JPH03292318A - アルキルエ−テル化シクロヘキサンカルボグアナミンの製法 - Google Patents

アルキルエ−テル化シクロヘキサンカルボグアナミンの製法

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JPH03292318A
JPH03292318A JP40681990A JP40681990A JPH03292318A JP H03292318 A JPH03292318 A JP H03292318A JP 40681990 A JP40681990 A JP 40681990A JP 40681990 A JP40681990 A JP 40681990A JP H03292318 A JPH03292318 A JP H03292318A
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cyclohexanecarboguanamine
reaction
methylolation
formaldehyde
alkyl
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JP40681990A
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Jiro Iriguchi
治郎 入口
Toshiya Iida
俊哉 飯田
Hidetaka Yatani
秀孝 八谷
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明はシクロヘキサンカルボグアナミンとホルムアル
デヒド類とアルコール類(B)の反応生成物であるアル
キルエーテル化シクロヘキサンカルボグアナミンの製造
方法に関する。詳しく述べると、縮合物の含有率が小さ
く、高度にメチロール化されてなると共にアルキルエー
テル化されたアルキルエーテル化シクロヘキサンカルボ
グアナミンを生産性良く製造する方法に関するものであ
る。
【従来の技術】
シクロヘキサンカルボグアナミンとホルムアルデヒド類
とアルコール類(B)とを反応させて得られるアルキル
エーテル化シクロヘキサンカルボグアナミン樹脂の製造
方法は公知であり、例えば特開平2−58,516号公
報及び米国特許第2,859,188号に開示されてい
る。しかしながら、この方法によって得られる反応生成
物は縮合物を主成分としてなるものであって、高度にメ
チロール化並びにアルキルエーテル化されたアルキルエ
ーテル化シクロヘキサンカルボグアナミンを主成分とし
てなるものではなく、メチロール化度及びエーテル化率
を向上させる方法については何等記載が無い。 ンが高度にメチロール化並びにアルキルエーテル化され
たアルキルエーテル化ベンゾグアナミンの製造方法は公
知であり、例えば英国特許第1,219,950号、米
国特許第3,091,612号及びJounal  o
f  AppliedPolymer  5cienc
e  1969年 13巻 555頁に開示されており
、これらの方法はいずれもベンゾグアナミンに対して約
6倍モルの37%ホルマリンを用い、反応後冷却すると
テトラメチロール化ベンゾグアナミンが固体となって析
出するので、それを濾別した後、常法によりアルキルエ
ーテル化するという方法である。しかしながら、この方
法をそのままシクロヘキサンカルボグアナミンに応用し
てもテトラメチロール化シクロヘキサンカルボグアナミ
ンは常温で液体である上に水溶性が高い為に、反応生成
物を分離するのが困難である。さらに、得られるメチロ
ール化シクロヘキサンカルボグアナミンのメチロール化
度はせいぜい80%、すなわちシクロヘキサンカルボグ
アナミン1分子当り平均3.2分子のホルムアルデヒド
が付加しているものにすぎず、このものを常法によりア
ルキルエーテル化しても、エーテル化率はせいぜい70
%である。
【発明が解決しようとする課題】
この様に、高度にメチロール化されてなると共にアルキ
ルエーテル化されたアルキルエーテル化シクロヘキサン
カルボグアナミンを製造しうる技術は従来知られていな
かった。従って、本発明の目的は縮合物の含有率が小さ
