JPH0332642A - 磁気共鳴映像法 - Google Patents

磁気共鳴映像法

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JPH0332642A
JPH0332642A JP1166897A JP16689789A JPH0332642A JP H0332642 A JPH0332642 A JP H0332642A JP 1166897 A JP1166897 A JP 1166897A JP 16689789 A JP16689789 A JP 16689789A JP H0332642 A JPH0332642 A JP H0332642A
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JP
Japan
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magnetic field
saturation
pulses
slice
sequence
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Pending
Application number
JP1166897A
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English (en)
Inventor
Masataka Nagao
長尾 昌隆
Takenobu Sakamoto
豪信 坂本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] この発明は、NMR(核磁気共鳴)、又はESR(電子
スピン共鳴)等を用いて被検体のスペクトルや断層像を
構成する磁気共鳴映像法に間し、特に撮像対象領域外の
可動物体が断層面内に流入したときなどに生じるアーチ
ファクト(偽像)を抑制できる磁気共鳴映像法に関する
ものである。
[従来の技術1 従来より、静磁場中の被検体に対し、静磁場と垂直な高
周波磁場パルス(以下、RFパルスという)と、静磁場
と平行な直交3軸(X Y Z )の傾斜磁場とを印加
して、被検体から誘起される磁気共鳴信号に基づく画像
データを所定数取得して、フーリエ変換により被検体の
所望の断層面を映像化する磁気共鳴映像装置は良く知ら
れている。
第8図は一般的な磁気共鳴装置を示すブロック図であり
、図において、人体などの被検体(1)は、Z軸方向の
静磁場を発生する静磁場発生装M(2)内に診察台(3
〉を介して配置されている。
被検体(1〉に対してRFパルスA(高周波エネルギ)
を印加し且つ被検体(1)からの磁気共鳴信号(例えば
、NMR信号)Bを受信する高周波コイル(4)は、整
合装置(5)及び送受切換装置(6〉を介して送信機(
7)及び受信機(8)に接続されている。
被検体〈1)に対して直交3軸方向の傾斜磁場GII、
G、及びG、を印加する傾斜磁場コイル(9)、(11
)及び(13)は、各傾斜磁場電源(10〉、(12)
及び(14)に接続されている。ここでは、X111M
斜磁場を周波数エンコード用の信号読み出し磁場a *
、Y軸傾斜磁場を位相エンコード量を与える位相エンコ
ード磁場Gp、Z軸傾斜磁場を断層面指定用のスライス
磁場G、とする。
シーケンス制御装! (15)は、診察台(3)、送信
1!(7)、受信機(8)、各傾斜磁場電源(10)、
(12〉及び(14)を含む装置全体を所定のシーケン
スで制御する。受信機(8)及びシーケンス制御装置′
IF(15)に接続された計算機(16)は、画像構成
に必要なパラメータ等を入力するための操作卓(17)
を備えており、画像構成用の制御データを生成すると共
に、演算処理及び磁気共鳴信号Bの処理を行う、t!作
卓(17)には断層像表示用の画像表示装置(18)が
接続されている。
次に、第9図のパルスシーケンス図を参照しながら、第
