JPH03291254A - 新規ジテルペン系化合物及び植物病害防除剤 - Google Patents

新規ジテルペン系化合物及び植物病害防除剤

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JPH03291254A
JPH03291254A JP2191961A JP19196190A JPH03291254A JP H03291254 A JPH03291254 A JP H03291254A JP 2191961 A JP2191961 A JP 2191961A JP 19196190 A JP19196190 A JP 19196190A JP H03291254 A JPH03291254 A JP H03291254A
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compound
formula
concentrate
plant disease
parts
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Application number
JP2191961A
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English (en)
Inventor
Minoru Watanabe
実 渡辺
Toru Teraoka
徹 寺岡
Yoshiki Kono
芳樹 河野
Yoshikatsu Suzuki
義勝 鈴木
Shigeru Sakurai
桜井 成
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規ジテルペン系化合物及びそれを有効成分と
して含有する植物病害防除剤に関する。
〔従来の技術〕
我国の稲作は、主要病害、特に稲いもち病と白葉枯病害
により深刻な被害を蒙って米の減収が問題となっており
、農薬を用いた数多くの防除方法が採られている。しか
しながら、近年、農薬の環境汚染が問題となり、必ずし
も最適な防除方法が見出されているとは言い難いのが現
状である。この観点から、生物の生活環境の中に本来的
に存在する機構を利用した病害防除機構として、植物の
自己防御物質としての先夜抗菌物質(prohibit
in)やファイトアレキシン(phytoalexin
)類の研究が注目されているが、その機構に関与する化
学物質については未だ研究例が少ない、稲いもち病の病
斑部より単離されたオリザレキシン(oryzalax
in)がファイトアレキシンとして認知されている。又
稲の籾殻より得られたモミラクトン(so■1lact
one)が抗菌物質として認知されているが、これらの
化合物は稲の健全葉には全く見出されていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって本発明の目的は、植物病害の防除機構に関与
する新規化合物、並びにそれを有効成分として含有する
植物病害防除剤を提供することである。
(ill!!!を解決するための手段〕本発明者らは、
植物病害の防除機構に関与する新規物質を単離し、新た
な植物病害防除剤を開発する目的から、宿主植物の植物
病原菌に対する抵抗機構を研究した結果、抵抗性稲の健
全植物体に生産される新規ジテルペン系化合物を単離す
ることに成功し、これが植物病原菌、特に稲白葉枯れ病
細菌と稲いもち病原菌に対し強い阻害作用を示すことを
見いだし、本発明の新規ジテルペン系化合物及び該化合
物を有効成分として含有する植物病害防除剤を完成する
に至った。
すなわち本発明は、構造式[1)で表される化合物、構
造式〔II〕で表される化合物及び構造式(Ill)で
表される化合物、構造式(TV)で表される化合物及び
構造式〔V〕で表される化合物からなる群から選ばれる
ジテルペン系化合物並びにこれらの化合物を有効成分と
して含有することを特徴とする植物病害防除剤を提供す
るものである。
以下の構造式(1)〜〔V〕は本発明の化合物の絶対配
置を含む構造を示すものとする。
〔■〕
(式中、Mはアルキル金属またはアルカリ土類金属を表
し、nは1または2を表す、) [VJ 本発明の化合物[N及び(11)は、たとえば0葉枯れ
病細菌に抵抗性を示す稲の健全葉ホモゲネートをエーテ
ルで抽出し、その濃縮物をカラムクロマトグラフィーに
付し、溶出されたものの濃縮物を更に薄層クロマトグラ
フィーに付して抗細菌、抗かび活性を示す溶出画分を得
、この濃縮物を薄層クロマトグラフィーのRf値を基に
抗細菌、抗かび活性成分を精製することにより得られる
かくして得られた物質の理化学的性質は、次のとおりで
ある。
化合物(1) (1)形状及び融点:無色板状結晶 ta、p、 204〜205℃ (2)分子式:  C+、Hz*04 (3)分子量: (高分解能マススペクトル)320.
