JPH03287501A - 臓器の保存方法および臓器の保存装置 - Google Patents

臓器の保存方法および臓器の保存装置

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JPH03287501A
JPH03287501A JP8729290A JP8729290A JPH03287501A JP H03287501 A JPH03287501 A JP H03287501A JP 8729290 A JP8729290 A JP 8729290A JP 8729290 A JP8729290 A JP 8729290A JP H03287501 A JPH03287501 A JP H03287501A
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heart
nutrient solution
organ
perfusion
aorta
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J Perota Nicholas
ニコラス ジェー ペロータ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は生きた心臓や腎臓等の臓器の保存方法と装置
間する。
【従来の技術およびその課題】
心臓移植手術、腎臓移植手術等の臓器移植手術は、ます
ます一般的に成りつつある。従来は、脳死した臓器提供
者から取り出された臓器は、氷結塩水処理液に漬けて保
存されていた。提供臓器がドナーから取り出され、患者
に移植されるまでの間開は、 「断点」期と呼ばれてい
る。提供臓器は無菌状態に保存される。また、断点期間
は、冷たい特殊栄養溶液中で保存される。それは、酸素
や栄養不足、臓器に発生する損傷を軽減するためである
。断点期間が長くなると、上記のような要因から、提供
臓器の損傷は大きくなる。現在における提供臓器のもっ
とも長い断点期間は、臓器の種類や手術される病院の医
療技術により様々である。 米国における提供臓器の最長所以期間は、心臓が4時間
、肺が2時間、腎臓が48時間、肝臓が8時間となって
いる。断点期間が短いことが、米国を含めた全世界にお
いて、移植可能な臓器のプールを著しく制約している。 さらに、現在の提供臓器の保存に使用されている方法は
、細胞の損傷を引き起こす欠点がある。 臓器移植は、臓器に欠陥を持つ人々のための有効な治療
に発展した。近年、臓器移植の成功率は著しく改善され
、移植後に長期生存する患者数が急激に多くなっている
。 しかしながら、臓器を有効に保存できないことが、治療
効果の改善を阻害している。提供臓器は、体外に取り出
された後、適切な時間内に適切な患者に移植しなければ
ならない。臓器移植者は、移植する臓器と免疫的にほぼ
一致していなければならない。 断点期間は下記の2つの条件により変化する。 ■ 臓器の種類 ■ 断点期間に臓器を保存する方法 提供者から取り出された後の臓器は、快適な環境には置
かれない。それは、栄養や酸素の供給が停止し、また、
脈動する血液の流れも停止され、さらに、細胞による排
泄物の排除等が停止するという意味である。このように
提供臓器は、各細胞内の新陳代謝や分解代謝が行われな
くなり、直ちに細胞は死滅し始める。程度の差はあるが
、それぞれの細胞は、損傷からの蘇生段階、損傷からの
非蘇生段階を通り最終的に死滅に至る。 臓器保存の目的は、細胞の衰退、損傷、死滅の過程を遅
らせ、もしくは、その過程を停止させ、細胞レベルでの
臓器の活力を維持もしくは向上させ、臓器の断点期間を
長くし、潅流後正常な機能を回復することである。断点
期間に、臓器が栄養と酸素で潅流され、新陳代謝やその
他の細胞の活動が低下(例、体沼の低下)し、臓器がほ
とんどあるいは全く働かなくなれば、この目的が最高に
満足されるのは明かである。 これまでに、臓器保存の目的を達成するために2つの方
法が開発された。第1の方法は、単に冷たい(0℃)の
塩化水溶液に臓器を浸して保存する方法である。2番目
の方法は、水溶液が凍結する温度で酸素処理された栄養
