JPH0329743A - 下げ紐付組立容器セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は積重ねて収納できるシート状側壁材と、該側壁
材を筒状に固定できる固定枠と、剛性を有する底材及び
蓋材とからなる簡易組立容器セットにおいて、組立てと
同時に下げ紐が装着される下げ紐付組立容器セットに関
する． 〔従来の技術〕 従来、保冷用、保温用容器としてはプラスチック発泡体
からなる戒形容器が用いられていた。これら容器は独立
気泡性プラスチック発泡体の有する断熱効果により、一
応の目的を達威できるものではあるが、その最大の欠点
は使用前後の空の状態で折たたむことができないため、
嵩張って広いスペースを専有し、予め大量に準備するこ
とが困難であった。また、保冷、保温を目的としない前
もって或形された円形或いは楕円形容器も同様に嵩張っ
て大量に保存することが困難であった。

本発明者は特開昭６０　−　２３１７０号公報において
、内面に断熱材を有し、折たたみ容易な筒状側壁とこれ
に嵌合できる底材および蓋材に容器を分解し、組立時に
おける発泡体の接合部位を側壁素材と底材および蓋材が
互いに押圧し合うような構造とすることにより嵩張らず
、しかも従来品に勝るとも劣らない断熱性、気密性を有
する組立式気密容器を開示した。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記組立式気密容器は輸送、保管にあたって側壁材を折
たたむため嵩張らず、しかも優れた断熱性を有するが、
側壁材を前もって環状に形成し折たたんであるため、使
用にあたり収納時の折りぐせが残り、蓋材及び底材を嵌
合したとき微かな空隙を残す傾向があった。そこで、こ
のような折りぐせが発生せず、組立てが容易で組立てと
同時に下げ紐を装着することができ、更に広範囲の用途
に使用できる簡易組立容器が求められていた．〔課題解
決の手段〕 本発明は上記課題を解決することを目的とし、その構或
は、固定枠と、該固定枠内に、少なくとも一方向に巻込
み可能であって該巻込み可能な方向と直交する方向に剛
性を有するシート状側壁材と、該側壁材を固定枠に環状
に挿入して筒状の側壁を形或した際、該側壁の内周より
わずかに長い外周を有する底材と、蓋材とからなる簡易
組立容器セットであって、側壁材または固定枠に下げ紐
を長さ方向に摺動可能に装着することを特徴とする。

本発明の側壁材は筒状に形戒した場合に深さ方向となる
方向には充分な剛性を有し、円周方向には巻込み可能な
柔軟性を有する素材である。このような素材としては片
面段ボール紙は素材自体に多少の断熱性があり最も好ま
しい。厚紙は深さ方向の剛性、円周方向の柔軟性を同時
に満足できる素材であるが、底材や蓋材を押込むに際し
紙端が潰れないように紙端を樹脂などで補強を施した素
材が好ましい．プラスチックシ一トも使用できるが、深
さ方向の剛性と円周方向の柔軟性との要請を同時に満足
する硬さの素材を選ぶ必要がある。

深さ方向に肉厚部を縞状に設けたり平面と波面とを積層
した片面段ボール紙と類似の構造のプラスチックシ一ト
素材は一層好ましい。また剛性の棒を紐を用いてすだれ
状に配列固定した素材なども使用できる。円周方向の柔
軟性は無理なく筒状に成形できる程度で充分である。

容器に断熱性を付与するためには、上記素材の内側に柔
軟性を有する独立気泡性発泡体を貼着する．このような
発泡体としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル等の独立気泡性発泡体が使用される。容器をよ
り頑丈に組立てるためには、側壁材を筒状に形或する際
に重なり合う部位に前もって粘着剤を施してもよい。粘
着剤層は離型紙などで保護する必要がある。

固定枠は完威した容器の外周と一致するように前もって
環状に形戒する。素材は紙、プラスチ・冫クシート、布
など特に限定はないが側壁が開かないように確実に保護
する強靭性を要する。また、収納時にたたむことのでき
る柔軟性を有するものは好ましい。固定枠の素材がやや
強靭性に欠ける場合には太くすればよく、幅は側壁が隠
れて見えない程太くても差支えない。

