JPH03296058A - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JPH03296058A
JPH03296058A JP9900390A JP9900390A JPH03296058A JP H03296058 A JPH03296058 A JP H03296058A JP 9900390 A JP9900390 A JP 9900390A JP 9900390 A JP9900390 A JP 9900390A JP H03296058 A JPH03296058 A JP H03296058A
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JP
Japan
Prior art keywords
acid
photosensitive
group
acrylate
general formula
Prior art date
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Pending
Application number
JP9900390A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Matsumura
智之 松村
Masabumi Uehara
正文 上原
Eriko Katahashi
片橋 恵理子
Masahisa Murata
村田 昌久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp, Konica Minolta Inc filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP9900390A priority Critical patent/JPH03296058A/ja
Publication of JPH03296058A publication Critical patent/JPH03296058A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光性平版印刷版に関するものである。
〔発明の背景〕
従来より種々の感光性平版印刷版(以下適宜23版と称
することもある)が提案されている。
例えば従来より、ジアゾ樹脂を感光性化合物として含有
する感光層を有する感光性平版印刷版が提案されている
感光性印刷版は、例えばネガ型の場合、通常、これに陰
画等を通して光線を照射し、光が照射された部分を重合
あるいは架橋等させてこの部分を現像液に不溶な状態と
し、その後現像して光の非照射部分を現像液に溶出させ
、それぞれの部分を、水を反発して油性インキを受容す
る画像部、及び水を受容して油性インキを反発する非画
像部とする形で一般に用いられる。
ところが、ジアゾ樹脂を用いた従来の感光性平版印刷版
、例えば従来のネガ型PS版は、一般に表面の感脂性が
低く、印刷時にインキ着肉性が不充分であったり、刷り
出し時の損紙(ヤレ紙と称されている)が多量に生じた
りするなどの問題があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のように、ジアゾ樹脂及びバインダーから成る感光
層を有する従来の例えばネガ型感光性平版印刷版は、画
像部の感脂性即ち平版印刷に用いられる油性インキを受
容する性能が低い。このため、従来の印刷版を用いて印
刷を行うとき、刷り出しから正常なインキ着肉を示す印
刷物を得るまで、着肉不良即ち画像の濃度の低い印刷物
が多数生じるという問題があったものである0着肉不良
を示す印刷物(ヤレ紙)が多いことは、コスト面からも
、また作業時間の面からも好ましくないので、かかる問
題点を解決することが望まれている。
この問題点の解決のため、各種の技術、例えば各種感脂
化剤を用いた技術が提案されている1例えば、ネガ型P
S版の感脂性向上のため、スチレン/マレイン酸共重合
体を部分エステル化したポリマーを感脂化剤として用い
る技術が提案されている(特開昭55−527号公報)
。しかしこの従来技術は、感光層の耐摩耗性や、感度の
点で問題がある。即ち、この技術は、感光層表面が傷つ
き易かったり、ベタ感度が低下する等の欠点を有するも
のであった。
このように従来技術には、感脂性を良好にしようとする
と感度や耐摩耗性等の諸性能が低下することがあるとい
う問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決して、感度、耐摩耗
性等の諸性能を低下させることなく、画像部の感脂性(
インキ着肉性)を良好にした感光性平版印刷版を提供す
ることである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記した問題点を解決するため、本発明の感光性平版印
刷版は、ジアゾ樹脂と、分子内に下記−般式(I)で表
される構造を有する高分子化合物を感光層中に含有する
構成にする。
一般式(I) %式% 但し一般式(I)中、R1,Rtのいずれか一方が水素
原子であり、他の一方がアルキル基またはアリール基で
ある R3は水素原子またはメチル基を表す。Xはエス
テル結合を示し、lは0または1である R4はアルキ
ル基またはアリール基を表す。
以下本発明について更に説明する。
本発明に係る感光性平版印刷版の感光層中には一般式(
I)で表される構造を有する高分子化合物(以下適宜「
本発明の高分子化合物」と称することもある)が含有さ
れるが、この一般式(I)について、下記に詳述する。
一般式(I)において、R2Hzのいずれか一方が水素
原子であり、他の一方がアルキル基またはアリール基で
あるが、この場合のアルキル基としては、炭素数1〜1
8のものが好ましく、炭素数1〜8のものがより好まし
い。アリール基としては、炭素数6〜15のものが好ま
しい。
R3は水素原子またはメチル基を表す。
