JPH0330418B2 - - Google Patents

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JPH0330418B2
JPH0330418B2 JP5649784A JP5649784A JPH0330418B2 JP H0330418 B2 JPH0330418 B2 JP H0330418B2 JP 5649784 A JP5649784 A JP 5649784A JP 5649784 A JP5649784 A JP 5649784A JP H0330418 B2 JPH0330418 B2 JP H0330418B2
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hydrosol
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water
copolymer
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Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

本発明は粒子内架橋によつて物理特性が著しく
改善されたヒドロゾル組成物及びその製造法に関
するものである。 従来、ヒドロゾルを得るには、例えば特公昭46
−22343号公報、特開昭50−19842号公報などにみ
られる如く、エマルジヨン重合法によつて得たカ
ルボキシル基を含有する粒子径約0.3〜0.7μmの
重合体粒子を、アルカリの存在下で高速撹拌する
ことにより粒子表面を徐々に削り取り、粒子径約
0.01〜0.1μmの微細粒子にする、いわゆるストリ
ツパブルの手法が一般的に採用されてきた。しか
し、上記手法では得られたヒドロゾル粒子中に重
合時に使用した乳化剤が残存するために、これに
より得られる塗膜その他の成形物の耐水性が劣る
と共に、ヒドロゾル化しうる重合体の分子量にも
制限があり、一般に重量平均分子量が104以上に
なるとヒドロゾル化が困難となる欠点がある。従
つて、各種用途への対応面で自ずと制限が生じ、
主に塗料分野や紙サイズ分野への応用展開しかな
されていなかつた。 そこで、本発明者らは特開昭58−136647号公報
において分子内に酸性基を有する共重合体を特定
の割合で合成し、これにアルカリと水を加えて上
記酸性基の一部又は全部を中和すると共に転相さ
せることによりヒドロゾルを得る方法を提案し
た。この方法によつて得られるヒドロゾルは、粒
子中に乳化剤が含まれないため、塗膜その他の成
形物とした時の耐水性が非常に良好であり、また
共重合体の分子量を比較的大きくすることが出来
るので各種物理特性も良好となる。従つて塗料や
紙サイズ処理剤はもちろん、粘着剤、接着剤、オ
ーバーコート剤、外装材、内装材、包装材、フイ
ルムなどの広い用途分野に適用できるという利点
がある。 一方、使用される用途によつて、例えば減圧性
接着剤などの用途では凝集力を高める必要があ
り、この場合にはヒドロゾル組成物中に成形とし
たのちに架橋反応を生じさせるための架橋剤を使
用するのがヒドロゾルの連続相が水であることか
ら、上記架橋剤としては水溶性もしくは水分散型
のものに限定されていた。このような架橋剤によ
る架橋では比較的疏水性の高いヒドロゾル内部に
均一分散し難く、ヒドロゾル粒子表面で主に架橋
反応が進行するために内部凝集力に優れたヒドロ
ゾル粒子が得られず、また均一な架橋反応が行な
われないという問題点があり、前記方法は未だ充
分に満足しうるものではなかつた。 本発明は上記問題点に鑑がみ、分離特性の優れ
たヒドロゾル組成物を得るために種々検討を続け
た結果、見い出されたものであり、酸性記を有す
る不飽和単量体2〜20重量%と、これと共重合可
能なアクリル系不飽和単量体80〜98重量%とから
得られる重量平均分子量104〜106の共重合体が、
アルカリ及び水の存在下で中和されてO/W型に
転相された平均粒子径0.01〜0.1μmの水分散ヒド
ロゾル粒子の形態を有しており、該ヒドロゾル粒
子内がエチレン性不飽和結合を2個以上有する単
量体によつて交叉結合されていることを特徴とす
るヒドロゾル組成物に関するものであり、他の態
様は酸性基を有する不飽和単量体2〜20重量%
と、これと共重合可能なアクリル系不飽和単量体
80〜98重量%とからなる単量体混合物を重合させ
て共重合体を得る第一工程と、該共重合体にアル
カリ及び水を加えて酸性基の一部又は全部を中和
すると共に転相させて、平均粒子径0.01〜0.1μm
の水中で安定に分散したヒドロゾルを得る第二工
程と、該ヒドロゾルの固形分100重量部に対して
0.01〜15重量部のエチレン性不飽和結合を2個以
上有する単量体を添加してヒドロゾル粒子内に含
浸させたのち交叉結合反応を行なう第三工程とか
らなることを特徴とするヒドロゾル組成物の製造
法に関するものである。 本発明のヒドロゾル組成物は特定の単量体を特
定量で重合した共重合体を微細粒子径のヒドロゾ
ルとしたのち、交叉結合性を有する単量体をヒド
ロゾル粒子内部に含浸させて後重量させて得られ
るので、該組成物は粒子内部が均一に、且つ高度
に三次元化されたものとなり、例えば感圧性接着
剤とした時の接着特性や凝集力などの特性が著し
く改善される。従つて、従来法の如き外部架橋剤
の添加を必要とせず、成形時又は成形後の高温加
熱処理が不要となるために、低エネルギー、低コ
スト型の組成物が得られるものである。しかもこ
のように特別の加熱処理を必要としないために、
架橋の不均一化や残存架橋剤による物理特性の経
日変化を防ぐことが出来、塗工速度アツプなどの
生産性向上にも寄与するものである。 上記特徴を備えたヒドロゾル組成物を得るため
には、第一工程として酸性基を有する不飽和単量
体と、これと共重合可能な他のアクリル系不飽和
単量体とからなる共重合体を得る必要があり、前
者単量体として、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ
ール酸などの不飽和カルボン酸、スチレンスルホ
ン酸、アリルスルホン酸、スルホプロピルアクリ
レート、2−アクリロイルオキシナフタレン−2
−スルホン酸、2−メタリロイルオキシナフタレ
ン−2−スルホン酸、2−アクリルアミド−2−
メチルプラパンスルホン酸、2−アクロイルオキ
