JPH03291380A - 高耐食性表面処理鋼材 - Google Patents

高耐食性表面処理鋼材

Info

Publication number
JPH03291380A
JPH03291380A JP9178290A JP9178290A JPH03291380A JP H03291380 A JPH03291380 A JP H03291380A JP 9178290 A JP9178290 A JP 9178290A JP 9178290 A JP9178290 A JP 9178290A JP H03291380 A JPH03291380 A JP H03291380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel material
amorphous carbon
treatment
corrosion resistance
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9178290A
Other languages
English (en)
Inventor
Akito Sakota
章人 迫田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP9178290A priority Critical patent/JPH03291380A/ja
Publication of JPH03291380A publication Critical patent/JPH03291380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、表面に高耐食性被覆を設けた鋼材あるいはめ
っき鋼材から成る高耐食性表面処理鋼材に関するもので
ある。
本発明にかかる表面処理鋼材は、建材および輸送機ある
いは自動車の外装材等耐食性を要求される分野において
利用可能である。
(従来の技術) −aに、耐食性が要求される鋼材あるいはめっき鋼材(
以下単に「鋼材」と総称することもある)は、その表面
に、(イ)クロメート処理によるクロム酸化物皮膜、(
II)りん酸塩処理によるりん酸亜鉛またはりん酸鉄皮
膜等を設け、これらの表面処理被覆により耐食性を付与
されている。
上記の表面処理被覆は、いずれも処理すべき鋼材あるい
はめっき鋼材と処理液との溶液反応、すなわちウェット
・プロセスによって形成されるものであることから、次
のような問題点が指摘されている。
(1)処理液自体が環境問題を引き起こす物質となるも
のであり、特に、クロム酸塩溶液の毒性は周知のところ
である。したがって、クロメート処理の採用に当っては
公害防止対策に多大の設備、費用を要しているのが現状
である。
(2)多くの場合、水洗工程、乾燥工程等の付帯設備が
必要とされ、規模が大きくなるとともにプロセスが複雑
化する。
(3)被処理材の表面特性に応じて、いわゆるムラ、ハ
ジキ等の表面処理被覆の不均一が生じやすい。
そこで、近年に至り、これらの問題点を一挙に抜本的に
解決するために、溶液反応型の表面処理を脱皮してドラ
イ・プロセスの通用が検討されている。
たとえば、林公隆等「セラミックスコーティングしたZ
n−Ni合金めっき鋼板の耐食特性」 “材料と7”O
−1’X″Vo1.2(1989) 1646 ニおイ
テは、SIC%SiNx等のセラミックス被覆を表面に
有するZn−Ni合金めっき鋼板が示されている。
しかしながら、上記の酸化クロム皮膜やりん酸塩皮膜の
代替として今日開発されつつあるセラミックスコーティ
ングでは充分な耐食性向上効果が得られない、特に、鋼
板あるいはめっき鋼板を加工した部位の耐食性が不充分
である。
また、上述のセラミックスコーティング法では、セラミ
ックスコーティングの生成にイオンブレーティング法を
用いているが、この方法では大面積に均一に表面処理を
施すのが困難である。
(発明が解決しようとする課題) ここに、本発明の一般的目的は、溶液反応を用いないで
生成可能であり、且つ耐食性のすぐれた被覆を備えた、
高耐食性表面処理鋼材を提供することである。
本発明の具体的目的は、ドライプロセスによる表面処理
で大面積に均一に被覆を設けた高耐食性表面処理鋼材を
提供する二七である。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため本発明者は鋭意検討を重ねた結
果、先に本発明者が発明した特願平l−86579号「
金属材料の着色方法Jによりて得られた炭素薄膜が非晶
質であって、すぐれた耐食性を示すことを知見し、本発
明を完成するに至った。
また、本発明者は、各種のプロセスを検討したが、大面
積の鋼材あるいはめワき鋼材表面に均一に表面処理を施
すことが可能との観点から、直流グロー放電プラズマ処
理法を用いることに着目j7た。これは、被処理鋼材表
面上に生じる放電の均一性に依るものである。
そして、直流グロー放電プラズマ処理法を用いて、各種
の表面処理被覆を鋼板あるいはめっき鋼板の表面に形成
してその防食特性について評価した結果、非晶質炭素膜
(ダイヤモンドライク・カーボン)が最もすぐれた性能