815!lの装置を用いた従来の磁気共鳴映像法につい
て説明する。尚、第9図のパルスシーゲンスは、第8図
内の計算機(16)にプログラムの一部として予め格納
されており、シーケンス制fjlI装ff (15)に
よって実行される。又、ここでは、スピンエコー法によ
り磁気共鳴信号Bを受信し、磁気共鳴信号Bに基づく画
像データがら2次元フーリエ変換法を用いて断層像を構
成する場合を示す。
まず、被検体(1)を高周波コイル(4)並びに各傾斜
磁場コイル(9)、(11)及び(13)内に挿入し、
高周波コイル(4)及び2軸傾斜磁場コイル(13)を
駆動し、選択性の周波数を有する高周波磁場パルス(R
Fパルス)^1及びスライス磁4G、1を被検体(13
)に印加する。このRFパルス^1は、フリップ角度が
通常90°であり、90°パルスと呼ばれる。これによ
り、被検体(1)内の所望の断層面内の核スピンに高周
波エネルギが供給され、RFパルス^1の中心(ピーク
)位置からスピンの位相が乱され始める。
次に、Y軸傾斜磁場コイル(11)を駆動して位相エン
コード磁場Gpを印加し、断層面内のY軸方向のスピン
の位相を乱すと共に、X軸傾斜磁場コイル(9)を駆動
して信号読み出し磁場0.1を印加する。
続いて、フリップ角度が180°のRFパルス^2を印
加すると共にスライス磁場Gヨ2を印加する。このとき
、スライス方向にスピンの位相を揃えるため、スライス
磁場G、2は、180@パルス^2のピークに対して対
称のパルス波形で印加されるのではなく、斜線部のよう
に延長して印加される。この斜線部のパルス面積は、9
00パルス^lのピーク以降のスライス磁場Gslのパ
ルス面積(斜線部〉と一致する。
最後に、GRlと同極性の信号読み出し磁場GR2を印
加しながら、磁気共鳴信号(スピンエコー信号)Bを受
信する。この磁気共鳴信号Bは、高周波コイル(4)か
ら、送受切換装置(6)及び受信機(8)を介して計算
機(16)内に取り込まれる。
この信号収集シーケンスにおいて、各信号読み出し磁場
G81及びG112の斜線部で示すパルス面積が一致し
た時点、即ち、90°パルス^1のピーク時刻からエコ
ー時間TEだけ経過した時点で、磁気共鳴信号Bはピー
ク値となる。又、磁気共鳴信号Bがピークとなるタイミ
ングは、信号読み出し磁場G、及びRFパルスAの印加
タイミングに依存し、180°パルス^2は、90°パ
ルス^1のピーク時刻がちエコー時間TEの172だけ
経過した時点でピークとなるように印加される。
そして、画像データは、信号読み出し磁f%Gdの印加
中に、所定数のサンプリング点により磁気共鳴信号Bを
サンプリングすることにより収集される。
以上の信号収集シーケンスは、位相エンコード磁場Gp
のパルス面積に相当する位相エンコード量を所定のピッ
チ(破線及び矢印参照)で順次変化させながら、所定画
素数N(例えば、256)に対応する回数(信号収集回
数)だけ繰り返される。従って、最終的に構成される断
層像の画素数がNXNの場合、1回の磁気共鳴信号Bに
対するサンプリング点はN個以上であり、又、磁気共鳴
信号Bの信号収集回数はN回である。
そして、N回の信号収集シーケンスを実行した後、計算
機(16)は、磁気共鳴信号Bに基づく画像データのパ
ルス列を2次元フーリエ変換して所望のマトリックスサ
イズNXNの断W4像を再構成し、画像表示装置(18
)に表示する。
例えば、各シーケンス毎に変化する位相エンコード磁場
GPの強度は、核磁気共鳴比をγ、位相エンコード方向
の撮像視野(以下、単に視野という)をLP、位相エン
コード方向のマトリクスサイズをNPとすると、 γ L p !  G p・dt=2輪π      
   ・・・■但し、閘= N、/2、N、/2−1 
、・・・、1、O,−1−・・・、−N、/2+1を満
たすように順次変化される。従って、位相エンコード磁
場G、の変化量ΔGpは、 iΔG1dt=2π/(γ・2L p)  ・・・■と
なる。