R4が表すアルキル基として好ましいものは、炭素数1
〜1Bのものであり、炭素数l〜8のものがより好まし
い。アリール基としては、炭素数6〜15のものが好ま
しい。
一般式(I)で表される高分子化合物は、下記一般式(
II)  (III)で表される化合物の共重合、また
は無水イタコン酸と一般式(I[l)の共重合体を、R
1またはR2に対応するアルコールによってエステル化
することにより、得ることができる。
一般式(II)       一般式(I[1)COO
R’               R3C1,=C CH2:C 一般式(II)で示される化合物は、イタコン酸モノエ
ステルであるが、一般式(II)中のR1またはR2の
いずれかがアルキル基またはアリール基である。好まし
い化合物例としては、イタコン酸モノメチルエステル、
イタコン酸モノエチルエステル、イタコン酸モノ−n−
プロピルエステル、イタコン酸モノ−イソプロピルエス
テル、イタコン酸モノ−n−ブチルエステル、イタコン
酸モノイソブチルエステル、イタコン酸−モノ−ter
 tブチルエステル、イタコン酸モノ−tert−オク
チルエステル、イタコン酸モノ−n−オクチルエステル
、イタコン酸七ノーフェニルエステル、イタコン酸モノ
−ベンジルエステル、イタコン酸モノp−tert−ブ
チルフェニルエステル、イタコン酸モノ−p−tert
オクチルエステル等を挙げることができる。
一般式(I[[)で示される化合物の例としては、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(
メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル
、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベ
ンジル、スチレン、p−アルキルスチレン等があり、こ
れらが好ましく用いられる。
またこの高分子化合物の分子量としては、1 、000
〜ioo、 oooであることが好ましく、より好まし
くは2.000〜50,000である。
また、本発明の高分子化合物は、感光層中に0.2〜3
0重量%の範囲で含有されることが好ましく、0.5〜
10重量%含有されることがより好ましい。
以下に本発明の高分子化合物の合成法の一例を示す。
人   A のA 温度計、撹拌機、冷却管を取り付けた500wdの3首
フラスコ内に、イタコン酸モノ−n−ブチルエステル3
9.5 g (0,25モル)、スチレン26.0g(
0,25モル)、アゾビスイソブチロニトリル1.64
g (0,01モル)、アセトン100d、メタノール
10〇−を入れ、N2気流下、6時間運留させる0反応
後、反応液を22の水中に投じ、得られた白色沈澱を濾
取乾燥し、高分子化合物(A)を52.4g得た。
\  八  B の人 高分子化合物(A)の合成法中、スチレン26.0gを
、アクリル酸ブチル32.Ogにかえて、その他は同様
にして、高分子化合物(B)を43.5 g得た。
これらの高分子化合物の分子量は、高分子化合物(A)
が8,800 、高分子化合物(B)が7,000であ
った。
次に、本発明の感光層が含有するジアゾ樹脂について説
明する。
上記ジアゾ樹脂は、感光体として用いられるものである
本発明において使用できるジアゾ樹脂は、任意である。
本発明において、ジアゾ樹脂として、カルボキシル基ま
たは水酸基のいずれか少なくとも一方の基を1個以上有
する芳香族化合物と、芳香族ジアゾニウム化合物とを構
成単位として含む共縮合ジアゾ樹脂を好ましく用いるこ
とができる。
このようなカルボキシル基及び/またはヒドロキシ基を
有する芳香族化合物は、少なくとも1つのカルボキシル
基で置換された芳香族環及び/または少なくとも1つの
ヒドロキシル基で置換した芳香族環を分子中に含むもの
であって、この場合、上記カルボキシル基とヒドロキシ
ル基とは同一の芳香族環に置換されていてもよく、ある
いは別の芳香族環に置換されていてもよい。このカルボ
キシル基あるいはヒドロキシル基は芳香族環に直接結合
してもよく、結合基を介して結合しているのでもよい、
上記の芳香族としては、好ましくはアリール基例えばフ
ェニル基、ナフチル基を挙げることができる。
上記本発明に用いることができる共縮合ジアゾ樹脂にお
いて、1つの芳香族環に結合するカルボキシル基の数は
1または2が好ましく、また1つの芳香族環に結合する
ヒドロキシル基の数は1乃至3が好ましい、カルボキシ
ル基または水酸基が結合基を介して芳香族環に結合する
場合には、該結合基としては、例えば炭素数1乃至4の
アルキレン基を挙げることができる。
上記共縮合ジアゾ樹脂の構成単位とするカルボキシル基
及び/またはヒドロキシル基を含有する芳香族化合物の
具体例としては、安息香酸、0クロロ安患香酸、m−ク
ロロ安息香酸、P−クロロ安息香酸、フタル酸、テレフ
タル酸、ジフェニル酢酸、フェノキシ酢酸、p−メトキ
シフェニル酢酸、p−メトキシ安息香酸、2.4−ジメ
トキシ安息香酸、2,4−ジメチル安息香酸、P−フェ
ノキシ安息香酸、4−アニリノ安息香酸、4(m−メト
キシアニリノ)安息香酸、4−(p −メチルベンゾイ
ル)安息香酸、4−(p−メチルアニリノ)安息香酸、
4−フェニルスルホニル安息香酸、フェノール、(o、
m、p)−クレゾール、キシレノール、レゾルシン、2
−メチルレゾルシン、(o、m、p)−メトキシフェノ
ール、m−エトキシフェノール、カテコール、フロログ
・リジン、P−ヒドロキシエチルフェノール、ナフトー
ル、ピロガロール、ヒドロキノン、P−ヒドロキシベン
ジルアルコール、4−クロロレゾルシン、ビフェニル−
4,4′−ジオール、1.2゜4−ベンゼントリオール
、ビスフェノールA、2゜4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,3.4トリヒドロキシベンゾフエノン、P−
ヒドロキシアセトフェノン、4.4−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、4,4“−ジヒドロキシジフェニルア