1977 (実測値) 320.1985 (理論値) (4)比旋光度= 〔α〕。= + 3.6゜(c=0
.33、メタノール中) (5)紫外線吸収スペクトル:λ、−28On+n(s
h)、213nm (ε=1,300) (6)赤外wA吸収スペクトルニジ、、81710cm
−’ (C=0) (7)核磁気共鳴吸収(δppm) :水素核核磁気共
鳴法(400MHz 、重水飽和重クロロホルム)と炭
素核核磁気共鳴法(22,5M1(z 、重メタノール
)による吸収の仮帰属は、第1表のとおりである。
(8)X線単結晶構造解析:空間群 P 2+2+2+
、反射数829、R−14,3%。格子定数 A=11.220人、B・23.507人C・6.39
0人、α=β=γ=90゜V、=i6B5.4人3 第1表 帰属プロトン T(+、   5.38 Si 2.01 帰属炭素 C,100,4 Cz   178.9 C,42,8 Cs   39.9 is 78 1.33 1.53 1.57 1.77 C1 Cヮ 19.8 34.7 I9゜ 1.96 Hl、 H1□1 H13@ I2゜ 1”Its 1゜66 1.68 1.41 1.58 2.17 1.13 1゜48 2.74 H+y(Me) 1.44 H+e(Me) 1.29 H、、(Me) 1.21 Hzo(Me)1.17 Cs C1 IO l1 42.8 43.1 41.3 18.2 I2 27.0 C,!    39.9 C+−32,5 IS Ib C1? C+ m l9 C2゜ 68.5 62.3 14.1 28.6 23.5 15.0 上記の結果から本物質は、相対立体配置を含む下記構造
式で表わされるl−ヒドロキシ−15゜16−エボキシ
ー2−オキサカララン−3−オン(1−hydroxy
−15,16−epoxy−2−oxakauran 
−3−one)であることが確認された。
以上の性質を検討の結果、本物質は、特異的な理化学的
性質を示し、既知の物質中に該物質と同定し得る物質を
見出し得ず、新規化合物と認定された。
さらに、上記式(I)の化合物を、たとえば炭酸水素ナ
トリウムのようなアルカリにより処理し、ラクトールを
開環して得られる式(I[]の化合物、たとえばアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩も式(I)の化合物と同
等、もしくはそれを上回る抗菌活性を示す、これらの化
合物も新規化合物であり、本発明の範囲に属するもので
ある。
化合物(II[] (1)形状及び融点:無色針状結晶 m、p、  196〜197°C (2)分子式’ C+ q Hz s O−(3)分子
量: (高分解能マススペクトル)CI、H□04・M
e (C!。Hl。0.)として 334.2158 (実測値) 334.2145 (計算値) (4)比旋光度:〔α)、−−58゜ (C=1.65、メタノール中) (5)紫外線吸収スペクトル=λN11ON212nI
11(ε−7,200) (6)赤外線吸収スペクトル: 3430.3300.2950.2930.2920.
1702.1470.1460.1450.1440.
1385.1370.1310.1245.1218、
1190.1170.1155.1138.1125.
1095.1080.1063.1050.1032.
1015.995.977.918.850.755 
 cra−’(7)構造解析 化合物(DI)の分子式は高分解能マススペクトルより
化合物、〔I〕と同じCI、HzmCFであることが明
らかになった。化合物(I)と(III)の’H−NM
Rスペクトルを比較した結果、化合物(I[[)のスペ
クトルでは化合物(1)に見られる61.44のC−1
7メチル基によるシグナルと、62.74のC−15と
C−16のエポキシ基によるメチンプロトンに由来する
シグナルが見られず、代りに63.88に水酸基の置換
したメチンプロトンと65,11と5.24にエキソメ
チレンによるシグナルが見られることから、化合物(I
II)の構造は化合物(1)のD環のエポキシ基が開環
しC−15に水酸基C−16にエキソメチレンを有する
構造異性体であることがわかる。この化合物(III)
の構造は’3C−NMRスペクトルの結果、及びIH−
’HNOEの結果からも支持されることから化合17I
Cm)の構造は1.15−ジヒドロキシ−2−オキサカ
ウレン−3−オンであることが明らかになった。
化合物〔IV〕 (1)形状及び融点:無色針状結晶 軸、p、  203〜204°C (2)分子式: Cto H3005 (3)分子量: (高分解能マススペクトル)CzoH
soOs ・2Me (C2□H1○、)として 378.2408 (実測値) 378.2404 (計算(+り (4)比旋光度: 〔α]”=+1.9゜(c=0.2
6、メタノール中) (5)紫外部吸収スペクトル:λ””213nm(ε=
207) (6)赤外線吸収スペクトル: 2930.1720.1710.1692.1480.
