JPH0331406A - 高炉パターンデータの総合判定システム - Google Patents

高炉パターンデータの総合判定システム

Info

Publication number
JPH0331406A
JPH0331406A JP16430489A JP16430489A JPH0331406A JP H0331406 A JPH0331406 A JP H0331406A JP 16430489 A JP16430489 A JP 16430489A JP 16430489 A JP16430489 A JP 16430489A JP H0331406 A JPH0331406 A JP H0331406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
neural network
blast furnace
data
network means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16430489A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Hirata
平田 達朗
Kozo Yamamura
山村 耕造
Shinobu Morimoto
森本 忍
Hiroshi Takada
寛 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP16430489A priority Critical patent/JPH0331406A/ja
Publication of JPH0331406A publication Critical patent/JPH0331406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Iron (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高炉におけるステーブ温度やゾンデ信号など
複数センサからの一連のパターンデータの入力信号全て
を生かし、オペレータの持つパターン判別力をそのまま
活かして総合的な判断にまで自動化した高炉のパターン
データ総合判定システムに関するものである。
〔従来の技術〕
高炉操業ではオペレータが様々なデータを基に炉内状況
を推定しアクションを取っている。この中で、炉内に挿
入されたゾンデで半径方向複数点の温度やガス成分を測
定しこれをパターンデータとして評価することで炉内の
ガス流分布を推定したり、溶銑温度の時間的な変化のパ
ターンから炉内の熱レベルの状況を推定している例に見
られるように、パターンデータを直接、評価・判断する
場合があり、これが非常に重要なデータとなっている。
しかし、これらはオペレータが直接、評価・判断してお
り、個人差が生じたり、感覚的なためシステム化できに
くいなどの問題があった。
最近、このようなパターン判定の新しい手法として生物
の神経系をまねたニューラルネットが登場してきた。そ
の長所は自己学習が可能なところにあり、本発明者達は
既にこの長所を利用した「高炉パターンデータの自動判
定システム」を先に特願平1−1(2391として出願
済みである。
〔発明が改善しようとする課題〕
一般に階層型ニューラルネットとは第7図に示すように
INの入力層30および出力層33と0〜多層の中間層
31.32から構成され、中間層および出力層の各ユニ
ットは前段の層の各ユニットと結ばれている。各ユニッ
トは第7図b)のような詳細構造であり、各ユニットの
出力は前段の層における各ユニットの出力に重み計数ω
ijを掛ける合わせた値を前段の全ユニット分加え合わ
せ、これを第7図C)の出力特性なる関係をもつ関数で
変換したものである。従って、入力層の各ユニットに測
定データに基づく値を入力すると前記の計算がなされて
、出力層の各ユニットより出力値が出力され、一般には
その出力値より予め定めたどのパターンに相当するか判
断することになる。
ここで、学習とは予め準備した学習データを使用して各
ユニット間の重み計数ωijを自己学習アルゴリズム(
例えばバックプロパゲーション手法など)で決めること
である。このようにネットワーク全体、つまり各層のユ
ニットと各ユニット間の重み計数ωijでパターン判定
処理を行なっているため、判定対象データや判定したい