ミン、4,4”−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
クミルフェノール、(o、m、p)−クロロフェノール
、(o、m、p)−フロモフェノール、サリチル酸、4
−メチルサリチル酸、6−メチルサリチル酸、4−エチ
ルサリチル酸、6ブロビルサリチル酸、6−ラウリルサ
リチル酸、6−スチアリルサリチル酸、4,6−シメチ
ルサリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2−メチル−
4−ヒドロキシ安息香酸、6−メチル−4−ヒドロキシ
安息香酸、2.6−シメチルー4−ヒドロキシ安息香酸
、2.4−ジヒドロキシ安息香酸、2.4−ジヒドロキ
シ−6−メチル安息香酸、2゜6−ジヒドロキシ安息香
酸、2.6−シヒドロキシー4−安息香酸、4−クロロ
−2,6−ジヒドロキシ安息香酸、4−メトキシ−2,
6−ジオキシ安息香酸、没食子酸、フロログルシンカル
ボン酸、2.4.5−トリヒドロキシ安息香酸、m−ガ
ロイル没食子酸、タンニン酸、m−ベンゾイル没食子酸
、m−(p−)ルイル)没食子酸、プロトカテクオイル
ー没食子酸、4,6−シヒドロキシフタル酸、(2,4
−ジヒドロキシフェニル)酢酸、(2,6−ジヒドロキ
シフェニル)酢酸、(3,4,5−トリヒドロキシフェ
ニル)酢酸、P−ヒドロキシメチル安息香酸、p−ヒド
ロキシエチル安息香酸、4− (p−ヒドロキシフェニ
ル)メチル安息香酸、4−(0−ヒドロキシベンゾイル
)安息香酸、4−(2,4−ジヒドロキシベンゾイル)
安息香酸、4−(p−ヒドロキシフェノキシ)安息香酸
、4−(p−ヒドロキシアニリノ)安息香酸、ビス(3
−カルボキシ−4−ヒドロキシフェニル)アミン、4−
(p−ヒドロキシフェニルスルホニル)安息香酸、4−
(p−ヒドロキシフェニルチオ)安息香酸等を挙げるこ
とができる。このうち特に好ましいものは、サリチル酸
、p−ヒドロキシ安息香酸、p−メトキシ安息香酸、メ
タクロロ安息香酸である。
上記共縮合ジアゾ樹脂の構成単位とする芳香族ジアゾニ
ウム化合物には、例えば特公昭49−48001号に挙
げられるようなジアゾニウム塩を用いることができるが
、特に、ジフェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類が好
ましい。ジフェニルアミン−4−ジアゾニウム塩類は、
4−アミノ−ジフェニルアミン類から誘導されるが、こ
のような4−アミノ−ジフェニルアミン類としては、4
−アミノ−ジフェニルアミン、4−アミノ−3−メトキ
シ−ジフェニルアミン、4−アミノ−2−メトキシ−ジ
フェニルアミン、4°−アミノ−2−メトキシ−ジフェ
ニルアミン、4°−アミノ−4−メトキシジフェニルア
ミン、4−アミノ−3−メチルジフェニルアミン、4−
アミノ−3−エトキシジフェニルアミン、4−アミノ−
3−β−ヒドロキシ−エトキシジフェニルアミン、4−
アミノ−ジフェニルアミン−2−スルホン酸、4−アミ
ノ−ジフェニルアミン−2−カルボン酸、4−アミノ−
ジフェニルアミン−2′−カルボン酸等を挙げることが
できる。特に好ましくは3−メトキシ4−アミノ−ジフ
ェニルアミン、4−アミノ−ジフェニルアミンである。
本発明に用いることができる共縮合ジアゾ樹脂としては
、下記一般式(IV)で表されるものが好ましい。
一般式(IV) 一般式(IV)中、Aはカルボキシル基または水酸化の
いずれか少なくとも一方を有する芳香族化合物から導か
れる基であり、このような芳香族化合物としては、前記
例示したものを挙げることができる。
式中、R11、R1!及びRI3は水素原子、アルキル
基またはフェニル基を示し、Rは水素原子、アルキル基
またはフェニル基を示し、Xは対アニオンを示す、nは
好ましくは1〜200の数を示す。
本発明において共縮合ジアゾ樹脂を用いる場合には、芳
香族ジアゾニウム化合物を縮合させてなる縮合ジアゾ樹
脂と併用すると更に好ましい。
この場合においては、共縮合ジアゾ樹脂は、ジアゾ樹脂
中に5重量%以上、縮合ジアゾ樹脂は、ジアゾ樹脂中に
95重量%以下の量として併用されることが好ましい、
更にこの場合、共縮合ジアゾ樹脂:縮合ジアゾ樹脂の重
量%比は、感度及び現像性を共に優れたものとするとい
う点で特に望ましいのは、30〜70 : 70〜30
である。
上記の共縮合ジアゾ樹脂や、これと併用して、またはジ
アゾ樹脂として独立して使用される縮合ジアゾ樹脂は、
公知の方法、例えば、フォトグラフィック・サイエンス
・アンド、エンジニアリング(Photo、Sci、E
ng、)第17巻、第33頁(I973)、米国特許第
2.063.631号、同第2.679.498号各明
細書に記載の方法に従い、硫酸やリン酸あるいは塩酸中
でジアゾニウム塩、カルボキシ及びヒドロキシル基を有
する芳香族化合物及びアルデヒド類、例えばパラホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドある
いはケトン類、例えばアセトン、アセトフェノンとを重
縮合させることによって得られる。
また、これら分子中にカルボキシル基及び/またはヒド
ロキシル基を有する芳香族化合物、芳香族ジアゾ化合物
及びアルデヒド類またはケトン類は相互に組合わせ自由
であり、さらに各々2種以上を混ぜて共縮合することも
可能である。
カルボキシル基及びヒドロキシル基のうち少なくとも一
方を有する芳香族化合物と芳香族ジアゾニウム化合物の
仕込みモル比は、好ましくは1:0.1〜0.1:1、
より好ましくは1:0.5〜0.2:1、更に好ましく
は1:1〜0.2:1である。またこの場合カルボキシ
ル基及びヒドロキシル基のうち少なくとも一方を有する
芳香族化合物及び芳香族ジアゾニウム化合物の合計とア
ルデヒド類またはケトン類とをモル比で通常好ましくは
1:0.6〜1.2、より好ましくは1:0.7〜1.
