JPH0329267Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はスーパーマーケツト、小売点等におけ
る物品の運搬者に係るものである。

（従来の技術） 従来の運搬車においては、台盤が台車枠にその
上面よりボルト、ビス等によつて固着されてい
た。

（考案が解決しようとする問題点） このため台盤の表面にボルト、ビス等の頭部が
露出し、台盤上に壜類を載架する場に破損した
り、或いは発銹によつて台盤が汚損する等の問題
点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するために提
案されたものであつて、運搬車における物品載架
用台盤の表面に設けた滑り止めゴム嵌着用凹窩の
底部に、多角形断面の凹陥部並に同凹陥部に連通
する縦貫孔を設け、台車枠の下面より前記台盤の
縦貫孔に貫挿した締付ボルトの上端部を、前記凹
陥部に係着された同凹陥部と同一断面形状の多角
形ナツトに螺着するとともに、同凹陥部に滑り止
めゴムを嵌着してなることを特徴とする運搬車に
係るものである。

（作用） 本考案に係る運搬車においては前記したよう
に、台盤の表面に滑り止め用ゴム嵌着用の凹窩を
設け、同凹窩の底部に多角形断面状の凹陥部を設
けるとともに、更に同凹陥部に連通する縦貫孔を
設け、同縦貫孔に台車枠の下面よりボルトを挿入
し、同ボルトの先端を前記凹陥部に係着された同
凹陥部と同一段面形状で共廻りが防止された多角
形ナツトに螺着緊締することによつて台盤を台車
枠に固着し、前記台盤の凹窩に滑り止め用ゴムを
嵌装し、同ゴムによつて前記ボルト及びナツトを
掩覆するものである。

（考案の効果） このように本考案によれば、従来のように台盤
を台車枠に固着するボルトの頭部が台盤上に露出
することがなく、従つて外観上の体裁を損なうこ
とがない。

またボルト頭部が台盤上に突出しないので、同
ボルト頭部によつて台盤上に載架される壜類が破
損したり、或いはボルトの発銹によつて台盤が汚
損するような惧れがない。更にまた台盤の台車枠
に対する取付作業がすべて片面より行なわれるの
で、作業効率が向上されるものである。

また本考案によれば、前記滑り止め用ゴムは台
盤上の物品の滑動を防止するという本来の機能
と、台車枠に対する台搬接合用ボルト、の掩覆用
の機能を兼ねるものであつて、運搬車の構造を簡
略化しうるものである。

（実施例） 以下本考案を図示の実施例について説明する。

１は台車枠、２は台盤、３は転輪、４は門型の
側枠、５は棚板、６は台盤の４隅に配設され、前
記台車枠１の端部に連結されたコーナー枠で、側
枠４の両側支柱の下端が嵌着されるとともに、前
面に衝突時の衝撃緩衝材７が装着されている。

前記台盤２には滑り止めゴム嵌着用凹窩８が設
けられ、同凹窩８の底部には凹陥部９が設けら
れ、更に同凹陥部９の底部には縦貫孔１０が穿設
されている。

而して前記台車枠１の下面より締付ボルト１１
を縦貫孔１０に挿貫し、同ボルト１１の先端部を
前記凹陥部９内に係着されたナツト１２に螺着緊
締して台盤２を台車枠１に取付けるものである。
なお前記凹陥部９は締付ボルト１１の緊締時にナ
ツト１２が共廻りしないように、同ナツト１２と
同じ多角形断面形状に構成されている。

かくして台盤２を台車枠１に固着したのち、前
記凹陥部９に滑り止めゴム１３を嵌着して前記ボ
ルト１１の端部やナツト１２を掩覆するものであ
る。

図面の実施例によればこのように、締付ボルト
１１の頭部やナツト１２が台盤２面に露出するこ
とがなく、従つて台盤２上の壜類が破損したり、
締付ボルト１１の発銹によつて台盤２が汚損する
惧れがない。

また台盤２の取付作業がすべて片側より行なわ
れるので、作業能率が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る運搬車の一実施例におけ
る台盤取付部の詳細を示す縦断面図、第２図は前
記運搬車の斜面図、第３図はその台盤隅角部を示
す部分平面図である。 １……台車枠、２……台盤、８……滑り止めゴ
ム嵌着用凹窩、９……凹陥部、１０……縦貫孔、
１１……締付ボルト、１２……ナツト、１３……
滑り止めゴム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 運搬車における品物載架用台盤の表面に設けた
   滑り止めゴム嵌着用凹窩の底部に、多角形断面の
   凹陥部並に同凹陥部に連通する縦貫孔を設け、台
   車枠の下面より前記台盤の縦貫孔に貫挿した締付
   ボルトの上端部を、前記凹陥部に係着された凹陥
   部と同一断面形状の多角形ナツトに螺着するとと
   もに、同凹陥部に滑り止めゴムを嵌着してなるこ
   とを特徴とする運搬車。