JPH0329912B2 - - Google Patents

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JPH0329912B2
JPH0329912B2 JP57015624A JP1562482A JPH0329912B2 JP H0329912 B2 JPH0329912 B2 JP H0329912B2 JP 57015624 A JP57015624 A JP 57015624A JP 1562482 A JP1562482 A JP 1562482A JP H0329912 B2 JPH0329912 B2 JP H0329912B2
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dyeing
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P3/00Special processes of dyeing or printing textiles, or dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the material treated
    • D06P3/70Material containing nitrile groups
    • D06P3/76Material containing nitrile groups using basic dyes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S8/00Bleaching and dyeing; fluid treatment and chemical modification of textiles and fibers
    • Y10S8/92Synthetic fiber dyeing
    • Y10S8/927Polyacrylonitrile fiber

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Coloring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、特別な染料組成物によるポリアクリ
ロニトリル材料の均一な2色系または3色系染色
の方法並びにその方法により染色された材料に関
する。 ポリアクリロニトリル繊維の染色用に特別に開
発されてきたカチオン染料は、一般に良好な直接
性およびビルドアツプ性、高い堅ろう度さらに光
沢のある色調によつて卓越したものである。しか
しながら、ポリアクリロニトリル繊維材料から成
る大部分の基質に対する沸とう温度(98〜100℃)
におけるこれらの染料の移染能はほんのわずかな
ものである。その結果、吸尽過程中のこれらの染
料の吸尽速度が高いために、染色は不均一にな
る。それを除くためには染色装置の生産力を低下
させるかまたは織物製品の品質保持に反する条
件、例えば煮沸時間の延長または染色温度の完全
な上昇によらなければならない。 この〓不均一性〓の問題を避けるために、種種
の染色方法が開発されてきた。しかしこれらはす
べて不利な点を持つている。すなわち、ポリアク
リロニトリル繊維のタイプ、仕上げの形態、装置
の条件、使用する染料の吸尽速度および染色の濃
さに適合させなければならない点である。これら
の方法はゆつくりとした加熱または相当量のカチ
オンまたはアニオン緩染剤の添加により吸尽過程
を延長しようとするものである。しかし、前記の
不利な点は必ずしも完全には除かれない。 ドイツ特許公告第2548009号(特開昭51−67477
号)には、従来のカチオン染料の代わりに特定の
カチオン染料を染色浴に添加することが記載され
ている。この特定のカチオン染料は一定の吸尽能
を持つもので、一定のパラメーター例えばカチオ
ン重量、パラコール(Parachor)およびlog P
で特徴づけられる。これらの特定の吸尽性カチオ
ン性染料を添加すると均一性については所望の成
果が得られるが、耐光けんろう度については従来
のカチオン染料で得られるものと比べて満足でき
るものではない。 従つて本発明は、ポリアクリロニトリル材料ま
たはポリアクリロニトリルを含有する混織布を、