5で仕込み、低温で短時間、例えば3時間程度反応させ
ることにより、共縮合ジアゾ樹脂が得られる。
上記ジアゾ樹脂の対アニオンは、該ジアゾ樹脂と安定に
塩を形成し、かつ該樹脂を有機溶媒に可溶となすアニオ
ンを含む。このようなアニオンを形成するものとしては
、デカン酸及び安息香酸及び安息香酸等の有機カルボン
酸、フェニルリン酸等の有機リン酸及びスルホン酸を含
み、典型的な例としては、メタンスルホン酸、クロロエ
タンスルホン酸、ドデカンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、及
びアントラキノンスルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、ヒドロキシス
ルホン酸、4−アセチルベンゼンスルホン酸、ジメチル
−5−スルホイソフタレート等の脂肪族並びに芳香族ス
ルホン酸、2゜2’   4.4’ −テトラヒドロキ
シベンゾフェノン、1,2.3−)リヒドロキシベンゾ
フェノン、2.2’ 、4−)リヒドロキシベンゾフエ
ノン等の水酸基含有芳香族化合物、ヘキサフルオロリン
酸、テトラフルオロホウ酸等のハロゲン化ルイス酸、C
l0a、104等の過ハロゲン酸等を挙げることができ
る。但しこれに限られるものではない。これらの中で、
特に好ましいのは、ヘキサフルオロリン酸、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸で
ある。
上記の共縮合ジアゾ樹脂は、各単量体のモル比及び縮合
条件を種々変えることにより、その分子量は任意の値と
して得ることができる。本発明において一般に、好まし
くは、分子量が約400乃至10.000のものが有効
に使用でき、より好ましくは、約800乃至5,000
のものが適当である。
また、本発明において、上記した共縮合ジアゾ樹脂以外
で、ジアゾ樹脂として好ましく使用できるものに、例え
ば、前掲のフォトグラフィック・サンエンス・アンド・
エンジニアリンク(Photo。
Sci、Eng、)第17巻、第33頁(I973)や
、米国特許第2.063,631号、同2.679.4
98号、同3,050,502号各明細書、特開昭59
−78340号公報等にその製造方法が記載されている
ジアゾ化合物と活性カルボニル化合物、例えばホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒドあるいはベンズアルデヒド
等を硫酸、リン酸、塩酸等の酸性媒体中で縮合させて得
られたジアゾ樹脂、特公昭49−4001号公報に、そ
の製造方法が記載されているジアゾ化合物とジフェニル
樹脂等を挙げることができる。
上記の中で、本発明に好ましく用いることができるジア
ゾ樹脂は、下記一般式(V)で示され、しかも、各式に
おけるnが5以上である樹脂を20モル%以上、更に好
ましくは、20〜60モル%含むものである。式中、R
■〜R” r R+X+nは、前記一般式(■)におけ
るものと同義である。一般式(V)において、R11、
R1ff1及びRI3のアルキル基及びアルコキシ基と
しては、例えば炭素数1〜5 (D 77L47L/I
及ヒ炭素数1〜5のアルコキシ基が挙げられ、また、R
のアルキル基としては、炭Ill〜5のアルキル基が挙
げられる。
一般式(V) かかる感光性ジアゾ樹脂は、公知の方法、例えば前記し
た、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジ
ニアリングその他上記で引用の各米国特許明細書等に記
載の方法に従って、製造することができる。
なおその際、ジアゾニウム塩とアルデヒド類を重縮合さ
せるに当たって、両者をモル比で通常1:0.6〜1:
2、好ましくは、1:0.7〜1:1.5で仕込み、低
温で短時間、例えば10″C以下3時間程度反応させる
ことにより高感度ジアゾ樹脂が得られる。
一般式(V)で示されるジアゾ樹脂の対アニオンとして
は、前記共縮合ジアゾ樹脂について対アニオンとして挙
げたものと同様なものを挙げることができる。
次に、本発明の感光性平版印刷版は、感脂化剤として機
能する前記した一般式(I)で表される化合物と、上記
ジアゾ樹脂とともに、感光性層中にバインダーとしての
高分子化合物を含有させることが好ましい。
本明細書において、以下説明するバインダーとしての高
分子化合物を含め、各種高分子化合物の分子量を特定す
るには、ポリスチレン標準にょるGPCにより測定した
分子量の値を用いることができる。即ち、重量平均分子
量の測定は、GPC(ゲルバーミニ−シランクロマトグ
ラフィー法)によって行うことができ、数平均分子量M
n及び重量平均分子量MWの算出は柘植盛男、宮林達也
、田中誠之著°“日本化学会誌” 800頁〜805頁
(I972年)に記載の方法により、オリゴマー領域の
ピークを均す(ピークの山と谷の中心線を結ぶ)方法に
て行うことができる。
本発明において用いることができるバインダーとしての
高分子化合物は、その種類は任意であるが、例えば次の
ようなものを使用できる。即ち、用いることができる高
分子化合物としては、ポリアミド、ポリエーテル、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレ
タン、ポリビニルクロライド及びそのコポリマー、ポリ
ビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、シ
ェラツク、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹
脂等が挙げられる。
一′−+ノー2′ 好ましくは、下記(I)〜(I2)に示すモノマーの共
重合体が挙げられる。
(I)芳香族水酸基を有するモノマー、例えばN−(4
−ヒドロキシフェニル)アクリルアミドまたはN−(4
−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−、m−
、p−ヒドロキシスチレン、o −、m−+  p−ヒ
ドロキシフェニル−アクリレートまたは一メタクリレー
ト。
(2)脂肪族水酸基を有する七ツマ−1例えば2ヒドロ
キシエチルアクリレートまたは2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート。
(3)アクリル酸、メタアクリル酸、無水マレイン酸等
のα、β−不飽和カルポン酸。
(4)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、ア
クリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−
2−クロロエチル、2−ヒドロキシエチルアクリレート
、グリシジルアクリレート、N−ジメチルアミノエチル
アクリレート等の(置換)アルキルアクリレート。
(5)メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミ
ルメタクリレート、シクロへキシルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、N−
ジメチルアミノエチルメタクリレート等の(置換)アル
キルメタクリレート。
(6)アクリルアミド、メタクリルアミド、Nメチロー
ルアクリルアミド、N−メチロールメタクリアミド、N
−エチルアクリルアミド、N−ヘキシルアクリルアミド
、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−ヒドロキシ
エチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、
N−ニトロフェニルアミド、N−エチル−N−フェニル
アクリルアミド等のアクリルアミドもしくはメタクリル
アミド類。
(7)エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビニル
エーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロピル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチルビニ
ルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエーテ
ル類。
(8)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、ビ
ニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステル類
(9)スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレン
、クロロメチルスチレン等のスチレン類。
(I0)メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プ
ロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニル
ケトン類。
(I1)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジ
ェン、イソプレン等のオレフィン類。
(I2) N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾ
ール、4−ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタク
リルアミド等。
更に、上記モノマーと共重合し得るモノマーを共重合さ
せてもよい。また、上記モノマーの共重合によって得ら
れる共重合対を、例えば、グリシジルメタクリレート、
グリシジルアクリレート等によって修飾したものも含ま
れるが、これらに限られるものではない。
更に具体的には、上記(I)、(2)に掲げたモノマー
等を含有する、水酸基を有する共重合体が好ましく、芳
香族性水酸基を有する共重合体が更に好ましい。
また上記共重合体には必要に応じて、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキ
シ樹脂、ノボラック樹脂、天然樹脂等を添加してもよい
本発明において、バインダーとしての高分子化合物とし
て特に好ましいのは、次に記す共重合体である。
即ち、分子構造中に、 (a)  カルボキシル基を有する構造単位を2モル%
以上、好ましくは3〜20モル%、 ら)アルコール性水酸基を有する構造単位及び/または
フェノール性水酸基を有する構造単位を1〜50モル%
、 (C)  下記一般式(Vl) R) −CHt −C−・・・・・・・・・ (Vl)N (式中、R1+ は水素原子またはアルキル基を表す、
) で表される構造単位を5〜40モル%、(d)  下記
一般式(■) tt −CH! −C−・・・・・・・・・(■)0OR13 (式中、RZgは水素原子、メチル基またはエチル基を
表し、Rzsは、炭素原子数1〜12のアルキル基また
はアルキル置換アリール基を表す。)で表される構造単
位を25〜60モル%を含有する高分子化合物が好まし
い。
上記(ハ)のアルコール性水酸基を有する構造単位を形
成するモノマーの具体例としては、特公昭527364
号に記載されたような下記一般式(■)に示した化合物
のごとく(メタ)アクリル酸エステル類や、アクリルア
ミド類が挙げられる。
24 CH、−C−・・・・・・・・・ (■)coo+co
zcuo→、H H2S 式中、Hzaは水素原子またはメチル基、R2Sは水素
原子、メチル基、エチル基またはクロロメチル基を示し
、nは1〜10の整数を示す。
(メタ)アクリル酸エステル類の例としては、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロビル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシペンチル
(メタ)アクリレート等が、また、アクリルアミド類の
例としては、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、
N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等が挙げ
られる。
好マしくは2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
である。
また、上記の(b)のフェノール性水酸基を有する構造
単位を形成するモノマーとしては、例えばN(4−ヒド
ロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−(2
−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミド、N
−(4−ヒドロキシナフチル)=(メタ)アクリルアミ
ド等の(メタ)アクリルアミド類のモノマー;o−、m
−またはP−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート
モノマー;o−、m−またはP−ヒドロキシスチレンモ
ノマー等が挙げられる。好ましくは、o−、m−または
p−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレートモノマー
、N−(4−ヒドロキシフェニル)−(メタ)アクリル
アミドモノマーであり、さらに好ましくはN−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−(メタ)アクリルアミドモノマー
である。
上記アルコール性水酸基を有する構造単位及び/または
フェノール性水酸基を有する構造単位は、高分子化合物
中、1〜50モル%、好ましくは、5〜30モル%の範
囲から選ばれる。
前記一般式(Vl)で表される構造単位を形成する、側
鎖にシアノ基を有するモノマーとしては、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、2−ペンテンニトリル、2