1468.1425.1412.1390.1290.
1272.1235.122o、1188.1155.
985.925. 915,840. 750. ct
a−’a)構造解析 化合物〔IV〕の分子式は高分解能マススペクトルより
C!。H5゜Olであることが明らかになった。化合物
(IVIはメチル化してNMR、マスベクトルを測定す
ると2つのメチル基が入ることからジカルボン酸を有す
ることが明らかになった。化合物〔IV〕と化合物(1
)のIH及び13cmNMRスペクトルを比較すると、
化合物(1)にみられたラクトール基による吸収の代り
にメチレン基(IH:δ2.57.2.63 ;  I
3C:41.41ppa+)とカルボン酸基(”C:1
77.71ppm)が観測された。このことは生合成的
に同じ系にある化合物と考えると、化合物〔IV〕の構
造はカララン骨格のA環が脱炭酸してラクトール環にな
った化合物(I)が住職する過程での前駆物質と考えら
れる。化合物〔IV〕のHMBCスペクトルにおいても
δ1.1oのC−20メチル基からC−1メチレン基(
”C41,49P@ ) 、62.60のC−1メチレ
ン基からc−2カルボン酸基(”C:177.7 pp
m)、δ1.24.1.26のC−18、C−19メチ
ル基からC−3カルボン酸基(目C:186.4pp■
)へのロングレンジカップリングが観測されA環が開裂
したジカルボン酸構造を支持する結果であることから化
合物〔IV〕の構造は15.16−ニポキシー2.3−
ジカルボキシ−2,3−セコカラランであることが明ら
かになった。
化合物〔V〕 (1)形状及び融点:無色針状結晶 vg、p、  237〜238℃ (2)分子式:C!。H5゜0゜ (3)分子1 (高分解能マススペクトル)CtoHz
oOs H2Me (CgzH240s)として 378.2381(実測値) 378.2404(計算値) (4)比旋光度: 〔α)”=−49゜(c=0.63
、メタノール中) (5)紫外部吸収スペクトル:末端吸収(6)赤外線吸
収スークトル・ (″タ′−′′中)3345.295
0.2925.2870.1700.1696.147
o、1445.1400.1310.1285.125
5.124o、1215.1200.1190.115
0.1113.1050.1020、997.923.
885 csn−’ (7)構造解析 化合物〔V〕の分子式は高分解能マススペクトルよりC
2゜H!。0.であることが明らかになった。化合物〔
V〕はメチル化してNMR、マスベクトルを測定すると
〔IV〕と同様2つのメチル基が入ることからジカルボ
ン酸化合物であることが明らかになった。化合物〔V〕
と化合物〔IV〕の’H−NMRスペクトルを比較した
結果、化合物〔V〕のスペクトルでは化合物(TV)に
見られるδ1.42のC−17メチル基によるシグナル
と、62.74のC−15とC−16間のエポキシ基の
メチンプロトンに由来するシグナルが見られず、代りに
63.84に水酸基の置換したメチンプロトンと65.
06と5.17にエキソメチレン基によるシグナルが見
られることから、化合物〔V〕の構造は化合物〔IV〕
のD環のエポキシ基が開環しC−15に水酸基C−16
にエキソメチレン基を有する構造異性体であることがわ
かった。この化合物〔V〕の構造は’3C−NMRスペ
クトルの結果からも支持されることから、化合物〔V〕
の構造は15−ヒドロキシ−2,3−ジカルボキシ−2
,3−セコカウレンであることが明らかになった。
〔絶対構造〕
化合物CI)の相対配置はX線結晶解析により明らかに
なった。さらに、絶対配置については化合物(DI)を
ベンゾイル化して得られた、l、15−ジベンゾエート
のCDスペクトルが237nmに正のコツトン効果を示
すことからエントー力ウレン型絶対配置であることが明
らかになった。また化合物(If)のメチルエステルを
ベンゾイル化して得られた15−ベンゾエートのCDス
ペクトルが227nsに負のコツトン効果を示すことも
エンド−カウレン型絶対配置を支持する。
化合物(I)と化合物(III)の相対配置はLH−I
HNOHの測定結果から同じであること、又他の化合物
〔IV〕、〔V〕も生合成系が同じと考えられることか
ら化合物(1)、(II[)、[IV]、〔V〕の絶対