液を臓器に潅流させるものである。とちらの方法も、断
点期間は、種々の条件と保存環境に著しく左右される。 臓器は、遠くの臓器提供者から提供されることがほとん
どである。このため、臓器の保存装置は、扱い易く、比
較的低置で、信頼性が高く、携帯に適しているというこ
とが大切である。 冠状動脈に潅流することは、心臓を正常に保存すること
に効果がある。fIl流は、大動脈弁を閉じた状態での
み行われる。大動脈弁は、大動脈圧が左心室の圧力より
も高い場合に閉じる。このため、臓器を潅流状態で保存
する装置は、冠状動脈に潅流させて大動脈弁を閉弁でき
るに十分な大動脈圧を与えなくてはならない。 ところで、提供臓器を単に冷たい水溶液に浸して保存す
る方法は、心臓移植で臨床的に最も多く使用されている
。これは、最も手軽で、しかも、明らかに信頼できる技
術ではある。しかしながら、この方法は、重大な制約を
受ける。すなわち、この方法は、提供臓器を著しく低温
に冷却するので、新陳代謝および細胞活動を低下させる
。また、心臓の機能が停止され、栄養や酸素が細胞に送
られず排泄物も取り除かれない。 心臓を保存する場合、温血期間は4時間以内というのが
一般的な基準となっている。はとんどの場合、提供者の
心臓は、凍結塩化水溶液に入れて輸送される。そして、
4時間以内に患者に移植する必要がある。断点間開が短
いことが、臓器提供者と移植患者との距離を著しく制限
している。さらに、保存温度が0〜4℃とあまりにも低
温であることが、臓器にダメージを与えている。肝臓、
すい臓、肺等の臓器も、心臓の場合と同じような手段で
保存されている。このように、他の臓器も、温血期間に
おいて細胞がダメージを受け、あるいは、死滅するので
、移植手術においては同じような制約を受ける。また、
臓器に特有の温血期間によっても制約も受けている。 第2の方法を実験するための装置が開発されている。こ
の装置は、実験室で研究用として使用されてきたが、臨
床的にはほとんと紹介されなかった。この装置は、単純
な溶液保存に比較すると、温血期間を長くてきることか
究明された。臓器、とくに心臓の保存を向上させるため
の装置がいくつか紹介されていた。これら全ての装置は
、温度を下げ、温血期間を長くするために、酸素処理さ
れた栄養液で臓器に潅流している。 この種の装置として、基本的に3種類の潅流装置が開発
されている。最初の潅流装置は、指定の長さの円柱の上
部に、連続して保存液を汲み上げて一定の圧力をえる機
構を備えている。この装置は、円柱の長さにより圧力水
頭が決まる。水圧で大動脈弁を閉じ、冠状動脈に潅流し
ている。2番目の装置は、ローラーポンプを用いて一定
の流れを作り、これを臓器に潅流している。3番目の装
置は、脈動の流れと圧力を得るために、ピストンにカム
を取り付けた(あるいはカムなして)電気モーターを使
用している。これらの装置は、動脈弁を閉めて、冠状動
脈を潅流させるには十分な圧力を得ることができる。さ
らに、脈動する流れと圧力のある潅流は、とくに心臓に
おいては、一定の流れ、および、一定圧力による潅流よ
りも、温血期間の環境を良くてきると言われている。 しかし、この発明が完成する以前の装置は、構造が複雑
で、エネルギー効率が悪く、さらに、大きすぎるという
欠点があった。ただ、これ等の装置の基本的な設計理論
は、臓器移植に好ましい点がある。従来の装置は、ポン
プ効率が悪く、エネルキーの消費量が多い欠点があるが
、この欠点は、単に電池の容量を大きくすることでは解
消出来ない。ポンプの発熱量が多くなるので、低温保存
システムの断熱処理が難しくなる欠点もある。さらに、
この種の装置は、故障や液漏れ等の心配に加えて、臓器
を無菌に保つことが困難でる。 潅流装置は、比較的長期間にわたって臓器を臨床的に好
ましい環境で保存できるものであるが、手軽に運べるほ
とコンパクトではなく、また、それほど軽いものでもな
く、さらに、エネルギー効率か悪い欠点がある。このた
め、はとんどの腎臓は、目的地までの輸送にはΦ純低温
溶液保存で準適切保存を行い、到着後、潅流装置を取り
付けているのか実状である。 これらの臓器の保存は、アメリカ特許第3632473
号、第3892628号、第3914954号、第38