計算機(16)は、複数の磁気共鳴信号Bに基づく撮像
データを2次元フーリエ変換し、マトリクスサイズがN
 +t x N pの所望のスライス面の断層画像とし
て再構成する。
又、マルチスライス法の場合は、第9図のパルスシーケ
ンスの直後に、異なるキャリア(送信)周波数のRFパ
ルスAにより信号収集シーケンスを実行し、別のスライ
ス面の磁気共鳴信号Bを取得する。
「発明が解決しようとする問題点1 従来の磁気共鳴映像法は以上のように、飽和シーケンス
を行わずに信号収集シーケンスを実行しているので、信
号収集中に血液等の可動物体が撮像画に流入すると、流
体スピンが磁気共鳴信号Bに寄与するため、アーチファ
クトが発生して画質の劣化を招き、診断を正確に行うこ
とができないという問題点があった。
同様に、撮像中に被検体(1)の呼吸などの体動がある
と、撮像部以外の体動部スピンによりアーチファクトが
発生し、更に、複数アングル等を含むマルチスライス法
を適用した場合には、スライス面の重なる部分によりア
ーチファクトが発生するという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、可動物体や体動によるアーチファクト並びに
マルチスライスにおける重なり部分によるアーチファク
トを抑制し、高画質の映像を復元できる磁気共鳴映像法
を得ることを目的とする。
「問題点を解決するための手段] この発明に係る磁気共鳴映像法は、信号収集シーケンス
を実行する前に、飽和用位相エンコード磁場及び瓦いに
送信周波数の異なる一対の飽和用RFパルスと、飽和用
信号読み呂し磁場及び互いに送信周波数の異なる一対の
飽和用RFパルスと、飽和用スライス磁場及び互いに送
信周波数の異なる一対の飽和用RFパルスとを印加する
と共に、各一対の飽和用RFパルスの印加後に、飽和用
位相エンコード磁場、信号読み出し磁場及びスライス磁
場を更に印加する飽和シーケンスを実行し、撮像対1と
なる断層面以外のスピンを予め飽和させるようにしたも
のである。
[作用] この発明においては、信号収集シーケンスを実行する前
に、位相エンコード磁場、信号読み出し磁場及びスライ
ス磁場についての視野の外側のスピンを選択的に飽和さ
せる。これにより、この飽和シーケンスに続く通常の信
号収集シーケンスにおいては、撮像領域(視野)以外の
スピンの信号強度は著しく小さくなり、磁気共鳴信号に
ほとんど寄与しなくなる。従って、撮像対象以外のスピ
ンに起因する種々のアーチファクトが抑制され、高画質
の断層像が得られる。
「実施例] 以下、スピンエコー法によりマルチスライスの磁気共鳴
信号Bを受信し、2次元フーリエ変換法により画像構成
する場合を例にとって、この発明の一実施例を図につい
て説明する。尚、この発明が適用される磁気共鳴装置は
第8図に示した通りであり、第8図のシ−ケンス制御装
置f (15)又は計nN(16)内の一部のプログラ
ム及びメモリを入れ換えるか、新たなプログラムを追加
すればよい。
又、ここでは、信号収集シーケンスとして、−m的なマ
ルチスライス法を適用した場合を示している。
第1図はこの発明の一実施例を示すパルスシーケンス図
、第2図はこの発明におけるシーケンス制御装ff (
15)及び計3!機(16〉の動作を示すフローチャー
ト図である。
まず、操作卓(17)を介して、マルチスライス数n、
スライス厚さd(スライス方向視野L8)、スライスピ
ッチΔS、位相エンコード方向視野LP及び周波数エン
コード方向視野り、を入力し、初期設定を行う(ステツ
プS2>。
計ri、機(16)は、各入力値に基づいて、信号収集
シーケンスで用いられるスライス磁場G s 、信号読
み出し磁場G*及び位相エンコード磁場Gpの強度を算
出すると共に(ステップS2)、マルチスライスの各ス
ライスに対応するRFパルス^1及び^2の送信周波数
foを導出する(ステップS3)。
同様に、飽和シーケンスで用いられる飽和用スライス磁
場GB′、飽和用信号読み出し磁場GP′及び飽和用位