シベンゼンスルホン酸などの不飽和スルホン酸な
どが挙げられ、また後者単量体として、例えばア
クリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどの
アルキル基の炭素数が2〜15の(メタ)アクリル
酸アルキルエステルが挙げられる。更に改質用単
量体として、アクリル酸メチルやメタクリル酸メ
チルの如きアルキル基の炭素数が上記範囲外の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸2
−メトキシエチル、ビニルエーテル類、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル、アクリルアミド、
N−メチロールアクリルアミドなどの単量体を上
記単量体の40重量%以下の範囲で置換して併用す
ることも可能である。 前記酸性基を有する不飽和単量体と、これと共
重合可能な他のアクリル系不飽和単量体との使用
割合は、前者が2〜20重量%、後者が80〜98重量
%とする必要があり、好適には前者が3〜10重量
%、後者が90〜97重量%とするのがよい。前者単
量体の使用量が2重量%に満たない場合は、第二
工程でのヒドロゾル化が困難となり、また20重量
%を越えて使用する場合は、粘着性や接着性その
他の物理特性の低下をきたすことがあり好ましく
ない。 これらの単量体の混合物は、溶液重合法、乳化
重合法、懸濁重合法、塊状重合法などの従来公知
の方法により共重合することが出来るが、特に好
適には塊状重合法及び少量の溶剤を使用した溶液
重合法である。これらの重合法のうち塊状重合法
では、該重合法によつて得られたアクリル系重合
体をそのままヒドロゾル化の原料として使用出来
る。溶液重合法では、溶剤使用量が20重量%より
多い場合には蒸留などの手段によつて重合後に有
機溶剤を除去するが、20重量%以下であつても上
記手段で含有量を減少ないし皆無とすることが望
ましい。 この溶液重合法において用いられる溶剤として
は、一般の有機溶剤を種々使用できるが、好まし
くはメチルアルコール、エチレアルコール、n−
ブチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、sec−ブチルアルコール
などのアルコール系親水性溶剤か、或いは水酸
基、カルボキシル基、アミノ基などの親水基を有
するオリゴマーないしプレポリマーの使用が望ま
しい。 一方、他の重合法ではそれぞれに用いた媒体を
合成後に適宜の手段で除去して実質的に媒体を含
まない固形物とする。即ち、乳化重合法では塩析
によつて凝固させ、分離することによつて水分を
除去し、また懸濁重合法では粒状の共重合体を濾
取することによつて水分を取り除く。この際に有
機溶剤以外の媒体は完全に除去されることが望ま
しいが、多少の残存は許容される。 なお、乳化重合法や懸濁重合法では重合時に用
いた乳化剤又は分散剤が共重合体粒子の表面に一
部付着してくるが、これらは上記の媒体除去操作
時に除去され、また必要があれば数回の洗浄を行
なつてほぼ完全に除去すればよい。また、乳化重
合法では高度に三次元化された共重合体、いわゆ
るゲル化物が生成してくることがあるが、このよ
うな共重合体は第二工程でのヒドロゾル化の障害
となる場合もあり、乳化重合に当つて該共重合体
の生成を出来るだけ防ぐことが望ましい。しか
し、少量の該共重合体が生成しても、ミキシング
ロールやバンバリーミキサーなどを使用し、高い
剪断力を作用させて素練りすることにより解消す
ることもできる。 このようにして得られる共重合体の重量平均分
子量は104〜106の範囲に設計することが必要であ
り、該分子量が低すぎると成形物、例えば感圧性
接着テープとした時の凝集力が乏しくなり、また
該分子量が高すぎると第二工程でのヒドロゾル化
が困難となり、物理特性の面でも接着力低下など
をきたすので好ましくない。 以上のようにして得られた共重合体を第二工程
にて撹拌を行ないながら、アルカリ及び水を加え
て該共重合体中の酸性基の一部又は全部を中和す
ると共にO/W型に転相させて水分散ヒドロゾル
を調製するが、ヒドロゾル化を容易にするために
必要に応じて共重合体の固形分100重量に対して
20重量部以下のメチルアルコール、エチルアルコ
ール、n−プロピルアルコール、イソブロピルア
ルコール、sec−ブチルアルコールなどのアルコ
ール系水溶性溶剤を添加したのち、アルカリ及び
水を加えて転相させてもよい。 ここで使用されるアルカリは水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムの如きアルカリ金属の水酸化
物、エチルアミン、プロピルアミンの如きアミン
類、アンモニア、α−アミノエチルアルコールな
どが挙げられるが、アンモニアに代表されるよう
なヒドロゾル化の後に、例えばテープ支持体上に
塗工、乾燥する際に容易に飛散し得る揮散性のも
のが望ましく、非揮散性のアルカリの残存による
各種特性の低下、例えば接着特性の低下などを防
止することが出来る。上記アルカリの使用量は酸
性基の一部又は全部を中和するために、共重合体
の酸性基に対して約0.02〜2当量の割合で加えれ
ばよい。 中和処理時の温度は共重合体の種類及び性状に
応じて適宜設定出来るが、一般に30〜95℃の範囲
が望ましい。中和処理及びヒドロゾル化の方法の
一例としては、所定量のアルカリ又はアルカリ溶
液を、第一工程にて重合、分離した共重合体中に
加えて充分に撹拌混合したのち、引き続き水を
徐々に加えて転相させることによつて水を連続相
となし、共重合体粒子が微細に分散されたO/W
型の分散体を生成させる方法があるが、何等これ
に限定されるものではなく、転相時に使用する水
の代わりにアルカリ水溶液を加え、中和処理とヒ
ドロゾル化を同時に行なつてもよい。 このようにして得られた水分散ヒドロゾルは、
平均粒子径が0.01〜0.1μmの範囲で安定に分散さ
れたものであり、その粘度は固形分濃度5〜45重
量%、測定温度25℃において0.1〜1000ポイズと
するのがよい。 上記第二工程にて得られたヒドロゾルにエチレ
ン性不飽和結合を2個以上有する単量体を添加、
含浸させて、粒子内重合を行なう第三工程は、本
発明のヒドロゾル組成物の特性を発揮させるため
に特に重要な工程であり、該単量体としては多価
アルコールのポリ(メタ)アクリレート化単量体
及びジビニルベンゼンが好適であり、上記ポリ