81990号、および、定期刊行物、 「24時間、4
8時間冷却潅流で保存した心臓の自家移植後3〜27力
月の猿に間しての血液動態、心筋運動、超微構造の研究
」ライコム著、出典「心臓移植ジャーナル」 1986
年3〜4月第2部第5巻p122〜129゜1981年
マーシャル・テラカー出版M、力ローとデーヒラt” 
E・ベック編集の「移植のための臓器保存の潅流技術J
  (Dペッグ著”)p477〜495に記載されてい
る。 心臓移植においては、腎臓の移植のようにハラ(HLA
) 組11の血液タイプを決定することができない。そ
れは、断点期間が短いことが理由である。ハラ(HLA
)[織の血液タイプを決定することができると、臓器拒
絶反応や免疫阻止療法の頻度を下げることができる。こ
のため、短期、および長期の移植生存を増加でき、また
、免疫抑止療法の副作用を抑制し、さらに、入院期間を
短縮し、患者の費用を軽減させることができる。しかし
ながら、血液タイプを決定するには、断点期間に充分な
時間を必要とする。 前述の移植心臓保存装置は、大動脈に直接ポンプの出口
側を接続する。これが、動脈弁を閉め続けるためには所
定の潅流圧を必要とする。さらに、大動脈を上にして心
臓を垂直な姿勢で保持する必要があり、輸送が困難にな
る。24時間、もしくはそれ以上の長い時間に渡って、
様々な種類の臓器を、栄養液を脈動状態で潅流して低温
で保存できる小型の臓器潅流装置が世界中で切望されて
いる。 この発明はこのことを実現することを目的に開発された
もので、この発明の重要な目的は、小型にして軽量で、
以前の臓器N流装置に比べて携帯に便利な臓器の保存装
置とその方法とを提供するにある。 さらに、この発明の他の重要な目的は、臓器移植を受け
た患者の生存期間を延ばすことができる臓器の保存装置
とその方法を提供するにある。 さらにまた、この発明の他の重要な目的は、潅流脈パル
スの幅、潅流脈拍数、各潅流脈の容量などのWl流パラ
メーターをコントロールできる臓器の保存装置とその方
法を提供るすにある。 さらに、この発明の目的は、潅流液圧力を一定に保つ必
要がなく、また、移植N器を垂直に保存する必要もない
臓器の保存装置とその方法を提供するにある。 また、この発明の他の目的は、あらじめ設定した温度、
適切な栄養物で、長時間移植心臓や他の臓器を保存する
ことが出来る臓器の保存装置とその方法を提供するにあ
る。
【この発明の概略] この発明の一実施例を説明すると、この発明の装置は、
例えば、Wl流液等の栄養水溶液を収納するコンテナで
あるタンクと、脈流ポンプであるポンプユニットとを備
えている。ポンプユニットは、ビンストンと、ロットと
、これに接続されてたソレノイドとを備えている。ピス
トンは、フイゴ、もしくは隔膜の移動端に連結されてい
る。フイゴの内部は、ピストンがソレノイドのばねで引
き戻されたときに、フイゴの中に潅流が引き込まれる逆
比弁に通じているタンクの内部に通じている。 さらに、フイゴの内部は2番目の逆止弁と管で移植臓器
とつながっている。ピストンがソレノイFで押圧される
と、フイゴの直径とソレノイドのストロークの長さで決
まる潅流が管の中に流れ込む。 この管は移植臓器とカニユーレ(排管)で接続されてい
る。 この発明を具体的に説明すれば、移植臓器は心臓であり
、大動脈はしっかりと固定するために縫合されている。 カニユーレは、無毛動脈から大動脈へ挿入されており、
しっかりと固定されている。 fiO量あるいはソレノイドによる各脈拍毎に臓器へ治
し込まれる保存溶液の量は、調整ストッパーでコントロ
ールされる。この調整ストッパーは、ソレノイドのプラ
ンジャの元に戻る距離をコントロールしている。制御回
路は、潅流脈拍の継続期間およびfi脈拍数を外部から
正確にコントロールする。制御回路に接続されている電
池は、24時間ないしそれ以上継続してポンプ運動を行
う容量である。各潅流脈期間を除いて、ポンプからは潅
流は一切放出されない。fffl脈期間および回数は大
動脈弁が少なくとも各脈拍時間絶対に閉鎖するように設
定されている。このことにより、冠状動脈を通って栄養
液の「総合的」脈動潅流が行われる。この潅流は、心臓
