JPH0330661Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、バーナの炎孔分割板取付け構造に
関する。

従来の技術 たとえば、小型で高カロリーが得られる高負荷
バーナは、ガス及び空気を強制的に供給して燃焼
させ単位当りの燃焼量を増加せしめているが、バ
ーナ本体に列設せる多数の炎孔が断面円形のまま
であると、燃焼炎が大きく揺れて相隣接する燃焼
炎が互いに干渉し不安定となり、かつ、騒音も発
生する。そこで、炎孔に分割板を挿入して炎孔を
分割せしめると、燃焼炎は整流されてきれいに立
上がり相隣接する燃焼炎の干渉はなくなるので燃
焼炎は安定し、しかも、騒音の発生もない。

しかして、従来はバーナ本体に列設せる多数の
炎孔の一つ一つに各別の分割板を挿入支持せしめ
て炎孔を分割している。

考案が解決しようとする問題点 しかし、上記従来の技術では、その取付け及び
取外しに多大の手間を要するためバーナの組立
て、分解及び分割板の取替え、修理等に困難を伴
い、かつ、その取付け構造が単なる圧持によるも
のであるために安定性がなく不慮に抜脱すること
も多い等の欠点があつた。

そこで、この考案は多数の炎孔の一定のブロツ
クごとの分割板の取付け及び取外しを可能とし、
かつ、これらの分解板の保持をも強固、確実とし
て上記従来の欠点を解消したバーナの炎孔分割板
取付け構造を提供するのが目的である。

問題点を解決するための手段 この考案は、多数の炎孔１を列設せるバーナ本
体Ａと混合室本体Ｂからなるバーナにおいて、バ
ーナ本体Ａにおける多数の炎孔１の一定ブロツク
に相当する数の分割片２を一体に形成した複数個
の炎孔分割板３を弾性部材よりなる数個の支承杆
４を介してバーナ本体Ａと混合室本体Ｂ間に挟持
せしめた技術的手段を採り、上記問題点の解決を
図つたものである。

作 用 この考案は上記構成としたから、多数の炎孔１
の一定ブロツクごとに炎孔分割板３の分割片２を
炎孔１に挿入した後、これらの炎孔分割板３を弾
性部材よりなる支承杆４を介してバーナ本体Ａと
混合室本体Ｂ間に挟着保持されるから、多数の炎
孔１の一定ブロツクごとの炎孔分割板３の取付け
及び取外しが簡易に行え、また、これらの炎孔分
割板３の取付け保持も強固、確実となる。

実施例 以下この考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。

図面において、Ａは上面に多数の先細テーパ状
炎孔１を穿つた突筒状バーナポート５を縦横に一
定の間隔を存して列設し、下面は開口した筐状バ
ーナ本体、Ｂは一側に一次空気取入口６を開口し
た混合室７を有し、上面を開口せる筐状混合室本
体で、その周壁上面の内端に凸条８を設けてバー
ナ本体Ａの周壁下面が該凸条８の外側に被着され
てバーナ本体Ａと混合室本体Ｂとの結合が正確に
行えるようになつている。３はバーナ本体Ａにお
ける多数の炎孔１の一定ブロツクに相当する数の
分割片２を一体に形成した炎孔分割板で、実施例
は多数の炎孔１の長手方向の１列に相当する数の
分割片２を一体に形成したくし形の炎孔分割板３
としているが、長手方向の２列又はその他任意の
一定ブロツクに相当する数の分割片２を一体形成
した炎孔分割板３とするも実施上は自由である。
４は弾性部材よりなる支承杆で、実施例は弾性線
材をバーナ本体Ａの内面横幅に適合する〓状に屈
折して形成した支承杆４とし、その上杆４ａを前
記炎孔分割板３に穿つた係合凹部９に嵌めつけう
るようになし、両側杆４ｂ，４ｂには若干外方へ
拡開する復元力をもたせるとともに、組付け時に
その下端が前記混合室本体Ｂの凸条８に係止され
る寸法となし、２個所で支承するようにしてい
る。実施例は弾性線材を用いたが、弾性帯板その
他の弾性部材で形成するも自由であり、その支承
個所も２個所に限定されない。

なお、図中１０はガスノズルで、混合室７の一
次空気取入口６に臨ませて設置されている。ま
た、１１は多孔プレート板で、バーナ本体Ａの上
面に列設した多数の炎孔１に合致する多数の炎口
１２と該炎口１２の周りには炎孔１間に位置する
多数の二次空気孔１３が穿設されており、炎孔１
上に重合固定されている。

上記構成において、多数の炎孔１の長手方向の
１列に相当する数の分割片２を一体に形成したく
し形の炎孔分割板３をバーナ本体Ａの内面から各
別の炎孔１に順次挿入した後、２つの支承杆４を
その両側杆４ｂ，４ｂの復元力に抗してバーナ本
体Ａの内面に挿入しその上杆４ａをそれぞれの炎
孔分割板３の係合凹部９に嵌着して該４杆支承に
より炎孔分割板３を支承せしめ、その後バーナ本
体Ａの下面周縁を混合室本体Ｂの上面周縁の凸条
８の外側に被着してバーナ本体Ａを混合室本体Ｂ
上に重合固定せしめると、前記支承杵４の両側杆
４ｂ，４ｂの下端が混合室本体Ｂの凸条８に係止
されて複数個の炎孔分割板３が支承杆４を介して
バーナ本体Ａと混合室本体Ｂ間に挟着保持され
る。また、バーナ本体Ａと混合室本体Ｂの結合を
解いてバーナ本体Ａから支承杆４を取外せば炎孔
分割板３の取外しは自由に行える。

考案の効果 この考案は以上説明したように、多数の炎孔１
の一定ブロツクごとの炎孔分割板３の取付け及び
取外しを可能としたからバーナの組立て、分解等
が能率的に、しかも、簡易に行える。また、分割
片２を炎孔１に挿入した複数個の炎孔分割板３は
弾性部材よりなる数個の支承杆４で支承され、該
支承杆４はその両側杆４ｂ，４ｂがその復元力で
バーナ本体Ａの内側面に密接し、しかも、その下
端が混合室本体Ｂの凸条８に係止されてガタのな
いようバーナ本体Ａと混合室本体Ｂ間に支承杆４
を介して挟持されているからその取付け保持が強
固、確実に行われ、さらに、炎孔分割板３の取替
え、補修等に際してはバーナ本体Ａと混合室本体
Ｂとの結合を解けば炎孔分割板３の取外しも容易
に行えるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示した断面図、
第２図は一部を切除した平面図、第３図は第１図
のＸ−Ｘ断面図、第４図は要部の分解断面図であ
る。 １……炎孔、Ａ……バーナ本体、Ｂ……混合室
本体、２……分割片、３……炎孔分割板、４……
支承杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数の炎孔１を列設せるバーナ本体Ａと混合室
   本体Ｂからなるバーナにおいて、バーナ本体Ａに
   おける多数の炎孔１の一定ブロツクに相当する数
   の分割片２を一体に形成した複数個の炎孔分割板
   ３を弾性部材よりなる数個の支承杆４を介してバ
   ーナ本体Ａと混合室本体Ｂ間に挾持せしめてなる
   バーナの炎孔分割板取付け構造。