迅速に全く完全に均一にしかも耐光けんろう性を
持ちつつ、前記のすべての欠点を持たないで、染
色することを目的とするものである。 このような目的をもつ溶液は、ポリアクリロニ
トリル材料またはポリアクリロニトリルを含有す
る混織布を染色する水性染液であり、少くとも2
種類の染料混合物の組み合せから成り、それぞれ
の混合物は一緒になつてトーン・イン・トーン移
染する少くとも1種の移染性カチオン染料および
少なくとも1種の非移染性のカチオン染料から成
る。 本明細書で非移染性のカチオン染料とは、少し
は移染もするがその移染性が限られている染料を
意味する。この染料で染色されたポリアクリロニ
トリル材料に場合によつては生じる染色の不均一
性は、煮沸中にももはや均一化しない。 従つて本発明による方法は、少くとも次の成分 (a) そのカチオン重量が310よりも小さく、その
パラコールが750よりも小さく、そしてそのlog
Pが3.6よりも小さい、移染性のカチオン染料、
および (b) 前記(a)に記載のパラメーターのうち少くとも
1つが前記(a)に記載した値の範囲外にある、非
移染性のカチオン性染料 から成り、移染性および非移染性染料が染色過程
の間に繊維上にトーン・イン・トーン移染できる
ような混合比でこれら成分(a)および(b)を含む染料
混合物を、少なくとも2種類含有する水性染液を
使つて染色することを特徴とする、ポリアクリロ
ニトリル材料の均一な2色系または3色系染色方
法に関する。 染料成分(a)においては単一の染料も定義の範囲
内にある移染性のカチオン染料の混合物もともに
重要である。染料成分(b)の場合も同様であり、単
一の染料もカチオン染料の混合物も重要である。 水性染液にはその他に少くとも電解質1種を含
み、また場合によつては染色業界で通常使われる
他の添加物および(または)緩染剤を含む。 本発明による方法の利点は、吸尽の不均一性を
許容できることである。それは、この不均一性は
染色時間(102〜104℃において30〜45分間)中に
除去されるからである。このことからさらに有利
なこと、例えばとりわけ加熱時間が短い(浴の温
度を80〜100℃に加熱するには20〜25分間でよく、
45〜90分は必要ない)ことが生まれる。 その他、カチオン性緩染剤が全く必要ないかま
たはんのわずかの量(0.01〜3重量%)で足り
る。このことから、形態上の利点を別にしても、
費用の節約ができる。 本発明による方法が特に意義があるのは、ポリ
アクリロニトリル材料上に得られた染色が非常に
良好な耐光堅ろう性をもつ点である。 本発明方法の利点としては最後に、着色した色
合いが不均一であつても、煮沸を延長すれば容易
に均一化できることである。 本発明方法によれば、すべてのポリアクリロニ
トリル材料の均一なトーン・イン・トーン染色が
あらゆる染色色調について可能である。本発明に
よる染色方法が成功するにあたつて決定的なの
は、染料混合物にそれぞれ含まれる染料成分(a)お
よび(b)の混合比である。混合比は広い範囲で変動
することができ、例えば染料成分(a)は2〜98%、
染料成分(b)は98〜2%の範囲である。 染料成分(a)を20〜80%および染料成分(b)を80〜
20%使うのが好ましい。とりわけ好ましいのは、
成分(b)すなわち非移染性染料成分を過剰に含む染
料混合物である。原則的には、個個の染料の移染
能によつて混合比を決める。 一方、2色および3色染色用の、それぞれ成分
(a)および(b)から成る染料混合物の混合比は、 (イ) ある一定の条件(例えば98〜105℃)下では、
染料全体に対して同じ割合の染料が移染するこ
と、および (ロ) それぞれの染料混合物の移染は、トーン・イ
ン・トーン移染であること に依存する。 本発明による染料組成物を使う本発明の染色方
法が成功したのは驚くべきことである。例えば、
(a)による単に移染性の染料から成る1種の混合物
Aおよ(b)による単に非移染性の染料から成る1種
の混合物Bを含む従来のかつ色染色は得られなか
つた。 移染性のカチオン染料としては多かれ少なかれ
非局在化した陽電荷と310より小さい、好ましく
は275より小さい、カチオン重量と、750より小さ
い、好ましくは680より小さいパラコールと、3.6
より小さい、好ましくは2.8より小さいlog Pと
を有するものである。パラコールはO.R.Quayle
