JPH03295212A - ガス絶縁機器用パネルラジエータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明はガス絶縁を採用した変圧器やりアクドル等のガ
ス絶縁機器用パネルラジェータに関する。

（従来の技術） 近年変圧器やりアクドルは、その設置場所の制約から都
市近郊あるいは大都市地下変電所に設置される場合が多
くなっており、この場合難燃性の要求が更に高くなって
きている。そこで、従来の絶縁媒体である油に代えて絶
縁冷却媒体として絶縁特性の優れたＳＦ６ガス等の絶縁
ガスを用いて絶縁及び冷却を行うガス絶縁変圧器やりア
クドルが実用化されている。しかし、これらガス絶縁機
器は、従来の油入機器に比べ冷却特性が劣ると言う欠点
かある。すなわち、絶縁ガスの比熱及び熱交換効率か絶
縁油に比べ特性的に大きく下まわっている為、冷却効果
か低く、そのためパネルラジェータ等の冷却装置を大き
くしたり、油入機器なら自冷方式か適用できる容量でも
冷却効率を上げるため、送風機を用いたガスの強制循環
方式を適用せざるを得ない場合がある。

最近の変圧器やりアクドルは、この難燃性の要求に加え
、変電所等の保守人員削減の観点から無保守、無点検の
要求も強まっている。これらの要求を満たすため、２０
〜５０Ｍ　Ｖ　Ａ容量のガス絶縁機器まで完全自冷化又
は保守の容易な風冷化とする事が強く望まれている。

（発明が解決しようとする課題） ＳＦ６ガス等の絶縁ガスの熱伝達率が絶縁油の熱伝達率
の約１１５である為、パネルラジェータの外部は効率的
な放熱を行わせるため凹凸形状としたり、冷却ファンで
効率的に冷却することができても、パネルラジェータ内
のＳＦ６ガス等の絶縁ガスが効率良く冷却されないと言
う解決すべき問題点かあった。

本発明は上記の点を考慮してなされたもので、その目的
とするところは、パネルラジェータ内のＳＦ６ガス等の
絶縁ガスの熱を効率的に外部のパネルラジェータに伝え
、パネルラジェータ自体は効率的な凹凸形状としたり冷
却ファンで効率的に冷却し、よってＳＦ、ガス等の絶縁
ガスが効率的に冷却されるようなガス絶縁機器用パネル
ラジェータを提供することにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明では、凹凸の付いた２
枚の薄鋼板を組み合わせ、溶接して成るガス絶縁機器用
パネルラジェータにおいて、凹凸の付いた２枚の薄鋼板
の間にもう１枚の略平らで前記２枚の薄鋼板より板厚の
厚い薄鋼板（以後中央薄鋼板と称する）を、凹凸の付い
た２枚の薄鋼板のほぼ全長に亘って挾み、これら３枚の
薄鋼板を一体にシーム溶接する。

（作　用） これにより、パネルラジェータ内を流れる絶縁ガスが熱
伝導性の良い金属と接する面積を約２倍に増加させ、絶
縁ガスから中央薄鋼板へ、中央薄鋼板から金属間の熱伝
導により外側の凹凸の付いた２枚の薄鋼板へ効率的に熱
移動が行われ、従ってこのパネルラジェータにより高効
率の冷却を行うことができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明によるガス絶縁機器用パネルラジェータ
の正面図、第２図はその断面図を示すものである。第１
図、第２図において外側の凹凸の付いた２枚の薄鋼板１
は、中央薄鋼板２をその全長及び全幅に亘って挾み、外
側の凹凸の付いた２枚の薄鋼板１と中央薄鋼板２は全外
周をシーム溶接３により一体に固着されている。更に、
外側の凹凸の付いた２枚の薄鋼板１と中央薄鋼板２は外
周以外の長手方向に、はぼその全長に亘って複数条シー
ム溶接４が施され一体に固着されている。

５はヘッダーである。なお、この中央薄鋼板２は図示の
とおり外側の２枚の薄鋼板１より板厚か厚く、例えば図
示の実施例では約２倍の板厚に形成されている。

本構造によりパネルラジェータ内を流れる絶縁ガスの熱
は外側の凹凸の付いた２枚の薄鋼板１へ直接伝達される
と同時に、中央薄鋼板２にも伝達される。中央薄鋼板２
は外側の凹凸の付いた２枚の薄鋼板１とはほぞの全長に
亘って複数条シーム溶接４によって一体に固着されてい
る上、外側の薄鋼板１よりも板厚が厚いため、中央薄鋼
板２伝達された熱をほとんど抵抗無く外側の凹凸の付い
た２枚の薄鋼板１に伝達する作用をする。

中央薄鋼板２は両面が絶縁ガスと接しているから、第１
図の実施例では絶縁ガスの金属と接する面積は中央薄鋼
板２の無い従来構造の場合に比べて約２倍に増加する。

しかも中央薄鋼板２は板厚が厚く形成されているのでそ
の熱容量も大きい。

熱の良導体である金属の熱伝導率は絶縁ガスの熱伝導率
より約４桁大きいから、この事はガス絶縁機器用パネル
ラジェータの冷却効率を約２倍以上に増加させることが
できる事を意味し、中央薄鋼板２の冷却効率向上効果が
大きいことを示している。

第３図は本発明によるガス絶縁機器用パネルラジェータ
の他の実施例の正面図、第４図はその断面図を示すもの
で、中央薄鋼板２の長さ及び幅が外側の凹凸の付いた２
枚の薄鋼板１より小さく、外周のシーム溶接３は外側の
凹凸の付いた２枚の薄鋼板１のみに施されている。中央
薄鋼板２と外側の凹凸の付いた２枚の薄鋼板１は外周以
外の長手方向に、はぼその全長に亘って施された複数条
のシーム溶接４によって一体に固着されている。

中央薄鋼板２の作用と効果は第１図の実施例と同様であ
る。

第５図は本発明によるガス絶縁機器用パネルラジェータ
の更に他の実施例の正面図であり、第１図の実施例の他
の形状のパネルラジェータの例である。

また、第５図のパネルラジェータ形状で第３図、第４図
と同様な実施例も可能である。

［発明の効果］ 以上のように本発明によればパネルラジェータ内を流れ
る絶縁ガスの熱の良導体である金属と接する面積を、中
央薄鋼板の無い従来構造の場合に比べて約２倍以上に増
加させる事ができる。従ってパネルラジェータの外部を
効率的な凹凸形状としたりファンで効率良く冷却すれば
パネルラジェータの冷却効率を略２倍とすることができ
、効率のよいガス絶縁機器用パネルラジェータを得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示すガス絶縁機器用パネル
ラジェータの正面図、第２図は第１図の■−■線矢視断
面図、第３図は本発明の他の実施例を示すガス絶縁機器
用パネルラジェータの正面図、第４図は第３図のｒＶ−
ＩＶ線矢視断面図、第５図は本発明の他のパネルラジェ
ータ形状の実施例を示す正面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 凹凸の付いた２枚の薄鋼板を組み合わせ、溶接して成る
   ガス絶縁機器用パネルラジエータにおいて、凹凸の付い
   た２枚の薄鋼板の間にもう１枚の略平らで前記２枚の薄
   鋼板より板厚の厚い薄鋼板を挾み、これら３枚の薄鋼板
   を一体にシーム溶接して成るガス絶縁機器用パネルラジ
   エータ。