(メタ)アクリレート化単量体として、例えばエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリロールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アク
リレート、1,3−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタンテト
ラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、アリルメタクリレー
ト、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレー
ト、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルト
リメリテートなどが挙げられ、これらの単量体の
うち一種以上を使用することが出来る。上記単量
体はヒドロゾル粒子内へ充分に含浸させる必要が
あるので、含浸に要する時間や分配率などの点か
ら油溶性の高い単量体を使用することが好まし
い。 上記エチレン性不飽和結合を2個以上有する単
量体は、前記ヒドロゾルの固形分100重量部に対
して0.01〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部
の範囲で添加することが望ましい。添加量が0.01
重量部に満たない場合は充分な粒子内架橋が行な
われないために凝集力の向上があまり期待出来
ず、また15重量部を越える場合は粒子内架橋が過
度に進行するために皮膜化した際脆い成形物とな
り好ましくない。 第三工程において上記単量体を交叉結合のため
に後重合させる際に用いる重合開始剤は、ラジカ
ル重合を引き起こすものであれば特に制限はな
く、例えばベンゾイルパーオキシド、ターシヤリ
ーブチルパーオキシド、ハロゲン化ベンゾイルパ
ーオキシドの如き有機過酸化物、アゾビスイソブ
チロニトリル、アゾビスイソブチルアミド、メチ
ルバレロニトリル、ジアゾアミノアゾベンゼンの
如きアゾ系化合物、過硫酸ナトリウム、過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウムの如き過硫酸塩、又
はこれら過硫酸塩と亜硫酸塩、重亜硫酸塩の如き
還元剤との組み合わせにレドツクス系開始剤、過
酸化水素などが挙げられるが、確実且つ均一にヒ
ドロゾル粒子内にて交叉結合のための後重合を開
始させるために有機過酸化物の如き水素引き抜き
型の油溶性開始剤を選択することが望ましい。こ
れら重合開始剤の使用量は、第三工程にて使用さ
れる単重体100重量部に対して0.01〜5重量部、
好ましくは0.1〜3重量部がよい。 第三工程における方法としては、まず第二工程
でヒドロゾル化した共重合体に、前記エチレン性
不飽和結合を2個以上有する単量体の所定量を一
括添加し、充分に撹拌混合してヒドロゾル粒子内
に含浸させるか、或いは前記ヒドロゾル粒子に該
単量体を逐次滴下添加してヒドロゾル粒子内に含
浸させる。重合開始剤は単量体に溶解又は分散さ
せてヒドロゾルに添加してもよく、また単量体を
ヒドロゾルに添加する前、又は後に添加してもよ
い。単量体を滴下添加する方法は一般に重合反応
を単量体の滴下と同時に開始、進行させる場合で
あり、ヒドロゾルの不安定化を生じない濃度、及
び滴下速度などに注意を払つてヒドロゾル粒子内
での重合が均一に進行するようにする必要があ
る。更に、重合反応の開始はヒドロゾル粒子内に
単量体が充分に含浸した後に行なうことが重要で
あり、系内に単量体が油滴状で存在している場合
は、粒子外で外単量体の単独重合体が生成するた
めに粒子内架橋が施されずに望ましい効果が期待
出来ない。従つて、添加した単量体の含浸が完了
するまでは反応系の低温に維持する必要があり、
含浸完了後、熱開裂型開始剤を用いる場合は反応
型の温度を40〜90℃に、またレドツクス系開始剤
を用いる場合は室温以上の温度に昇温して重合反
応を開始させる。 上記の如くして得られるヒドロゾル組成物は、
第二工程にて得られたヒドロゾル粒子がエチレン
性不飽和結合を2個以上有する交叉結合性の単量
体が付加重合又はグラフト重合されているもので
あつて、平均粒子径が第二工程にて得られたヒド
ロゾル粒子とほとんど変化なく、約0.01〜0.1μm
の範囲であり、安定に水中に分散した状態のもの
である。 本発明のヒドロゾル組成物は、さらに必要に応
じて物理特性の向上のために上記第三工程の前又
は後に外部架橋剤を添加してもよく、また通常の
着色剤、充填剤、老化防止剤、防錆剤、抗菌剤、
レベリング剤などの各種添加剤をいずれの工程で
も添加することが出来る。また従来からのエマル
ジヨン組成物との混合も可能であり、エマルジヨ
ン組成物の改質剤としての効果を発揮する。 以上のように本発明のヒドロゾル組成物は、特
定の単量体混合物から得られた共重合物をヒドロ
ゾル化したのち、特定の交叉結合性を有する単量
体をヒドロゾル粒子内部で後重合しているため
に、該組成物は高度に、且つ均一に三次元化して
架橋形態を有しているので、乾燥して皮膜化した
際の成形物は非常に凝集力の優れたものであり、
例えば感圧性接着テープとした際に優れた接着特
性を発揮する。更に、本発明の組成物は乳化剤を
全く含有していないが、粒子径が極めて微細であ
るので機械的、化学的に安定であり、皮膜化した
際の耐水性、耐溶剤性、造膜性に優れたものであ
る。 以下に本発明を実施例によつて更に具体的に説
明するが、これらに限定されるものではなく、本
発明の技術的思想を逸脱しない範囲において種々
の応用が可能である。なお、本分中にて部とある
のは重量部を意味する。 実施例 1 第一工程としてアクリル酸n−ブチル80部、ア
クリル酸エチル20部、メタクリル酸10部からなる
単量体混合物のうち10重量%を四つ口フラスコに
仕込み、撹拌しながら約1時間窒素置換を行なつ
た。次いで内浴温度を65℃に昇温したのち、重合
開始剤としてベンゾイルパーオキシド0.1部を加
えて重合を開始させ、撹拌速度、外浴温度、残余
単量体の滴下速度によつて反応温度を70〜80℃に
制御しながら単量体滴下重合を4時間行なつた。
発熱が認められなくなつた時点で80〜90℃に内浴
温度を昇温して約2時間熟成し、重量平均分子量
5.2×105(GPCによる)の共重合体を得た。 次に第二工程として上記で得られた共重合体の