の論文〔ケミカル・レビユ53,439(1953)〕に従
つて計算され、そしてlog Pは相対的親油性を表
わし、その計算法はC.Hansch等〔ジヤーナル・
オブ・メデイカル・ケミストリー16,1207
(1973)〕によつて記述されている。染料カチオン
の電荷の効果を計算に入れなかつたので、約6log
単位だけ高いlog P値が得られる。 これらの移染性または非移染性のカチオン染料
はさまざまのクラスの染料に属する。その代表的
なものとしては、アゾ染料たとえばモノアゾ染料
またはヒドラゾン染料、ジフエニルメタン、メチ
ンまたはアゾメチン染料、ケトン、イミン、シア
ニン、アジン、オキサジンまたはチアジン染料の
塩類たとえば塩化物、硫酸塩、メト硫酸塩、酢酸
塩あるいは金属ハロゲン化物、たとえば塩化亜鉛
塩である。 以下に示す染料混合物を使つて染色すると、染
色されたポリアクリロニトリル材料の均一性と耐
光けんろう性においてとりわけ良好な成果を得
る。
【表】
【表】 本発明の染料混合物により、非常に良好な移染
能および秀れた耐光堅牢度を持つカチオン染料の
釣合のとれた2色系または3色系染色が可能とな
り、そのため単一で確かな染色法が可能になる。 染浴中に添加することができるカチオン緩染剤
は(a)および(b)からの染料混合物に匹敵しうる移染
能を持たなければならない。さもないと、不均一
に吸収され、そして良好に固着した緩染剤は不均
一で修復不可能な染色むらを生じる。緩染剤とし
て例えば次のものが問題になる。 一般式 (式中、R1は炭素原子8〜14個、好ましくは
8〜12個を持つ置換されていないアルキル基であ
り、R2およびR3は互いに独立して水素原子、置
換されていないかまたは水酸基、低級アルコキシ
基またはシアノ基により置換された低級アルキル
基、シクロアルキル基またはアルキレンオキシ基
2〜4個を持つポリグリコールエーテル鎖である
か、あるいはR2およR3はそれらが結合している
式中の窒素原子と一緒にビペリジン環またはモル
ホリン環を形成し、R4は水素原子、置換されて
いないかまたは水酸基または低級アルコキシ基に
より置換された低級アルキル基またはアラルキル
基であり、そしてX は有機または無機酸のアニ
オンである。) で表わされる高級アルキル基を持つ有機アンモニ
ウム化合物が挙げられ、式()で表わされる化
合物において、R1が置換されていないC8〜C12
ルキル基であり、R2およびR3がメチル基または
エチル基であり、そしてR4がベンジル基である
化合物がとりわけ好ましい。 さらに一般式 (式中、R4およびX は前記の意味であり、
R5は炭素原子7〜17個を持つ置換されていない
アルキル基であり、R6およびR7はそれぞれ置換
されていない低級アルキル基であり、そしてnは
2または3である) で表わされる化合物も使用することができる。 同様に一般式 (式中、R8は炭素原子8〜18個、好ましくは
8〜12個を持つ場合により酸素原子が介在するが
さらに置換されていないアルキル鎖であり、R9
は水素原子、メチル基またはエチル基であり、そ
してX は前記の意味である) で表わされる少くとも1つの高級アルキル基を持
つカチオン性の有機アンモニウム化合物、または
一般式 (式中、R10、R11およびR12の中の1つは炭素
原子7〜18個を持つ置換されていないアルキル基
であり、残りの2つの水素原子または置換されて
いないかまたは水酸基により置換された低級アル
キル基であり、nは2または3であり、そしてX
は前記の意味である) で表わされる化合物、または一般式 (式中、R13は炭素原子8〜18個を持つ置換さ
れていないアルキル基であり、R14は水素原子、
炭素原子18個までを持つ置換されていないアルキ
ル基または置換されていないフエニル基であり、
R15は置換されていない低級アルキル基またはベ
ンジル基であり、そしてX1 は塩酸、臭化水素
酸またはメチル硫酸のアニオンであり、そして
R′およびR″は互いに独立して水素原子または炭
素原子12個までを持つ置換されていないアルキル
基であるか、あるいはR′およびR″はそれらが結
合している炭素原子と一緒に置換されていないか
または置換されたベンゼン環を形成する) で表わされる化合物が適している。 さらに一般式 (式中、R5は炭素原子7〜17個を持つ置換さ
れていないアルキル基であり、QはS、NR20