底材及び蓋材の素材は発泡プラスチ・ノク、無発泡プラ
スチソク、厚紙、金属板など剛性を有する素材なら使用
できる。例えばボリブロピレン、ポリエチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレンなどの独立気泡性発泡体は容器
に断熱性を付与する場合に好ましい．更に、これらを組
合わせた複合板、これらに金属箔、布、薄紙など他の素
材を積層したものであってもよい。

その形状は挿入される部分が側壁内周よりわずかに大き
い外周を有することを要し、側壁内に押込むことにより
形状を維持する。例えば、浅い円筒形状でもよい。円板
、楕円板からなり外周から短い枠が延出している皿状で
あってもよく、この場合、枠の上端から延出する鍔を設
けてもよい。

底材および蓋材が楕円形であれば楕円形筒状の容器とす
ることもできる．底材と蓋材はほぼ同形であることが好
ましい。また底材や蓋材の挿入される部分の先端部の径
の長さをわずかに減じているものは、挿入組立にあたっ
て抵抗が小さく扱い易い．蓋材には開閉を容易にするた
めに公知の把手を設けるか鍔を設けることができる。

下げ紐は組立てる際に、底材及び蓋材挿入の邪魔になら
ない長さを要する．下げ紐の止め具を設ける位置は固定
枠または側壁材である。容器全体を安定に吊下げること
ができるように、固定枠の場合は対称位置、側壁材の場
合は組立てた状態において互いに対称となる位置である
。止め具は下げ紐が深さ方向に摺動可能に移動できる手
段であればよい。例えば、扁平な下げ紐を用い下げ紐と
ほぼ等しい幅のスリットを２列に各２個所に穿設すれば
よい。第１図に示すように側壁材自体に設けてもよく、
また、第６図に示すように固定枠に設けてもよい。

或いは第３図に示すように、リボン片を下げ紐が通過で
きる幅を残して両端を水平に固定する。

この場合も１列に少なくとも２個所、リボン片を固定す
る。或いは、容易に扁平になる柔軟性を有するチューブ
を深さ方向に２列固定し、この中に下げ紐を通過させて
もよい。固定枠に設ける場合には、チューブは特に柔軟
性を必要としない。

〔作用〕

本発明は、側壁素材、底材及び蓋材が分断されているた
め、小売店などで使用するにあたり嵩張らず、狭い店舗
でも多数の容器を準備することができる。また、側壁素
材をシート状に広げて収納できるため折りぐせがなく、
側壁と底材または蓋材との間に間隙が生じて気密性を阻
害したり、外観を損なうおそれがない。外周が側壁の内
周よりわずかに長い底材及び蓋材を使用するため、側壁
内に押込み挿入した場合に側壁と底材および蓋材が互い
に押圧し合う結果になり、相互に完全に密着するため、
高度の気密性、保温性が保たれる。

その結果、環状の側壁にはシート状に戻ろうとする力が
加わるが、固定枠により外径を限定することにより側壁
は外部と内部から押圧され、意図した形状を維持するこ
とができる。すなわち、側壁は深さ方向の剛性と周囲の
固定枠と底材および蓋材との共同作用により好ましい形
状を安定に保持することができる． 更に、充分な長さの下げ紐が固定枠或いは側壁材に摺動
可能に装着されているため、底材を下げ紐の内側から挿
入した後、下げ紐を上方に引張れば側壁と一体化した底
材を下げ紐により更に確実に固定することができる。

〔実施例〕

第１図はクンキー用持帰り容器の組立て状態を示す斜視
図、第２図は組立てた状態の斜視図である。

■はシート状の側壁材であり、赤色半透明のボリプロビ
レンシ一トを用いた．側壁材ｌは扁平にして大量に積重
ねて収納される。側壁材１には組立てた状態で対称とな
る位置に、２列に各２個のスリット２ａ、２ｂ、２Ｃ及
び２ｄを穿設した。