カルボキシル基に対して0.25当量のアンモニア水
(10重量%濃度)を内浴温度を60℃に維持しなが
ら充分に撹拌しつつ添加して中和処理を行ない、
更に水を加えて転相させ、水中で安全に分散した
ヒドロゾルを得た。得られたヒドロゾルの固形分
濃度、25℃における粘度および平均粒子径(ナノ
サイザーによる)はそれぞれ27重量%、32ポイズ
及び0.06μmであつた。 第三工程として上記で得られたヒドロゾルの固
形分100部に対して5部のジビニルベンゼンを窒
素雰囲気下にて撹拌しながら一括添加して充分に
ヒドロゾル粒子内に含浸したのち、内浴温度を約
65℃に昇温し、重合開始剤として過硫酸アンモニ
ウム0.015部を加えて後重合を開始させ、約3時
間重合反応を行ない、本発明のヒドロゾル組成物
を得た。得られたヒドロゾル組成物の固形分濃
度、25℃における粘度及び平均粒子径はそれぞれ
27重量%、30ポイズ及び0.07μmであつた。 実施例 2 第一工程としてアクリル酸2−エチルヘキシル
75部、メタクリル酸エチル25部、アクリロニトリ
ル5部、アクリル酸5部からなる単量体混合物の
うち10重量%とn−プロパノール10部を四つ口フ
ラスコに仕込み、撹拌しながら40℃で約40分間窒
素置換した。次いで重合開始剤としてアゾビスイ
ソブチロニトリル0.15部を加え、溶解したのち、
内浴温度を80℃に昇温して重合を開始させ、撹拌
速度、外浴温度、残余単量体の滴下速度によつて
反応温度を80〜90℃に制御しながら単量体滴下重
合を3時間行ない、重量平均分子量4×105(GPC
による)の共重合体を得た。 次に第二工程として上記で得られた共重合体の
カルボキシル基に対して0.5当量のアンモニア水
溶液(10重量%濃度)と水を加えて中和処理、転
相を行ない、水中で安定に分散したヒドロゾルを
得た。得られたヒドロゾルの固形分離度、25℃に
おける粘度及び平均粒子径(ナノサイザーによ
る)はそれぞれ35重量%、140ポイズ及び0.05μm
であつた。 第三工程として上記で得られたヒドロゾルを窒
素雰囲気下で65℃に加熱、撹拌し、該ヒドロゾル
の固形分100部に対して0.8部のジエチレングリコ
ールジメタクリレートと0.0016部のベンゾイルパ
ーオキシドの混合液を、約1時間に亘つて滴下添
加してヒドロゾル粒子内に含浸させながら後重合
を開始し、更に内浴温度70〜80℃に維持しながら
約2時間反応させ、本発明のヒドロゾル組成物を
得た。得られたヒドロゾル組成物の固形分濃度、
25℃における粘度及び平均粒子径はそれぞれ35重
量%、125ポイズ、0.05μmであつた。 実施例 3 第一工程として3×10-4重量%ポリビニルアル
コール(ケン化度87%)水溶液280部を四つ口フ
ラスコに仕込み、アクリル酸2−エチルヘキシル
70部、アクリル酸n−ブチル20部、アクリロニト
リル7部、メタクリル酸4部、ベンゾイルパーオ
キシド0.1部を添加して撹拌しながら内浴温度を
70℃に昇温して重合を開始させ、約4時間反応を
行なつて重量平均分子量6×105(GPCによる)、
平均粒子径1.3mmのパール粒子状の共重合体を得
た。 次に上記共重合体を水洗、濾過、乾燥して分離
したのち、第二工程として該共重合体100部に対
して15部のイソプロピルアルコールを添加し完全
に溶解させ、実施例1と同様に中和処理、転相さ
せて水中で安定に分散したヒドロゾルを得た。得
られたヒドロゾルの固形分濃度、25℃における粘
度及び平均粒子径(ナノサイザーによる)はそれ
ぞれ32重量%、90ポイズ、0.08μmであつた。 第三工程として上記で得られたヒドロゾルに室
温下、撹拌しながら該ヒドロゾルの固形分100部
に対して2.0部のトリメチロールプロパントリメ
タクリレート及び0.01部の過流酸カリウム、1部
の水からなる水溶液を一括添加してヒドロゾル粒
子内に充分に含浸させ、上記過硫酸カリウムと等
モル量の重亜硫酸水素ナトリウム水溶液(1重量
%濃度)を加えて後重合を開始させ、約3時間反
応を行ない、本発明のヒドロゾル組成物を得た。
得られたヒドロゾル組成物の固形分濃度、25℃に
おける粘度及び平均粒子径はそれぞれ31重量%、
58ポイズ、0.08μmであつた。 比較例 1〜3 比較例1〜3は実施例1〜3に対応しており、
各実施例において第一及び第二工程によつて得ら
れた粒子内架橋を施さないヒドロゾル組成物であ
る。 比較例 4 実施例1の第三工程を以下の様に置き換えて外
部架橋剤含有ヒドロゾル組成物を得た。 第二工程にて得られたヒドロゾルに、該ヒドロ
ゾルの固形分100部に対して4部のトリエポキシ
プロピルイソシアヌレート(商品名:TEPIC、
日産化学工業社製)水溶液(5重量%濃度)を加
えてヒドロゾル組成物を得た。 各実施例及び比較例にて得られたヒドロゾル組
成物の物理特性を調べるために、各組成物を乾燥
し皮膜化してゲル分率及び保持力を測定し、結果
を第1表に示した、なお乾燥条件を100℃で5分
間、乾燥被膜厚を50μmとした。 また参考例として比較例4にて得られたヒドロ
ゾル組成物を150℃で5分間乾燥した皮膜の物理
特性を第1表に併載した。
The present invention relates to a hydrosol composition whose physical properties are significantly improved by intraparticle crosslinking, and a method for producing the same. Conventionally, in order to obtain hydrosol, for example,
As seen in JP-A-22343 and JP-A-19842, polymer particles containing carboxyl groups and having a particle diameter of about 0.3 to 0.7 μm obtained by emulsion polymerization are treated in the presence of an alkali. By stirring at high speed, the particle surface is gradually scraped off, reducing the particle size to approx.