パターンの数が増えると各層のユニットの数や中間層の
数が増加し、これにともない各ユニット間の重み係数ω
ijが指数関数的に増加する。このため、学習に要する
時間が指数関数的に増加し、場合によっては重み係数ω
ijが求められない場合をも生じる。
更に、学習に要する時間および学習効果(精度)等は、
予め準備する学習データの適切さによって左右されるも
のでもある。適切な学習データの作成に必要な条件は、
学習データを作成する者が入力と出力の関係を適切にイ
メージすることができることであると思われる。
前記した先行技術では、高炉における各センサ毎の判断
に階層型ニューラルネットを適用する技術を出願した。
この技術は各センサ単位の自動判断に関するものであり
、複数センサを対象とした総合判断については言及して
いない。
一方、高炉のオペレータはゾンデで得られる温度やガス
成分、あるいは炉壁に設置された温度計から得られるデ
ータなど数多(のデータを同時に見て、各センサ単位並
びに総合的に高炉の状態を評価・判断している。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり
、複数のセンサを対象として学習効率が良く、かつオペ
レータの今までの評価・判断と一致するパターン判別方
法をそのままシステム化したニューラルネット手法を利
用した高炉パターンデータの総合判定システムを提供す
ることを目的とする。
上記目的を達成するための手段は以下のものである。ま
ず基本的な手段は、 高炉に設置された複数のセンサと、そのセンサからの測
定パターン要素データを取り込んで所定のタイミングで
出力するパターン要素データ入力手段と、前記パターン
要素データ入力手段からの各センサ毎の信号を入力して
、それぞれ予め定められたパターンに判定する階層型の
第1のニューラルネット手段と、 前記第1のニューラルネット手段からの出力信号を入力
して予め定められた総合パターンに判定する階層型の第
2のニューラルネット手段を含む構成とすることを第1
の手段とし、 その第1の手段に必要に応じて信号処理手段または記憶
手段を具備されてもよい。
前記の第2ニューラルネット手段を多段型にして1段も
しくは多段の中間ニューラルネット手段および第2ニュ
ーラルネット手段を含むようにしたことを第2の手段と
する。
更に、前記中間ニューラルネット手段を設けるに際して
物理的に意味のある部分的な総合判定、例えば総合空間
パターン判定、総合時系列パターン判定、総合半径方向
パターン判定、総合炉高方向パターン判定、総合温度パ
ターン判定、総合圧カバターンおよび総合ガス成分パタ
ーン判定を含むようにしたことを第3の手段とするもの
である。
よって、高炉には、センサ単位の自動個別判定と全部あ
るいは複数のセンサを対象とした自動総合判定に階層型
ニューラルネットを適用する必要がある。そのセンサ単
位のニューラルネットによる自動個別判定は前記した先
行発明が対象としている。
本発明の課題は部分的あるいは全体の自動総合判定をニ
ューラルネットの適用により実現することにある。高炉
は一種の大規模モデルであり、これにニューラルネット
を適用することにより、総合的な判断をさせる場合、次
のような具体的な問題点があることを見い出した。
(1)対象とするセン号数の増加により、学習時間が増
大し、学習計算が収束しない場合が発生する。
(2)適切な学習データを作成できなくなり、その結果
学習時間が一層増大するばかりでなく、学習精度が低下
する。
(3)入力データ数が増加するにつれて、ニューラルネ
ットのユニット数や階層数が増加するので、ローカルミ
ニマムと言われる疑似解答の発生頻度が増大するため判
断ミスを起してしまう。
(4)高炉の操業方法の変化や各センサの状況変化等に
よる条件変化が少しでも発生するとそれに伴なって全体
の学習をやり直す必要があり、メインテナンスが煩雑で
あると共に効率的ではない。
〔作用〕
一般に、高炉に設置されたパターンデータ測定センサに
は第9図に示すようにシャフト中部ゾンデ70による温
度測定およびガス分布測定(高炉の半径方向分布)、シ
ャフト中部ゾンデ71による温度測定およびガス分布測
定(高炉の半径方向分布)、ステーブ温度計72による
温度測定(高炉の炉高方向分布および半径方向分布)及
び炉壁圧力計73による圧力測定(高炉の炉高方向分布
)等があるので、高炉はパターンデータの大規模モデル
に相当するものである。