−メチル−3−ブテンニトリル、2−シアノエチルアク
リレート、o−、m−P−シアノスチレン等が挙げられ
る。好ましくはアクリロニトリル、メタクリロニトリル
である。
該側鎖にシアノ基を有する構造単位の高分子化合物の分
子中に含有される割合は好ましくは5〜40モル%、よ
り好ましくは15〜35モル%の範囲から選ばれる。
前記一般式(■)で表される構造単位を形成する、側鎖
にカルボキシエステル基を有するモノマーとしては、エ
チルアクリレート、エチルメタアクリレート、プロピル
アクリレート、ブチルアクリレート、アミルアクリレー
ト、アミルメタアクリレート、ヘキシルアクリレート、
オクチルアクリレート、2−クロロエチルアクリレート
、2ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルアクリ
レート等が挙げられる。該モノマーから形成される単位
は、高分子化合物中、好ましくは25〜60モル%、よ
り好ましくは、35〜60モル%の範囲から選ばれる。
なお、以上の各構造単位は、具体例として挙げたモノマ
ーから形成された単位に限定されるものではない。
本発明の感光性平版印刷版の感光層中に含有される高分
子化合物は、感光層を構成する感光性組成物の固形分中
に、好ましくは通常40〜99重量%、より好ましくは
50〜95重量%含有させる。また、本発明に係る感光
材料中に含有される感光性ジアゾ樹脂は、同じく好まし
くは通常1〜60重量%、より好ましくは3〜30重量
%含有させる。
本発明の感光性平版印刷版の感光層は、酸及び/または
酸無水物を含有することができる。
この場合、感光層に含有される酸は任意の有機酸、無機
酸の中から任意に選択できる。有機酸としては、モノカ
ルボン酸、ポリカルボン酸のカルボキシル基を少なくと
も1個有する酸が好ましい。
リンゴ酸、酒石酸や、ポリアクリル酸(商品名ジュリマ
ーとして市販されているもの等)を好ましく用いること
ができる。無機酸としては、リン酸などを用いることが
できる。
酸無水物を含有する場合の、酸無水物の種類も任意であ
り、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安息香酸など、
脂肪族・芳香族モノカルボン酸から誘導されるもの、無
水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水フ
タル酸など、脂肪族・芳香族ジカルボン酸から誘導され
るもの等を挙げることができる。
本発明の感光性平版印刷版の感光層を形成するための感
光材料組成物には、色素、特に処理により有色から無色
になる、または変色する色素を含有させることができる
。好ましくは、有色から無色になる色素を含有させる。
本発明の実施に際し、好ましく用いることができる色素
として、次のものを挙げることができる。
即ち、例えば、ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷
化学社製)、オイルブルー#603(オリエント化学工
業社製)、パテントピュアブルー(住友三国化学社製)
、クリスタルバイオレット、ブリリアントグリーン、エ
チルバイオレット、メチルバイオレット、メチルグリー
ン、エリスロシンB1ベイシックツクシン、マラカイト
グリーン、オイルレッド、m−クレゾールパープル、ロ
ーダミンB1オーラミン、4−p−ジメチルアミノフェ
ニルイミノナフトキン、シアノ−p−ジエチルアミノフ
ェニルアセトアニリド等に代表されるトリフェニルメタ
ン系、ジフェニルメタン系、オキサジン系、キサンチン
系、イミノナフトキノン系、アゾメチン系またはアント
ラキノン系の色素が、有色から無色あるいは異なる有色
へと変色する色素の例として挙げることができる。
特に好ましくはトリフェニルメタン系、ジフェニルメタ
ン系色素が有効に用いられ、更に好ましくはトリフェニ
ルメタン系色素であり、特にビクトリアビューアブルー
BOHが好ましい。
上記変色剤は、感光層中に通常的0.5〜約10重量%
含有させることが好ましく、より好ましくは約1〜5重
量%含有させる。
本発明の感光性平版印刷版の感光層を形成する感光性組
成物には、更に種々の添加物を加えることができる。
添加物としては、塗布性を改良するためのアルキルエー
テル類(例えばエチルセルロース、メチルセルロース)
、フッ素界面活性剤類や、ノニオン系界面活性剤〔例え
ば、ブルロニックし−64(旭電化株式会社製)〕、塗
膜の柔軟性、耐摩耗性を付与するための可塑剤(例えば
ブチルフタリル、ポリエチレングリコール、クエン酸ト
リブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレ
ジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレイ
ン酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸またはメタク
リル酸のオリゴマー及びポリマー)、安定剤〔例えば、
リン酸、亜リン酸、有機酸(クエン酸、シュウ酸、ベン
ゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、4−メトキシ
−2−ヒドロキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、酒
石酸等)〕等が挙げられる。これらの添加剤の添加量は
、その使用対象・目的によって異なるが、一般に好まし
くは全固形分に対して、0601〜30重量%である。
このような感光層を支持体上に設置するには、上述のジ
アゾ樹脂、並びに必要に応じ種々の添加剤の所定量を適
当な溶媒(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチ
ルセロソルブアセテート、アセトン、メチルエチルケト
ン、メタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、水またはこれらの混合物等)中に溶解させ感
光性組成物の塗布液を調製し、これを支持体上に塗布、
乾燥すればよい。塗布する際の感光性組成物の濃度は1
〜50重量%の範囲とすることが望ましい。
この場合、感光性組成物の塗布量は、好ましくはおおむ
ね0.2〜10g/n?程度とすればよい。
本発明の感光性平版印刷版において、感光性組成物を塗
布して感光層を形成する支持体としては、種々のものが
使用できる。感光性平版印刷版に使用する場合は、特に
アルミニウム板が好ましい。
しかし、アルミニウム板を無処理のまま使用すると、感
光性組成物の接着性が悪く、また、感光性組成物が分解
するという問題がある。この問題をなくすために、従来
、種々の提案がなされている。
例えば、アルミニウム板の表面を砂目立てした後、ケイ
酸塩で処理する方法(米国特許第2,714゜066号
)、有機酸塩で処理する方法(米国特許第2,714.