A so-called strippable method, which produces fine particles of 0.01 to 0.1 μm, has generally been adopted. However, with the above method, the emulsifier used during polymerization remains in the resulting hydrosol particles, resulting in poor water resistance of coatings and other molded products, and also limits the molecular weight of the polymer that can be converted into a hydrosol. Generally, when the weight average molecular weight is 10 4 or more, it becomes difficult to form a hydrosol. Therefore, there are natural limitations in terms of compatibility with various uses,
Applications had only been developed mainly in the paint field and paper size field. Therefore, the present inventors synthesized a copolymer having acidic groups in the molecule in a specific ratio in JP-A-58-136647, and added alkali and water to it to remove some or all of the acidic groups. We proposed a method to obtain hydrosol by neutralizing and inverting the phase. Since the hydrosol obtained by this method does not contain an emulsifier in the particles, it has very good water resistance when used as a coating or other molded product, and it also allows the molecular weight of the copolymer to be relatively large. Therefore, various physical properties are also improved. Therefore, it has the advantage that it can be applied not only to paints and paper sizing agents, but also to a wide range of applications such as adhesives, adhesives, overcoating agents, exterior materials, interior materials, packaging materials, and films. On the other hand, depending on the application, for example, in applications such as vacuum adhesives, it is necessary to increase the cohesive force, and in this case, a crosslinking agent is added to the hydrosol composition to cause a crosslinking reaction after molding. Because the continuous phase of the hydrosol is water, the crosslinking agent used is limited to water-soluble or water-dispersible types. With crosslinking using such crosslinking agents, it is difficult to uniformly disperse the inside of the hydrosol, which has relatively high hydrophobicity, and the crosslinking reaction mainly proceeds on the surface of the hydrosol particles, making it impossible to obtain hydrosol particles with excellent internal cohesive force. There is a problem in that a proper crosslinking reaction is not carried out, and the above method has not yet been fully satisfactory. In view of the above-mentioned problems, the present invention was discovered as a result of various studies to obtain a hydrosol composition with excellent separation properties. % and 80 to 98% by weight of an acrylic unsaturated monomer copolymerizable with the copolymer with a weight average molecular weight of 104 to 106 ,
It has the form of water-dispersed hydrosol particles with an average particle diameter of 0.01 to 0.1 μm that are neutralized in the presence of alkali and water and phase inverted to O/W type, and the hydrosol particles contain ethylenically unsaturated bonds. Another embodiment relates to a hydrosol composition characterized in that it is cross-linked by monomers having two or more of the following: 2 to 20% by weight of unsaturated monomers having acidic groups.
and an acrylic unsaturated monomer that can be copolymerized with it.
A first step of polymerizing a monomer mixture consisting of 80 to 98% by weight to obtain a copolymer, and adding an alkali and water to the copolymer to neutralize or convert some or all of the acidic groups. Combined, average particle size 0.01~0.1μm
A second step of obtaining a hydrosol that is stably dispersed in water, and based on 100 parts by weight of the solid content of the hydrosol.
A hydrosol composition comprising a third step of adding 0.01 to 15 parts by weight of a monomer having two or more ethylenically unsaturated bonds and impregnating it into the hydrosol particles, and then performing a cross-linking reaction. This relates to a manufacturing method. In the hydrosol composition of the present invention, a copolymer of a specific monomer in a specific amount is made into a hydrosol with a fine particle size, and then a monomer having cross-linking properties is impregnated inside the hydrosol particles and then weighted. As a result, the particle interior of the composition is uniform and highly three-dimensional, and properties such as adhesive properties and cohesive force when used as a pressure-sensitive adhesive, for example, are significantly improved. Therefore, unlike conventional methods, it is not necessary to add an external crosslinking agent, and high-temperature heat treatment during or after molding is not necessary, so that a low-energy, low-cost composition can be obtained. Moreover, since no special heat treatment is required,
It can prevent non-uniform crosslinking and changes in physical properties over time due to residual crosslinking agent, and also contributes to improved productivity such as increased coating speed. In order to obtain a hydrosol composition with the above characteristics, the first step is to prepare a copolymer consisting of an unsaturated monomer having an acidic group and another acrylic unsaturated monomer that can be copolymerized with this monomer. As the former monomer, for example, unsaturated carboxylic acids such as acrylic acid, methacrylic acid, crotonic acid, itaconic acid, maleic acid, fumaric acid, styrene sulfonic acid, allyl sulfonic acid, sulfopropyl acrylate, 2 -Acryloyloxynaphthalene-2
-sulfonic acid, 2-metharyloyloxynaphthalene-2-sulfonic acid, 2-acrylamide-2-
Examples include unsaturated sulfonic acids such as methylprapanesulfonic acid and 2-acroyloxybenzenesulfonic acid, and examples of the latter monomer include ethyl acrylate, butyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate, isooctyl acrylate,
Examples include (meth)acrylic acid alkyl esters in which the alkyl group has 2 to 15 carbon atoms, such as ethyl methacrylate and butyl methacrylate. Furthermore, as a modifying monomer, (meth)acrylic acid alkyl esters in which the number of carbon atoms in the alkyl group is outside the above range, such as methyl acrylate and methyl methacrylate, vinyl acetate, acrylonitrile, styrene, and acrylic acid 2 are used.
-methoxyethyl, vinyl ethers, glycidyl acrylate, glycidyl methacrylate, 2-hydroxyethyl methacrylate, acrylamide,
It is also possible to substitute and use a monomer such as N-methylol acrylamide in an amount of 40% by weight or less of the above monomer. The proportion of the unsaturated monomer having an acidic group and other acrylic unsaturated monomers copolymerizable with it is 2 to 20% by weight for the former and 80 to 98% by weight for the latter. Preferably, the former should be 3 to 10% by weight, and the latter should be 90 to 97% by weight. If the amount of the former monomer used is less than 2% by weight, it will be difficult to form a hydrosol in the second step, and if it is used in excess of 20% by weight, tackiness, adhesion, and other physical properties may deteriorate. This is not desirable as it may cause deterioration. A mixture of these monomers can be copolymerized by conventionally known methods such as solution polymerization, emulsion polymerization, suspension polymerization, and bulk polymerization. This is a solution polymerization method using a solvent. Among these polymerization methods, in the bulk polymerization method, the acrylic polymer obtained by the polymerization method can be used as it is as a raw material for hydrosolization. In the solution polymerization method, if the amount of solvent used is more than 20% by weight, the organic solvent is removed after polymerization by means such as distillation, but even if the amount is less than 20% by weight, the content is reduced or eliminated by the above methods. It is desirable to do so. As the solvent used in this solution polymerization method, various general organic solvents can be used, but methyl alcohol, ethylene alcohol, n-