提供者の右心房から心臓が浸される潅流液に出てゆく。 この発明を具体的に説明すれば、0〜25℃の範囲で選
択された温度で潅流液の液の温度を維持するのに適して
いる。 例えば、望ましい温度で解凍する事前凍結物質が絶縁コ
ンテナーとの間にあるタンクの壁と接するように置かれ
る。 圧力センサーが移植臓器に付けられ、警報信号を出し、
移植臓器の圧力を表示できるモニター電子装置にコンダ
クタ−が付けられている。 【実施例】 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。但
し、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を例示す
ものであって、この発明を下記のものに特定するもので
ない。この発明は、特許請求の範囲に記載の範囲に於て
、種々の変更を加えることができる。 第1図Aと第1図Bに示す臓器の保存装置は、コンテナ
であるタンク2を備えている。タンク2は、約2.5〜
5ガロンの潅流液3を充填できる容量を有する。潅流液
3には、適量の酸素、および/または二酸化炭素を含む
栄養液が使用される。 タンク2には、取り外し可能なカバー6がついている。 カバー6は換気用のフィルター7を備えている。タンク
2の底部には、拡散器4が設けられている。拡散器4は
、垂直管5の下端に取付けられている。垂直v5は、タ
ンク2の上部の供給孔8を貫通して、可接性の管11を
介して、供給・制御システム12に連結されている。 供給・制御システム12は、酸素や二酸化炭素の流量を
あらかじめ設定する。一般には、酸素95%、二酸化炭
素5%に設定する。さらに酸素や二酸化炭素は、拡散器
4によって、潅流液3のなかに気泡状に噴射される。こ
れ等のガスは、継続的に、あるいは断続的に噴出される
。タンク2の下方部正面には、脈流ポンプ14が配設さ
れている。 脈流ポンプ14はソレノイド15を内蔵している。ソレ
ノイド15のプランジャ16は、ロット19に連結され
ている。脈流ポンプ14のロット19は、スプリング2
3に押圧されている。スブノフグ23は、連結具22と
ガイド24との間に配設されており、Oラド19を図に
おいて右方向に押圧している。 ソしノイド15は、リート線37を介して電子制御回路
35に接続されている。この電子回路350回路図を第
3図に示している。ソレノイド15に通電されない状態
にあっては、ロット19とピストン25とは、第1図に
おいて右ここ移動される。それは、ソレノイド15に通
電されない状態においては、スプリング23がロッド1
9を押圧するからである。プランジャ16の右移動は、
ストッパ17て制限される。ストッパ17は、ナットブ
ワック21にネジ込まれている。ストッパ17の後端に
は、ノアI8が固定されている。ノブ18を回転させる
と、ストッパ17を出入りさせることができる。従って
、ノブ18を回転して、ロッ)′19とピストン250
ストロークを調整することができる。ピストン250ス
トロークを調整して、脈流ポンプ14の潅流液流量を制
御することができる。 フイ′j26は、ピストン25の外周に固定されている
。フイ′:f26の左端に設けられた壁膜26は、エン
ドプレート32ζこ固定されている。固定エンドブレー
1−32 Lこはバイブ31か接続されている。 バイブ31には逆止弁33か連結されている。 逆止弁33は、可接性を有する送出管34を介して、タ
ンク2の底の中央にあって潅流液3に浸漬されている移
植心臓の大動脈に連結される。 固定エン1プレート32には開口56が設けられている
。開口56は、潅流が一方向にのみ流動するように、逆
止弁が設けられている。 フイゴ26が伸長されると、潅流液はフィルター39を
通過して、ポンプ壁14Aないから開口32を通過して
フイゴ26内に吸入される。こ0状態で逆止弁33は閉
弁する。フイゴ26が圧縮されると、潅流液は、固定エ
ンドプレート32の中心から逆止弁33を通過して、矢
印54の方向に流動して移植心臓35に供給される。こ
の状態で、固定エンドプレート32の開口32に設けら
れた逆止弁は閉弁する。 小型脈動潅流装置1は、再充電可能なバッテリー13を
備えている。バッテリー13はリード線36を介して制
