JPH0329740Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電極の洗浄装置に関するものである。

排水や工程のPH等を連続して測定する場合に
は、電極を液体中に長時間浸漬しておくこととな
るので、電極の液体中に浸漬してある部分が汚れ
て、測定精度が悪くなる欠点があつた。従つて電
極は或る周期を以つて洗浄する必要があり、従来
は刷子、布などを用い手作業で行つていた。この
ため労力、人件費のかゝるほか、完全な洗浄を能
率よく行うことができない欠点があつた。

本考案は、電極の先端及び先端の側面の洗浄を
自動的に行うようにして能率よく完全洗浄を行も
のである。

以下一実施例について詳細に説明する。

第１図は本考案の一実施例の構成図で、電極１
の先端の軸上に固定歯車２を配設し、この固定歯
車２の中心に、固定歯車２とは自由に回転し得る
軸３が軸着されている。この軸３には円板４が固
定されている。固定歯車２にかみ合うように配設
された遊星歯車５を備え、遊星歯車５に固定され
た軸６は、円板４を軸受として支承されている。
軸６の先端に、刷子７及び８が配設され、該軸６
が回転したとき、毛の先の軌跡が電極１の先端に
接触するような刷子７及び毛の先の軌跡が電極１
の先端の側面に接触するような刷子８とが固定さ
れる。又、軸３には歯車９が固定され、歯車９と
かみ合うように歯車１０が配設される。歯車１０
に固定された軸１１は、カツプリングによりモー
ター１３の軸に接続される構成となつている。

以上のような本考案の洗浄装置において、モー
ター１３が回転すると、この回転は軸１１、歯車
１０、歯車９、軸３、円板４と伝達される。この
とき遊星歯車５及び軸６は円板４と共に固定歯車
２を中心として公転し、更に固定歯車と遊星歯車
の歯数比により決まる回転数で自転する。従つて
刷子７及び刷子８は、第２図及び第３図のような
軌跡で電極１の廻りを動く。

第２図において円弧２０は軸６の公転の軌跡
で、刷子７のほゞ中央部の軌跡は曲線２１のよう
になる。軸６がＡよりＢまで公転する間に、刷子
７はA′よりB′まで動く。従つて、刷子７は電極
１の先端を洗浄する。

第３図において、円弧２０は軸６の公転の軌跡
で、刷子８の毛の先端の軌跡は曲線２２のように
なる。軸６がＣよりＤまで公転する間に刷子８は
C′よりD′まで動く。従つて刷子８は電極１の先端
の側面を洗浄する。又、モーター１３の電源にタ
イマー１４を付ければ一定時間毎にモーターを駆
動して、電極を洗浄することができる。

以上、本考案の一実施例につき説明したよう
に、電極の軸上に配設された固定歯車のまわりを
廻る遊星歯車の軸に電極の先端及び先端の側面
に、軌跡が接触するような２ケの刷子と、これを
駆動するモーターとより構成された簡単な構成に
より、電極の先端及び先端の側面を自動的に完全
に洗浄することができるという特徴を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す構成図、第２
図は電極の先端に接触して洗浄する刷子の運動の
軌跡の図、第３図は電極の先端の側面に接触して
洗浄する刷子の運動の軌跡の図である。 １：電極、２：電極の軸上に配設された固定歯
車、３：固定歯車２の中心に自由に回転し得る
軸、４：軸３に固定された円板、５：固定歯車２
にかみ合う遊星歯車、６：遊星歯車５の軸、７，
８：軸５に固定された刷子、９，１０：モーター
より軸３に回転を伝える歯車、１１：モーターよ
り歯車１０に回転を伝える軸、１２：モーター軸
と軸１１を連結するカツプリング、１３：本機構
を駆動するためのモーター、１４：モーターを一
定時間毎に駆動させるためのタイマー、２０：遊
星歯車の軸の運動の軌跡を示す円弧、２１：電極
の先端に接触する刷子の軌跡を示す曲線、２２：
電極の先端の側面に接触する刷子の軌跡を示す曲
線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電極の先端の軸上に設置された固定歯車と、固
   定歯車の中心を自由に回転できる軸と、該軸に固
   定された円板と、該円板を軸受とし、前記固定歯
   車とかみ合うように配設され遊星歯車と、該遊星
   歯車の軸の先端に、該軸が回転したとき、毛の先
   端の軌跡が、電極の先端に接触する如き位置に配
   設された刷子及び毛の先端の軌跡が電極の先端の
   側面に接触する如き位置に配設された刷子と、前
   記固定歯車の中心を自由に回転できる軸を駆動さ
   せるためのモーターとを有することを特徴とする
   電極の洗浄装置。