相エンコード磁場G1の強度を算出すると共に(ステッ
プS4)、各飽和用傾斜磁場方向に対する飽和用RFパ
ルス^、1.^s2、^、11.^R2、^P1゜^p
2の送信周波数fl、「82、f□、f−2J□、fp
2を求める(ステップS5)、ここで、飽和用rtFパ
ルスは、全てフリップ角度が90°の90°パルスであ
る6尚、ステップS5で導出される飽和用RFパルスの
各送信周波数f□及びfo2は、信号収集シーケンス時
のRFパルス^l及び^2の送信周波数「0からの周波
数シフト量に相当し、 L、=(7/2π)・G、’(L、/2)+fsinc
  −=■L2=−f□            ・・
・■で表わされる。但し、γは核磁気共鳴比、G、′は
飽和用傾斜磁場(α=S 、R,P)、L、は傾斜磁場
α方向の視野Jsincは飽和用r(Fパルスの5in
e周波数である。又、飽和領域の傾斜磁場方向のサイズ
をL工′とすれば、飽和用傾斜磁場G、′は、a −’
 ”” 4π−fsinc/ 7 L aで表わされる
次に、計W、機(16)は、信号収集シーケンスで用い
る最初の位相エンコード量を設定する(ステップS6)
以下、シーケンス制御装置(15)は、計IE機(16
)から伝送された飽和シーケンス及び信号収集シーケン
スの各磁場制御データに基づいて、第1図のパルスシー
ケンスを実行し、所定の画像データを全て収集する。
まず、飽和シーケンスにより、各傾斜磁場方向の飽和領
域(撮像領域外)のスピンを励起すると共に、そのスピ
ンを位相を乱して(デイフェーズして)飽和させる(ス
テップS7)。
第31′2Iは被検体(1)の飽和領域内のスピン状態
を示す説明図であり、飽和用RFパルス^、1.八、2
及び飽和用傾斜磁場G工′を印加する前の初期状態(a
)において、被検体(1)内のスピンは静磁場に従う熱
平衡状態にあり、矢印のように縦方向を向いている。
ここで、飽和用RFパルス(900パルス)へ41.^
a2及び#!和用傾斜磁場04′を印加し、飽和□域を
励起すると、第3図(b)のように飽和領域のスピンは
90°倒れる。更に、飽和用傾斜磁場64′を印加し続
けると、第3図(c)のように飽和領域のスピンはデイ
フェーズされる。従って、最終的に、第3図(d)のよ
うに縦方向のスピン成分がほとんどなくなり、飽和領域
のスピンは信号収集シーケンスにおいて磁気共鳴信号B
に寄与しなくなる。
第4図は傾斜磁場α方向の飽和領域La+’及びり、□
′を示す説明図であり、中心周波数が10に相当する撮
像領域L4の両側に位置する飽和領域は、送信周波数「
1.及びfo2を中心としてzx fsincの帯域を
有する飽和用RFパルス^ユ1及び^42と、共鳴周波
数fに対応する磁場強度の飽和用傾斜磁場G。
とにより画成される。
第5図は各傾斜磁場方向の視野り、、L、及びり。
とこれに隣接する各飽和領域L s + ” 、L I
+ 2 ’、L。
L R2’ 、 L p + ’及びLp2’を便宜的
に立方体で示す説明図であり、(a)は飽和シーケンス
を実行する前の初期状態、(b)〜(d)は各傾斜磁場
方向の飽和類1(斜線部)、(e)は撮像領域(斜線部
)を示している。
尚、第1図及び第5図では、飽和シーケンスにおける飽
和順序を、位相エンコード方向、信号読み出し方向、ス
ライス方向の順としたが、任意の順序で飽和させても同
等の結果が得られることは言うまでもない。
まず、飽和用位相エンコード磁場G1を印加しながら飽
和用RFパルス^p1を印加して、位相エンコード方向
の飽和領域L p + ’のスピンを90゛倒し、続い
て、飽和用RF’パルス^P2を印加して飽和領域Ll
のスピンを90”倒す。これにより、第5図(b)の$
1線部で示す飽和領域L P1′及びLP2”のスピン
が励起される。
このとき、0式及び■式より、飽和用RFパルス^P1
及び^p2の送信周波数fp+及びfP2は、r、=(
γ/2π)・G p’(L p/2) + fsine