066号)、ホスホン酸及びそれらの誘導体で処理する
方法(米国特許第3,220,832号)、ヘキサフル
オロジルコン酸カリウムで処理する方法(米国特許第2
.946.683号)、陽極酸化する方法及び陽極酸化
後、アリカリ金属ケイ酸塩の水溶液で処理する方法(米
国特許第3,181,461号)等がある。
本発明の好ましい実施の態様においては、アルミニウム
板(アルミナ積層板を含む。以下同じ)は、表面を脱脂
した後、ブラシ研磨法、ボール研磨法、化学研磨法、電
解エツチング法等による砂目立てが施され、好ましくは
、深くて均質な砂目の得られる電解エツチング法で砂目
立てされる。
陽極酸化処理は例えばリン酸、クロム酸、ホウ酸、硫酸
等の無機塩もしくはシュウ酸等の有機酸の単独、あるい
はこれらの酸2種以上を混合した水溶液中で、好ましく
は硫酸水溶液中で、アルミニウム板を陽極として電流を
通じることによって行われる。陽極酸化被膜量は5〜6
0■/dn?が好ましく、更に好ましくは5〜30■/
dn’rである。
本発明の実施に際し、封孔処理を行う場合、好ましくは
濃度0.1〜3%のケイ酸ナトリウム水溶液に、温度8
0〜95°Cで10秒〜2分間浸漬してこの処理を行う
。より好ましくはその後に40〜95°Cの水に10秒
〜2分間浸漬して処理する。
本発明の感光性平版印刷版を現像処理する現像液は、こ
れを現像し得るものであれば、任意である。
好ましくは、特定の有機溶媒と、アルカリ剤と、水とを
必要成分として含有する現像液を用いることができる。
ここに特定の有機溶媒とは、現像液中に含有させたとき
、本発明の感光性組成物から成る層の非露光部(非画像
部)を溶解ないしは膨潤することができるものをいい、
しかも常温(20℃)において水に対する溶解度が10
重量%以下の有機溶媒が好ましい。このような有機溶媒
としては上記のような特性を有するものでありさえすれ
ばよく、以下のもののみに限定されるものではないが、
これらを例示するならば、例えば、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、エチ
レングリコールモノブチルアセテート、乳酸ブチル、レ
ブリン酸ブチルのようなカルボン酸エステル; エチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノンのようなケトン類; エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリ
コールベンジルエーテル、エチレングリコールモノフェ
ニルエーテル、ベンジルアルコール、メチルフェニルカ
ルビノール、n−アミルアルコール、メチルアミルアル
コールのようなアルコール類; キシレンのようなアルキル置換芳香族炭化水素;メチレ
ンジクロライド、エチレンジクロライド、モノクロロベ
ンゼンのようなハロゲン化炭化水素などがある。これら
有機溶媒は一種以上用いてもよい。これら有機溶媒の中
では、エチレングリコールモノフェニルエーテルとベン
ジルアルコールが特に有効である。また、これら有m溶
媒の現像液中における含有量は、好ましくはおおむね1
〜20重量%であり、特に2〜10重量%のときより好
ましい結果を得る。
他方、現像液中に含有される好ましいアルカリ剤として
は、 (A)ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第二または
第三リン酸のナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニウ
ム等の無機アルカリ剤、(B)モノ、ジまたはトリメチ
ルアミン、モノ、ジまたはトリエチルアミン、モノまた
はジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノ、ジ
またはトリエタノールアミン、モノ、ジまたはトリイソ
プロパツールアミン、エチレンイミン、エチレンジアミ
ン等の有機アミン化合物等が挙げられる。
これらアルカリ剤の現像液中における含有量は通常0.