たはOであり、R16、R17、R18、R19およびR20
互いに独立して水素原子、置換されていないかま
たは水酸基または低級アルコキシ基により置換さ
れた抵級アルキル基、シクロアルキル基またはア
ラルキル基であり、X は有機または無機酸のア
ニオンであり、そしてnは1または2である) で表わされる化合物も適している。 とりわけ、カチオン重量が228、パラコールが
665およびlog Pが6.68の一般式 (式中、X は有機または無機酸のアニオンで
ある) で表わされる緩染剤、カチオン重量が258、パラ
コールが744およびlog Pが5.65の一般式 (式中、X は前記の意味である) で表わされる緩染剤、ならびにカチオン重量が
248、パラコールが693およびlog Pが6.32の一般
(式中、X は前記の意味である) で表わされる緩染剤が適している。 緩染剤の添加はカチオン染料の染色速度を減少
させるという効果を引き起こす。本発明により使
用できる(a)と(b)とからの染料混合物および緩染剤
を使用すれば、従来の通常の方法に対して緩染剤
の使用量を約50〜100%節減することが可能であ
る。 本発明により使用できる染料組成物の量および
場合により染浴中に添加される緩染剤の量は希望
する染料の色の濃さり応じて広い範囲で変えるこ
とができる。一搬にポリアクリロニトリルの重量
に関して染料の量は全体で0.01〜5、好ましくは
0.01〜2重量%であり、ならびに1種または多種
の前記の緩染剤の添加量は0.01〜3、好ましくは
0.1〜1.0重量%であることが好ましいと判明して
いる。 さらに染液は電解質例えばナトリウム塩例えば
塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムおよび硝酸ナト
リウム、アンモニウム塩例えば塩化アンモニウム
および硫酸アンモニウム、カリウム塩例えば塩化
カリウムおよび硫酸カリウム、そして(または)
テトラメチルアンモニウム塩例えばテトラメチル
アンモニウムクロリドを含有する。これらの電解
質を被染材料に関して1〜10、好ましくは5〜10
重量%の量添加する。 その他に染液中に通常の添加剤例えばぎ酸、酢
酸、硫酸ならびに本発明の化合物を特定のPH−値
にする安定剤例えばナトリウム、カリウムまたは
アンモニウムの酢酸塩、くえん酸塩またはリン酸
塩を含有することもできる。 特定の種類のポリアクリロニトリル繊維に適合
するのではなく、カチオン性で染色できるあらゆ
る種類の適用できるという大きな利点を持つ本発
明による方法を好ましくは吸尽法により行う。染
料組成物が非常に良好な移染性を持つているため
に、例えば大いに短縮された加熱処理段階に帰因
できる染料の吸尽のある程度の不均一性は充分に
許容し得るものである。ただし、染色過程に生じ
る染色むらはこれを染色温度(95〜120℃)でそ
して通常の煮沸時間(45〜60分)において均質化
される程度のものでなければならない。 本発明により、ポリアクリロニトリル染色物を
約80℃の温度で必要な添加物と共に染浴中に入
れ、これを15〜30分以内に100〜104℃に加熱し、
約30〜45分この温度に保ち、それから冷却する。 本発明による方法はすべてのカチオン性で染色
できるポリアクリロニトリルの繊維、すなわち急
速吸尽性、中速吸尽性または迅速吸尽性のポリア
クリロニトリル繊維に使用できる。ポリアクリロ
ニトリル繊維は主にアクリル部分約85%とコポリ
マー部分約15%とから成る。ポリアクリロニトリ
ルおよ例えばセルロース、ポリエステルまたはポ
リアミドを含有する混織布を本発明により染色す
ることができる。 このポリアクリロニトリル繊維材料の構造は非
常に多様であることができる。例えば次のものが
考えられる。目のあらい材料、コームスライバ
ー、ケーブル、かせ糸、チーズ、交さスプール、
たて糸ビーム、マフ、糸巻き体、織物、編物、じ
ゆうたんおよび装飾分野用のあらゆる交さスプー
ル染色物および部分染色物。 液比(材料のKg数と染液の数の比)は設備条
件、基質、材料の構造ならびにパツキング密度に
依存する。液比は広い範囲で変化させ得るが、多
くは1:5〜1:40の間である。 本発明の方法によれば、HT−条件(102〜105
℃)下、カチオン性染料の特定の選ばれた染料混
合物の使用により均一で耐光性の組合せた色合い