御回路35に連結されている。リード線36は、酸素供
給コントロールシステム12の電気ガス制御回路に電源
を供給している。 ソレノイド制御回路35は、移植心1199の大動脈に
、脈動状態で流れ込む潅流液の流動状態を制御する。そ
れは、ソレノイド15の動作回数と、潅流パルスの長さ
をコントロールすることで制御される。ポンプ14の各
ストロークで吸い上げられる潅流液の量は、ノブ18で
調整される。 ソレノイド15は、第1図Aおよび第1図Bに示される
ように、タンク2の側部に配設され、あるいは、第5図
に示すように、タンク2の外側に配設される。 ソレノイド15に通電されない状態において、フイゴ2
6は伸長して膨張する。この時、ピストン25は、バネ
23に弾性的に押圧され右に移動する。膨張したフイゴ
26は、挿入孔32と逆止弁27を通って矢印56方向
に潅流液3を吸入する。ソレノイドに通電されると、ピ
ストン25は素早く左へ移動する。この運動によって、
フイゴ26は収縮する。収縮したフイゴ26は、吸入し
ていた潅流を、逆止弁33と管34とを通って、移植心
臓99の大動脈へ矢印56の方向で流入させる。 第1図A、第1図Bの脈動潅流システムの作用を詳細に
説明する前に、第2図に基づいて人間の心臓の構造およ
び機能について簡単に説明する。 この図に示す心11i99は、身体中に血液を送り込む
ために規則的な収縮運動を行う右心室、左心室がある丈
夫な筋肉でできている。大動脈弁、左房室弁、排動脈弁
、三尖弁とが血液の逆流を阻止している。酸素の消費さ
れた血液は、体の静脈から右心房に連結された上部、下
部の大動脈を通り、三尖弁から右心室へ戻る。右心室が
収縮すると、血液は肺動脈弁、肺静脈、肺へと流れる。 右心室か収縮している閏、三尖弁は閉じ、肺動脈弁は開
く。酸素を含む血液が、肺静脈と左房室弁を通り、肺か
ら心臓の左側の左心室へ戻る。左心室が収縮すると、左
房室弁が閉じ、酸素を多く含んだ血液が大動脈弁から大
動脈へ流れ込み、大動脈から無毛動脈、左の総動脈。左
の網状動脈へ送られ体へ流れ込む。左心室が収縮を完了
すると、大動脈弁が閉し左心室へ血液が逆流するのを防
ぐ。そして、血液の流れは冠状動脈へと流れてゆく。、
心臓自身が激しく運動する筋肉であるので、心臓自体に
酸素を多く含む血液が必要である。この酸素を多量に含
む血液は大動脈から枝分かれしている冠状動脈へ供給さ
れる。冠状動脈は、心臓筋肉全体を網羅するより細い毛
細血管となっている。 第2図において、冠状動脈は番号44.45で′示して
いる。大動脈は番号38、右心室は46、上部大静脈は
47で示している。番号48は肺動脈である。大動脈弁
は、点線43て示されているあたりに閉じたかたちで示
されている。 逆止弁33から出ている可接性のある伝送管34はカニ
ユーレ41にしっかりと連結されている。 カニユーレ41は、糸42て接合されて大動脈38に連
結されている。 この発明によれば、脈動潅流ポンプ14の出口は、第2
図に示すように、大動脈とのみつながっている。この発
明に大切な点は、ポンプ14の潅流液の流量が1ストロ
ークにつき0.15〜lOミリリツターで、毎分約5〜
80パルスの範囲で、各パルスの時間が100ミリ秒〜
1秒の範囲であれは、大動脈弁43は各ffiパルスの
間完全に閉じており、効率良く潅流液は冠状動脈44と
45を通って、移植心臓35を72時間まで保存できる
栄養を送り込むことである。大動脈弁は、左心室の圧力
よりも大きい圧力になった場合に閉じる。 このことにより、パルス幅が小さくなり、各注入ストロ
ークの時間が速くなる。パルス率すなわち脈動パルス反
復率は重要ではない。冠状動脈44および冠状動脈から
毛細血管状に広がっている動脈から送り出される潅流液
は、最終的には心臓全体に流れる。そして、潅流液は右
心房へ流れる。 右心房は、心臓切除術の一部として切断される。 こうすることで、潅流液は切除された心房から排出され
てタンクに戻る。 脈動潅流システムは、潅流動脈44.45から広がる毛
細血管状動脈を通って栄養液を効率よく送り出す。そし
て、効率良く栄養分を心臓全体に送り、潅流期間の細胞
の衰退もしくは死滅を防ぐ。 以前の脈動潅流システムは、大動脈弁43を閉じたまま