rp、= −L 但し、G p −4yr ・fsine/ 7 L p
で表わされる。その後、飽和用位相エンコード磁場G、
′を印加し続け(第1図の斜線部)、第3図(c)→(
d)のように、飽和領域L PI′及びLP2’のスピ
ンの位相を乱して飽和状態とし、スピンの縦方向成分を
極めて小さくする。
同様に、飽和用信号読み出し磁場G1を印加しながら飽
和用RFパルス^R1及び^82を印加し、第5図(C
)の斜線部のように、信号読み出し方向の飽和領域L 
Rl ’及びLR2′のスピンを90’倒し、更に、第
1図の斜線部の飽和用信号読み出し磁場G1′により、
飽和領域L□′及びし82′のスピンの位相を乱して飽
和状態とする。
このとき、飽和用RFパルス^lll及び^l12の送
信周波数f、及びfR2は、 r*+ = (7/2π)・G *’(L Il/2)
 + fsiner−2=   r□ 但し、G *’= 4x ・fsinc/ 7 L *
で表わされる6 又、飽和用スライス磁場08′を印加しながら飽和用R
Fパルス^s1及び^、2を印加し、第5図(d)の斜
線部のようにスライス方向の飽和領域Lrs+及びL3
゜′のスピンを90°倒し、更に、第10の斜線部の飽
和用信号読み出し磁場G、l′により、飽和IQ Vi
L s + ’及びL32′のスピンの位相を乱して飽
和状態とする。
このとき、飽和用RFパルス^s1及び^dの送信周波
数「31及びrs、は、 r、l=(γ/2π)・G s′(L s/2) + 
fsiner=z=  r− 但し、Gs’=4yr ・fsinc/ r L。
で表わされる。ここで、スライス方向の視野り、は、シ
ングルスライス時又はマルチスライス時に選択される撮
像領域に相当する。
尚、3方向の飽和ステップにおいて、各飽和用傾斜磁場
を斜線部だけ延長して印加し、飽和領域のスピンをデイ
フェーズしているので、各飽和ステップによる飽和領域
が影響し合うことなく確実に飽和される。
こうして飽和シーケンス(ステップS7)が終了すると
、第5図(e)の斜線部ように、撮像領域L3、LR及
びり、からなる立方体が画成され、飽和されずに残る。
その後、通常の信号収集シーケンスを行い、従来と同様
に各スライスの磁気共鳴信号Bを収集する(ステップS
8)。
このとき、RFパルス^1により、tR像視野及び飽和
領域内のスピンが、それぞれ90°倒されるが、撮像視
野のスピンのみが画像構成用の磁気共鳴信号Bに寄与す
る。なぜなら、飽和領域のスピンは、第3図(d)のよ
うに縦方向の成分がほとんど無いため、磁気共鳴信号B
に寄与できないからである。
従って、後の画像化において、飽和領域の画像が撮像視
野内に重なることはなく、アーチファクトは抑制される
この場合、マルチスライス法であるため、RFパルス^
1及び^2の送信周波数を、スライスピッチΔSに対応
させてシフトさせながら、磁気共鳴信号Bを繰り返し受
信する0通常、画像化対象スピンの縦緩和時間Ttは1
秒〜数100執秒であり、マルチスライス信号収集シー
ケンスにおける各繰り返し時間(数10輪秒)より長い
ので、図示したように、1回の飽和シーケンスの後に複
数回の信号収集が可能となる。従って、飽和シーケンス
の実行後、数100+秒だけ経過する前に、再び飽和シ
ーケンスを実行すればよい。
その後、位相エンコードマトリクスN9分だけの信号収
集が終了したか否かを判定しくステップS9)、終了し
ていなければ、次の位相エンコード量を設定した後(ス
テップ5IO) 、ステップS7に戻る。又、終了して
いれば、各スライスの画像を再構成して(ステップ51
1)、画像表示装!(18)に表示しくステップ512
) 、撮像パルスシーケンスを終了する。
この結果、撮像領域以外のスピンに影響されるがことな
く、アーチファクトの抑制された所望の断層像が構成さ
れる。
例えば、撮像領域の外側にあった流体(Ilil液等)
が撮像領域内に流入してきても、この流体スピンは予め
飽和されているので磁気共鳴信号Bに寄与することはな