の染色物の製造が許される。それは染色すべきポ
リアクリロニトリル繊維の種類に独立で単純な染
色法を提供し、それによれば温度上昇に必要な加
熱時間は非移染性カチオン染料を使用した場合に
比べて短縮され、しかもそれにもかかわらず完全
に均一な染色物が得られる。本発明の方法におい
てはカチオン緩染剤が全く必要とされないか、あ
るいは吸尽性および移染性に関して使用される染
料混合物に適合したカチオン緩染剤のごくわずか
な量が必要とされるにすぎない。それはあらゆる
努力にもかかわらず不均一となつた染色を簡単に
修復することを可能にし、そしてとりわけ煮沸温
度において色直しを行うことを可能にする。 得られる染色物は良好な一般的堅牢度、とりわ
け湿潤堅牢度例えば洗たく、水分、汗、デカタイ
ジングおよび蒸気に対する堅牢度をさらに特色と
する。 本発明による方法に従つて染料組成物で染色さ
れた繊維の断面は良好な染料の浸透を示し、この
状態は染色物の均一な外観を説明する。 本発明による方法において好ましく使用される
のは少くとも2種類の染料混合物から成り、その
染料混合物の各各が (a) そのカチオン重量が310よりも小さく、その
パラコールが750よりも小さく、そしてそのlog
Pが3.6よりも小さい移染性のカチオン染料、
および (b) 前記(a)に記載のパラメーターのうち少くとも
1つが前記の値の範囲外にある、非移染性のカ
チオン染料 を含有する染料組成物である。 この染料組成物はとりわけ固形状または液体状
の商業品であり、−20〜50℃の温度で、2、3ケ
月以上ためらうことなしに貯蔵することができ
る。染料組成物は染料混合物(a)および(b)の他にさ
らに商業品における通常の添加剤例えば電解質
(例えば硫酸ナトリウム)、ならびに場合により粉
末状結合剤、水、有機酸例えば酢酸および場合に
よりさらに溶媒を含有する。 この染料組成物は任意の所望の混合色調を作る
ために例えば黄色混合物と赤色混合物とを、黄色
混合物と青色混合物とを、赤色混合物と青色混合
物とを、あるいは黄色と赤色と青色混合物とを組
合せることができる。 この染料組成物の製造は公知の技術と方法によ
り各各の単成分を互いに混合することにより行わ
れる。 以下の実施例は本発明を説明するが、本発明を
限定するものではない。%は繊維材料の重量に対
する重量%を示す。記載された染料の分量は商慣
習上のもの、すなわち希釈された商品を緩染剤の
分量で希釈されていない商品に関連する。 染料の固定は、“Society of Dyers and
Colourists,32〜34、Piccadilly Bradford,
England”の〓カラー・インデツクス・ヒユー・
インデイケーシヨン・チヤート(Colour Index
Hue Indication Chart)〓を引用する。 例 1 ポリアクリロニトリル糸(かせ糸)25Kgをドデ
シルジメチルベンジルアンモニウムクロリド水溶
液0.3%、酢酸(80%)2%、酢酸ナトリウム結
晶1%、硫酸ナトリウム・10水和物結晶10%およ
び染料混合物()0.72%と染料混合物()
0.55%とから成る染料組成物から作られた液比約
1:35の水性染液(約875)をその中に含む、
Scholl式円型染色機中に80℃で入れ、そして10分
間この温度に保つ。次に25分間以内に102〜104℃
に加熱し、そしてこの温度で45分間染色する。そ
れからこれを冷却し、すすぎ、遠心分離し、そし
て乾燥する。完全に均一な緑色の色調に染色され
たポリアクリロニトリル糸を得、このものは同様
の色調を示すが単に移染性の染料により染色され
た従来のものより良好な耐光堅牢度を持つ。
【表】
【表】
【表】 染料混合物()0.72%、および染料混合物
()0.55%の代わりに以下の表1に記載された
%染料混合物を使い、その他は同様の方法で処理
すれば、ポリアクリロニトリル糸(PAN)上に
表に記載の色調が得られる。
【表】 酢酸(80%)2%および硫酸ナトリウム・10水
和物結晶10%を含有する作つたばかりの104℃の
浴中で例1により染色した緑色の糸を同量の染色
していない同じ糸と共に60分間処理すると、染色
した糸と染色していない糸との間に良好なトー
ン・イン・トーン移染が達成される。この良好な
耐光堅牢度を持つ高い均染能は非移染性または移
染性のカチオン染料の単独使用により得ることは