配置は構造式に示すようにエンド−カウレン型である。
次に、本発明の化合物の製造方法につき、実施例で具体
的に説明する。
実施例工 水田の抵抗性稲の葉5.3 Kgを10倍量の80%メ
タノールで水冷下でホモジナイザーで粉砕し2日間室温
で浸漬抽出後濾過し、濾液を減圧濃縮する。濃縮液をp
H8,4として石油エーテルで可溶部を抽出除去した残
りの水相をp)13.0としてエーテルで抽出し、この
抽出物を減圧濃縮し酸性粗抽出画分を得る0次いでシリ
カゲル吸着カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル、7:3、v/v)に付す。抗細菌活性を示す溶
出画分を集め、減圧濃縮して更に、シリカゲル分配カラ
ムクロマトグラフィー〔移動相:酢酸エチル、固定相ニ
リン酸緩衝液(pH8,4) )に付す。抗細菌活性画
分を集め、減圧濃縮して更に、シリカゲル吸着カラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル、9 :
L v/v)に付す。
同様にして抗l1fi菌活性を示す溶出画分を集め、シ
リカゲル分配分取薄層クロマトグラフィー〔移動相:酢
酸エチル、固定相ニリン酸緩衝液(pH8,4))に付
す、この場合抗細菌活性はRf 0.48−0.58に
観察される。この部分を集め、酢酸エチルで溶出し減圧
濃縮後、高速液体クロマトグラフィー〔カラム:ODS
、溶出液:メタノール−水(7: 3) )で更に精製
すると6.4■の化合物(1)が得られる。
実施例2 化合物(1)3.2■を0.5 a12のメタノールに
溶解し、0.2 Mの炭酸水素ナトリウム(Na HC
03)水溶液を0.05d(等モル)加えて減圧濃縮し
た。
このものを重水溶液としてNMRで分析すると、δ9.
23 pptaに水素原子1個分の特徴的なアルデヒド
による吸収が生じること、またこのものに塩酸又は酢酸
を加えて酸性として酢酸エチルで再度抽出すると化合物
(1)が得られることから、炭酸水素ナトリウムでアル
カリ性にすることにより化合物(1)のA環のラクトー
ルが開環した化合物〔II〕の生成が確認された。
実施例3 イネ(農林27号)の健全葉20kgを3−5cmに裁
断し3−4倍量の80%メタノール−20%水に約1月
間浸漬後、濾過し、得られたメタノール抽出液を減圧濃
縮しメタノールを除去する。約31の水濃縮液とした後
、炭酸ナトリウムを加えてpH8−8,5として約22
の酢酸エチルで2回抽出する。残った水層を塩酸でpH
2とした後約21の酢酸エチルで2回抽出する。この酸
性で抽出した酢酸エチル層を飽和食塩水で水洗し、硫酸
マグネシウムを加えて乾燥後:a縮する。得られた酸性
抽出物約39gを酢酸エチルに溶解しクロマト用シリカ
ゲル約200gを加えて減圧濃縮し乾固する。この乾固
したシリカゲルの粉末を約200gのクロマト用シリカ
ゲル上に充填し、100%クロロホルム、95%クロロ
ホルム−5%酢酸エチル、90%クロロホルム−10%
酢酸エチル、80%クロロホルム−20%酢酸エチルの
順に各々21で溶出する。20%酢酸エチル溶出画分を
、)容出液としてメタノールを用いたセファデックスL
H−20のカラムクロマト、溶出液としてクロロホルム
−酢酸(95:5、Rf=0.32)を用いたシリカゲ
ルのカラムクロマト、及び分取シリリカゲルTLC(ベ
ンゼン−酢酸エチル−酢酸70 : 30 : l、R
f=0.27)を行ない単一スポットを得る。このもの
を酢酸エチル−n−ヘキサンから結晶化させることによ
り化合物(Ilの無色針状結晶を約22■得た。
実施例4 実施例3に於いて健全葉20kgの80%メタノ−ル抽
出物をpH8−8,5で酢酸エチル抽出した脂溶性中性
分画約16gを再度酢酸エチルに溶解し、等量の水を加
え炭酸ナトリウムを加えpH8−8,5として酢酸エチ
ル層と水層に分離した。水層を塩酸でp)12とした後
等量の酢酸エチルで2回抽出した。この酸性で抽出した
酸性エチル層を飽和食塩水で水洗し、硫酸マグネシウム
を加えて乾燥後濃縮した。得られた酸性再抽出物約33
0■を溶出液としてクロロホルム−酢酸(97,5:2
.5、Rf−0,08)を用いたシリカゲルのカラムク
ロマト、及び分取シリカゲルTLC(ベンゼン−酢酸!