It is desirable to use alcohol-based hydrophilic solvents such as butyl alcohol, n-propyl alcohol, isopropyl alcohol, and sec-butyl alcohol, or oligomers or prepolymers having hydrophilic groups such as hydroxyl groups, carboxyl groups, and amino groups. On the other hand, in other polymerization methods, the medium used in each method is removed by appropriate means after synthesis to obtain a solid material substantially free of medium. That is, in the emulsion polymerization method, water is removed by coagulating and separating by salting out, and in the suspension polymerization method, water is removed by filtering the particulate copolymer. At this time, it is desirable that the medium other than the organic solvent be completely removed, but some remaining is allowed. In addition, in the emulsion polymerization method and suspension polymerization method, some of the emulsifier or dispersant used during polymerization adheres to the surface of the copolymer particles, but these are removed during the above-mentioned medium removal operation, and if necessary, It can be almost completely removed by washing several times. In addition, in the emulsion polymerization method, highly three-dimensional copolymers, so-called gelled products, may be produced, but such copolymers may interfere with hydrosolization in the second step. Therefore, it is desirable to prevent the formation of the copolymer as much as possible during emulsion polymerization. However, even if a small amount of the copolymer is produced, it can be solved by masticating using a mixing roll, a Banbury mixer, etc., and applying a high shearing force. It is necessary to design the weight average molecular weight of the copolymer obtained in this way to be in the range of 10 4 to 10 6 ; if the molecular weight is too low, the cohesive strength will be poor when used as a molded product, such as a pressure-sensitive adhesive tape. If the molecular weight is too high, it will be difficult to form a hydrosol in the second step, and the adhesive force will decrease in terms of physical properties, which is not preferable. In the second step, while stirring the copolymer obtained as above, alkali and water are added to neutralize some or all of the acidic groups in the copolymer, and to form an O/W type. A water-dispersed hydrosol is prepared by phase inversion of
After adding 20 parts by weight or less of an alcoholic water-soluble solvent such as methyl alcohol, ethyl alcohol, n-propyl alcohol, isopropyl alcohol, or sec-butyl alcohol, an alkali and water may be added for phase inversion. Examples of the alkali used here include alkali metal hydroxides such as sodium hydroxide and potassium hydroxide, amines such as ethylamine and propylamine, ammonia, and α-aminoethyl alcohol. After hydrosolization, for example, it is desirable to use a volatile material that can be easily dispersed when it is coated on a tape support and dried, and it is preferable to use a volatile material that can be easily scattered when it is coated on a tape support and dried. etc. can be prevented. The amount of the alkali to be used may be about 0.02 to 2 equivalents relative to the acidic groups of the copolymer in order to neutralize some or all of the acidic groups. The temperature during neutralization treatment can be appropriately set depending on the type and properties of the copolymer, but is generally preferably in the range of 30 to 95°C. An example of the method for neutralization treatment and hydrosolization is to add a predetermined amount of alkali or alkaline solution to the copolymer polymerized and separated in the first step, stir and mix thoroughly, and then gradually add water. In addition, by phase inversion, water is made into a continuous phase, and copolymer particles are finely dispersed in O/W.
There is a method of producing a type of dispersion, but the method is not limited to this in any way, and an aqueous alkaline solution may be added instead of the water used during phase inversion, and neutralization treatment and hydrosolization may be performed simultaneously. The water-dispersed hydrosol thus obtained is
It is stably dispersed with an average particle size in the range of 0.01 to 0.1 μm, and its viscosity is preferably 0.1 to 1000 poise at a solid content concentration of 5 to 45% by weight and a measurement temperature of 25°C. Adding a monomer having two or more ethylenically unsaturated bonds to the hydrosol obtained in the second step,
The third step of impregnation and intraparticle polymerization is a particularly important step for exhibiting the characteristics of the hydrosol composition of the present invention, and the monomer is poly(meth)acrylate of polyhydric alcohol. Monomers and divinylbenzene are preferred, and the poly(meth)acrylated monomers include, for example, ethylene glycol di(meth)acrylate, diethylene glycol di(meth)acrylate, triethylene glycol di(meth)acrylate, polyethylene glycol di(meth)acrylate,
Polypropylene glycol di(meth)acrylate, trimethylolpropane tri(meth)acrylate, 1,4-butanediol di(meth)acrylate, 1,3-butylene glycol di(meth)acrylate, tetramethylolmethanetetra(meth)acrylate , pentaerythritol tri(meth)acrylate, allyl methacrylate, diallyl phthalate, triallyl cyanurate, triallyl isocyanurate, triallyl trimellitate, etc., and one or more of these monomers can be used. . Since it is necessary to sufficiently impregnate the above monomer into the hydrosol particles, it is preferable to use a highly oil-soluble monomer from the viewpoint of the time required for impregnation and the distribution ratio. The monomer having two or more ethylenically unsaturated bonds is desirably added in an amount of 0.01 to 15 parts by weight, preferably 0.1 to 10 parts by weight, based on 100 parts by weight of the solid content of the hydrosol. Addition amount is 0.01
If the amount is less than 1 part by weight, sufficient intra-particle cross-linking will not take place and no significant improvement in cohesive force can be expected, and if it exceeds 15 parts by weight, intra-particle cross-linking will proceed excessively, resulting in the formation of a film. This is not preferable as it results in a brittle molded product. The polymerization initiator used in post-polymerizing the above monomers for cross-linking in the third step is not particularly limited as long as it causes radical polymerization, such as benzoyl peroxide, tert-butyl peroxide, halogen, etc. Organic peroxides such as benzoyl peroxide, azo compounds such as azobisisobutyronitrile, azobisisobutyramide, methylvaleronitrile, diazoaminoazobenzene, persulfates such as sodium persulfate, potassium persulfate, and ammonium persulfate. Salts, or combinations of these persulfates with reducing agents such as sulfites and bisulfites, redox initiators, hydrogen peroxide, etc., can be used to ensure cross-linking within hydrosol particles reliably and uniformly. It is desirable to select a hydrogen-abstracting oil-soluble initiator, such as an organic peroxide, to initiate the postpolymerization. The amount of these polymerization initiators used is 0.01 to 5 parts by weight per 100 parts by weight of the monomer used in the third step,
The amount is preferably 0.1 to 3 parts by weight. In the third step, first, a predetermined amount of the monomer having two or more ethylenically unsaturated bonds is added all at once to the copolymer hydrosolized in the second step, and the mixture is thoroughly stirred and mixed to form a hydrosol. The monomer may be impregnated into the particles, or the monomer may be sequentially added dropwise to the hydrosol particles to impregnate the monomer into the hydrosol particles. The polymerization initiator may be dissolved or dispersed in the monomer and added to the hydrosol, or may be added before or after the monomer is added to the hydrosol. The method of adding a monomer dropwise generally involves starting and proceeding the polymerization reaction at the same time as the monomer is added, paying attention to the concentration and dropping rate that will not destabilize the hydrosol. It is necessary to ensure that the polymerization proceeds uniformly. Furthermore, it is important to start the polymerization reaction after the monomer is sufficiently impregnated into the hydrosol particles.If the monomer is present in the form of oil droplets in the system, the monomer is absorbed outside the particles. Since a homopolymer of polymers is produced, intraparticle crosslinking is not performed and desired effects cannot be expected. Therefore, it is necessary to maintain the reaction system at a low temperature until the impregnation of the added monomer is completed.