できない。 例 4 交差スプール状ドラロン織物48Kgをドデシルジ
メチルベンジルアンモニウムクロリドの水溶液
0.5%、酢酸(80%)2%、酢酸ナトリウム結晶
1%、硫酸ナトリウム・10水和物結晶10%および
例1による染料混合物()0.35%と例1による
染料混合物()0.13%と染料混合物()0.1
%とから成る染料組成物から作られた、液比約
1:10の水性染液(約500)をその中に含む
Krantz−交差スプール機中に80℃で入れ、内か
ら外へ液の循環を5分間行う。次に25分間以内に
104℃に加熱し、そしてこの温度で30分間染色す
る。それからこのものを冷却し、すすぎ、遠心分
離し、そして乾燥する。完全に均一な茶色に染色
されたドラロン糸を得る。
【表】 染料混合物()、()および()の記載さ
れた量の代わりに染料混合物を以下の表2に記載
した量使い、その他は同様の方法で処理すれば、
ドラロン糸上に表に記載の色調が得られる。
【表】 色合い付加の例 染料混合物()の半量を使う以外は例4をく
り返すと、茶色の色調の代わりにオリーブ色の色
調が得られ、これは以下のようにして色合いをつ
けることができる。 104℃の染浴にドデシルジメチルベンジルアン
モニウムクロリドの水溶液0.5%および染料混合
物()0.05%を含有する水性色合い付加物を付
加容器上1〜2分間以内に添加し、そして104℃
で30分間染色する。 こうして色合いをつけた、完全に均一な茶色の
色調に染色されたドラロン糸が得られる。 例 7 ポリアクリロニトリル糸(かせ糸)25Kgをドデ
シルジメチルアンモニウムクロリド水溶液0.3%、
酢酸(80%)2%、酢酸ナトリウム結晶1%、硫
酸ナトリウム・10水和物結晶10%および染料混合
物()0.72%と例1による染料混合物()
0.55%とから成る染料組成物から作られた、液比
約1:35の水性染液(約875)をその中に含む、
Scholl式円型染色機中に80℃で入れ、そして10分
間この温度に保つ。次に25分間以内に102〜104℃
に加熱し、そしてこの温度で45分染色する。それ
からこのものを冷却し、すすぎ、遠心分離しそし
て乾燥する。完全に均一な鮮緑色の色調に染色さ
れたポリアクリロニトリル糸を得、このものは同
様の色調を示すが単に移染性の染料により染色さ
れた従来のものより良好な耐光堅牢度を持つ。
【表】 例 8 穴をあけた円すい状鋼製容器で巻いたポリアク
リロニトリル糸600gをHenriksen−回転式染色
機中に入れる。この染色機は前もつて酢酸(80
%)2%、酢酸ナトリウム結晶1%、硫酸ナトリ
ウム・10水和物結晶10%および例1による染料混
合物()1.1%と同様に例1による染料混合物
()0.4%と例4による染料混合物()0.08%
とから成る染料組成物から作られた水性染液(8
)により満たされている。液比は約1:12であ
る。液は80℃の開始温度を持つ。染色物を入れた
後、染液を5分間この温度に保つ。 次に25分間以内に104℃に加熱しそしてこの温
度で45分間染色する。それから染液を60℃に冷却
し、染色機から染色した糸を取り出し、これをす
すぎ、遠心分離し、そして次に乾燥する。 ゼノン試験(Xenon test)において、Note6
(青色尺度)の耐光堅牢度を持つ欠点のない均一
なオリーブ色の染色物を得る。 しかし、式 で表わされる単に移染性の染料を次の濃度、すな
わち、染料(1)1.2%、染料(2)0.115%、および染料
(3)0.3%で使用してポリアクリロニトリル糸を同
様の色調に染色すると、その耐光堅牢度がゼノン
試験においてNote4にすぎない染色物が得られ
る。 染料混合物()〜()を以下の表3に記載
した濃度で使用する以外は例8に記載のようにポ
リアクリロニトリル糸を染色すると、ベージユ色
または青灰色の染色物が得られ、その耐光堅牢度
は表の最後の欄に記載する。
【表】 ここでまたポリアクリロニトリル糸を式(1)〜(3)
の移染性染料により相当するベージユ色または青
灰色の色調に同様に染色すると、その耐光堅牢度
が以下の表4の最後の欄に記載してあるような染
色物を得る。
【表】 例 11 ポリアクリロニトリル織物106Kgを酢酸(80%)
2%、硫酸ナトリウム・10水和物結晶10%、ドデ
シルジメチルベンジルアンモニウムクロリドの水
溶液0.2%、染料混合物()0.7%および染料混