−F−)Ii−酢酸80:20:1、Rf−0,10)
を行ない単一スポットを得た。このものを酢酸エチル−
n−へキサンから結晶化させることにより化合物〔IV
〕の無色針状結晶を約4.7■得た。
実施例5 実施例3に於いて健全葉20kgの80%メタノール抽
出物から得られた酸性酢酸エチル抽出物について200
gのシリカゲルを用いて各種溶媒で溶出し化合物(1)
、〔II〕を得たが、80%クロロホルム−20%酢酸
エチルで溶出後、更に80%クロロホルム−20%メタ
ノールで溶出した。この80%クロロホルム−20%メ
タノール溶出物を、溶出液としてメタノールを用いたセ
ファデックスLH−20のカラムクロマト、クロロホル
ム−酢酸(95:5、Rf−0,10)を用いたシリカ
ゲルのカラムクロマト及び分取シリカゲルTLC(クロ
ロホルム−メタノール−酢酸95:5:0.1.Rf−
0,10)を行い単一スポットを得た。このものをエタ
ノール−アセトン−n−へキサンから結晶化させること
により化合物〔V〕の無色針状結晶を約6.3■得た。
本発明の化合物を植物病害防除剤として使用する場合に
は、上記有効成分を単独で適用してもよいし、あるいは
、通常、当該技術分野において知られている農薬製剤と
同様に適当な固体担体、液体担体、乳化分散剤等を用い
て粒剤、粉剤、水和剤、錠剤、油剤、噴霧剤、噴煙剤、
等の任意の剤型に製剤化して適用してもよい、これらの
固体担体としては、クレー、カオリン、ベントナイト、
酸性白土、珪藻土、炭酸カルシウム、ニトロセルロース
、デンプン、アラビアゴム等が、また液体担体としては
、水、メタノール、エタノール、アセトン、ジメチルホ
ルムアミド、エチレングリコール等が挙げられる。また
、製剤上、−11に使用される補助剤、例えば高級アル
コールの硫酸エステル、ポリオキシエチレン、アルキル
・アリルエーテル、アルキル・アリル・ポリエチレン・
グリコールエーテル、アルキル・アリル・ソルビタン・
モノラウレート、アルキル・アリル・スルホネート、ア
ルキルスルホン酸塩、アルキル・アリル・スルホン酸塩
、第4級アンモニウム塩、ポリアルキレンオキサイド等
を適宜配合することができる。
有効成分の配合割合は、乳剤、水和剤等としては、10
〜90重量%程度が適当であり、粉剤、油剤等としては
、0.1〜10重量%程度が適当であるが、j吏用目的
によってこれらの濃度を適宜増減してもよい。
更に、本発明の薬剤は、他の殺菌剤や除草剤、殺虫剤、
肥料物質、土壌改良剤等と適宜混合して使用することも
可能である。
次に、本発明の植物病害防除剤の製剤例を示す。
(部は重量部を示す、) 製剤例1(水和剤) 化合物〔1910部、ラウリル硫酸ナトリウム5部、ジ
ナフチルメタンジスルホン酸ソーダホルマリン縮合物2
部及びクレー83部を混合粉砕して水和剤100部を得
た。
製剤例2(粉剤) 化合物〔■〕 (ナトリウム塩)0.2部、ステアリン
酸カルシウム0.5部、タルク5−0部及びクレー 4
9.3部を混合粉砕して粉剤100部を得た。
製剤例3(乳 剤) 化合物〔■〕 (ナトリウム塩)8部、エチレングリコ
ール10部、ジメチルホルムアミド20部、アルキル・
ジメチルベンジル・アンモニウムクロライド10部及び
メタノール52部を混合溶解して乳剤100部を得た。
製剤例4(粒剤) 化合物〔■〕10部、デンプン15部、ベントナイト7
2部及びラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム
塩3部を混合粉砕して粉剤100部を得た。
製剤例5(水和剤) 化合物(rV)10部、ラウリル硫酸ナトリウム5部、
ジナフチルメタンジスルホン酸ソーダホルマリン縮合物
2部及びクレー83部を混合粉砕して水和剤100部を
得た。
製剤例6(粒剤) 化合物〔V〕10部、デンプン15部、ベントナイト7
2部及びラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム
塩3部を混合粉砕して粉剤100部を得た。
次に、本発明の植物病害防除剤による抗植物病原菌活性
について試験例により具体的に説明する。
跋脹班(抗稲白葉枯れ病細菌及び抗稲いもち病原菌活性
試験) (1)白  れ   に対するt果 供試薬剤を所定濃度になるようにアセトン−ヘキサン(
1:1、v/v)に熔解後、その0.1−を試験管中の
溶解寒天培地上(2j!lりに重層し、50℃で40分
間保温して有機溶媒を揮散させた。その後、供試薬剤と
培地を混和し、稲白葉枯れ病細菌(Xanthomon
as  」世角旦pv、工辺)の懸濁液(約103個/
ll1)0.11dlと共に内径40閣のシャーレに流
し込み充分混和した。培地中の寒天の固化後、28℃、
4〜5日間培養しコロニー数を測定してコロニー形成阻
害率を求めた。
この結果を第2表に示す。