05〜4重量%であることが好ましく、より好ましくは
0.5〜2重量%である。
また、保存安定性、耐剛性等をより以上に高めるために
は、水活性亜硫酸塩を現像液中に含有させることが好ま
しい。このような水溶性亜硫酸塩としては、亜硫酸のア
ルカリまたはアルカリ土類金属塩が好ましく、例えば亜
硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜
硫酸マグネシウム等がある。これらの亜硫酸塩の現像液
組成物における含有量は通常好ましくは0.05〜4重
量%で、より好ましくは0.1〜1重量%である。
かかる現像液を、現像露光後の感光性組成物と接触させ
たり、現像液により擦ったりすれば、おおむね常温〜4
0℃にて10〜60秒後には、感光層の露光部に悪影響
を及ぼすことなく、非露光部が完全に除去されて、現像
がなされる。
〔実施例〕 以下本発明の実施例について説明する。当然のことでは
あるが、本発明は以下の各実施例によって限定されるも
のではない。
以下の各実施例においては、バインダー樹脂としてアル
カリ可溶・膨潤性高分子化合物である下記高分子化合物
(I)(2)を用いた。また、ジアゾ樹脂として、下記
ジアゾ樹脂1.2を用いた。
ム 1のム N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド 1
7.7g、メタクリル酸 8.6g、アクリロニトリル
 10.6 g、エチルアクリレート 60.0 g 
及びアゾビスイソブチロニトリル1.64 gを、アセ
トン−メタノール 1:1混合溶液130m lに溶解
し、窒素置換した後、60゛Cで6時間加熱した。
反応終了後、反応液を水51!、に撹拌下注ぎ、住した
白色沈澱を濾取乾燥して、高分子化合物(Iンを87g
得た。
この高分子化合物(I)をゲルパーミェーションクロマ
トグラフィー(以下GPCと略記する。ポリスチレン標
準)により分子量の測定をしたところ、重量平均分子量
は、82.000であった。なおGPC(ゲルパーミニ
−シランクロマトグラフィー法)による重量平均分子量
MWの算出は、柘植盛男、宮林達也、田中誠之著“日本
化学会誌” 800頁〜805頁(I972年)に記載
の方法により、オリゴマー領域のピークを均す(ピーク
の山と谷の中心線を結ぶ)方法にて行うことができる。
ム 2のA 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 13.0g、メ
タクリル酸 8.6g、アクリロニトリル 10.6g
、エチルアクリレート 60.0g、及びアゾビスイソ
ブチロニトリル 1.64 gを、アセトン−メタノー
ル 1:1混合溶液130m lに溶解し、窒素置換し
た後、60°Cで6時間加熱した。
以下高分子化合物(I)の方法と同様にして、高分子化
合物(2)を83g得た。
この高分子化合物(2)をGPCにより分子量の測定を
したところ、重量平均分子量は67、000であった。
ジアゾ 81のA P−ジアゾジフェルニルアミン硫酸塩 14.5gを、
水冷下で40gの濃硫酸に溶解した。この反応溶液に1
.05gのパラホルムアルデヒドをゆっくり添加した。
この際、反応温度が10℃を超えないように添加してい
った。その後、2時間水冷下で撹拌を続けた。この反応
混合液を、水冷下、500111のエタノールに滴下し
、生じた沈澱を濾別した。
エタノールで沈澱を洗浄した後、この沈澱を100−の
純水に溶解し、この液に、6.8gの塩化亜鉛を溶解し
た水溶液を加えた。生じた沈澱をろ別した後、エタノー
ルで洗い、150m 12の純水に溶解させた。この液
に、8gのへキサフルオロリン酸アンモニウムを溶解し
た水溶液を加え、生じた沈澱を濾別し、水、エタノール
で洗った後、25°Cで3日間乾燥して、ジアゾ樹脂1
を得た。
ジアゾ  2のム p−ジアゾジフェルニルアミン硫酸塩 21.75g及
びp−ヒドロキシ安息香酸3.5gを、水冷下で90g
の濃硫酸に溶解した。この反応溶液に、2゜7gのパラ
ホルムアルデヒドをゆっくり添加した。
この際、反応温度が10°Cを超えないように添加して
いった。その後、2時間水冷下で撹拌を続けた。
この反応混合液を、水冷下、11のエタノールに滴下し
、生じた沈澱を濾別した。エタノールで沈澱を洗浄した
後、この沈澱を200s 1の純水に溶解し、この液に
、10.5 gの塩化亜鉛を溶解した水溶液を加えた。
生じた沈澱を濾別した後、エタノールで洗い、300s
 j!の純水に溶解させた。この液に、13.7gのへ
キサフルオロリン酸アンモニウムを溶解した水溶液を加
え、生じた沈澱を濾別し、水、エタノールで洗った後、
25°Cで3日間乾燥して、ジアゾ樹脂2を得た。
次に実施例を、比較例とあわせて説明する。
実施例1.2及び比較例1.2 砂目室て、陽極酸化されたアルミニウム板上に、表−1
に示される感光液を、乾燥後の塗膜重量が20■/d■
2になるように塗布して、感光性平版印刷版試料を作成
した。
得られた試料にネガ透明原画を置き、2kWのメタルハ
ライドランプで60cmの距離から30秒露光した後、
コニカPS版自動現像機PSK−910とコニカルs版
現像液5DN−21(4倍希釈)(ともにコニカ■製)
を用いて27°Cl2O秒間の現像処理を行った。
各試料の感度は、コニカ製ステップタブレットを原画に
用いて露光・現像を行った際のベタ段数で比較した。
また、得られた版は、コニカPSガム液5GQ3(2倍
に希釈)を塗り、乾燥後、ハイデルベルグGTO印刷機
で印刷を行い、画線部のガムが除去され、正常な着肉が
得られるまでに何枚の用紙を要するかを比較し、インキ
着肉性の評価とした。
また、画像部の被膜強度の比較は、印刷を継続して行っ
た際、画像部のキズが見られた時点の枚数を比較し、評
価した。
各々の結果は、表−2に示す。
表−2から、実施例1,2ともに、比較例−2に比べ、
感度・被膜強度を低下させることなく、インキ着肉性を
向上させたものであることが判る。
これに対し、比較例−1は、インキ着肉性は向上してい
るものの、感度・被膜強度は低下していることが判る。
また、実施例−2においては、インキ着肉性・感度・被
膜強度がいずれも向上している。
〔発明の効果〕 上述の如く、本発明により感度・被膜強度を低下させる
ことなく、良好なインキ着肉性をもつ怒光性平版印刷版
を得ることができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ジアゾ樹脂と、分子内に下記一般式( I )で表さ
    れる構造を有する高分子化合物を感光層中に含有する構
    成とした感光性平版印刷版。 一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ 但し一般式( I )中、R^1、R^2のいずれか一方
    が水素原子であり、他の一方がアルキル基またはアリー
    ル基である。R^3は水素原子またはメチル基を表す、
    Xはエステル結合を示し、lは0または1である。R^
    4はアルキル基またはアリール基を表す。
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