高炉のオペレータは、前記の各測定機能毎に測定パター
ンデータより個別判定を行なうと同時に部分的な総合判
定、例えば空間データおよび時系列データの総合判定を
行なったり、全体の総合判定を行ないながら高炉を操業
している。前述のように自動個別判定はすでに本発明者
達が出願ずみなので本発明の課題は、全体の総合判定お
よび部分的な総合判定をニューラルネット手段を適用し
て実現することである。
一般に、シャフト中部ゾンデのガス利用率、シャマド中
部ゾンデのガス利用率、ステーブ温度およびシャフト圧
力の測定信号に、これまでの知見でニューラルネット手
段を適用すると第8図のようになる。
そうすると、その全体の総合判定には、表1に概要を示
すようなニューラルネット手段を適用することになる。
表  1 この総合判定用ニューラルネットに百数十個の学習デー
タを与えて約2万回の計算の後、ようやく収束した。こ
れはニューラルネットを構成するユニットの数が増加し
たため、前述の理由で計算に時間を要したからである。
従って、今後、ニューラルネットで判定させる対象デー
タが増加した場合はさらに学習時間が増加することは明
白であり、場合によっては学習できない場合も生じるこ
とが予想される。
この結果を解析して得られたのが、前記した総合的な判
定させる場合の具体的な問題点(1)〜(4)を見い出
したものである。
そこで、本発明者達は、その具体的な問題点を解決する
方法を種々検討した結果、次の知見を得て、それをベー
スに本発明に到達したものである。
第1に、総合判定用ニューラルネット手段をピラミッド
のように多段階構成にすることによりニューラルネット
の大きさを小規模なものに分解できる。
第2に、その多段階構成における各段階では部分的な総
合判定を行なうように、物理的に意味のある信号を組み
合わせるのが良い。その物理的に意味のある組合せとは
、例えば温度信号、圧力信号、ガス成分信号等の機能別
あるいは高炉の半径方向分布信号と炉高方向分布信号等
の分布方向別あるいは空間測定信号と時系列測定信号等
の測定間隔条件別等がある。
第3に、各センサの測定単位の第1段のニューラルネッ
ト手段は、前記した個別判定用のニューラルネット手段
をそのまま使用するのが好都合である。
以上の第1〜第3の知見を活かしたのが本発明であり、
それを前記表1の例に適用したケースの一実施例を第4
図(A)(B)に示す。この場合における前記の具体的
な問題点は次のように解決方向に向かっている。
(1)学習の単位を各ニューラルネット毎にすることに
より、学習時間を減少させることができると同時に学習
計算が収束しない場合はまずなくなる。
(2)第1段ニューラルネットは各センサの測定単位で
あり、中間ニューラルネットは物理的に意味のあるもの
の組合せであり、最終ニューラルネットは総合判定のも
のである為にいずれもオペレータが通常行なっている判
断に基づいているから学習データの作成は容易である。
(3)多段階構成にしたので各ニューラルネットの大き
さが小さくなり、ローカルミニマムの発生する危険度が
低下した。特に、各センサに対する第1のニューラルネ
ット手段はほとんどその危険がないので、はぼ安心して
使用できるレベルに達したと思われる。
(4)各センサの測定単位の第1段のニューラルネット
手段を、既出願の個別判定用のものと同等にしたので、
すでにこの再学習用メインテナンスに対する対策が入力
出力の正規化処理等により盛り込まれていると共にセン
サの内の1つあるいは2つが状況変化した場合には、そ
のセンサに対する第1段のニューラルネットのみを再学
習すれば良いことになる。
よって、再学習メインテナンスは大幅に減少することに
なる。
第4図(A)は、部分的な総合判定として、高炉の半径
方向の総合判定および高炉の垂直方向の総合判定に区分
して行い、更に、その両判定を組み合わせて全体の総合
判定をするケースを示している。第4図(B)は、第4
図(A)をさらに詳しい形式で表現したものであり、○
印はユニットを表わし、破線枠は各ニューラルネットを
表わしており、合計7個ののニューラルネットの組合せ
で実現されていることを示している。第5図(A) (
B)は、部分的な総合判定として測定機能毎に、温度総
合判定およびガス利用率総合判定を設け、全体の総合判
定はその両機能判定に圧力判定を組合せて行なう例であ
る。
以上のことから本発明が前記した課題および具体的な問
題点を解決したことが理解されたと確信する。