合物()0.1%から作られた、液比約1:20の
水性染液(約2100)をその中に含むThies R
−ジエツト染色機中に80℃で入れ、そしてこの温
度に5分間保つ。次に1℃/分の割合で加熱して
温度を105℃に高め、この温度で45分間染色する。
それから染液を2℃/分の割合で60℃まで冷却
し、染色機中の染色した織物を取り出し、すす
ぎ、脱水し、そして乾燥する。良好な耐光堅牢度
および欠点のない蒸気安定性を持つ完全に均一で
良好に染色された淡オリーブ色のポリアクリロニ
トリル織物が得られる。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも次の成分: (a) そのカチオン重量が310よりも小さく、その
    パラコールが750よりも小さく、そしてそのlog
    Pが3.6よりも小さい、移染性のカチオン染料、
    及び (b) 前記(a)に記載のパラメーターのうち少なくと
    も1つが前記(a)に記載した値の範囲外にある、
    非移染性のカチオン染料 から成り、移染性及び非移染性染料が染色過程の
    間に繊維中にトーン・イン・トーン移染できるよ
    うな混合比でこれら成分(a)及び(b)を含む染料混合
    物を用い、前記染料混合物を少なくとも2種類含
    有する水性染液を使つて染色することを特徴とす
    るポリアクリロニトリル材料又はポリアクリロニ
    トリルを含む混繊布の均一な2色系又は3色系染
    色方法。 2 少なくとも次の成分: (a) そのカチオン重量が310よりも小さく、その
    パラコールが750よりも小さく、そしてそのlog
    Pが3.6よりも小さい、移染性のカチオン染料、
    及び (b) 前記(a)に記載のパラメーターのうち少なくと
    も1つが前記(a)に記載した値の範囲外にある、
    非移染性のカチオン染料 から成り、移染性及び非移染性染料が染色過程の
    間に繊維上にトーン・イン・トーン移染できるよ
    うな混合比でこれら成分(a)及び(b)を含む染料混合
    物を3種類用いる特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 3 水性染液として電解質ならびに所望により染
    色における通常の添加物及び/又はカチオン緩染
    剤を含有するものを用いる特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 4 (a)及び(b)から成る染料混合物から一定の条件
    下で染料全体に対して同じ割合の染料が移染し生
    じたそれぞれの移染がトーン・イン・トーン移染
    と成る量の前記染料混合物を用いる特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 5 95〜120℃の温度で吸尽法で染色する特許請
    求の範囲第1項乃至第4項のいずれかに記載の方
    法。 6 98〜110℃の温度で吸尽法で染色する特許請
    求の範囲第5項記載の方法。 7 少なくとも次の成分: (a) そのカチオン重量が310よりも小さく、その
    パラコールが750よりも小さく、そしてそのlog
    Pが3.6よりも小さい、移染性のカチオン染料、
    及び (b) 前記(a)に記載のパラメーターのうち少なくと
    も1つが前記(a)に記載した値の範囲外にある、
    非移染性のカチオン染料 から成り、移染性及び非移染性染料が染色過程の
    間に繊維中にトーン・イン・トーン移染できるよ
    うな混合比でこれら成分(a)及び(b)を含む染料混合
    物を用い、前記染料混合物を少なくとも2種類含
    有する水性染液を使つて染色されたポリアクリロ
    ニトリル材料又はポリアクリロニトリルを含む混
    紡品。
JP57015624A 1981-02-04 1982-02-04 Two-color or three-color system dyeing method of polyacrylonitrile Granted JPS57149573A (en)

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