く、高度にメチロール化されてなると共にアルキルエー
テル化されたアルキルエーテル化シクロヘキサンカルボ
グアナミンの製法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
これらの目的は、シクロヘキサンカルボグアナミンとホ
ルムアルデヒド類をメチロール化反応してメチロール化
シクロヘキサンカルボグアナミンとし、これとアルコー
ル類(B)とを反応させてアルキルエーテル化シクロヘ
キサンカルボグアナミンを製造するに際し、シクロヘキ
サンカルボグアナミンとホルムアルデヒド類とを水に実
質的に不溶な溶剤を媒体に用いてメチロール化反応させ
て得られるメチロール化度が平均3.4〜4.0のメチ
ロール化シクロヘキサンカルボグアナミンをアルコール
類(B)と反応してアルキルエーテル化することを特徴
とするアルキルエーテル化シクロヘキサンカルボグアナ
ミンの製法により達成される。本発明の製法によれば、
縮合物の含有率が小さく、高度にメチロール化及びアル
キルエーテル化されたアルキルエーテル化シクロヘキサ
ンカルボグアナミンを生産性良く製造することが出来、
得られたアルキルエーテル化シクロヘキサンカルボグア
ナミンは成形材料、化粧板、化粧合板等のシクロヘキサ
ンカルボグアナミン以外のアミノ化合物から得られるア
ルキルエーテル化アミノトリアジンが使用されてきた用
途に好適に用いることが出来るだけでなく、それらが有
していた問題点を大幅に改善することが出来る。
【作用】
従来の技術においてエーテル化率の高いアルキルエーテ
ル化シクロヘキサンカルボグアナミンが得られない原因
について本発明者らが鋭意研究した結果、シクロヘキサ
ンカルボグアナミンのメチロール化度を高める事が効果
的であることを見いだした。メチロール化度が低い場合
にエーテル化率が低い原因はいまのところ明かではない
が、通常塩基性条件下でメチロール化反応を行った後、
酸性条件下でアルキルエーテル化反応を行うが、塩基性
から酸性に移行させる際に、メチロール化度が低いとp
Hが十分に低くならない傾向が見られ、このことが原因
と考えられる。なお、本発明におけるエーテル化率とは
メチロール基がアルキルエーテル化された度合を示し、
メチロール化度とは、シクロヘキサンカルボグアナミン
1分子当りに付加したホルムアルデヒドの平均分子数を
示し最高は4.0である。また、従来の技術においてメ
チロール化度の高いメチロール化シクロヘキサンカルボ
グアナミンを得る方法は未だ知られておらず、メチロー
ル化度の高いメチロール化シクロヘキサンカルボグアナ
ミンを得る方法について本発明者らが鋭意研究した結果
、メチロール化反応において水に実質的に不溶な溶剤を
媒体に用いると、この目的を達成しうろことを見いだし
、本発明を完成した。本発明において、メチロール化反
応に水に実質的に不溶な溶剤を媒体として用いることの
意義は、メチロール化反応の反応率向上の効果が得られ
る点である。則ち、メチロール化反応の反応率向上は反
応の際に反応系に介在させる水やアルコール類(A)の
量を低減させた場合に特に顕著である。すなわち、本発
明者の知見によれば、高度にメチロール化されたメチロ
ール化シクロヘキサンカルボグアナミンを量の低減が有
効であるが、過度の低減は撹拌効果の低下や反応系の温
度の不均一化を招き、円滑なメチロール化反応をかえっ
て阻害する原因になることがある。 水に実質的に不溶な溶剤を使用するとこの様な不都合は
回避でき、さらに驚Xべき事にメチロール化反応が促進
される効果も見いだした。尚、この場合のアルコール類
(A)とは、ホルムアルデヒド類由来のアルコールでは
なく、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピル
アルコール、及びブチルアルコール等のホルムアルデヒ
ド類の溶媒またはホルマリンの安定剤として通常使用さ
れるアルコールを意味する。また、一般にアルコール類
(A)の含有量はガスクロマトグラフによる分析や比重
の測定によって求められる。一般に広く使用されている
37%ホルマリンには通常水溶液の約10重量%すなわ
ちホルムアルデヒド類に対して約27重量%のメチルア
ルコールを含んでいる。 以下本発明についてより具体的に説明する。メチロール