以下に本発明を実現するシステム構成について説明する
第1図は本発明の一実施例のシステム構成を示すブロッ
ク図である。同図において10は高炉、20はパターン
自動判定装置であり、高炉の各部位に設けられたセンサ
からの信号を定周期で取り込むパターン要素データ入力
装置21、取り込まれたデータに対してノイズ処理、時
系列処理、あるいはニューラルネットの入力に適した正
規化信号等に処理する信号処理装置22、処理されたデ
ータを一時記憶するデータ記憶装置23、及びデータを
判定する階層型の第1ニユーラルネツト24、第1ニユ
ーラルネツト24がらの信号を入力して総合的なパター
ン判定を行なう階層型の第2ニユーラルネツト25から
構成される。階層型ニューラルネットは予めオペレータ
の定性的な判定方法を学習アルゴリズム、例えば文献:
ニューラルネットをパターン認識、信号処理、知識処理
に使う(日経エレクトロニクス19B?、8.10(N
o、427) )に示されているバックプロパゲーショ
ン法、に従い学習させ、その結果を記憶しておく、また
、オンラインで学習するために、学習アルゴリズムをニ
ューラルネットにもたせてもよい。41はパターン自動
判定装置の結果を表示するためのCRTであり、42は
パターン判定装置の結果を使用して高炉へのアクシコン
量を決定するシステムである。
第1図では、信号処理装置22およびデータ記憶装置2
3を必須要件のように説明したきたが、信号処理装置は
判定の信頼性を向上させる為に具備するのが望ましいが
、必須の要件ではなく、更にデータ記憶装置23は各測
定パターン要素データのニューラルネットへの出力を所
定のタイミングで実施できれば必須な要件ではなく、特
にそのタイミング調整機能をパターン要素データ入力装
置21あるいは第1ニユーラルネツト24のいずれかに
具備させることができれば不要にすることができる。
第2図は、第1図に示されるシステム構成図に対応する
計算機のハード構成図であり、51はインタフェース装
置で所定の周期でデータを取り込むためのサンプリング
装置やA/D変換器などから構成される。52はデータ
処理やニューラルネットによるパターン判定などを実行
するためのCPU、53は予めデータ処理やニューラル
ネットのプログラムや必要なパラメータを書き込んでお
くROM、54はパターンデータを一時記憶するための
RAM、5fiは判定結果を表示するためのCRT、5
6はパターン判定装置の結果を使用して゛高炉へのアク
ション量を決定するシステムと接続するためのインタフ
ェース装置である。
以上の構成からなる本実施例の動作を、具体例として第
9図に示す位置に設置されているステーブ温度計72か
ら得られるデータに適用したので、第3図のフローチャ
ートと第6図、第1O図と第11図の説明図を参照しな
がら説明する。第1O図は第9図に示す高炉の垂直方向
に設置された各ステーブ温度計72のある時間での空間
パターン、また第11図はステープ温度計72のそれま
での時間変動を表わした時系列パターンである。これら
のパターンは高炉のオペレータにとって炉内のガス流分
布を推定するための重要なデータである。
オペレータは第10図のパターンから高炉垂直方向のガ
ス流分布が予め過去の操業経験から分類できる所定数(
A個)のパターンのどれに類領しているかを判定し、こ
れと同時に第11図のパターンから時間変動が予め過去
の操業経験から分類できる所定数(B個)のパターンの
どれに類似しているかを判定し、そしてこれらを考慮し
て総合的なガス流分布を判定してガス流分布を適正にす
るためのアクションを取っている。この処理を実現する
ために階層型のニューラルネットを多段に結合したもの
を第6図に示す。81はステーブ温度の高炉垂直方向の
空間パターンを判定するニューラルネット、82はステ
ーブ温度の時系列パターンを判定するためのニューラル
ネット、83はニューラルネット81.82の出力を基
に総合的な炉内のガス流分布を判定するためのニューラ
ルネットである。
まず、各ステーブ温度計で測定したデータを第1図21
のパターン要素データ入力装置により定周期で取り込み
、必要に応じてデータ処理袋W22で所定の時系列処理
やノイズ処理を行なった後、ニューラルネットの入力と
して適した値となるように正規化する。次に、上記の方
法でデータ処理されたパターンデータを第1図のデータ
記憶装置23に必要に応じて一時記憶し、第1ニユーラ