After the impregnation is completed, the temperature of the reaction type is raised to 40 to 90°C when a thermally cleavable initiator is used, or to room temperature or higher when a redox type initiator is used to initiate the polymerization reaction. The hydrosol composition obtained as described above is
The hydrosol particles obtained in the second step are those obtained by addition polymerization or graft polymerization of a cross-linking monomer having two or more ethylenically unsaturated bonds, and the average particle diameter is There is almost no difference from the hydrosol particles obtained by
range, and is stably dispersed in water. The hydrosol composition of the present invention may further include an external crosslinking agent before or after the third step to improve physical properties, as well as conventional colorants, fillers, and anti-aging agents. , rust inhibitor, antibacterial agent,
Various additives such as leveling agents can be added at any step. It can also be mixed with conventional emulsion compositions and exhibits its effect as a modifier for emulsion compositions. As described above, the hydrosol composition of the present invention is produced by hydrosolizing a copolymer obtained from a specific monomer mixture, and then post-polymerizing a monomer having a specific cross-linking property inside the hydrosol particles. Because of this, the composition is highly and uniformly three-dimensional and has a crosslinked form, so when dried and formed into a film, the molded product has excellent cohesive strength.
For example, it exhibits excellent adhesive properties when used as a pressure-sensitive adhesive tape. Furthermore, although the composition of the present invention does not contain any emulsifier, it is mechanically and chemically stable due to its extremely fine particle size, and has excellent water resistance, solvent resistance, and film-forming properties when formed into a film. It is excellent. The present invention will be described in more detail below with reference to Examples, but the present invention is not limited to these and various applications are possible without departing from the technical idea of the present invention. In addition, parts in this section mean parts by weight. Example 1 In the first step, 10% by weight of a monomer mixture consisting of 80 parts of n-butyl acrylate, 20 parts of ethyl acrylate, and 10 parts of methacrylic acid was charged into a four-necked flask and stirred for about 1 hour. Nitrogen replacement was performed. Next, the inner bath temperature was raised to 65°C, and 0.1 part of benzoyl peroxide was added as a polymerization initiator to initiate polymerization, and the reaction temperature was controlled by the stirring speed, outer bath temperature, and dropping rate of the remaining monomer. Monomer dropwise polymerization was carried out for 4 hours while controlling the temperature to 70-80°C.
When no heat generation was observed, the inner bath temperature was raised to 80-90°C and aged for about 2 hours to determine the weight average molecular weight.
A copolymer of 5.2×10 5 (according to GPC) was obtained. Next, in the second step, 0.25 equivalent of ammonia water (10% by weight concentration) was added to the carboxyl group of the copolymer obtained above while maintaining the inner bath temperature at 60°C and stirring thoroughly. Perform neutralization treatment,
Further water was added to invert the phase to obtain a hydrosol that was safely dispersed in water. The solid content concentration, viscosity at 25° C., and average particle size (according to Nanosizer) of the obtained hydrosol were 27% by weight, 32 poise, and 0.06 μm, respectively. In the third step, 5 parts of divinylbenzene is added at once to 100 parts of the solid content of the hydrosol obtained above while stirring under a nitrogen atmosphere to sufficiently impregnate the hydrosol particles, and then the internal bath temperature is lowered. about
The temperature was raised to 65°C, and 0.015 parts of ammonium persulfate was added as a polymerization initiator to initiate post-polymerization, and the polymerization reaction was carried out for about 3 hours to obtain a hydrosol composition of the present invention. The solid content concentration, viscosity at 25°C, and average particle diameter of the obtained hydrosol composition are respectively
It was 27% by weight, 30 poise and 0.07 μm. Example 2 2-ethylhexyl acrylate as the first step
75 parts of ethyl methacrylate, 25 parts of acrylonitrile, 5 parts of acrylic acid, and 10 parts of n-propanol were placed in a four-necked flask, and heated at 40°C with stirring for about 40 minutes. The atmosphere was replaced with nitrogen for a minute. Next, 0.15 parts of azobisisobutyronitrile was added as a polymerization initiator, and after dissolving,
Polymerization was started by increasing the inner bath temperature to 80°C, and the monomer dropwise polymerization was carried out while controlling the reaction temperature at 80 to 90°C depending on the stirring speed, outer bath temperature, and dropping rate of the remaining monomer. The weight average molecular weight was 4×10 5 (GPC
) was obtained. Next, in the second step, 0.5 equivalents of ammonia aqueous solution (10% by weight) and water are added to the carboxyl groups of the copolymer obtained above to perform neutralization treatment and phase inversion to ensure stable dispersion in water. A hydrosol was obtained. The solid separation, viscosity at 25°C, and average particle size (according to Nanosizer) of the obtained hydrosol were 35% by weight, 140 poise, and 0.05 μm, respectively.
It was hot. As the third step, the hydrosol obtained above was heated to 65°C under a nitrogen atmosphere and stirred, and a mixed solution of 0.8 parts of diethylene glycol dimethacrylate and 0.0016 parts of benzoyl peroxide was added to 100 parts of solid content of the hydrosol. , was added dropwise over about 1 hour to start post-polymerization while being impregnated into the hydrosol particles, and further reacted for about 2 hours while maintaining the internal bath temperature at 70 to 80°C to obtain the hydrosol composition of the present invention. Ta. Solid content concentration of the obtained hydrosol composition,
The viscosity and average particle size at 25°C were 35% by weight, 125 poise, and 0.05 μm, respectively. Example 3 In the first step, 280 parts of a 3 x 10 -4 weight% polyvinyl alcohol (saponification degree 87%) aqueous solution was charged into a four-necked flask, and 2-ethylhexyl acrylate was added.
Add 70 parts of n-butyl acrylate, 20 parts of acrylonitrile, 4 parts of methacrylic acid, and 0.1 part of benzoyl peroxide, and adjust the internal bath temperature while stirring.
The temperature was raised to 70°C to start polymerization, and the reaction was carried out for about 4 hours, resulting in a weight average molecular weight of 6 x 10 5 (according to GPC).