い。
又、第6図のように、被検体(1)の体表付近の脂肪層
(1a)を飽和領域(斜線部)とすれば、通常は、撮像
領域以外でないにもかかわらず比較的高いレベルで受信
される脂肪層(1a)からの磁気共鳴信号Bを抑制する
ことができる。又、第6図の矢印のように、呼吸等によ
り体表付近の腹部が体動しても、撮像領域りが影響され
ることはなく、同様に体動アーチファクトを抑制するこ
とができる。
同様に、第7図のように、複数アングルによるマルチス
ライスのうちの第1スライスL、1及び第2スライスL
s2の重なり部分(1b)を飽和領域(斜線部)とすれ
ば、重なり部分(1b)からの磁気共鳴信号Bによるア
ーチファクトを抑制することができる。
このとき、従来システムを用いてソフトウェアの変更の
みで実現できるので、特にコストアップを招くこともな
い。
尚、L記実施例では、磁気共鳴信号Bがスピンエコー信
号の場合を示したが、180°パルス^2及びスライス
磁場G、2を印加せずに受信されるグラジェントフィー
ルドエコー信号(傾斜磁場エコー信号)、又は電子スピ
ン共鳴信号などであっても良い6例えば、倒れ角の小さ
い〈ローフリップアングルの)RFパルス^1を用いた
グラジェントフィールドエコー法等の高速撮像法におい
ても、信号収集シーケンスの前に視野領域以外の領域を
飽和させることにより、上述と同様にアーチファクトの
ない画像を取得することができる。
又、マルチスライス面のスライス間ギャップが小さい場
合を惣定して、1つの飽和シーケンスの後にマルチスラ
イス用信号収集シーケンスを実行したが、スライス間ギ
ャップが大きい場合は、スライス間ギャップの鎖酸を飽
和させるための飽和シーケンスを挿入してもよい。
又、各一対の飽和用RFパルスの送信周波数を信号収集
用のRFパルスの中心周波数10からN体内にシフトさ
せたが、飽和用傾斜磁場及び飽和用RFパルスの各送信
周波数を任意に設定すれば、オフセンタスライス、オフ
センタリードアウトにおいても適用することができ、同
等の効果を奏する。
又、全ての傾斜磁場方向に対して飽和シーケンスを実行
したが、飽和領域は、診断に必要な撮像顕域に応じて、
あるいは可動物の流入方向に応じて画成されるので、ア
ーチファクトが生じる可能性のない方向に対する不要な
飽和用傾斜磁場及び飽和用RFパルスを省略することも
できる。
又、2次元フーリエ変換法により画像構成する場合につ
いて説明したが、3次元フーリエ変換法のP4.6でも
同等の効果を奏する。
更に、磁気共鳴信号Bに基づいて断層像を構成する場合
を示したが、特定の磁気共鳴信号Bを収集してスペクト
ロスコピーを得る映像法の場合にも適用できる。
「発明の効果1 以上のようにこの発明によれば、信号収集シーデンスを
実行する前に、飽和用位相エンコード磁場及び互いに送
信周波数の異なる一対の飽和用RFパルスと、飽和用信
号読み出し磁場及び互いに送信周波数の異なる一対の飽
和用RFパルスと、飽和用スライス磁場及び互いに送信
周波数の異なる一対の飽和用RFパルスと、を印加する
と共に、各一対の飽和用RFパルスの印加後に、飽和用
位相エンコード磁場、信号読み出し磁場及びスライス磁
場を更に印加する飽和シーケンスを実行し、!!像対象
となる断層面以外のスピンを予め飽和させるようにした
ので、信号収集シーケンスにおいて、撮像面以外のスピ
ンによる磁気共鳴信号の強度は著しく小さくなる。従っ
て、撮像領域以外のスピンに起因する種々のアーチファ
クトを抑制した、高画質の断Iw像を構成できる磁気共
鳴映像法が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1Ivlはこの発明の一実施例を示すパルスシーケン
ス図、第2図は第1図のパルスシーケンスにより画像化
する動作を説明するためのフローチャート図、第3図は
第1図内の飽和シーケンスによって変化する飽和領域の
スピンの状態を示す説明図、第4図はこの発明による飽