ルネツト24の入力データとする。第1ニユーラルネツ
トでは中間層、出力層の各ユニットの値を順次計算する
。そして第1ニエーラルネツトの出力層の各ユニットの
値を第2ニユーラルネツト25の入力データとし、同様
に中間層、出力層の各ユニットの値を計算し、総合的な
判定結果を出力する。採用したニューラルネットはとも
に3階層型ニューラルネットで、第7図で、入力層30
、中間層31,32、出力層33が各々1層のものであ
る。各々の層は複数個のユニット34から構成されてお
り、各層間のユニットは互いに重み係数35を介して結
合されている。また、その出力特性は第7図C)に示す
ように、ユニットへの入力の総和があるしきい値を超え
たら、次の層のユニットへ出力するような非線形な特性
である。入力層の各々のユニット34に信号が入力され
、それが重み係数35を介して中間層の各ユニットに入
力されると重み係数35で信号を強められたり弱められ
たりする。ユニットの中では、入力された信号のすべて
の和をとり、その和が予め決められているしきい値を趙
えた場合に次のユニットに信号を出力する。このような
動作を繰り返しながら入力層から中間層、中間層から出
力層に信号が伝播しパターン判定を行なう。また、前述
の学習アルゴリズムはネットワークの重み係数やしきい
値を学習するものである。
その処理フローは第3図a)に示す5TARTI 1か
らEND17までの処理を繰り返して行なわれる。周期
的な信号や割り込み信号等により起動信号を受信すると
、5TARTI 1になり、次に、パターンデータを形
成する各測定信号をデータ読み込む。ステップ12で全
データを入力した後に、ノイズ処理、異常値削除処理、
平均値処理及び正規化処理などのデータ処理を必要に応
じてステップ13にて行い、その結果を必要に応じてス
テップ14でファイル格納する。そのステップ14のフ
ァイルから必要なデータを引出して、入力層の各ユニッ
トに信号を与えて階層型のニューラルネットでパターン
判定15を行なう。その結果を出力16して、その後の
処理(例えば表示してオペレータに知らせたり、高炉の
自動制御システム)に生かすことになる。パターン判定
15における処理フローをより詳しく表わしたのが第3
図b)である。まず、151ではファイル14から必要
なデータを引き出して個々の第1ニユーラルネツトの入
力層における各ユニットにそのデータを設定する。次に
、152では第7図a)、b)に示すようにその入力層
の各ユニットの値に重み係数ωijを掛は合わせた値の
累積値として中間層の各ユニットの値を計算し、第7図
C)のような入出力特性を持つ関数を経由して出力する
。そしてステップ153では同様な方法で出力層の各ユ
ニットの値を計算し、ステップ154で第1ニユーラル
ネツトの出力を第2ニユーラルネツトの入力層における
各ユニットにそのデータを設定する。以下同様な処理を
繰り返し、158で最終的な判定結果を出力する。
〔実施例〕
(実施例1) 第9図におけるステーブ温度計72の総合判定を狙って
、第6図のような2段階式のニューラルネット構造とし
た。ステーブ温度の垂直方向データは10点ありステー
ブ温度の時系列データは3つの代表的な測定部位につき
それぞれ6点あり、ステープ温度の垂直方向空間パター
ン判定用ニューラルネット81、ステーブ温度の時系列
パターン判定用ニューラルネット82および総合判定用
ニューラルネット83を表2のように設計した。
それを第1図および第2図の計算機で実現した。
高炉のステーブ温度計から採取したデータを入力してオ
ペレータの判断と対比した所、表2のように正解率97
%を得た。従って、空間パターン判定と時系列パターン
判定を経て全体の総合判定をする多段階式ニューラルネ
ット手段が自動総合判定として有効であることが確認で
きた。
表2 (実施例2) 第1図および第2図の計算機で実現したパターン判定シ
ステムを第9図に示すゾンデ70,71、ステーブ温度
計72、炉壁圧力計73から得られるデータの総合判定
に適用した。シャフトL部ゾンデ、シャフト中部ゾンデ
、および炉壁圧力計の代表パターンをそれぞれ第12図
、第13図、第14図に示す。このときのニューラルネ
ットの構造を第4図(A) (B)に示す。81.84
.85.86はそれぞれ各センサのデータパターンを判
定する第1ニユーラルネツトであり、87は高炉半径方
向のガス流分布を判定する第1ニユーラルネツト84.
