JPH0329137Y2

JPH0329137Y2 -

Info

Publication number: JPH0329137Y2
Application number: JP1984146755U
Authority: JP
Priority date: 1984-09-28
Filing date: 1984-09-28
Publication date: 1991-06-21
Also published as: JPS6162016U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案は、移送方向と平行に切断された連続す
る段ボールシートの各切断シートを、オーダ換え
に伴い次段の装置への送込み位置の変更に際し、
段ボールシートが高速で移送されるのに対応し
て、送込み位置の変更が即応できる段ボールシー
トの案内装置に関する。

「従来の技術並びに考案が解決しようとする課
題」一般に、段ボールは、第６図に示す如く、ロー
ル１〜３から繰出された原紙４〜６が、中芯の段
成形、及び中芯へのライナの湖付けを行うユニツ
ト７は送込まれて、まず原紙４〜６の幅に見合う
段ボールシート８が製造される。次に、段ボール
シート８が第６図及び第７図に示す如く、スリツ
タスコアラ９に送込まれ、該スリツタスコアラ９
で折曲げ部となる罫線１０並びに移送方向と平行
に１箇所以上の切断１１の加工を施す。更に各切
断シート１２，１３を案内装置１４により移送方
向と直交する向きに切断１５を行うカツター１６
の所定のカツター刃１７，１８にそれぞれ送込む
ように案内するようになつている。案内装置１４
は、多数の案内杆を有し、所定の案内杆が揺動し
て、オーダに対応する切断加工に見合うカツター
刃１７，１８を選択し、各切断シート１２，１３
の送込み位置を変更するものである。しかし、段
ボールシート８の移送速度は、通常毎分200mと
極めて高速である。一方、案内装置１４の案内杆
は、長さが長いこともあつて、切断シート１２，
１３の送込み位置を変更するための揺動に要する
時間が長い。この結果、オーダ換えに伴う各切断
シート１２，１３の送込み位置の変更が完全に行
われず、次段のカツター１６に給紙されないとい
つたことが多々発生していた。これを防止すべ
く、送込み位置を変更する度毎に、移送速度を減
速し、この減速時に、送込み位置の変更を行う
と、この減速に伴い連続した作業が行えないこと
になつて無駄が生じ、オーダ換えが多い程、作業
性が低下するといつた問題があつた。

そこで、本考案は上記事情に鑑み、オーダ換え
に際し、移送方向と平行に切断された段ボールシ
ートの各切断シートを、高速で移送される段ボー
ルシートに対応して、次段の加工装置の所定位置
に速い動作で変更でき、次段の加工装置に給紙ミ
スを招くことなく、そのままの移送速度で連続し
てオーダ換えを円滑にかつ正確に行うことができ
て、稼動効率が頗る良好な段ボールシートの案内
装置を提供することを目的とする。

「考案が解決しようとする手段」本考案は、上記目的を達成するために、連続す
る段ボールシートからその移送方向と平行に複数
丁に切断されかつオーダ変え箇所で移送方向と直
角に切断された各切断シートを、それぞれ次段の
加工装置の所定位置に送込み可能に各々独立して
揺動運動する多数並設された移動案内杆から成る
段ボールシートの案内装置において、前記移動案
内杆に切断シートの移送方向と平行な長孔を穿設
し、該長孔の孔縁に前記移動案内杆より速い揺動
速度が得られる短尺な補助案内杆を、前記移動案
内杆と同方向に揺動自在に軸支させ、該補助案内
杆には揺動のためのシリンダ等駆動源を連結させ
たことを特徴とするものである。