を有することを確認した。
また、ふっ素を含有するプラズマを用いて炭素を骨格成
分とする被処理鋼材の表面にぶつ化物層から成る膜を形
成する、いわゆるぶつ化技術については既に少なからぬ
研究例が存在する0例えば、M、Anand、  R,
E、Cohen、and  R,F、Baddour:
  Polymer。
22 (1981)361においては、CF、H,C,
F、等を含有するグロー放電プラズマ中でポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリスチレン等の有機高分子材料の
表面をぶつ化することに成功している。かかるぶつ化処
理によって表面の撥水性が発現される。
そこで、本発明者らは、このようなぶつ化技術を上述の
非晶質炭素膜に応用することに着目し、検討したところ
、予想外にも該非晶質炭素膜表面に−CF、−CF、、
4Fi等からなるぶつ化層を形成すると、所期の目的で
あった鋼材あるいはめっき鋼材に対する防食作用が相乗
的に改善されることを見出した。
これらの点に基づいてなされた本発明は、鋼材あるいは
めっき鋼材の表面に、好ましくは直流グロー放電プラズ
マ処理法による非晶質炭素被覆、つまりダイヤモンドラ
イク・カーボン被覆を有することを特徴とする高耐食性
表面処理鋼材をその要旨とするものである。
さらに別の面からは、本発明は、鋼材あるいはめっき鋼
材の表面に前述の非晶質炭素被覆を有し、更に該非晶質
炭素被覆の表面に、例えば−CF、−CF8、−Ch等
から成るぶつ化物層を有することを特徴とする高耐食性
表面処理鋼材をその要旨とするものである。
本発明が対象とする鋼材の形態は板材はもちろん、棒材
、管材のいずれであってもよいが、広面積の耐食性表面
を容易に形成できることから板材としたときにその効果
が特に発揮される。めっき層の有無では特に区別されな
い。
なお、本発明の好適態様において利用する「直流グロー
放電プラズマ処理法」は、広い面積領域を均一に表面処
理するために採用するのであって、非晶質炭素膜を形成
するだけであれば、その他イオンビーム法、スパッタデ
ポジション法などの方法を採用してもよい。
(作用) 本発明の構成と作用について説明する。
鋼材表面に被覆された非晶質炭素(ダイヤモンドライク
・カーボン)は極めてすぐれた防食特性を示す、グラフ
ァイト構造に依拠する緻密な構造により被処理鋼材表面
に対する隠ぺい力が高く、かつ撥水性がみられるからで
あると考えられる。
特に大気中の湿分によっても容易に腐食する鋼板の表面
処理に適用された場合には、撥水化による腐食抑制効果
が大きいものと考えられる。
また、上記のように、非晶質炭素膜の防食性能が表面の
撥水性に依存するものと考えられたので、撥水性を更に
高める目的で非晶質炭素膜の表面にぶつ化物層を形成す
る。このぶつ化物層は、−CF、−CF、、−cps等
が結合されて構成され、著しい撥水性を示す、この場合
の耐食性は、ぶつ化処理前に比して格段にすぐれたもの
となった0両者の相乗的作用効果は顕著である。
本発明における非晶質炭素膜の膜厚さおよびぶつ化物層
の層厚さについては特に制限ないが、−般には、非晶質
炭素膜の膜厚さは20〜1000n■、およびふっ化物
層の層厚さは、2〜50n−程度で十分である。
第1図は、本発明鋼材を製造するための放電装置の略式
断面図であり、図示装置は、例えば市販のイオン窒化装
置をそのまま使用するだけでもよい、すなわち、金属容
器10内をまず炭化水素ガス(例: C1,)もしくは
ふっ素含有ガス(例: CF、)で置換し、次いでポン
プ12で減圧し、所定の真空度が達成されたとき、内部
の金属材料試料14を陰極、金属容器10を陽極として
外部電源16から直流電圧を印加して、容器内部でグロ
ー放電を行わせる。
試料温度は熱電対20によって測定する。符号22はの
ぞき窓を示す。
非晶質炭素被膜を形成する場合には、封入ガスとして炭
化水素ガスを、ふう化処理を行う場合にはふっ素含有ガ
スを用いればよく、その時の処理条件は次の通りである
直流グロー放電処理は、金属材料を陰極として100〜
800vの直流高電圧を印加することにより発生させる
ことができる。 100V未満では充分な被膜を形成せ
ず、一方800v超では安定なグロー放電の維搏が困難
となる。望ましくは、200〜600νである。
なお、鉄鋼材料の浸炭処理では金属基板の温度を500
℃以上とするのが一般的であるが、本発明において加熱
は必須ではなく、常温でも処理は可能である。むしろ、
150℃超の場合には被覆形成は困難となる場合がある
このように、図示装置によれば、極めて簡単な方法でも
って金属材料に炭素薄膜を形成でき、その形成速度は大
きく、例えば数10秒間の処理により被膜形成が可能で
ある。またぶつ化処理も数10秒間程度の処理で行うこ
とができる。
なお、本発明調材における被膜形成を連続処理化するに
は、グロー放電処理装置の前後に差圧シール装置を配設
すればよい。
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが
、本発明はこれによって限定されるものではない。
実施例1 本例では、処理すべき供試材として冷延鋼板を用い、図