和用傾斜磁場及び飽和用RFパルスにより画成される飽
和領域を示す説明図、第5図は飽和シーケンスによる各
方向の飽和領域を立体的に示す説明図、第6図は被検体
の体表スピンによるアーチファクトを抑制した場合を示
す説明図、第7図はマルチスライスの重なり部分による
アーチファクトを抑制した場合を示す説明図、第8図は
一般的な磁気共鳴装置を示すブロック図、第9図は従来
の磁気共鳴映像法を示すパルスシーケンス図である。 (1〉・・・被検体     A・・・RFパルス^8
1.^82、^、11、^82、^P1.^p2・・・
飽和用RFパルスB・・・磁気共鳴信号   G3・・
・スライス磁場G1・・信号読み出し磁場 G1・・位相エンコード磁場 08′・・・飽和用スライス磁場 G1・・・飽和用信号読み出し磁場 G1・・・飽和用位相エンコード磁場 L 、、L 、、L 1・・撮像領域 Llll ’、Ll+2’、L*l ’、LR2’、L
Pl ′、LP2′・・・飽和領域S7・・・飽和領域
を励起するステップS8・・・信号収集するステップ Sll・・・断層像の画像を再構成するステップ尚、図
中、同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  被検体に対し、RFパルスと、断層面指定用のスライ
    ス磁場、位相エンコード量を与える位相エンコード磁場
    及び周波数エンコード用の信号読み出し磁場からなる傾
    斜磁場とを印加して、前記被検体から磁気共鳴信号を受
    信する信号収集シーケンスを、前記位相エンコード量を
    変化させながら複数回繰り返し、前記被検体の所望の断
    層像を構成する磁気共鳴映像法において、 前記信号収集シーケンスの前に、 飽和用位相エンコード磁場及び互いに送信周波数の異な
    る一対の飽和用RFパルスと、飽和用信号読み出し磁場
    及び互いに送信周波数の異なる一対の飽和用RFパルス
    と、飽和用スライス磁場及び互いに送信周波数の異なる
    一対の飽和用RFパルスとを印加すると共に、前記各一
    対の飽和用RFパルスの印加後に、前記飽和用位相エン
    コード磁場、前記信号読み出し磁場及び前記スライス磁
    場を更に印加する飽和シーケンスを実行し、撮像対象と
    なる断層面以外のスピンを予め飽和させることを特徴と
    する磁気共鳴映像法。
JP1166897A 1989-04-20 1989-06-30 磁気共鳴映像法 Pending JPH0332642A (ja)

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US07/460,049 US5159550A (en) 1989-04-20 1990-01-02 Artifact suppression system for magnetic resonnance imaging apparatus

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319348A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング装置の制御方法
JP2019126720A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージングシステム、磁気共鳴イメージング方法、及び磁気共鳴イメージングプログラム

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JP2019126720A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージングシステム、磁気共鳴イメージング方法、及び磁気共鳴イメージングプログラム

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