第2表 〔考 察〕 本発明の化合物(1)は、150ρpgの濃度で細菌の
コロニー数を62%減少させる顕著な抗菌活性を示した
0本発明の化合物〔■〕 (ナトリウム塩)は1100
ppの濃度で95%の阻害率を示し、著しい活性の向上
が認められた。また、本発明の化合物(III)は20
0 ppmの濃度で60%の阻害率を示した。さらに本
発明の化合物〔IV〕は?21)PIの濃度で50%の
阻害率を、本発明の化合物EV)は60ρpsの濃度で
50%の阻害率を示した。
(2)いもち 原 胞 の   の  に する逓玉 供試薬剤のアセトン溶液を所定の濃度になるようにスラ
イドグラス上に点滴し、約5分後に稲いもち病原菌(ハ
エU互ハ王Iエ 虹肚姪)の胞子懸濁液(X200倍、
1視野10〜20個になるように調製)を100uf点
滴し温室にて28“Cで培養した後、24時間後に検鏡
して胞子の発芽管の伸長を測定し、その抑制率を求めた
化合物CI)及び化合物〔II〕  (Na塩)の結果
を第3表に示す。
化合物[■]、化合物〔IV〕及び化合物〔V〕につい
ても同様の試験を行った。
第3表 C考 察〕 本発明の化合物は、50〜200 ppmの濃度で顕著
な発芽管伸長阻止活性を発揮し、すぐれた抗菌活性を示
した。
〔発明の効果〕
本発明の化合物は、植物病原菌、特に稲白葉枯れ病細菌
の増殖と稲いもち病原菌の発芽管の伸長を顕著に抑制す
る作用を有するため、新しい植物病害防除剤としての有
用性をもつものである。即ち、本発明の化合物自体は、
宿主植物中に生合成されて植物自体の抵抗作用に関与し
ているものと認められるので、その使用に当っては環境
汚染の恐れは全くなく、極めて安全な無公害農薬として
の特色を有するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)構造式〔 I 〕で表される化合物、構造式〔II〕
    で表される化合物、構造式〔III〕で表される化合物、
    構造式〔IV〕で表される化合物及び構造式〔V〕で表さ
    れる化合物からなる群から選ばれるジテルペン系化合物
    。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔II〕 (式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属を表
    し、nは1または2を表す。) ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔III〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔IV〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔V〕
  2. (2)請求項(1)記載のジテルペン系化合物の少なく
    とも1種を有効成分として含有することを特徴とする植
    物病害防除剤。
JP2191961A 1989-07-26 1990-07-20 新規ジテルペン系化合物及び植物病害防除剤 Pending JPH03291254A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-193471 1989-07-26
JP19347189 1989-07-26
JP2-56242 1990-03-07

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03291254A true JPH03291254A (ja) 1991-12-20

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JP2191961A Pending JPH03291254A (ja) 1989-07-26 1990-07-20 新規ジテルペン系化合物及び植物病害防除剤

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1420640A4 (en) * 2001-08-28 2004-11-24 Eden Research Plc TREATMENT AND PREVENTION OF INFECTIONS IN PLANTS

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1420640A4 (en) * 2001-08-28 2004-11-24 Eden Research Plc TREATMENT AND PREVENTION OF INFECTIONS IN PLANTS

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