JPH0329899Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は主として装飾用小型ランプの装着に適
したランプソケツトに関する。

従来の技術 装飾用小型ランプはねじ込みタイプが一般的
で、店舗のイルミネーシヨンや看板、ビル屋上の
広告塔等に数多く使用されている。

考案が解決しようとする課題 ところで、上記の装飾用小型ランプを使用する
店舗のイルミネーションや広告塔等は高所に設置
されていることが多く、しかもランプの数は数千
個単位で大量に使用されていることも少なくな
い。また、点灯時間が比較的長く、かつ、点滅さ
せて使用することが多いので、ランプの交換サイ
クルが短いものである。

このような装飾用小型ランプの取り替えは、高
所に足場を設営し、その上で多数のランプを一個
ずつ着脱しなければならない。その上、従来のラ
ンプソケツトでは、十分に大きなランプの保持力
を確保するためにランプ口金のねじ込み代を大き
くしてあつたので、ランプを何回も回転させて着
脱しなければならず、その取替作業に多大な労力
と時間を費やしていた。

本考案は上記事情に鑑みなされてもので、その
目的とするところは、ランプ口金のねじ込み代が
小さいものでありながら、十分なランプ保持力が
得られるランプソケツトを提供することにある。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、本考案によるランプ
ソケツトは、筒状のソケツト本体に収容して固定
される受金が、ランプ口金を摺接嵌合する主円筒
部と、これに続く環状段部を介して連設された小
径円筒部とを有し、前記環状段部に近接する前記
主円筒部の内壁面に前記ランプ口金のねじ山をね
じ嵌合する雌ねじ溝が3/4周だけ設けられている
ことを特徴とする。

実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。ソケツト本体１は合成ゴム又は塩化ビニルな
どのように比較的柔軟な弾性材料により有底の筒
状体に成形され、底部２に電線２１の挿通孔３が
２つ設けられると共に、底部２の内側に受金１０
を支持する縦桟４が格子状に形成されている。ソ
ケツト本体１の開口部５の外周には取付板４０に
対する位置決めストツパとなる鍔部６が連設さ
れ、かつ、開口部５の内壁面にランプ３１の口金
３２を弾性的に密着保持する環状の弾性突条７が
突設されている。

受金１０は従来品と同様に真ちゆうなどの導電
性金属薄板をプレス加工してつくられ、第２図の
ように主円筒部１１と、これに続く環状段部１２
を介して連設された小径円筒部１３とを有し、環
状段部１２に近接する主円筒部１１の内壁面に約
３／４に亘る雌ねじ溝１４が設けられると共に、径
円筒部１３の底板１５に円形孔１６が設けられて
いる。この受金１０は、第１図のようにソケツト
本体１の内面に密着した状態で収容して固定され
る。なお、図中、１７は受金１０の底板１５に絶
縁板１８を介して固着した接触片である。

ランプ３１の口金３２を開口部５からソケツト
本体１に挿入し、そのねじ山３３を雌ねじ溝１４
にねじ込むと、ランプ３１を高々１回転させるま
でに口金３２の底部３４が受金１０の環状段部１
２に当接し、更に強くねじ込むと、ランプ口金３
２が環状段部１２に安定した姿勢で押接支持され
た状態でねじ山３３の始端部が雌ねじ溝１４に強
固かつ確実にがたつきのない状態でねじ嵌合す
る。ねじ山３３の残りの部分は主円筒部１１に摺
接嵌合し、更にソケツト本体１の弾性突条７が弾
性変形して口金３２の首部を弾性的に密着保持す
る。この位置で口金３２の接点３５が接触片１７
に接触し、口金３２が受金１０に電気的に接続さ
れる。

ランプソケツトに装着したランプ３１を取り外
すには、ランプ３１を装着時の逆向きに回転させ
てねじ山３３と雌ねじ溝１４とのねじ嵌合を解除
し、ランプ３１をソケツト本体１から引き抜けば
よい。このときもランプ３１を高々１回転させる
までに前記ねじ嵌合が解除される。

考案の効果 上述のように、本考案のランプソケツトは、受
金１０の主円筒部１１に嵌挿したランプ口金３２
を受金１０の雌ねじ溝１４にねじ嵌合するときに
高々１回転させるだけでよく、しかも前記ランプ
口金１０が環状段部１２に安定した姿勢で押接。
支持された状態でランプ口金３２のねじ山３３が
雌ねじ溝１４に強固にねじ嵌合するので、ランプ
を確実に保持できる。そして、そのときの保持力
はランプ口金のねじ山３３全部がねじ嵌合される
従来のランプソケツトと比べて遜色のないものと
なる。また、ランプを取り外すときもランプを
高々１回転させるだけでよい。したがつて、本考
案のランプソケツトを用いれば、ランプの取替作
業が容易かつ迅速に行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るランプソケツトの使用状
態を示す縦断正面図、第２図は受金の斜視図であ
る。 １……ソケツト本体、７……弾性突条、１０…
…受金、１１……主円筒部、１２……環状段部、
１３……小径円筒部、１４……雌ねじ溝、３２…
…ランプ口金、３３……ねじ山。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 筒状のソケツト本体１に収容して固定される
   受金１０が、ランプ口金３２を摺接嵌合する主
   円筒部１１と、これに続く環状段部１２を介し
   て連設された小径円筒部１３とを有し、前記環
   状段部１２に近接する前記主円筒部１１の内壁
   面に、前記ランプ口金３２のねじ山３３をねじ
   嵌合する雌ねじ溝１４が約3/4周だけ設けられ
   ていることを特徴とするランプソケツト。 (2) 前記ソケツト本体１が比較的柔軟な弾性材料
   により成形され、その開口部５の内壁面にラン
   プ口金３２を弾性的に密着保持する環状の弾性
   突条７が設けられている請求項１記載のランプ
   ソケツト。