85の判定結果を基に高炉半径方向の総合的な判定を行
なう第2ニユーラルネツトであり、88は高炉垂直方向
のガス流分布を判定する第1ニューラルネット81,8
6の判定結果を基に高炉垂直方向の総合的な判定を行な
う第2ニユーラルネツトであり、89は第2ニユーラル
ネツト87.88の判定結果を基に総合的な判定を行な
う第2ニユーラルネツトである。その構造とテスト結果
を表3に示す。正解率95%と高いので十分に実機化す
ることが可能なレベルにある。
表3 (実施例3) 第1図および第2図の計算機で実現したパターン判定シ
ステムを第9図に示ずゾンデ70.71から得られるデ
ータの総合判定に適用した。シャフト上部ゾンデ、シャ
フト中部ゾンデの代表パターンをそれぞれ第12図、第
13図に示す。このときのニューラルネットの構造を第
5図(B)に示す。84.85.90.91はそれぞれ
各センサのデータパターンを判定する第1ニユーラルネ
ツトであり、92は各ゾンデの温度データを基にガス流
分布を判定する第1ニユーラルネツト84.85の判定
結果から、温度パターンの総合的な判定を行なう第2ニ
ユーラルネツトであり、93は各ゾンデのガス利用率デ
ータを基にガス流分布を判定する第1ニユーラルネツト
90.91の判定結果から、ガス利用率パターンの総合
的な判定を行なう第2ニユーラルネツトであり、94は
第2ニユーラルネツト92.93の判定結果を基に総合
的な判定を行なう第2ニユーラルネツトである。
その構造とテスト結果を表4に示す。
表4 (効果] 本発明は、大規模モデルの1つである高炉の各部位に設
置された複数のパターン測定センサからの測定パターン
を所定のタイミングで取り込み、複数のニューラルネッ
トを多段階構成として用いてパターン判定することで、
データの欠落やノイズなどの影舌を受けに(く、かつ、
オペレータの今までの経験と一致する判定結果を与える
パターン自動総合判定が可能となる。これによって、オ
ペレータの9、荷が軽減されて操業に専念できるように
なるとともに、高炉の自動運転システムおよび自動制御
と組み合わせて自動化範囲を格段と広げられるばかりで
なく、精度向上、応答性向上、オペレータのミス防止お
よびオペレータの個人差の低減に役立つものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の代表的な実施例におけるシステム構成
図であり、 第2図は本発明の代表的な実施例における計算機で実現
した場合のハードウェア構成図である。 第3図a)は本発明の代表的な実施例にあたるシステム
構成図における処理フロー図であり、同図b)は同図a
)におけるパターン判定の詳細な処理フロー図である。 第4図(A)は本発明を高炉半径方向のデータと垂直方
向のデータに適用したニューラルネットの構造図であり
、第4図(B)はその詳細構造図である。 第5図(八)は温度、圧力、ガス成分のようにセンサの
機能毎に判定した後、総合判定するニューラルネットの
構造図であり、第5図(B)は本発明をシャフトを部ゾ
ンデとシャフト中部ゾンデの温度データとガス利用率デ
ータに適用したニューラルネットの構造図である。 第6図は本発明を適用した代表的な実施例であり、空間
データと時系列データから総合的な炉内のガス流分布を
判定するニューラルネットの構造図である。 第7図a)は階層型ニューラルネットの構造を表わし、
同図b)はユニットの詳細構造を表わし、そして同図C
)はユニットの入出力関係図である。 第8図は表1の例を従来イメージにて作成したニューラ
ルネットの構造図である。 第9図は本発明を適用した高炉のセンサの配置図を示し
たものである。 第10図はステーブ温度計から得られるデータの高炉垂
直方向のパターン例である。 第11図はステーブ温度計から得られた時系列パターン
例である。 第12図はシャフトE部ゾンデ測定装置による測定デー
タで、同図a)は8点のガス温度パターン例、同図b)
はガス利用率測定データである。 第13図はシャフト中部ゾンデ測定装置による測定デー
タで同図a)は8点のガス温度パターン例、同図b)は
ガス利用率測定データ例である。 第14図は高炉炉壁の圧力計から得られるデータの高炉
垂直方向のパターン例である。 10は高炉、20はパターン自動判定装置、21はパタ
ーン要素データ入力装置、22はデータ処理装置、23
はデータ記憶装置、24は第1ニユーラルネツト、25
は第2ニユーラルネツト、30は入力層、31.32は
中間層、33は出力層、34はユニット、35はユニッ
ト間の重み係数、41は表示装置、42は他のシステム
、50は[パターンデータ、51はインタフェース装置
、52はCPU、53はROM、54はRAM。 55はCRT、56はインタフェース装置、70はシャ
フト上部ゾンデ、71はシャフト中部ゾンデ、72は高
炉炉壁のステーブ温度計、73は高炉炉壁の圧力計、8
1はステーブ温度垂直方向パターン判定用ニューラルネ
ット、82はステーブ温度時系列パターン判定用ニュー
ラルネット、83は総合判定用ニューラルネット、84
はシャフトヒ部ゾンデガス利用率パターン判定用二エー
ラルネット、85はシャフト中部ゾンデガス利用率パタ
ーン判定用二エーラルネット、86は、炉壁圧力垂直方
向パターン判定用ニューラルネット、87は半径方向総
合パターン判定用ニューラルネット、88は垂直方向総
合パターン判定用ニューラルネット、89は総合判定用
ニューラルネット、90はシャフト上部ゾンデ温度パタ
ーン判定用ニューラルネット、91はシャフト中部ゾン