示装置によって表面処理を行った。非晶質炭素被覆の形
成は、0.6Torr、のC)1.雰囲気中において、
上記供試材を陰極として直流グロー放電処理を施し、放
電電圧−250vおよび処理時間−100秒の条件下で
行った。生成した皮膜が非晶質炭素であることは、ラマ
ン散乱分光法により確認された。非晶質炭素被覆の膜厚
は250 nmであった。
これらの表面処理鋼材をJIS Z 2371の塩水噴
霧試験に供しで、耐食性を評価した。結果を第1表にま
とめて示す。
実施例2 本例では実施例1を繰り返して非晶質炭素被覆鋼材を得
、これにぶつ化処理を行った。
ふっ化処理は、同じく図示装置を使い、1.0↑orr
のCF、H雰囲気中において、高周波(13,56M1
(り放電を生じさせ、発生したプラズマを、非晶質炭素
膜で被覆された供試鋼板表面に照射することにより行っ
た。処理条件は高周波電力−50−および処理時間−2
0秒であった。電子分光法()tscA)により非晶質
炭素被覆表面には最表面から少なくとも5nmの深さま
で、主に−CF、から成り、−CF 、−CFtb混在
するふつ化物層の存在することが確認された。
これらの表面処理鋼材をJIS Z 2371の塩水噴
霧試験に供して、耐食性を評価した。結果を第1表にま
とめて示す。
実施例3 供試材として亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板(めっき付
着量−30g/ボ)を用い、実施例1に準じて非晶質炭
素皮膜を形成した。
これらの表面処理鋼材をJIS Z 2371の塩水噴
霧試験に供して、耐食性を評価した。結果を第1表にま
とめて示す。
実施例4 本例では実施例3を繰り返して非晶質炭素被覆鋼材を得
、これにふう化処理を行った。
ふう化処理は、同じ図示装置を使い、3.0Torr。
のcp、雰囲気中において、高周波(150kHz)放
電を生じさせ、発生したプラズマを、炭素膜で被覆され
た供試鋼板面に照射することにより行った。高周波電力
−80Wおよび処理時間−15秒であった。
ESCAにより非晶質炭素被覆表面には最表面から少な
くとも5nsの深さまで、主に−CF2から成り、−C
F、−CFtも混在するふ、化物層の存在することが確
認された。
これらの表面処理鋼材をJIS Z 2371の塩水噴
霧試験に供して、耐食性を評価した。結果を第1表にま
とめて示す。
比較例 本例では、供試材として亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板
(めっき付着量−30g/rd)を用いた。
セラミックス被覆の形成は、イオンブレーティング(ホ
ロカソード法)により、シリコンナイトライド被覆を得
た。供試材温度−180℃およびhガス分圧−2Xl0
−’Torrであった。膜厚は210 n*であった。
これらの表面処理鋼材をJIS Z 2371の塩水噴
霧試験に供して、耐食性を評価した。結果を第1表にま
とめて示す。
追加比較例として冷延鋼板およびめっき鋼材の塩水噴霧
による耐食性評価試験の結果も併せて示す。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したとおりに構成され、閉じた真空
系を用いて得られた非晶質炭素により被覆された鋼材あ
るいはめっき鋼材はすぐれた耐食性を示し、特にさらに
その非晶質炭素被覆の表面をぶつ化処理した場合には、
更に格段にすぐれた耐食性が得られ、今日さらにすぐれ
た高耐食性を要求される自動車外装材、建材等への通用
が可能であって、産業上きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる表面処理鋼材を製造する装置
の略式断面図である。 10:金属容器   12:真空ポンプ14:金属材料
試料 16:外部電源 20:熱電対    22:のぞき芯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼材あるいはめっき鋼材の表面に非晶質炭素被覆
    を有することを特徴とする高耐食性表面処理鋼材。
  2. (2)鋼材あるいはめっき鋼材の表面に非晶質炭素被覆
    を有し、更に該非晶質炭素被覆の表面にふっ化物層を有
    することを特徴とする高耐食性表面処理鋼材。
JP9178290A 1990-04-06 1990-04-06 高耐食性表面処理鋼材 Pending JPH03291380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9178290A JPH03291380A (ja) 1990-04-06 1990-04-06 高耐食性表面処理鋼材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9178290A JPH03291380A (ja) 1990-04-06 1990-04-06 高耐食性表面処理鋼材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03291380A true JPH03291380A (ja) 1991-12-20