化反応に用いる水に実質的に不溶な溶剤は、水と2成分
系にした場合の20℃における溶剤への水の溶解度が1
.0重量%以下であることに加えてシクロヘキサンカル
ボグアナミンとホルムアルデヒドとの反応を阻害しない
ものであれば特に制限するものではないが、好ましくは
芳香族及び/または脂肪族炭化水素であり、より好まし
くは芳香族炭化水素であり、さらに好ましくはアルキル
置換ベンゼン類及び/またはベンゼンである。アルキル
置換ベンゼン類としては、トルエン、キシレン、エチル
ベンゼン、クメン等があげられる。尚、キシレンはキシ
レン樹脂のごとくホルムアルデヒド類と反応することが
知られているが、後述する本発明の条件下では実質的に
変化せず、好適に使用することが可能である。水に実質
的に不溶な溶剤の使用量は、特に限定されないが、前述
した効果を最大限発揮させるためには、ホルムアルデヒ
ド類に対して0.7から10重量倍が好ましく、より好
ましくは1゜5〜4重量倍である。 本発明に用いるホルムアルデヒド類は、パラホルムアル
デヒド、トリオキサンホルマリン、及びホルマリン濃縮
物等が好適に用いられる。一般にホルマリン水溶液には
安定剤としてメチルアルコールが含有されている。先に
述べたごとく高度にメチロール化されたメチロール化シ
クロヘキサンカルボグアナミンを得るためにはアルコー
ル類(A)及び/または水の使用量を減らすことが効果
的である。具体的には、アルコール類(A)の使用量は
ホルムアルデヒド類に対して好ましくは20重量%以下
、より好ましくは10重量%以下であり、水の使用量は
ホルムアルデヒド類に対して好ましくは100重量%以
下、より好ましくは50重量%以下である。なお、本発
明における反応系に介在する水とは、溶剤として用いる
水及びホルムアルデヒド類中に含まれる水の事を意味す
る。本発明では%のパラホルムアルデヒドとは残り20
%の水を含むことを意味する。アルコール類及び水を上
記の使用量とする為には、ホルムアルデヒド類としてパ
ラホルムアルデヒドやトリオキサンの如きホルムアルデ
ヒド重合物を用いるのが好ましいが、アルコール類(A
)及びまたは水の前記した量の範囲になる様にこれらホ
ルムアルデヒド重合物を市販のホルマリン水溶液に適当
量混合して用いてもなんら差し支えない。また、ホルム
アルデヒド類の使用量は特に制限するものではないが、
高度にメチロール化されたメチロール化シクロヘキサン
カルボグアナミンを得る場合にはシクロヘキサンカルボ
グアナミンに対して5〜10倍モルのホルムアルデヒド
類を使用することが好ましい。 また本発明の製法において、メチロール化反応時にアミ
ン類を添加することもできる。アミン類の添加はメチロ
ール化度を高めるのに効果的である。アミン類としては
特に制限するものではなく、ピリジン、アニリンのよう
な芳香族アミンピペラジン、ピペリジンのような環状脂
肪族アミン、ヘキサメチレンテトラミン、ジエチルアミ
ン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミンの
ような脂肪族3級から1級アミン、及びアンモニア等を
あげることができる。アミン類の使用量は、好ましくは
ホルムアルデヒド類に対して0.01〜10モル%であ
る。0.01モル%未満では効果は少なく、10モル%
を越える量を用いても使用量の増加に見合った効果は見
られない。 メチロール化反応を選択的かつ円滑に進行させるために
は、反応系の温度は50〜80℃、反応系のpHは8〜
13が好ましい。温度が50℃より低いとシクロヘキサ
ンカルボグアナミンとホルムアルデヒド類の反応が遅く
、80℃より高反応と脱メチロール化反応が進みやすく
なる傾向がある。メチロール化反応をより選択的に進め
るには温度は55〜70℃がより好ましい。pHが8よ
り小さいか、13より大きいと縮合反応が進みやすくな
り、また、反応開始時より反応終了時に至るまでのpH
の変化が大きくなる傾向がある。メチロール化反応をよ
り選択的に進める為にはpHは9〜11がより好ましい
。また、特にホルムアルデヒドとしてパラホルムアルデ
ヒドを用いる場合、原料仕込時にpHを8〜13とする
と反応温度迄の昇温時に一部ホルムアルデヒドの解重合