デ温度パターン判定用ニューラルネット、92は温度パ
ターン総合判定用ニューラルネット、93は力゛ス利用
率パターン総合判定用ニューラルネット、94は総合判
定用ニューラルネットである。 a)全体ツク− 第2図 b)パターン判定の詳細70− 嶺能別叱合判定用二轟−ラルネットの構造図第5図 AI 空間データと時系列データ別総合判定用品エーラルネッ
ト僕造区 N6図 機能別総合判定用品エーラルネットの構造口Ns図 1B) 0 1 2 3 a)階層型二為−ラルネット 5 第7図 従来イメ ジの二島−ラルネクz+を造図 M8図 時間 ステーブ@変計の時系列バタ ノヤ7ト上部ゾ/デパターノ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、高炉に設置された複数のセンサと、 そのセンサからの測定パターン要素データを取り込んで
    所定のタイミングで出力するパターン要素データ入力手
    段と、 前記パターン要素データ入力手段からの各センサ毎の信
    号を入力して、それぞれ予め定められたパターンに判定
    する階層型の第1のニューラルネット手段と、 前記第1のニューラルネット手段からの出力信号を入力
    して予め定められた総合パターンに判定する階層型の第
    2のニューラルネット手段を含むことを特徴とする高炉
    パターンデータの総合判定システム。 2、高炉に設置された複数のセンサと、 そのセンサからの測定パターン要素データを取り込むパ
    ターン要素データ入力手段と、前記パターン要素データ
    入力手段からの出力信号を正規化処理などの信号処理を
    行なって、所定のタイミングで出力する信号処理手段と
    、 前記信号処理手段からの各センサ毎の信号を入力して、
    それぞれ予め定められたパターンに判定する階層型の第
    1のニューラルネット手段と、前記第1のニューラルネ
    ット手段からの出力信号を入力して予め定められた総合
    パターンに判定する階層型の第2のニューラルネット手
    段を含むことを特徴とする高炉パターンデータの総合判
    定システム。 3、高炉に設置された複数のセンサと、 そのセンサからの測定パターン要素データを取り込むパ
    ターン要素データ入力手段と、 前記パターン要素データ入力手段からの出力信号を一時
    記憶するデータ記憶手段と、 前記データ記憶手段からの各センサ毎の信号を入力して
    それぞれ予め定められたパターンに判定する階層型の第
    1ニューラルネット手段と、その第1ニューラルネット
    手段からの信号を入力して総合パターンに判定する階層
    型の第2ニューラルネット手段を含むことを特徴とする
    高炉パターンデータの総合判定システム。 4、高炉に配置された複数のセンサと、 そのセンサからの測定パターン要素データを取り込むパ
    ターン要素データ入力手段と、 前記パターン要素データ入力手段の出力信号を正規化処
    理、信号加工などの信号処理を行なう信号処理手段と、 前記信号処理手段の出力信号を一時記憶するデータ記憶
    手段と、 前記データ記憶手段からの各センサ毎の信号を入力して
    それぞれ予め定められたパターンに判定する階層型の第
    1ニューラルネット手段と、その第1ニューラルネット
    手段からの信号を入力して総合パターンに判定する階層
    型の第2ニューラルネット手段を含むことを特徴とする
    高炉パターンデータの総合判定システム。 5、複数個のセンサに関する前記第1ニューラルネット
    手段からの信号を入力して組合せパターンに判定する階
    層型の中間ニューラルネット手段と、 前記中間ニューラルネット手段または前記第1のニュー
    ラルネット手段および前記中間ニューラルネット手段か
    らの信号を入力して総合パターンに判定する階層型の第
    2ニューラルネット手段を含むことを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の高炉パターンデータの総
    合判定システム。 6、前記中間ニューラルネット手段を多段に設けること
    を特徴とする請求項5に記載の高炉パターンデータの総
    合判定システム。 7、測定パターンデータが空間パターンである前記セン
    サに対する第1ニューラルネット手段からの出力信号を
    入力して予め定められた総合空間パターンに判定する中
    間ニューラルネット手段を含むことを特徴とする請求項
    5または6に記載の高炉パターンデータの総合判定シス
    テム。 8、測定パターンデータが時系列パターンである前記セ
    ンサに対する第1ニューラルネット手段からの出力信号
    を入力して予め定められた総合時系列パターンに判定す
    る中間ニューラルネット手段を含むことを特徴とする請
    求項5または6に記載の高炉パターンデータの総合判定
    システム。 9、測定パターンデータが高炉の半径方向パターンであ
    る前記センサに対する第1ニューラルネット手段からの
    出力信号を入力して予め定められた総合半径方向パター
    ンに判定する中間ニューラルネット手段を含むことを特
    徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の高炉パタ
    ーンデータの総合判定システム。 10、測定パターンデータが高炉の炉高方向パターンで
    ある前記センサに対する第1ニューラルネット手段から