「実施例」以下、本考案に係る段ボールシートの案内装置
の一実施例を図面に基づき説明する。第１図及び
第２図において、２１は枠組されたフレーム、２
２はフレーム２１の両側面、乃至周囲に張設され
たメツシユ材である。フレーム２１の上面には、
多数の移動案内杆２３，２３……が適宜間隔をお
いて配設されている。しかも、各移動案内杆２
３，２３……は、その長手方向が第６図及び第７
図における切断シート１２，１３の移送方向と平
行に配設されている。移動案内杆２３，２３……
は、断面が略コ字状に形成され、その後端内面に
軸受部材２４が固設され、該軸受部材２４の軸孔
２５に支軸２６が挿通されている。軸受部材２４
は、支軸２６に対し回転自在に支承されている。
そして、軸受部材２４が支軸２６の軸長方向に移
動しないように、軸受部材２４に押えピン２７が
支軸２６の溝２８内に臨ませて取付けられてい
る。フレーム２１の前部上面には、移動案内杆２
３，２３……の先部付近を受ける受座２９が固設
されている。又、フレーム２１には、エアーシリ
ンダ３０が揺動自在に取り付けられ、該エアーシ
リンダ３０のピストンロツド３１は、軸支材３２
が枢着され、更に軸支材３２が取付け材３３に固
設されている。取付け材３３は、移動案内杆２
３，２３……の先部側内面に固設されたものであ
る。前記エアーシリンダ３０は、電磁弁よりなる
制御装置３４を介してコンブレツサー等を有する
エアー供給装置に接続されている。尚、第１図に
おいて４７は支持材、第３図において４８はカバ
ーである。

本考案は、前記各移動案内杆２３，２３……の
略中央部に、長孔状の透孔３６が穿設されてい
る。該透孔３６の一端側の両側壁間に、第１図及
び第４図に示す如く支軸３７を回転自在に枢着す
る。支軸３７には断面略コ字状に形成された補助
案内杆３８の基端を固設する。一方、透孔３６の
他端側の両側壁間には、第１図及び第５図に示す
如く、台座３９が固設されており、該台座３９に
補助案内杆３８の先端側内面を受ける受座４０が
一体に載置されている。又、補助案内杆３８の内
面には、アングル形状の取付け材４１が固設さ
れ、該取付け材４１の下面に軸支材４２が固設さ
れている。軸支材４２にはエアーシリンダ４３の
ピストンロツド４４が軸支されている。エアーシ
リンダ４３は、前記フレーム２１の上部横架材４
５にブラケツト４６を介して揺動自在に軸支され
ている。エアーシリンダ４３は、前記制御装置３
４に接続されている。

「作用」上記構成の段ボールシートの案内装置におい
て、オーダ換えを行う際、つまり、第６図及び第
７図において、スリツタスコアラ９により段ボー
ルシート８の移送方向と平行に切断する時に、各
切断シート１２，１３の幅や、切断シートの数を
増減させ、更には、各切断シート１２，１３をカ
ツター１６で切断する間隔を変更する際に、複数
のカツター刃１７，１８のうち適宜のものを選択
すべく、カツター１６に対する各切断シート１
２，１３の送込み位置を変更しなければならない
必要性が生ずる。この時、段ボールシート８に付
される罫線位置も変わる場合があることは無論で
ある。

このようなオーダ換えに伴い、各切断シートの
うち、カツター１６に対する送込み位置の変更を
必要とする切断シートの幅に対応する位置に配設
された所定の移動案内杆２３，２３……を揺動さ
せて、カツター１６に対する各切断シートの送込
み位置を変更する。移動案内杆２３，２３……の
揺動は、移動案内杆２３，２３……の長さが長
く、かつ上動時には揺動速度の速い下動に比べて
上動する速度が遅く、高速で移送される所定の切
断シート１２，１３のオーダ換えに応じ切れな
い。そこで、所定の移動案内杆２３，２３……を
上動させると同時に補助案内杆３８，３８……を
上動させる。各移動案内杆２３，２３……及び補
助案内杆３８，３８……の揺動は、制御装置３４
により行われることは勿論である。補助案内杆３
８，３８……は、長さが短かく、又移動案内杆３
８，３８……に付設されて、移動案内杆２３，２
３……の揺動をも相加わるために、移動案内杆２
３，２３……に比べて極めて速い速度で所定の位
置まで上動する。その後、移動案内杆２３，２３
……は所定の位置まで上動する。ところで、補助
案内杆３８，３８……を揺動させるエアーシリン
ダ４３のピストンロツド４４は伸長する長さが規
定されていることもあつて、前記の上動位置を保
持し、移動案内杆２３，２３……が所定の位置ま
で上動した状態では、移動案内杆２３，２３……
の上面と補助案内杆３８，３８……の上面とは一
直線上に位置する。従つて、所定の切断シート１
２，１３は、補助案内杆３８，３８……の速い応
答で押し上げられ、所定の切断シート１２，１３
が、カツター１６の所定の位置に送込まれるた
め、高速で移送される各切断シート１２，１３に
充分対応してオーダ換えができる。