にするために、一定の圧力を出発点レベルで維持し、一
定の出発点圧力の上に脈圧をかける。この発明の各潅流
パレス間で潅流圧力がさがる「総合」脈動潅流システム
は、以前の1部分的」脈動潅流システムよりも毛細血管
状動脈全体により多く、かつより効率的に潅流を行える
。脈動ポンプは一般的に毛細血管動脈から溶液を汲み上
げるのにより効率的であるので心臓は脈動ポンプとして
発達したと考えられている。 第3図は、制御回路35を示している。この制御回路は
、IC(ナショナルセミコンダクター社製半導体NE5
56>回路6L  62を備えている。このIC61は
、可変パルス幅/パルス率可変のタイマーである。IC
63(ナショナルセミコンダクター社製半導体CD40
49)で、これはバッファーの働きをしている。可変抵
抗器である分圧器65は、IC61の発振するパルス比
を制御する。分圧器66は、IC62のパルス幅を決定
する。IC61と62の朝会せて、可変パルス比/パル
ス幅のタイマーの作用をする。 上記で説明した小型臓器脈動潅流装置の重量は、再充電
可能なバッテリー13を含んで約25ボンドである。こ
の装置は、72時間以上の間、潅流液3に適量の酸素お
よび二酸化炭素を維持する能力がある。 潅流液の温度を0℃に維持できるように、氷のような事
前凍結物質にタンク2を浸すことにより、移植臓器は0
℃で潅流される。この構造は第5図で示され、番号75
は外部断熱コンテナーで、番号76は事前凍結物質、番
号1は第1図A、第1図Bの潅流装置を示している。凍
結物質は袋に入れて潅流装置1の外側と断熱コンテナー
75の間に適切に入れられる。酸素供給器12は圧縮空
気タンクを内蔵すれはより望ましく、潅流液とほぼ同し
温度で空気を維持するために断熱コンテナ−75内部に
設置する。脈動ポンプ14は1アンペアで動力を使用す
るために72時間以上継続し作動することが可能である
。この電力は作動期間中に再充電式電池で簡単に供給さ
れる。再適性脈動潅流の利点は様々なサイズの心臓や異
なる種類の臓器により簡単に設定できる適性潅流パルス
期間、ストーク毎に適性潅流液量、適性潅流パルス回数
て行えることである。脈動ポンプ14は、欠陥が発見さ
れれは簡単に取替ることが可能である。総脈動潅流シス
テムは効率よく安価であるが、その部品には廃棄物とし
て処理できないものもある。 第6図のダイアグラムに示されているように、潅流され
る移植心臓35は、適切な圧力変換器77に挿入される
。この圧力変換器77は、断熱コンダクタ−78につな
がれ、外部圧力モニター79へとつながっている。この
外部圧力モニターは、圧力波81を読みだし80そして
文字数字式表示82て示される。このモニターを通し、
潅流装置か正しく作動しているかどうか簡単に認識でき
るようになっている。
【発明の効果】
この発明により、移植心臓の断点時間を72時間まで延
長できる装置を使用することになり臓器保存における重
要な要望を満たすことになる。さらに、この発明の利点
は、小型、高い効率性、信頼性、取り扱いが簡単であり
、さらに必要であれば現在適用されているよりも高い温
度設定で保存できることである。完全に断点時間を延長
させることで、この発明の装置は、単に全体的に細胞の
無傷の状態、移植臓器の存命および機能などを向上させ
るだけでなく、移植臓器のHLA血液型検査を日常化で
き、組織移植調和がはかれるのである。免疫調和が向上
すれば、拒絶反応の頻度が減り、免疫抑制療法を減らす
ことが可能となり、移植存命期間を伸ばすことは容易に
予測できる。 この発明の具体的な例を説明すると共に、ここで示した
技術に間してはこの具体例の発明の真意や見解を逸脱す
ることなしに様々に変更を行うことが可能である。例え
ば、説明を行った装置は、体の他の部分の潅流にも利用
可能である。ここで使われている「臓器」という言葉は
様々な人体の部分を包括する意味を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは、この発明の小型用脈動臓器潅流装置の断面
図。 第1図Bは、第1図Aの潅流装置の内部が判るようにし