    の出力信号を入力して予め定められた総合炉高方向パタ
    ーンに判定する中間ニューラルネット手段を含むことを
    特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の高炉パ
    ターンデータの総合判定システム。 11、機能が同等の前記センサに対する第1ニューラル
    ネット手段からの出力信号を入力して予め定められた総
    合機能パターンに判定する中間ニューラルネット手段を
    含むことを特徴とする請求項5または6に記載の高炉パ
    ターンデータの総合判定システム。 12、前記機能が温度測定であることを特徴とする請求
    項11に記載の高炉パターンデータの総合判定システム
    。 13、前記機能が圧力測定あるいはガス成分測定である
    ことを特徴とする請求項11に記載の高炉パターンデー
    タの総合判定システム。
JP16430489A 1989-06-27 1989-06-27 高炉パターンデータの総合判定システム Pending JPH0331406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16430489A JPH0331406A (ja) 1989-06-27 1989-06-27 高炉パターンデータの総合判定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16430489A JPH0331406A (ja) 1989-06-27 1989-06-27 高炉パターンデータの総合判定システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0331406A true JPH0331406A (ja) 1991-02-12

Family

ID=15790581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16430489A Pending JPH0331406A (ja) 1989-06-27 1989-06-27 高炉パターンデータの総合判定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0331406A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016144598A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 国立大学法人鳥取大学 運動機能診断装置及び方法、並びにプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016144598A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 国立大学法人鳥取大学 運動機能診断装置及び方法、並びにプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6453805B2 (ja) 製品の異常に関連する変数の判定値を設定する生産システム
CN109992921B (zh) 一种燃煤电厂锅炉热效率的在线软测量方法及系统
JP5157359B2 (ja) 時系列データ解析装置、時系列データ解析システム、時系列データ解析装置の制御方法、プログラム、および記録媒体
CN104778361B (zh) 改进型EMD‑Elman神经网络预测铁水硅含量的方法
CN110097123B (zh) 一种快件物流过程状态检测多分类系统
CN112987675A (zh) 一种异常检测的方法、装置、计算机设备和介质
CN111079348B (zh) 一种缓变信号检测方法和装置
CN114004331A (zh) 一种基于关键指标和深度学习的故障分析方法
CN110110785B (zh) 一种快件物流过程状态检测分类方法
CN112115184A (zh) 时间序列数据的检测方法、装置、计算机设备及存储介质
JP2512328B2 (ja) 高炉パタ―ンデ―タの自動判定システム
JPH0331406A (ja) 高炉パターンデータの総合判定システム
CN116305985A (zh) 一种基于多传感器数据融合的局部智能通风方法
CN110287594B (zh) 一种基于神经网络算法的航空发动机状态诊断方法
JP2009140267A (ja) 鉄鋼プロセスの異常予知方法および装置
JP2002236119A (ja) 鋼材の材質推定装置
JP6951202B2 (ja) データ分類装置
CN114165338A (zh) 发动机冷却气流温度预测方法和装置、控制方法和设备
JP2645017B2 (ja) プラント診断方法及びその装置
JPH04220758A (ja) 時系列データの予測及び予測認識方法
CN110779566B (zh) 具有辅助判断功能的产品测试系统及产品测试辅助方法
JP4284605B2 (ja) 状態監視方法、状態監視装置、状態監視システム、及びコンピュータプログラム
Verstraete et al. Unsupervised deep generative adversarial based methodology for automatic fault detection
CN117923331A (zh) 一种基于吊车吊装的负荷控制系统及方法
JPH0229894A (ja) 異常診断報知システム