又、移動案内杆２３，２３……及び補助案内杆
３８，３８……の下動に際しては、補助案内杆３
８，３８……が受座４０に着座した状態のまま、
移動案内杆２３，２３……と同時に下動する。こ
の下動に伴い所定の切断シート１２，１３も下降
して、カツター１６の所定の位置に送込まれるよ
うに切換えられてオーダ換えが行われる。

尚、第１図において、図面右側が切断シート１
２，１３の移送の上流側で、図面左側が切断シー
ト１２，１３の移送の下流側である。

「考案の効果」以上の如く、本考案に係る段ボールシートの案
内装置によれば、連続する段ボールシートからそ
の移送方向と平行に複数丁に切断されかつオーダ
換え箇所で移送方向と直角に切断された各切断シ
ートをそれぞれ次段の加工装置の所定位置に送込
み可能に各々独立して揺動運動する多数並設され
た移動案内杆から成る段ボールシートの案内装置
において、前記移動案内杆の他に案内動作の立上
がりが速い補助案内杆をも具備したことから、速
度の速い補助案内杆で、加工装置に対する給紙の
位置換えに伴う方向付けをし、次いで時間的に遅
れて追従し揺動するメインの移動案内杆で位置換
えされた給紙位置を確保すべく切断シートの移送
を案内し保持し得て、段ボールシートが高速で移
送された状態のままでも充分対応して次段の加工
装置への給紙位置を換えることができ、従つて、
オーダ換え時に一旦段ボールシートの移送速度を
減速させる必要がないので、段ボールの製造にあ
たつて稼働効率が極めて良好であり、しかも次段
の加工装置の送込み位置を換えた際の給紙ミスも
ない等実用上頗る便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る段ボールシートの案内装
置の一実施例を示す側部断面図，第２図は案内装
置の正面図，第３図は第１図の−線要部断面
図，第４図は第１図の−線要部拡大断面図，
第５図は第１図の−線要部拡大断面図、第６
図は段ボールの製造工程を説明するための側面
図，第７図は第６図の要部平面図である。２１……フレーム、２３……移動案内杆、３６
……透孔、３７……支軸、３８……補助案内杆、
３９……台座、４０……受座、４１……取付け
材、４２……軸支材、４３……エアーシリンダ、
４４……ピストンロツド、４５……横架材、４６
……ブラケツト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

連続する段ボールシートからその移送方向と平
行に複数丁に切断されかつオーダ変え箇所で移送
方向と直角に切断された各切断シートを、それぞ
れ次段の加工装置の所定位置に送込み可能に各々
独立して揺動運動する多数並設された移動案内杆
から成る段ボールシートの案内装置において、前
記移動案内杆に切断シートの移送方向と平行な長
孔を穿設し、該長孔の孔縁に前記移動案内杆より
速い揺動速度が得られる短尺な補助案内杆を、前
記移動案内杆と同方向に揺動自在に軸支させ、該
補助案内杆には揺動のためのシリンダ等駆動源を
連結させたことを特徴とする段ボールシートの案
内装置。