Family

ID=14036164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9178290A Pending JPH03291380A (ja) 1990-04-06 1990-04-06 高耐食性表面処理鋼材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03291380A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5290610A (en) * 1992-02-13 1994-03-01 Motorola, Inc. Forming a diamond material layer on an electron emitter using hydrocarbon reactant gases ionized by emitted electrons

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5290610A (en) * 1992-02-13 1994-03-01 Motorola, Inc. Forming a diamond material layer on an electron emitter using hydrocarbon reactant gases ionized by emitted electrons

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3330143B2 (ja) 低温プラズマおよび電着を使用した金属被覆方法
JP2843670B2 (ja) 低温プラズマ処理およびプライマー処理を用いる鋼基体のコーティング方法
Creus et al. Improvement of the corrosion resistance of CrN coated steel by an interlayer
Jafari et al. Stable plasma polymerized acrylic acid coating deposited on polyethylene (PE) films in a low frequency discharge (70 kHz)
JPH07504944A (ja) プラスチック品の表面の予備処理法
JPS61291976A (ja) プラズマ利用化学蒸着法によりSiO↓2↓−↓xを被覆したステンレス鋼製物品と該物品の製造方法
KR100343717B1 (ko) 플라즈마를 이용한 냉동 공조용 금속 재료 표면상의고분자 중합막 합성방법
Kelesoglu et al. Corrosion characteristics of plain carbon steel coated with TiN and ZrN under high-flux ion bombardment
US20150132590A1 (en) Active Corrosion Protection Coatings
US3968270A (en) Process for preparation of metal coatings
JPH01129958A (ja) 高密着窒化チタン膜形成方法
JPH03291380A (ja) 高耐食性表面処理鋼材
Turner et al. Effect of plasma-polymerized primers on the durability of aluminum/epoxy adhesive bonds
EP1040210B1 (en) Plasma polymerization on surface of material
Ji et al. Plasma polymer for enhancing adhesion bonds of a metal/elastomer assembly
JPH07233461A (ja) 耐食性に優れたステンレス鋼板の製造方法
JPH07113182A (ja) 金属基板を金属又は金属合金の被覆層で被覆する方法及び 装置
JPS63182076A (ja) 表面処理金属板
JPS63182075A (ja) プラズマ処理したプレコ−ト表面処理金属材料
Tao et al. Anode magnetron enhanced DC glow discharge processes for plasma surface cleaning and polymerization
JP2004010741A (ja) 撥水性被膜の形成方法および該方法で形成される撥水性被膜
RU1818357C (ru) Способ подготовки металлических поверхностей
JP3194148B2 (ja) 金属の表面処理方法
JPH04103773A (ja) 表面処理金属材料及びその製造方法
KR940000875B1 (ko) 흑색화 표면처리강판 및 그 제조방법