が起こり、パラホルムアルデヒドが増粘して撹拌が均一
に行えないことがあるが、この様な場合には反応温度ま
で昇温するまではpHを8以下とし、反応温度に到達し
てからpHを8〜13とすると昇温時の解重合を減少で
き、前記の問題点を解決することができ、併せてメチロ
ール化度を向上させることが可能である。 本発明の方法は上記手段で得られるメチロール化度が平
均3.4〜4.0好ましくは、3.6〜4.0のメチロ
ール化シクロヘキサンカルボグアナミンをアルコール類
(B)と反応してアルキルエーテル化することよりなる
ものであるがアルキルエーテル化する方法はメチロール
化アミノトリアジン化合物をアルキルエーテル化する為
に従来から採用されてきた周知の方法をそのまま適用す
ることが可能であり、メチロール化シクロヘキサンカル
ボグアナミンとして上記規定のものを用いることにより
本発明の目的は十分に達せられる。アルキルエーテル化
反応条件は特に制限するものではないが、アルキルエー
テル化を選択的に進行させる為には、反応液の温度を2
0〜60℃、pHを1〜4とするのが好ましい。また、
アルキルエーテル化する際に用いるアルコール類(B)
は、特に制限するものではないが、炭素数1〜10の脂
肪族アルコールが好ましく、メチロール化シクロヘキサ
ンカルボグアナミンに対し5〜50倍モル用いるのが好
ましい。
【効果】
本発明の製法によれば、縮合物の含有率が小さく、メチ
ロール化度並びにエーテル化率の高いアルキルエーテル
化シクロヘキサンカルボグアナミンを生産性よく製造す
ることができ、得られたアルキルエーテル化シクロヘキ
サンカルボグアナミンは成形材料、化粧板、化粧合板等
の用途に好適に用いることができる。
【実施例】
以下、実施例で具体的に説明するが、本発明の主旨はこ
れら実施例に制限されるものではない。なお、実施例中
1H−NMR1及び高速液体クロマトグラフ(以下HP
LCと略す)の測定は以下の通りに行った。(1)  
1H−NMRの測定:装置としてパリアン社製XL−3
00を用い、試料をジメチルスホキシドーdCの測定:
装置として高滓製作所(株)製のLC−6Aを、カラム
は高滓テクノリサーチ(株)製のODS−Mを、展開溶
媒として燐酸0.1重量%の水溶液/アセトニトリルの
混合溶媒を用い、検出波長210nmで測定した。
【実施例1】 撹拌機、還流冷却器、温度計のついた300m1の3つ
ロフラスコに、シクロヘキサンカルボグアナミン19.
3g(100mmol)  90%パラホルムアルデヒ
ド20 g (600mmo l)  水5.7g(反
応液中の水は90%パラホルムアルデヒド中の水を加え
総計で7.7g、ホルムアルデヒドの43重量%)ベン
ゼン40gをいれ、水酸化ナトリウム水溶液で反応液の
pHを10に調節した後、撹拌下60℃まで加熱した。 その後さらに60℃でpHを10±0.5に保ちながら
1時間撹拌した後、室温まで冷却した所、反応液は2層
に分離し、上層がベンゼン層で、下層がメチロール化シ
クロヘキサンカルボグアナミンであった。得られたメチ
ロール化シクロヘキサンカルボグアナミンをHPLC分
析より未反応シクロヘキサンカルボグアナミンが残存し
ていない事を確認し、さらにIH−NMR分析によりシ
クロヘキサンカルボグアナミン1分子あたり平均3゜6
個のホルムアルデヒドが付加している事を確認した。こ
の様にして得られたメチロール化シクロヘキサンカルボ
グアナミンの溶液を濃硝酸で中和した後、60℃/60
mmHgで減圧濃縮した。得られた粘調液体に、メチロ
ール化シクロヘキサンカルボグアナミンに対し10倍モ
ルのメチルアルコールを加え、濃硝酸でpHを3.7に
したあと、45℃で2時間撹拌した。この反応液をNa
OHで中和した後、60℃/60mmHgで減圧濃縮し
、再びメチルアルコールを加え、濃硝酸でpHを3.5
にし、さらに、45℃で2時間撹拌した。得られた反応
液をNaOHで中和した後、さらに、60℃/60mm
Hgで減圧濃縮してアルキルエーテル化シクロヘキサン
カルボグアナミンを得た。このアルキルエーテル化シク
ロヘキサンカルボグアナミンをIH−NMR分析すると
エーテル化率は92%であった。
【実施例2】 メチロール化反応時にメチルアルコール2.7g(ホル