た平面図。 第2図は移植心臓の部分的透視図、縫合された大動脈。 切り目をつけて大動脈に挿入されたカニユーレ(排管)
。カニユーレは第1図A、第1図Bの脈動潅流装置の管
から潅流液を受けるために接続されている。 第3図は、第1図Aおよび第1図Bの装置の脈動潅流の
ソレノイドを動かす制御回路の図式。 第4図は、第1図A、第1図Bの装置の電池を充電する
充電回路の図式。 第5図は、第1図の装置のタンクを取り囲む事前凍結物
質を示す部分的断面図。 第6図は、圧力モニターに接続された潅流の圧力変換器
の図である。 1・・・・・・小型脈動流装置、 2・・・・・・タンク、      3・・・・・・潅
流液、4・・・・・・拡散器、      5・・・・
・・垂直管、6・・・・・・カバー      7・・
・・・・フィルター8・・・・・・供給孔、     
11・・・・・・管、12・・・・・・供給・制御シス
テム、13・・・・・・バッテリー 14・・・・・・脈流ポンプ、 14A・・・・・・ポンプ壁、 15・・・・・・ソレノイド、 17・・・・・・ストッパ、 19・・・・・・ロット、 21・・・・・・ナツトブロック、 22・・・・・・連結具、 24・・・・・・ガイド、 26・・・・・・フイゴ、 31・・・・・・パイプ、 32・・・・・・エンドプレート、 33・・・・・・逆止弁、 35・・・・・・電子制御回路、 36・・・・・・リート線、 38・・・・・・大動脈、 42・・・・・・糸、 16・・・・・・プランジャ、 39・・・・・・フィルター 37・・・・・・リード線、 25・・・・・・ピストン、 23・・・・・・スプリング、 18・・・・・・ノブ、 34・・・・・・送出管、 43・・・・・・大動脈弁、 27・・・・・・逆止弁、 44・・・・・・冠状動脈、 ′99・・・・・・移植心臓。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の構成を有する心臓の保存装置。 (a)心臓の保存装置は、移植臓器を浸漬する栄養液を
    入れるコンテナーと、脈流ポンプと、栄養液を出口から
    移植臓器に流す移送手段とを備えており、 脈流ポンプは、様々な栄養液量をコントロールするため
    に、入口と、出口とを有する可変容積手段を備えており
    、 かつ、出口から栄養液を排出するために可変容積手段の
    液量を減少させ、入り口を介してコンテナーから栄養液
    を放出するための第1手段を備えており、 さらに、放出する栄養液の量をコントロールする第2手
    段を備えており、 さらにまた、容積が減少する期間における最初の量を制
    御し、容積が増加する第2番目の量を制御する第3手段
    を備えている。
  2. (2)下記の工程からなる心臓の保存方法。 (a)心臓の大動脈の端を閉塞する。 (b)切口から大動脈へカニューレを挿入する。 (c)カニューレを脈動ポンプに連結する。 (d)心臓を栄養液に浸す。 (e)下記の要領で心臓の冠状動脈から栄養液を潅流さ
    せる。 [1]最初にピストンを規定量の栄養液容器に入れる。 [2]ピストンを挿入して、内部から栄養液を出口ヘ押
    し出し大動脈へ流す。この液体の放出により発生する大
    動脈内部での圧力に応じて移植心臓の大動脈弁を閉じる
    。 [3]最初のパルス期間が終った後、ピストンを引き出
    す。 [4]ピストンを引き出すと同時に、動脈ポンプの入口
    から容器に最初の栄養液を規定量を引き入れる。 [5]手順[1]〜[4]を規定の繰り返し行う。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0616501A (ja) * 1992-05-06 1994-01-25 Tonokura Ika Kogyo Kk 臓器の運搬方法、臓器の運搬装置および臓器運搬装置用ポンプ
JP2019048776A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 株式会社ジェイ・エム・エス 臓器及び生体組織の輸送装置

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