３は下げ紐であり、一端を下端のスリット２ｂの内側か
ら外側に通過させ、次いでスリット２ｂの真上にあるス
リソｔ−２ａを外側から内側に通過させる。下げ紐の他
端を他の列の下端のスリット２ｄの内側から外側に通過
させ、次いでスリット２ｄの真上にあるスリフ｝２ｃを
外側から内側に通過させる。下げ紐３の両端は連結して
も、切断したままでもよいが、下げ紐をいずれの側に引
張ってもスリット２からはずれない充分な長さを要する
。その結果、側壁材１はスリットとスリフトの間隔の２
列の下げ紐が外部から見える状態になる。

この状態で側壁材ｌを固定枠４内に挿入すると外部に露
出した固定枠４の下で見えなくなる。底材５の下部に、
側壁下部に突出している下げ紐をまわし、下げ紐の内側
で底材５を側壁材１下端に押込み、容器を形或する．し
かる後、下げ紐３を上方に引張れば下げ紐はスリット２
を摺動して底材５をしっかりと容器下部に固定する。内
容物を装入した後蓋材６を押込むと第２図に示すような
形状となる。

本実施例においては、固定枠としてクラフト紙を予め環
状に形或したものを用い、蓋材及び底材としては、ポリ
スチレンを用い、円板７の円周から垂直に枠８が延出し
た形状とした。

第３図は他の実施例の斜視図である。本実施例において
は側壁材１として片面段ボール紙１０の内面に発泡ポリ
エチレンシ一ト１｛を貼着した。底材５及び蓋材６とし
ては、組立てられた容器の内周よりわずかに長い外周を
有する発泡ボリスチレンを用いた。止め具としては、第
ｌ図の実施例においてスリット２を設けた位置に、リボ
ン片ｌ２を下げ紐３が通過できる幅を残して両端を貼着
した。

その結果、下げ紐３は常に側壁材１の外側にある。

ｌ３は蓋材６を開くためのつまみである。本実施例にお
いては容器に断熱性が付与され、冷菓、生鮮食料品、保
温を要する加工食品などの容器として使用できる。

第４図及び第５図は他の下げ紐の工業的装着手段を示す
側面図である。１４は低密度ポリエチレン製のチューブ
であり、ある程度長い方が下げ紐の底材固定及び易運搬
効果を増強するが、側壁材ｌより短くなければならない
。このチューブ１４内にエンドレスの下げ紐３を間歇的
に通す。１個の容器に要する下げ紐３の長さ当り、２個
のチューブｌ４を挿入した状態が好ましい。チューブ付
き下げ紐を順次繰り出してチューブ１４を接着剤、粘着
剤を用いるか或いは熱、超音波、高周波などにより融着
して側壁材１または固定枠４の所定部位に固定し、下げ
紐３を所定の長さに切断する。

第６図には固定枠４に下げ紐３を装着した場合の分解斜
視図を示した。固定枠４に下げ紐３を装着する方法は容
器に断熱性や気密性が要求される場合は特に好ましい方
法である． 〔発明の効果〕 本発明によれば、使用前後の空の状態での保管、流通に
嵩張らず、側壁材をシート状で保管するため折りぐせが
つかず、簡単に組立てて使用でき、組立てに支障のない
容易な手段で下げ紐を装着することができ確実に底材を
固定させる。また、側壁材、底材及び蓋材として断熱性
素材を使用すると優れた断熱容器となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図及び第６図は分解
斜視図、第２図及び第３図は組立て後の斜視図、第４図
及び第５図は止め具の装着手段を示す装着である。 図面中、符号 ｌは側壁材、２はスリット、３は下げ紐、４は固定枠、
５は底材、６は蓋材、７は円板、８は枠、１０は形而段
ボール紙、 １ｌは発泡ポリスリットシ一ト、１２はリボン片、１３
はつまみ、１４はチューブである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定枠と、該固定枠内に、少なくとも一方向に巻込み可
   能であって該巻込み可能な方向と直交する方向に剛性を
   有するシート状側壁材と、該側壁材を固定枠に環状に挿
   入して筒状の側壁を形成した際、該側壁の内周よりわず
   かに長い外周を有する底材と、蓋材とからなる簡易組立
   容器セットであって、側壁材または固定枠に下げ紐を長
   さ方向に摺動可能に装着することを特徴とする下げ紐付
   組立容器セット。