ムアルデヒドに対し15重量%)を加えた以外は実施例
1と同様な操作を繰り返した。得られたメチロール化シ
クロヘキサンカルボグアナミンはシクロヘキサンカルボ
グアナミン1分子あた:′)平均3.48個のホルムア
ルデヒドが付加しており、アルキルエーテル化シクロヘ
キサンカルボグアナミンのエーテル化率は87%であっ
た。
【実施例3】 水を加えない以外は実施例1と同様な操作を繰り返した
。得られたメチロール化シクロヘキサンカルボグアナミ
ンはシクロヘキサンカルボグアナミン1分子あたり平均
3.84個のホルムアルデヒドが付加しており、アルキ
ルエーテル化シクロヘキサンカルボグアナミンのエーテ
ル化率は97%であった。
【実施例4】 水の使用量5.7gを2.5g(総計4.5g;ホルム
アルデヒドに対し25重量%)とし、さらにメチルアル
コールを0.36g加えた以外は実施例1と同様な操作
を繰引返した。得られたメチロール化シクロヘキサンカ
ルボグアナミンはシクロヘキサンカルボグアナミン1分
子あたり平均3.70個のホルムアルデヒドが付加して
おり、得られたアルキルエーテル化シクロヘキサンカル
ボグアナミンのエーテル化率は、94%であった。
【実施例5】 ベンゼンの代わりにトルエンを用いた以外は実施例4と
同様な操作を繰り返した。得られたメチロール化シクロ
ヘキサンカルボグアナミンはシクロヘキサンカルボグア
ナミン1分子あたり平均3.68個のホルムアルデヒド
が付加しており得られたアルキルエーテル化シクロヘキ
サンカルボグアナミンのエーテル化率は、94%であっ
た。
【実施例6】 ベンゼンの代わりにヘキサンを用いた以外は実施例4と
同様な操作を繰り返した。得られたメチロール化シクロ
ヘキサンカルボグアナミンはシクロヘキサンカルボグア
ナミン1分子あたり平均3.65個のホルムアルデヒド
が付加しており得られたアルキルエーテル化シクロヘキ
サンカルボグアナミンのエーテル化率は93%であった
【実施例7】 ヘキサメチレンテトラミン280mgを加えた以外は実
施例1と同様な操作を繰り返した。得られたメチロール
化シクロヘキサンカルボグアナミンはシクロヘキサンカ
ルボグアナミン1分子あたり平均3.87個のホルムア
ルデヒドが付加しており、得られたアルキルエーテル化
シクロヘキサンカルボグアナミンのエーテル化率は98
%であった。
【実施例8】 撹拌機、還流冷却器、温度計のついた300m1の3つ
ロフラスコに、シクロヘキサンカルボグアナミン19.
3g(100mmol)  90%パラホルムアルデヒ
ド20 g (600mmo 1)、(反応液中の水は
90%パラホルムアルデヒド中の水があるので2g、ホ
ルムアルデヒドの11重量%) ベンゼン40gをいれ
、撹拌下60℃まで加熱した。60℃に到達直後に水酸
化ナトリウムの水溶液で反応系のpHを10に調節し、
その後さらに60℃でpHを10±0. 5に保ちなが
ら1時間撹拌した後、室温まで冷却した所、反応液は2
層に分離し、上層がベンゼン層で、下層がメチロール化
シクロヘキサンカルボグアナミンであった。得られたメ
チロール化シクロヘキサンカルボグアナミンをHPLC
分析より未反応シクロヘキサンカルボグアナミンが残存
していない事を確認し、さらにIH−NMR分析により
シクロヘキサンカルボグアナミン1分子あたり平均3゜
87個のホルムアルデヒドが付加している事を確認した
。また、得られたメチロール化シクロヘキサンカルボグ
アナミンを実施例1と同様な方法でアルキルエーテル化
した所得られたアルキルエーテル化シクロヘキサンカル
ボグアナミンのエーテル化率は98%であった。
【実施例9】 ベンゼンの使用量を40gから22gとした以外は実施
例3と同様な操作を繰り返したところ、得られたメチロ
ール化シクロヘキサンカルボグアナミンには、シクロヘ
キサンカルボグアナミン1分子当り平均3.80個のホ
ルムアルデヒドが付加していた。また、得られたメチロ
ール化シクロヘキサンカルボグアナミンを実施例1と同
様な方法でアルキルエーテル化した所得られたアルキル
エーテル化シクロヘキサンカルボグアナミンのエーテル
化率は97%であった。
【比較例1】 撹拌機、還流冷却器、温度計のついた300m1の3つ
ロフラスコに、シクロヘキサンカルボグアナミン19.