A pearl particle-like copolymer with an average particle diameter of 1.3 mm was obtained. Next, after separating the above copolymer by washing with water, filtering, and drying, as a second step, 15 parts of isopropyl alcohol was added to 100 parts of the copolymer to completely dissolve it, and the same procedure as in Example 1 was carried out. A hydrosol stably dispersed in water was obtained by neutralization and phase inversion. The solid content concentration, viscosity at 25° C., and average particle diameter (according to Nanosizer) of the obtained hydrosol were 32% by weight, 90 poise, and 0.08 μm, respectively. As the third step, a mixture of 2.0 parts of trimethylolpropane trimethacrylate, 0.01 part of potassium persulfate, and 1 part of water is added to the hydrosol obtained above at room temperature while stirring, based on 100 parts of the solid content of the hydrosol. The aqueous solution was added all at once to sufficiently impregnate the inside of the hydrosol particles, and an equimolar amount of sodium bisulfite aqueous solution (1% by weight) to the above potassium persulfate was added to initiate post-polymerization, and the reaction was carried out for about 3 hours. , a hydrosol composition of the present invention was obtained.
The solid content concentration, viscosity at 25°C, and average particle diameter of the obtained hydrosol composition were 31% by weight, respectively.
It was 58 poise and 0.08 μm. Comparative Examples 1-3 Comparative Examples 1-3 correspond to Examples 1-3,
In each example, the hydrosol composition was obtained in the first and second steps and was not subjected to intraparticle crosslinking. Comparative Example 4 A hydrosol composition containing an external crosslinking agent was obtained by replacing the third step of Example 1 as follows. To the hydrosol obtained in the second step, 4 parts of triepoxypropyl isocyanurate (trade name: TEPIC,
A hydrosol composition was obtained by adding an aqueous solution (5% by weight) (manufactured by Nissan Chemical Industries, Ltd.). In order to examine the physical properties of the hydrosol compositions obtained in each Example and Comparative Example, each composition was dried and formed into a film, and the gel fraction and retention power were measured, and the results are shown in Table 1. The drying conditions were 100° C. for 5 minutes, and the dry film thickness was 50 μm. Further, as a reference example, the physical properties of a film obtained by drying the hydrosol composition obtained in Comparative Example 4 at 150° C. for 5 minutes are also listed in Table 1.

【表】 なお表中のゲル分率及び保持力は以下に示す方
法にて測定した。 <ゲル分率> 各実施例、比較例及び参考例より作製した乾燥
皮膜(以下サンプルと云う)をナイロンメツシユ
の袋に入れ、アセトン中にて24時間煮沸還流を行
ない、可溶分を抽出してゲル分と分離し、以下の
式にて算出した。 ゲル分率(%) =抽出後のサンプルの乾燥重量(g)/抽出前のサン
プルの乾燥重量(g)×100 <保持力> 各実施例、比較例及び参考例より作製したサン
プルを50μm厚のポリエステルフイルム支持体上
に圧着し、ベークライト板に貼付面積10mm幅×20
mm長で貼付し、サンプル端に500gの荷重を吊り
下げ、40℃及び80℃の恒温機中で、サンプルが凝
集破壊によつて落下するまでの時間を測定した。 第1表から明らかな如く、本発明のヒドロゾル
組成物から得られた皮膜は保持力が高く内部凝集
力に優れており、高度に粒子内部が三次元化され
ていることを示唆している。また外部架橋剤を使
用した比較例4及び参考例と比べても非常に特性
が良好であることがわかつた。
[Table] The gel fraction and retention power in the table were measured by the method shown below. <Gel fraction> The dried film prepared from each example, comparative example, and reference example (hereinafter referred to as sample) was placed in a nylon mesh bag and boiled and refluxed in acetone for 24 hours to extract the soluble content. It was separated from the gel fraction and calculated using the following formula. Gel fraction (%) = Dry weight of sample after extraction (g) / Dry weight of sample before extraction (g) x 100 <Retention force> Samples prepared from each example, comparative example, and reference example were 50 μm thick. 10mm width x 20
A sample was attached to a length of mm, a load of 500 g was suspended from the end of the sample, and the time required for the sample to fall due to cohesive failure was measured in a thermostat at 40°C and 80°C. As is clear from Table 1, the film obtained from the hydrosol composition of the present invention has high retention and excellent internal cohesion, suggesting that the interior of the particles is highly three-dimensional. It was also found that the properties were very good compared to Comparative Example 4 and Reference Example in which an external crosslinking agent was used.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 酸性基を有する不飽和単量体2〜20重量%
と、これと共重合可能な他のアクリル系不飽和単
量体80〜98重量%とから得られる重量平均分子量
104〜106の共重合体が、アルカリ及び水の存在下
で中和されてO/W型に転相された平均粒子径
0.01〜0.1μmの水分散ヒドロゾル粒子の形態を有
しており、該ヒドロゾル粒子内がエチレン性不飽
和結合を2個以上有する単量体によつて交叉結合
されていることを特徴とするヒドロゾル組成物。 2 酸性基を有する不飽和単量体2〜20重量%
と、これと共重合可能な他のアクリル系不飽和単
量体80〜98重量%とからなる単量体混合物を重合
させて共重合体を得る第一工程と、該共重合体に
アルカリ及び水を加えて酸性基の一部又は全部を
中和すると共に転相させて、平均粒子径0.01〜
0.1μmの水中で安定に分散したヒドロゾルを得る
第二工程と、該ヒドロゾルの固形分100重量部に
対して0.01〜15重量部のエチレン性不飽和結合を
2個以上有する単量体を添加してヒドロゾル粒子
内に含浸させたのち交叉結合反応を行なう第三工
程とからなることを特徴とするヒドロゾル組成物
の製造法。
[Claims] 1. 2 to 20% by weight of unsaturated monomers having acidic groups.
and 80 to 98% by weight of other acrylic unsaturated monomers that can be copolymerized with this.
The average particle size of a copolymer of 10 4 to 10 6 is neutralized in the presence of alkali and water and phase inverted to O/W type.
A hydrosol composition having the form of water-dispersed hydrosol particles of 0.01 to 0.1 μm, the hydrosol particles being cross-linked by a monomer having two or more ethylenically unsaturated bonds. thing. 2 2-20% by weight of unsaturated monomers having acidic groups
and 80 to 98% by weight of another acrylic unsaturated monomer that can be copolymerized with the monomer mixture to obtain a copolymer, and the copolymer is injected with alkali and By adding water to neutralize some or all of the acidic groups and inverting the phase, the average particle size is 0.01~
A second step of obtaining a hydrosol stably dispersed in 0.1 μm water, and adding 0.01 to 15 parts by weight of a monomer having two or more ethylenically unsaturated bonds to 100 parts by weight of the solid content of the hydrosol. A method for producing a hydrosol composition, comprising a third step of impregnating the hydrosol particles into hydrosol particles and then performing a cross-linking reaction.
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