバーリング糸の芯糸に対する巻き付け位置
を、カバーリング糸のバルーニング軌跡面の内
外から確実に挾持して制御するという機構をと
つているので従来、仮撚機等でみられる意匠撚
糸の製造法のような偶然性、不確定要素が全く
なく、巻きつけ位置の変動を極めて微妙に、し
かも正確に制御しうるところとなり、処要形状
の節状部を有する均一なカバーリング意匠撚糸
を時間的経過を問わずいつでも提供できるよう
になつた。
(3) 本カバーリング意匠撚糸は基本的に芯糸とカ
バーリング糸の2本のみで構成され、従来のよ
うに第1カバーリング糸で形成した節状部を更
に第2カバーリング糸で被覆、補強する必要が
なく、素材面、工程面から極めて経済的であり
容易性がある。
(4) 第2カバーリング糸の被覆がないので本カバ
ーリング意匠撚糸はその表面がいかにも撚糸物
といつた外観を呈さず、あたかも自然な1本の
節糸の如くに見え、これを素材として編織物を
えた場合には製品価値の高い高級品が得られ
る。
(5) 芯糸にポリエステルのような物性的にすぐれ
た(強度、熱可塑性を有する)素材を、カバー
リング糸には絹の如き高級素材を使用して本カ
バーリング意匠撚糸を製造すれば外観はあたか
も天然繊維で、しかも物性的には合成繊維の長
所をあわせもつ糸を極めて速、容易にえられ
る。
(6) 芯糸に対してカバーリング糸を往復繰り返し
状態で正確に巻きつけるので、これはあたかも
ミシン縫製時の折り返し縫いの如くになり、芯
糸に対してカバーリング糸がずり落ちる事がな
く極めて形態保持性のすぐれた節状部が得られ
る。
(7) 芯糸に対するカバーリング糸の往復繰返し回
数、往復繰返し毎の往復巾、往復繰返し毎の巻
きつけ密度を自在に設定できるので、多種多様
形状の節状部を有するカバーリング意匠撚糸が
容易に得られること。
(8) 本カバーリング意匠撚糸の節状部は、その巻
き密度の変化により空隙部を有する事が可能な
ので、従来法のカバーリング意匠撚糸の節状部
と、同寸大の節状部であつても使用素材が少く
て済み、柔軟性に富むという利点があり編織物
素材として使用する際に節状部自体も折れ曲り
やすく極めて扱いやすい。
本発明によるカバーリング意匠撚糸はその他多
くの利点を有し、これらが当業界にあたえた工業
的、経済的価値には、はなはだ大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は合撚形式の意匠糸、第2図はカバーリ
ング形式の意匠糸、第3図は本装置の全体図、第
4図は二重構造スピンドルの断面図、第5図はバ
ルーニングの説明図、第6−1,2,3,4,
5,6図は本意匠糸の説明図である。 Y……カバーリング意匠撚糸、Y1……芯糸、
Y2……カバーリング糸、M……バルーニング軌
跡面、H……カバーリング糸挾持体、S……二重
構造スピンドル、S1……内部中空スピンドル、S2
……外部中空スピンドル、P……カバーリング糸
押え機構部、P1……カバーリング糸押え用ガイ
ド、C……挾持体上下動制御機構部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転する中空スピンドル内に芯糸を走行させ
    中空スピンドルにセツトしたカバーリング糸ボビ
    ンより繰り出されるカバーリング糸を芯糸に巻き
    つけてカバーリング意匠撚糸を得るカバーリング
    意匠撚糸機において、 内部に縦孔S21を有する外部中空スピンドルS2
    と、該外部中空スピンドルS2の縦孔S21に挿入さ
    れる、それ自体も内部に縦孔S11を有する内部中
    空スピンドルS1とからなり、内部中空スピンドル
    S1は外部中空スピンドルS2に対して軸方向上下摺
    動自在で、しかも両者S1,S2は回転に際しては共
    舞いするように構成された二重構造中空スピンド
    ルSと;内部中空スピンドルS1の軸方向上方空間
    に設けられ内部中空スピンドルS1上端と処要の間
    隔7を保ちつつ内部中空スピンドルS1と一体的に
    連動上下するカバーリング糸押え用ガイドP1
    を擁するカバーリング糸押え機構部Pと;内部中
    空スピンドルS1とカバーリング糸押え用ガイド
    P1とからなるカバーリング糸挟持体Hを上下動
    するための挟持体上下動制御機構部Cと; からなるカバーリング糸巻き付け位置制御機構を
    有する事を特徴とするカバーリング意匠撚糸機。
JP12454483A 1983-07-07 1983-07-07 カバ−リング意匠撚糸と,その製造方法並びに製造装置 Granted JPS6017132A (ja)

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JPS6017132A (ja) 1985-01-29

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