3g (100mmo l)  37%ホルマリン48
.6g (600mmo 1 :水25.8g及び安定
剤としてメチルアルコール49gを含む) 水1.2g
を仕込んだ。この仕込み溶液に含まれるメチルアルコー
ル及び水の量は、仕込みホルムアルデヒドに対してそれ
ぞれ27重量%及び150重量%であった。この仕込み
溶液のpHを水酸化ナトリウム水溶液で10に調節した
後、撹拌下60℃まで加熱した。その後さらに60℃で
1時間撹拌した後、室温まで冷却した所、透明で均一な
液体が得られた。得られたメチロール化シクロヘキサン
カルボグアナミンはシクロヘキサンカルボグアナミン1
分子あたり平均3.2個のホルムアルデヒドが付加して
いた。また、このメチロール化シクロヘキサンカルボグ
アナミンの水溶液を用いて、実施例1と同様な方法でア
ルキルエーテル化をおこなったところ反応液のpHは4
.3までしか下げることは不可能であり、得られたアル
キルエーテル化シクロヘキサンカルボグアナミンのエー
テル化率は、71%であった。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シクロヘキサンカルボグアナミンとホルム
    アルデヒド類とを、水に実質的に不溶な溶剤を媒体に用
    いてメチロール化反応させて得られるメチロール化度が
    平均3.4〜4.0のメチロール化シクロヘキサンカル
    ボグアナミンをアルコール類(B)と反応してアルキル
    エーテル化することを特徴とするアルキルエーテル化シ
    クロヘキサンカルボグアナミンの製法。
  2. 【請求項2】メチロール化反応で使用する水に実質的に
    不溶な溶剤が芳香族炭化水素及び/または脂肪族炭化水
    素である請求項1記載の製法。
  3. 【請求項3】メチロール化反応で使用する水に実質的に
    不溶な溶剤が芳香族炭化水素である請求項2記載の製法
  4. 【請求項4】芳香族炭化水素がアルキル基で置換された
    ベンゼン類及び/またはベンゼンである請求項3記載の
    製法。
  5. 【請求項5】メチロール化反応時に反応液中に介在する
    水の量をホルムアルデヒド類に対し100重量%以下に
    する請求項1記載の製法。
  6. 【請求項6】水の量をホルムアルデヒド類に対し50重
    量%以下にする請求項5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】メチロール化反応時に反応液中に介在する
    アルコール類(A)の量をホルムアルデヒド類に対し2
    0重量%以下にする請求項1記載の製法。
  8. 【請求項8】アルコール類(A)の量をホルムアルデヒ
    ド類に対し10重量%以下にする請求項7記載の製法。
  9. 【請求項9】メチロール化反応時にアミン類をホルムア
    ルデヒド類に対し0.01〜10モル%用いる請求項1
    記載の製法。
  10. 【請求項10】メチロール化反応時にホルムアルデヒド
    類をシクロヘキサンカルボグアナミンに対し、5〜10
    倍モルを用いる請求項1記載の製法。
  11. 【請求項11】メチロール化反応時に反応系の温度を5
    0〜80℃とする請求項1記載の製法。
  12. 【請求項12】メチロール化反応時に反応系の温度を5
    5〜70℃とする請求項11記載の製法。
  13. 【請求項13】メチロール化反応時のpHを8〜13と
    する請求項1記載の製法。
  14. 【請求項14】メチロール化反応時のpHを9〜11と
    する請求項13載の製法。
  15. 【請求項15】反応系の温度が50℃に到達するまでは
    反応系のpHを8以下とし、50℃以上となってから反
    応系のpHを8〜13にして反応させる請求項13記載
    の製法。
  16. 【請求項16】反応系の温度が50℃に到達するまでは
    反応系のpHを8以下とし、50℃以上となってから反
    応系のpHを9〜11にして反応させる請求項14記載
    の製法。
JP40681990A 1989-12-28 1990-12-26 アルキルエ−テル化シクロヘキサンカルボグアナミンの製法 Pending JPH03292318A (ja)

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